毎日大量に出るタオル、カラー剤やパーマ液の汚れ…。美容室の洗濯業務は、サロン運営の裏側を支える重要なタスクですよね。
「家庭用洗濯機だと、すぐに壊れてしまった」
「タオルのニオイやゴワつきが取れない」
「洗濯・乾燥にもっと時間をかけたくない」
そんな悩みを抱えるオーナー様も多いのではないでしょうか。美容室の洗濯は「量」「汚れの種類」「稼働時間」すべてが家庭とはケタ違いです。
この記事では、そんな美容室特有の悩みを解決するために、業務用の耐久性や家庭用の高機能を併せ持つ「美容室に最適な洗濯機」の選び方を徹底解説。さらに、おすすめの人気機種をランキング形式でご紹介します。
サロンワークの効率化と、お客様に提供するタオルの品質向上のために、ぜひ最後までご覧ください。
美容室向け洗濯機の基礎知識
なぜ美容室には「専用」の洗濯機が必要なのか?
「洗濯機なんて、どれも同じでは?」と思うかもしれませんが、美容室の過酷な環境では、家庭用洗濯機はすぐに限界を迎えてしまいます。美容室に求められる洗濯機の性能は、家庭用とは大きく異なります。
家庭用洗濯機との根本的な違い
最大の違いは「耐久性」と「想定される使用頻度」です。家庭用洗濯機は、通常1日に1~2回の運転を想定して設計されています。一方、美容室では営業中はもちろん、営業後も含めて1日に何回も、ほぼ毎日稼働させることが求められます。
- 耐久性:業務使用に耐えうる高耐久モーターや堅牢な部品が必要。
- 洗浄力:家庭の皮脂汚れとは異なる、カラー剤やオイルなどの化学的な汚れを落とすパワーが求められる。
- 容量:一度に大量のタオルを処理できる大容量が不可欠。
美容室特有の汚れ(カラー剤・オイル)への対応
美容室のタオルに付着するのは、汗や皮脂だけではありません。カラー剤、パーマ液、ヘアオイル、スタイリング剤など、油分や化学物質を含む特殊な汚れが中心です。
これらの汚れは非常に落ちにくく、蓄積するとタオルの黒ずみや悪臭の原因となります。お湯洗いや専用の洗剤に対応し、高い水流やたたき洗いで汚れをしっかり剥がす洗浄力が不可欠です。

