「新しいテレビが欲しいけど、エントリーモデルとミドルモデルって何が違うの?」
「値段は違うけど、具体的に性能がどう違うのか分からない…」
「自分にはどっちのテレビが合っているんだろう?」
テレビ選びで、こんな風に悩んでいませんか?
家電量販店や通販サイトを見ると、たくさんのテレビが並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。特に「エントリー」と「ミドル」という言葉はよく見かけますが、その違いを正確に理解している方は少ないかもしれません。
この記事では、テレビの「エントリーモデル」と「ミドルモデル」の具体的な違いを、専門知識がない方にも分かりやすく徹底解説します。この記事を読めば、それぞれのメリット・デメリットが明確になり、あなたの視聴スタイルにぴったりの後悔しない1台が必ず見つかりますよ。
そもそもテレビのグレードとは?エントリー・ミドル・ハイエンドを簡単におさらい
テレビは価格や性能によって、大きく3つのグレード(階級)に分けられます。まずは、それぞれの特徴とどんな人におすすめなのか、全体像をつかんでおきましょう。

グレード | 価格帯(50V型の場合) | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
エントリーモデル | 5万円~8万円 | 基本的な機能に特化。価格が安い。 | コスト重視の人、最低限の機能で十分な人 |
ミドルモデル | 8万円~15万円 | 価格と性能のバランスが良い。売れ筋のモデルが多い。 | 機能や画質にもこだわりたいが、価格も抑えたい人 |
ハイエンドモデル | 15万円~ | 最新技術を搭載。最高レベルの画質・音質。 | 映画やゲームを最高の環境で楽しみたい人 |
※価格帯はあくまで目安です。
このように、エントリーモデルは「テレビは普通に見られればOK!」という方に最適な、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えますね。
【結論】テレビのエントリーとミドルの最大の違いは「体験の質」
「じゃあ、エントリーとミドルの違いって具体的には何なの?」と思いますよね。
結論から言うと、両者の最大の違いは画質や音質、機能性を含めた総合的な「視聴体験の質」にあります。
- エントリーモデル:テレビ番組の視聴という基本的な役割を、手頃な価格で実現できる「入門者向け」モデル。
- ミドルモデル:基本性能の高さを土台に、より美しい映像や迫力ある音響、便利な機能を加え、ワンランク上の視聴体験を提供してくれる「バランス重視」モデル。
もちろん価格が違うのは言うまでもありませんが、「安いから悪い」「高いから良い」という単純な話ではありません。あなたの使い方に合っていれば、エントリーモデルでも十分に満足できる買い物になります。
では、具体的にどのくらい「体験の質」が違うのか、次の章で5つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。
どこが違うの?テレビのエントリーとミドルを5つのポイントで徹底比較!
ここでは、テレビのエントリーモデルとミドルモデルの違いを、特に差が出やすい5つのポイントに絞って比較解説します。この違いを知れば、あなたに必要な性能がどちらのグレードにあるのかが明確になりますよ。
1. 画質:映像の「滑らかさ」と「色彩表現」が違う
最も大きな違いが現れるのが「画質」です。特に、動きの速い映像の滑らかさと、色の表現力に差が出ます。
ミドルモデル以上には、スポーツなどの速い動きを滑らかに表示する「倍速駆動パネル」という技術が搭載されていることが多いです。カクカクとした残像感が少なくなり、クリアな映像で楽しめます。
また、より広い色の範囲を表現できる「広色域技術」により、現実に近い、鮮やかで深みのある色彩を再現できるのもミドルモデルの強みです。

2. 音質:臨場感あふれる「立体音響」の有無
次に違いを感じやすいのが「音質」です。
ミドルモデルには、映画館のように前後左右や頭上から音が聞こえてくるような、臨場感あふれる立体音響技術(Dolby Atmosなど)が搭載されている機種が多くあります。
