「ポータブル電源が壊れたけれど、どうやって捨てればいいの?」「処分費用が高そうで不安…」と、置き場所に困っていませんか?
実は、ポータブル電源は大容量のリチウムイオン電池を搭載しているため、ほとんどの自治体で「ゴミ」として捨てることができず、誤った処分は火災事故の原因にもなります。
しかし、正しい知識さえあれば、費用をかけずに無料で手放したり、故障品でもお金に変えたりする裏技が存在します。
この記事では、ポータブル電源の処分費用相場から、メーカー不明品の捨て方、家電量販店での対応状況までを網羅的に解説します。これを読めば、もう処分方法に迷うことはありません。
※2025年12月21日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
比較表:ポータブル電源の処分費用・方法
処分方法は主に5つありますが、「費用」と「手間」のバランスを見て選ぶことが重要です。
まずは以下の比較表で、ご自身の状況に合う方法をチェックしてください。

| 処分方法 | 費用相場 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ① 売却(フリマ・買取) | プラス収支 (無料) |
★★★★★ まず検討! |
| ② メーカー回収 | 送料のみ (1,500円〜) |
★★★★☆ 最も確実 |
| ③ 不用品回収業者 | 3,000円〜 10,000円 |
★★★☆☆ 楽だが高い |
| ④ 自治体(粗大ゴミ) | 無料〜 3,000円 |
★★☆☆☆ ほぼ対応不可 |
| ⑤ 家電量販店 | 回収不可 | ★☆☆☆☆ 持ち込みNG |
費用0円〜:ポータブル電源をお得に処分する3つの方法
「高いお金を出して買ったのに、捨てるのにもお金がかかるの?」と納得できない方へ。
ここでは、費用をかけずに、あわよくば現金化できる方法を優先順位が高い順に紹介します。
1. フリマアプリや専門店で「売却」する
一番のおすすめは、メルカリ、ラクマ、PayPayフリマなどのフリマアプリや、アウトドア用品専門の買取店への売却です。
「壊れているから売れない」と思い込むのは早計です。
ポータブル電源は構造が複雑で高価なため、修理部品としての需要(ジャンク品需要)が非常に高く、動作しなくても数千円で売れるケースが多々あります。
高く売れやすい条件:
- 人気ブランド:Jackery, EcoFlow, Anker, BLUETTIなど
- 付属品:ACアダプターやケーブルが揃っている
- 外箱:箱があると配送もしやすく高評価
2. メーカー公式の「無料回収サービス」を使う
売却が面倒、あるいは値がつかなかった場合は、メーカーの回収サービスを利用しましょう。
AnkerやJackeryなどの主要メーカーは、環境保護のために自社製品の回収を行っています。
費用:
処分費自体は無料ですが、指定倉庫への送料(元払い)は自己負担となるのが一般的です。送料の目安は、100〜140サイズで1,500円〜2,500円程度です。
主な対応メーカー:
- Anker(アンカー):公式サイトのフォームから受付
- Jackery(ジャクリ):カスタマーサービスへ連絡
- EcoFlow(エコフロー):回収専用フォームあり
- BLUETTI(ブルーティ):送料負担で回収可能
3. 自治体の「小型家電回収」を確認する
ごく一部の自治体では、条件付きでポータブル電源を回収している場合があります。
例えば、「回収ボックスの投入口(30cm×15cmなど)に入るサイズ」かつ「回収対象品目」である場合などです。
ただし、ほとんどの自治体では「適正処理困難物」として回収を断られます。「〇〇市 ゴミ 分別」で検索し、最新のルールを必ず確認してください。
メーカー不明・壊れたポータブル電源の捨て方
Amazonなどで購入した「聞いたことのないメーカー(ノーブランド)」の製品や、メーカーが倒産して連絡がつかない製品は、メーカー回収が利用できません。
この場合、最も頼りになるのが民間の「不用品回収業者」です。
不用品回収業者を利用するメリット
- メーカー不問:どこの製品でも、壊れていても回収OK。
- 手間なし:自宅まで取りに来てくれるため、重い電源を運ぶ必要がない。
- 即日対応:早ければ連絡したその日に片付く。

家電量販店やホームセンターでは捨てられない理由
よくある勘違いとして、「電池回収ボックスに入れればいいや」というものがあります。
しかし、以下の店舗では、基本的にポータブル電源を回収していません。
ヤマダ電機・ケーズデンキなどの家電量販店
店舗に設置されている「小型充電式電池リサイクルBOX(JBRC)」は、モバイルバッテリーや電動工具のバッテリーなどが対象です。
ポータブル電源はJBRCの対象外品目であり、サイズも大きすぎるため、持ち込みは断られます。
オートバックスなどのカー用品店
カー用品店で無料回収しているのは、車のエンジン始動に使われる「鉛バッテリー」です。
ポータブル電源(リチウムイオン電池)とは構造も処理方法も全く異なるため、引き取りはできません。
カインズ・コーナンなどのホームセンター
こちらも同様に、乾電池やボタン電池の回収は行っていますが、大型のポータブル電源は対象外です。
処分・発送前に必ずやるべき「放電」と安全対策
メーカー回収や売却でポータブル電源を発送する際、安全のために必ず行ってほしいのが「完全放電」です。
バッテリー残量が残ったまま強い衝撃が加わると、発火のリスクが高まります。
- 残量を0%にする:ライトをつけっぱなしにする、扇風機を回すなどして、自然に電源が切れるまで使い切ります。
- 電源をオフにする:主電源が切れていることを確認します。
- 厳重に梱包する:購入時の箱があればベストですが、ない場合は段ボールの中で動かないよう、新聞紙や緩衝材を隙間なく詰めてください。
※配送業者(ヤマト運輸や佐川急便など)によっては、リチウムイオン電池の発送に制限がある場合があります。「ポータブル電源を送りたい」と事前に伝え、指示に従ってください。
よくある質問(Q&A)
A. 店舗によりますが、可能性は低いです。
冷蔵庫や洗濯機と違い、リサイクル家電法対象外のため、買い替え下取りを行っていないケースが大半です。ただし、一部の店舗では独自サービスとして行っている場合もあるため、購入予定の店舗へ電話確認するのが確実です。
A. 絶対にやめてください。
ゴミ収集車(パッカー車)の圧縮プレスでポータブル電源が押し潰されると、爆発的な火災が発生します。実際に多くの自治体でゴミ収集車の火災事故が起きており、特定されれば損害賠償や刑事罰(廃棄物処理法違反)の対象となります。
A. 直ちに使用を中止し、メーカーへ連絡してください。
バッテリーが膨張している場合、非常に危険な状態です。無理に梱包して送ろうとせず、まずはメーカーのサポート窓口に状況を伝え、指示を仰いでください。メーカー不明品の場合は、お住まいの自治体の「環境局」や「清掃事務所」に相談することをおすすめします。
まとめ
ポータブル電源の処分は、以下の優先順位で進めましょう。
- 売る:フリマアプリで現金化(壊れていてもチャンスあり)
- メーカー回収:送料負担のみで安全に処分
- 専門業者:メーカー不明品や急ぎの場合に活用