家庭用洗濯機を美容室で使うと、メーカーの保証対象外になるケースがほとんどです。故障時の修理費が高額になるリスクも考慮しなくてはなりません。
毎日の大量の洗濯物を効率よく処理する必要性
お客様一人あたりに使用するタオルは、決して少なくありません。カット、シャンプー、カラー、パーマ…。稼働が多い日には、100枚以上のタオルを洗濯・乾燥させる必要があります。
この業務をいかに効率化できるかが、スタッフの負担軽減、ひいては人件費の削減にも直結します。「洗濯から乾燥までが速い」ことは、美容室の洗濯機選びにおいて最も重要な要素の一つと言えるでしょう。
【失敗しない】美容室向け洗濯機の選び方5つのポイント
では、具体的にどのような基準で選べばよいのでしょうか。美容室の洗濯機選びで失敗しないために、押さえるべき5つのポイントを解説します。
ポイント1:容量(タオルの枚数から逆算する)
まずは「容量(kg)」です。サロンの規模や1日に使用するタオルの枚数から逆算しましょう。
【目安】
- フェイスタオル1枚:約100g(乾いた状態)
- 洗濯容量10kgの場合:約100枚のタオルが洗える計算(理論値)
ただし、洗濯機は容量いっぱいに詰め込むと洗浄力が著しく低下します。理想は、容量の7~8割程度で運転することです。1日のタオル使用量が50枚なら、最低でも8kg、余裕を持って10kg~12kgの容量があると安心です。
ポイント2:乾燥機能(ガス式 vs ヒートポンプ式)
美容室において「乾燥」は「洗濯」と同じくらい重要です。天日干しは天候に左右され、タオルのストックも大量に必要になります。
■乾燥方式の比較
| 方式 | メリット | デメリット | 
|---|---|---|
| ガス乾燥機 (例:乾太くん) | ・圧倒的な乾燥スピード(電気式の約1/3) ・高温でタオルがふかふかに仕上がる ・ランニングコストが安い | ・導入時にガス工事が必要 ・本体価格が洗濯機とは別に必要 | 
| ヒートポンプ式 (ドラム式) | ・省エネ性能が高い(電気代が安い) ・低温(約60℃)でふんわり仕上がる ・衣類の縮みや傷みが少ない | ・乾燥時間がヒーター式よりは速いがガスより遅い ・本体価格が高め | 
| ヒーター式 (ドラム式/縦型) | ・本体価格が安い | ・乾燥時間が長い ・電気代が非常に高い ・高温で衣類が傷みやすい | 
結論から言うと、美容室には「ガス乾燥機」または「ヒートポンプ式ドラム式洗濯乾燥機」の2択です。電気代が高騰するヒーター式は、毎日の大量乾燥には不向きです。
ポイント3:洗浄力(薬剤・皮脂汚れに強いか)
薬剤やオイル汚れをしっかり落とすには、「たたき洗い」が得意なドラム式が有利です。また、温水洗浄機能があると、皮脂汚れやニオイ菌の除去に絶大な効果を発揮します。
- ドラム式:少ない水でたたき洗い。節水性が高いが、汚れの種類によっては縦型に劣る場合も。
- 縦型:豊富な水流でもみ洗い。泥汚れや頑固な汚れに強いが、水の消費量が多い。
- 温水洗浄:洗剤の酵素を活性化させ、洗浄力を格段にアップさせる。
ポイント4:タオルの仕上がり(専用コースの有無)
お客様が直接触れるタオルは、サロンの「おもてなし」の品質そのものです。ゴワゴワのタオルでは、せっかくの施術も台無しになりかねません。
最近の高性能ドラム式洗濯機には、タオルのパイル(繊維)を立たせて、ふかふかに仕上げる「タオル専用コース」を搭載したモデルがあります。これは美容室にとって非常に強力な武器となります。
ポイント5:耐久性と静音性
毎日フル稼働させるため、モーターの耐久性は重要です。家庭用モデルの中でも、高性能な「インバーターモーター」搭載機種は、耐久性が高く、運転音も静かな傾向にあります。
特に、施術スペースとバックヤードが近いサロンでは、「静音性」もお客様の快適さを左右する重要なポイントです。
美容室に最適な洗濯機のおすすめ人気ランキング
ここからは、上記の選び方を踏まえ、美容室での使用に特におすすめできる洗濯機をランキング形式でご紹介します。耐久性、洗浄力、そしてタオルの仕上がりに優れたモデルを厳選しました。
【第1位】パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 NA-LX125DR-W

美容室オーナーから高い支持を集めるパナソニックのLXシリーズです。このモデル(NA-LX125DR)は、最上位機種からタッチパネルや温水洗浄、ナノイー機能を省き、サロンワークに必要な「洗浄・乾燥・効率化」の機能に絞った高コストパフォーマンスモデルと言えます。
「スゴ落ち泡洗浄」で薬剤や皮脂汚れをしっかり落とし、「はやふわ乾燥ヒートポンプ」でタオルをふんわり仕上げます。特に「トリプル自動投入」は、洗剤・柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤や酸素系漂白剤、専用の「汚れはがし剤」も自動投入設定できるため、スタッフの作業負担を大幅に削減します。
GOOD(レビュー・機能より)
- 洗浄力が高く、乾燥までの仕上がりがふんわり快適(レビュー)
- ヒートポンプ乾燥が省エネで、タオルの仕上がりも良い
- 「トリプル自動投入」で洗剤や漂白剤の投入の手間がゼロになる
- 「汚れはがしコース」で予洗いの手間を軽減できる
- 運転音が静かで、操作も分かりやすい(レビュー)
BAD(レビュー・仕様より)
- 一部のレビューで「内部に水が溜まる設計」との指摘がある
- 耐久性に関して「1000回使用でトラブルが出た」という厳しいレビューが1件ある(※美容室での頻繁な使用を考慮すると要検討)
- この型番(LX125D)は温水洗浄機能が非搭載(必要な場合は上位モデルLX127/LX129の検討が必要)
■スペック表
| 洗濯容量 | 12.0kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | 6.0kg | 
| 乾燥方式 | はやふわ乾燥ヒートポンプ式 | 
| 洗剤自動投入 | あり(トリプル自動投入) | 
| 温水洗浄 | なし(※上位モデルは搭載) | 
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【第2位】日立 ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-STX130KL W