エントリーモデルのスピーカーでもニュースやバラエティ番組を視聴する分には全く問題ありません。しかし、映画やライブ映像をより迫力のあるサウンドで楽しみたい場合は、ミドルモデルの方が満足度は高くなるでしょう。
3. 機能:「録画機能」や「ネット動画」の快適さが違う
テレビの使い勝手を左右する「機能面」でも違いがあります。特に「録画」と「ネット動画」の快適性に注目です。
録画機能
見たい番組を録画したい場合、重要になるのが「チューナー数」です。ミドルモデルはチューナーを2つ以上搭載した「Wチューナー」が主流。これにより、番組を視聴しながら、裏で放送している別の番組を録画する「裏番組録画」が可能です。
一方、エントリーモデルの中にはチューナーが1つしかなく、裏番組録画ができないモデルも存在します。
ネット動画機能
YouTubeやNetflixなどをテレビで楽しみたい場合、ミドルモデルの方が対応する動画配信サービスが豊富だったり、リモコンにショートカットボタンが付いていて操作性が高かったりする傾向があります。
4. 拡張性:「接続端子」の数が違う
レコーダーやゲーム機、サウンドバーなど、テレビに色々な機器を繋ぎたいと考えていますか?その場合、HDMI端子の数が重要になります。
ミドルモデルは4つ以上のHDMI端子を備えているのが一般的ですが、エントリーモデルは2〜3つ程度の場合が多いです。接続したい機器が多い方や、将来的に増える可能性がある方は、端子の数に余裕があるミドルモデルの方が安心です。
5. 価格:もちろん「価格」が違う
当然ですが、「価格」も大きな違いです。エントリーモデル最大のメリットは、なんといっても圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。
ミドルモデルの半額以下で購入できることもあり、「とりあえずテレビが見られればいい」「テレビにあまりお金をかけたくない」という方にとっては、非常に魅力的ですよね。浮いた予算でサウンドバーやレコーダーを買い足して、自分好みにカスタマイズするのも賢い選択です。
あなたはどっち?エントリー・ミドルそれぞれおすすめな人
ここまで解説した5つの違いを踏まえて、あなたがどちらのモデルに向いているのかをまとめてみました。ぜひ、ご自身の使い方と照らし合わせてみてください。
エントリーモデルがおすすめな人
- ✅ とにかくコストを抑えてテレビを購入したい人
- ✅ テレビはニュースやドラマを見るくらいで、画質や音質に強いこだわりがない人
- ✅ 寝室や子供部屋に置く2台目、3台目のテレビを探している人
- ✅ 操作が簡単なテレビを求めている機械が苦手な人やご高齢の方
- ✅ 一人暮らしを始める学生や新社会人
これらのいずれかに当てはまるなら、エントリーモデルはあなたにとって非常に満足度の高い買い物になるでしょう。
ミドルモデルがおすすめな人
- ✅ 価格と性能のバランスを重視して、満足度の高い買い物をしたい人
- ✅ 映画やスポーツ、ゲームなどを、より綺麗な映像と迫力ある音で楽しみたい人
- ✅ YouTubeやNetflixなどのネット動画を、テレビで快適に視聴したい人
- ✅ レコーダーやゲーム機など、複数の外部機器を接続したい人
- ✅ 少し高くても、長く満足して使えるテレビが欲しい人
「せっかく買うなら、ある程度の性能にはこだわりたい」という方は、ミドルモデルを選ぶと後悔が少ないはずです。
テレビのエントリー・ミドルに関するよくある質問 (Q&A)
ここでは、テレビのグレード選びでよく寄せられる質問にお答えします。あなたの疑問もここで解決するかもしれません。
いいえ、そんなことはありません。現在のエントリーモデルは、数年前のミドルモデルに匹敵するほどの画質を持つものが多く、地上波放送や一般的なDVD、Blu-rayを視聴する分には十分すぎるほど綺麗です。ただし、最新技術を搭載したハイエンドモデルと比較すると差はあります。
一般的なゲームを楽しむ分には問題ありません。ただし、一瞬の反応速度が求められる対戦ゲームなどを本格的にプレイしたい場合は、映像の遅延を抑える「ゲームモード」が優秀なモデルや、より高性能なミドルクラス以上のモデルが適しています。