日立の最上位モデル「ビッグドラム」です。洗濯13kg・乾燥7kgという業界最大クラスの容量で、一度に大量のタオルを処理したい大規模サロンに最適です。
最大の特徴は「らくメンテ」機能。乾燥フィルターをなくし、ホコリや糸くずを「大容量糸くずフィルター」1箇所に集約。お手入れが約2週間に1回(※)で済むため、日々のメンテナンス負担を大幅に軽減します。シワを伸ばす「らくはや風アイロン」も、タオルの仕上がりを重視する美容室には嬉しい機能です。
GOOD(機能より)
- 乾燥フィルターの手入れが不要な「らくメンテ」機能
- 大容量の洗濯13kg/乾燥7kg
- シワを伸ばし、ふんわり仕上げる「らくはや風アイロン」
- 大流量で汚れを落とす「ナイアガラ洗浄」
- 液体洗剤・柔軟剤 自動投入も搭載
BAD(レビュー・仕様より)
- 「らくメンテ」シリーズに対し、「乾燥を使うと内部フィルターにゴミが詰まり、業者対応になる」という致命的な不具合報告レビューがある
- 「メーカーが返金を提示するほどの不具合」というレビューもあり、耐久性に大きな懸念が残る
- 本体価格が非常に高額
■スペック表
| 洗濯容量 | 13.0kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | 7.0kg | 
| 乾燥方式 | らくはや風アイロン(ヒートポンプ式) | 
| 洗剤自動投入 | あり | 
| 温水洗浄 | あり([温水]ナイアガラ洗浄) | 
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【第3位】シャープ ドラム式洗濯乾燥機 ES-S7J-WL

「バックヤードが狭くて、大型のドラム式は置けない…」というサロンに最適なのが、シャープのコンパクトドラムです。一般的な防水パン(内寸奥行54cm)にも設置可能なスリム設計が最大の特徴。
レビューでは「買ってよかった家電ナンバーワン」「タオルとかフワフワなる」「動作がめちゃくちゃ静か」と高評価が並びます。特に「ほこりフィルターも乾燥された状態で手入れできる」点は、日々の清掃負担を軽減します。容量は小さめですが、1~2名の小規模サロンで、導入コストを抑えたい場合に最適です。
GOOD(レビュー・機能より)
- 奥行60cmのコンパクト設計で設置場所を選ばない
- 「動作がめちゃくちゃ静か」(レビュー)
- 「タオルがフワフワになる」と乾燥性能の評価が高い(レビュー)
- ほこりフィルターの手入れが簡単(レビュー)
- プラズマクラスター搭載で除菌・消臭、槽クリーンも可能
BAD(レビュー・仕様より)
- 乾燥方式が「ヒーター式」のため、ヒートポンプ式より電気代がかかる
- 洗濯容量7kg・乾燥3.5kgと少なめ。タオルの量が多いサロンには不向き
- 「買って1ヶ月で給水出来ない故障した」という初期不良報告レビューがある
- たたき洗いのため「タオルなどは痛みやすいかもしれない」(レビュー)
■スペック表
| 洗濯容量 | 7.0kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | 3.5kg | 
| 乾燥方式 | ヒーターセンサー乾燥 | 
| 洗剤自動投入 | なし | 
| 温水洗浄 | なし | 
【第4位】日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V100MR W

「乾燥機はガス式の『乾太くん』を導入するから、洗濯機能だけが欲しい」というサロンには、縦型の大容量モデルがおすすめです。日立のビートウォッシュは「ナイアガラ ビート洗浄」により、縦型トップクラスの洗浄力を誇ります。
レビューでも「洗濯槽は間口が広くて奥行きが浅いので、洗濯物の出し入れがすごく楽」「音も静かで、洗浄力も充分」と高評価です。たっぷりの水と高濃度の洗剤液で、薬剤や皮脂がこびりついたタオルもしっかりともみ洗いします。
GOOD(レビュー・機能より)
- 縦型ならではの高い洗浄力(ナイアガラ ビート洗浄)
- 洗濯槽が浅めで「洗濯物の出し入れがすごく楽」(レビュー)
- 運転音が静か(レビュー)
- ドラム式に比べて本体価格が安い
- 大容量10kgモデル
BAD(レビュー・仕様より)
- 乾燥機能が簡易的(または非搭載)
- 「水流が弱い」「泡立ちが悪い」という洗浄力に関する厳しいレビューもある
- 「洗剤ケース差し込み口に水が沢山残る」という手入れに関する指摘あり(レビュー)
- 「水量が40単位がない」など、細かい設定ができない点に不満の声も(レビュー)
■スペック表
| 洗濯容量 | 10.0kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | なし (送風乾燥のみ) | 
| 乾燥方式 | – | 
| 洗剤自動投入 | なし | 
| 温水洗浄 | なし | 
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【第5位】AQUA 業務用全自動洗濯機 MCW-C50
「家庭用では耐久性が心配」「とにかく毎日、何回も回す」というハードな使用環境には、やはり「業務用」が選択肢となります。AQUA(旧三洋電機)の業務用洗濯機は、安心の日本製で、高耐久設計が魅力です。
「高濃度クリーン洗浄」で洗剤のパワーを引き出し、がんこな汚れに対応します。レビューでも「リピート購入したが、なんの問題もありません」と耐久性や信頼性の高さが伺えます。家庭用のような多機能さはありませんが、ひたすら「洗う」ことに特化した、まさにプロ仕様の一台です。
GOOD(レビュー・機能より)
- 業務使用を前提とした圧倒的な高耐久性(日本製)
- シンプルな構造で故障が少ない
- 「高濃度クリーン洗浄」で汚れ落ちに期待できる
- リピート購入者もおり、信頼性が高い(レビュー)
BAD(仕様より)
- 容量が5kgと小さい(2台設置なども要検討)
- 家庭用のような多機能(温水、自動投入)はない
- 乾燥機能はなし(別途、ガス乾燥機などが必要)
- 業務用製品のためメーカー保証が6ヶ月と短い
■スペック表
| 洗濯容量 | 5.0kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | なし | 
| 乾燥方式 | – | 
| 洗剤自動投入 | なし(※別売キットで対応可能) | 
| 温水洗浄 | なし(※別売給湯キットで対応可能) | 
洗濯機以外の選択肢も?洗濯代行サービスとの比較
洗濯機を「購入」する以外に、「洗濯代行サービス(リネンサプライ)」を利用する方法もあります。どちらがサロンにとって最適か、比較してみましょう。
■自家リネン vs 洗濯代行
| 自家リネン(洗濯機購入) | 洗濯代行サービス | |
|---|---|---|
| メリット | ・長期的なランニングコストが安い ・好きなタイミングで洗濯できる ・タオルの品質(肌触り)を管理できる | ・洗濯の手間がゼロになる ・スタッフの負担軽減 ・洗濯機の購入/維持費が不要 ・バックヤードの省スペース化 | 
| デメリット | ・洗濯機本体の初期費用がかかる ・洗濯/乾燥/畳む手間と時間がかかる ・メンテナンスが必要 | ・1枚あたりの単価がかかり続ける ・タオルの品質が一定でない場合がある ・急なタオルの不足に対応しにくい | 
スタッフの人数が少なく、施術に集中したい小規模サロンや、バックヤードが狭いサロンでは「洗濯代行サービス」が有効な選択肢になります。一方、中規模以上のサロンや、タオルの仕上がりにこだわりたいサロンは、高性能な洗濯機・乾燥機を導入する「自家リネン」の方が、コストメリットも品質も高くなる傾向があります。
洗濯効率をさらにアップ!美容室オーナーが見直すべき洗濯術
最適な洗濯機を選んだら、次は「使い方」です。少しの工夫で、タオルの品質と洗濯効率はさらに向上します。
【最強の選択肢】ガス乾燥機「乾太くん」の導入

ランキング4位でも触れましたが、洗濯効率を劇的に改善したい場合、洗濯機と「ガス衣類乾燥機(リンナイの乾太くんなど)」の併用が最強のソリューションです。
電気式の洗濯乾燥機が乾燥に2~3時間かかるのに対し、ガス乾燥機は5kgの洗濯物を約50分で乾燥させます。1回の乾燥コストも電気ヒーター式の約1/3程度と経済的です。高温のガス温風で一気に乾かすため、タオルのパイルが根元から立ち上がり、ホテルタオルのような「ふかふか」な仕上がりに。生乾き臭も完全に防ぎます。
洗濯は洗浄力重視の縦型、乾燥はスピードと仕上がり重視のガス乾燥機、という組み合わせは、多くの美容室で採用されている鉄板の構成です。