非常に悩ましい問題ですが、一つの判断基準として、画質や映像の滑らかさを重視するなら「型落ちのミドルモデル」、ネット動画機能の使いやすさや最新OSを重視するなら「最新のエントリーモデル」がおすすめです。特にネット動画サービスの対応アプリは新しいモデルほど充実している傾向があります。
基本的に有機ELパネルは高価なため、ハイエンドモデルに採用されることがほとんどです。エントリーからミドルクラスのモデルは、液晶パネルが主流となります。
モデルのグレードによって寿命が大きく変わることはありません。テレビの寿命は使用状況にもよりますが一般的に8~10年程度と言われており、これはエントリーモデルでもハイエンドモデルでも同様です。
テレビ番組を同時に受信できる数です。チューナーが1つのモデルは、ある番組を視聴中に裏番組を録画することができません。2つ以上(Wチューナー)あれば、番組を見ながら裏番組を録画できるので、録画をよく利用する方は必須の機能です。
どのメーカーも素晴らしいですが、操作の分かりやすさや録画機能の充実度から「東芝(REGZA)」や、聞き取りやすい音声機能が特徴の「シャープ(AQOUS)」は初心者の方にも使いやすいと評判です。コストを最優先するなら、高性能ながら低価格なモデルが多い「ハイセンス(Hisense)」も非常に魅力的です。
はい、ほとんどのエントリーモデルには、サウンドバーを接続するためのHDMI端子(ARC/eARC対応)や光デジタル音声出力端子が搭載されています。より迫力のあるサウンドで楽しみたい場合は、サウンドバーの追加もおすすめです。
グレードによる明確な差というよりは、個別の製品の省エネ性能によります。同じインチサイズであれば、電気代に大きな差が出ることは少ないですが、気になる方は製品ごとに定められた「年間消費電力量」を比較してみると良いでしょう。
購入する店舗によってサービスが異なります。Amazonなどのネット通販でも、申し込みをすればリサイクル回収を行ってくれる場合があります。家電量販店では、購入と同時に引き取りを依頼できることがほとんどです。購入前に、リサイクル回収の可否や料金について確認しておくとスムーズです。
もっと詳しく知りたい方へ!おすすめテレビの紹介
「エントリーとミドルの違いは分かったけど、じゃあ具体的にどのモデルがおすすめなの?」と感じた方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、最新のおすすめテレビをランキング形式で紹介した記事をご用意しました。あなたの理想の1台がきっと見つかりますので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

まとめ:自分に合ったテレビを選んで、毎日をもっと楽しく!
今回は、テレビの「エントリーモデル」と「ミドルモデル」の違いについて、5つの比較ポイントを交えながら詳しく解説しました。
最後にもう一度、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- エントリーとミドルの最大の違い:画質・音質・機能を含めた総合的な「視聴体験の質」
- エントリーモデル:コストを最優先し、基本的な視聴ができればOKな人向け
- ミドルモデル:価格と性能のバランスを重視し、ワンランク上の体験を求める人向け
- 選び方のポイント:自分の「視聴スタイル」(何を見るか、どう使うか)を明確にすることが重要
エントリーモデルは、決して「安かろう悪かろう」ではありません。あなたの使い方や価値観に合致すれば、これ以上なく満足度の高い、最高のパートナーになります。
この記事が、あなたの後悔しないテレビ選びの助けになれば幸いです。ぜひ、あなたにぴったりの1台を見つけて、快適で楽しいテレビライフを送ってくださいね!
あなたがテレビを選ぶ上で、最も重視するポイントは何ですか?「やっぱり価格!」「画質は譲れない!」など、あなたのこだわりをぜひ下のコメント欄で教えてくれると嬉しいです!
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