導入にはガス栓の増設工事が必要ですが、その価値は十分にあります。スタッフの「乾燥待ち」の時間がなくなり、生産性が格段に上がりますよ。
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カラー剤・オイル汚れを落とす洗い方のコツ
高性能な洗濯機でも、汚れがひどい場合は「ひと手間」が重要です。
- 予洗い(つけおき):カラー剤やオイルがべったり付いたタオルは、そのまま洗濯機に入れると他のタオルに汚れが移ってしまいます。40℃程度のお湯に業務用洗剤と酸素系漂白剤を溶かし、30分~1時間ほどつけおきしてから洗濯機に入れると、汚れ落ちが全く違います。
- 詰め込みすぎない:洗濯物を詰め込みすぎると、水流が行き渡らず洗浄力が半減します。容量の7~8割を目安にしましょう。
- すぐに洗う:使用済みタオルを長時間放置すると、雑菌が繁殖しニオイの原因になります。できるだけこまめに洗うか、風通しの良いカゴで保管しましょう。
業務用洗剤の選び方と使い方
市販の家庭用洗剤(中性)では、美容室特有の油分や薬剤汚れは落としきれません。
- アルカリ性洗剤:油(皮脂、オイル、スタイリング剤)を強力に分解します。ただし、タオルの生地を傷めやすい側面もあるため、使用量には注意が必要です。
- 酸素系漂白剤(粉末):ニオイや黒ずみには、塩素系よりも「酸素系(過炭酸ナトリウム)」がおすすめです。色柄物にも使え、除菌・消臭効果が高いのが特徴です。温水洗浄と組み合わせると最強です。
寿命を延ばすメンテナンス術(フィルター掃除・槽洗浄)
毎日酷使する洗濯機は、メンテナンスが命です。
- 乾燥フィルター・糸くずフィルター:「毎回」掃除するのが鉄則です。ここにホコリが詰まると乾燥効率が著しく低下し、電気代の無駄や故障の原因にもなります。
- 槽洗浄:最低でも1~2ヶ月に1回は、専用クリーナーで槽洗浄を行いましょう。洗濯槽の裏側に溜まったカビや洗剤カスが、タオルのニオイの原因になります。
よくある質問(Q&A)
A1. 一概には言えませんが、判断基準は「初期費用」と「メンテナンス」です。
購入は、初期費用はかかりますが、トータルコストは安くなります。ただし、故障時の修理は実費です。
リースは、月額費用で導入でき、初期費用を抑えられます。契約に修理・メンテナンスが含まれていることが多く、突発的な出費がないのがメリットです。ただし、総支払額は購入より高くなります。
開業時など初期費用を抑えたい場合はリース、長期的なコストを重視するなら購入がおすすめです。
A2. 「すぐ」とは限りませんが、故障のリスクは非常に高いです。
家庭用洗濯機の多くは、取扱説明書に「業務用(理容室・美容室など)での使用は保証対象外」と明記されています。1日に何度も高負荷で運転することで、モーターやベルトなどの部品が想定より早く摩耗し、故障につながります。修理が保証対象外となると、高額な修理費用がかかるため、結果的に高くつくケースがほとんどです。
A3. 「防水パンのサイズ」「搬入経路」「アース(接地)の有無」の3点です。
特にドラム式洗濯機は、本体サイズが大きく重量もあります。バックヤードのドアや通路を問題なく通れるか、購入前に必ず確認してください。また、安全のためにアース線の接続は必須です。
まとめ:最適な洗濯機選びで、サロンワークをもっと快適に
今回は、美容室に最適な洗濯機の選び方と、おすすめの人気ランキングをご紹介しました。
美容室の洗濯機は、サロンの快適な運営とお客様満足度を支える「縁の下の力持ち」です。単なる家電ではなく、サロンの生産性を上げるための「設備投資」として捉えることが重要です。
【美容室向け洗濯機選びの重要ポイント】
- 容量:1日のタオル枚数+αの余裕を持つ(10kg以上が目安)
- 乾燥機能:「ヒートポンプ式」か「ガス乾燥機(別置)」が必須
- 仕上がり:「タオル専用コース」など、ふんわり仕上げる機能に注目
- 代替案:「洗濯代行サービス」も手間削減の有効な選択肢
この記事で紹介したランキング1位の「パナソニック NA-LXシリーズ」や、最強の乾燥機「乾太くん」の導入は、日々の洗濯業務の負担を劇的に軽減してくれるはずです。
あなたのサロンの規模、スタッフの状況、そして「おもてなし」のこだわりに合わせて最適な一台(あるいはサービス)を見つけ、サロンワークをさらに快適にしていきましょう。

 
  
  
  
  
 
               
               
               
               
               
               
               
               
              
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