「古くなったポータブル電源、どう処分すればいいんだろう…」
「重くて運べないし、安全に回収してくれる業者を知りたい」
アウトドアや防災グッズとして人気のポータブル電源ですが、いざ不要になると、その処分方法に困ってしまいますよね。
リチウムイオン電池が内蔵されているため、普通のごみとして捨てることはできず、多くの自治体で回収対象外となっているのが現状です。
この記事では、そんなお悩みを解決するため、ポータブル電源を安全に回収してくれる業者から、処分にかかる費用、その他の廃棄方法、そして依頼する際の注意点まで、どこよりも詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたに最適な処分方法が必ず見つかり、手間なく安全にポータブル電源を手放せますので、ぜひ最後までご覧ください。
ポータブル電源の回収は専門業者への依頼が最もおすすめ!
結論から言うと、不要になったポータブル電源の処分は専門の回収業者に依頼するのが最も簡単で安全な方法です。
なぜなら、ポータブル電源は自治体での処分が難しく、個人で運ぶには重くて危険が伴うためです。
ここでは、業者依頼をおすすめする3つの理由を詳しく解説します。
理由1:自治体で回収不可のケースが多い
ポータブル電源の処分方法を調べると、まず自治体のルールを確認することになりますよね。
しかし、川崎市、明石市、那覇市のように、ポータブル電源の回収を一切行っていない自治体は少なくありません。
回収している自治体でも、「粗大ごみ」や「小型家電」など分類がバラバラで、手続きが煩雑な場合があります。
その点、専門の回収業者であれば、お住まいの地域に関わらず、確実に回収してもらえるので安心です。

理由2:重くて危険なポータブル電源を運び出す手間がない
ポータブル電源は、大容量になるほどサイズが大きく、重量も10kgを超える製品がほとんどです。
これを一人で運び出し、指定の回収場所まで持っていくのは大変な労力ですよね。
無理に運ぼうとすると、腰を痛めたり、落として本体を破損させてしまったりする危険も伴います。
不用品回収業者に依頼すれば、専門のスタッフが自宅まで来てくれて、梱包から運び出しまで全て行ってくれます。
重い荷物を運ぶ手間が一切かからないのは、大きなメリットと言えるでしょう。
理由3:発火リスクのあるバッテリーを安全に取り扱ってくれる
ポータブル電源に内蔵されているリチウムイオン電池は、外部から強い衝撃が加わったり、破損したりすると発火する危険性があることをご存知でしたか?
実際に、ごみ収集車や処理施設での発火事故が問題になっています。
知識のないまま個人で処分しようとすると、思わぬ事故につながる可能性があります。
その点、専門業者はバッテリーの取り扱いに関する知識と経験が豊富です。
安全を最優先に、適切な方法で回収・処理してくれるため、安心して任せることができます。
ポータブル電源を回収してくれる業者・サービス4選
ポータブル電源を回収してくれる業者やサービスは、主に4つあります。
それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
- 不用品回収業者:最も手軽で早く処分したい方向け
- メーカー:純正品の処分で安心を求めたい方向け
- 家電量販店:小型のものや買い替え時に便利な場合も
- 自治体指定の業者:自治体で回収不可だった場合の選択肢
それぞれの詳細を解説していきます。
1. 不用品回収業者
手間をかけずに、すぐ処分したいという方に最もおすすめなのが不用品回収業者です。
電話やWEBサイトから申し込むだけで、最短即日で自宅まで回収に来てくれます。
ポータブル電源以外の不用品、例えば使わなくなったキャンプ用品や家電などもまとめて回収してもらえるのが大きな強みです。
費用はかかりますが、運び出しの手間や処分の手続きなどを全て任せられるため、利便性は抜群です。
2. メーカー
お持ちのポータブル電源のメーカーが、回収サービスを実施している場合もあります。
Anker(アンカー)、Jackery(ジャクリ)、EcoFlow(エコフロー)といった主要メーカーの多くは、自社製品の回収に対応しています。
メーカーによる回収のメリットは、製品を熟知しているため、最も適切な方法でリサイクル処理してもらえるという安心感です。
ただし、多くの場合、回収費用は無料でも、メーカーへの送料は自己負担となります。
また、JVCケンウッドやsuaokiのように、メーカー回収を行っていない場合もあるため、事前に公式サイトで確認が必要です。
3. 家電量販店
一部の家電量販店では、「小型充電式電池リサイクルBOX」を設置しており、モバイルバッテリーなどを回収しています。
しかし、ポータブル電源はサイズが大きいため、このBOXでの回収は基本的にできません。
店舗によっては、有料の小型家電リサイクルサービスとして個別に回収を受け付けている場合があります。
新しいポータブル電源への買い替えと同時に引き取ってもらうなどの条件があることも多いため、利用を検討する場合は、事前に近隣の店舗に問い合わせてみましょう。

4. 自治体指定の業者
お住まいの自治体がポータブル電源の回収を行っていない場合でも、代わりに提携している専門のリサイクル業者を紹介してくれることがあります。
例えば、川崎市や明石市では、市に問い合わせることでリサイクル業者のリストを提供しています。
これらの業者は自治体のお墨付きがあるため、安心して依頼できるのがメリットです。
ただし、処分費用は有料で、数千円程度かかるのが一般的です。
まずは、お住まいの自治体の環境課やごみ担当部署に問い合わせてみることをおすすめします。
ポータブル電源の処分費用はいくら?料金相場を解説
気になるのが、ポータブル電源の処分にかかる費用ですよね。
依頼する業者や処分方法によって料金は大きく異なるため、事前に相場を把握しておきましょう。
処分方法 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
不用品回収業者 | 3,000円~8,000円 | 基本料金や出張費が含まれる。他の不用品とまとめると割安になることも。 |
メーカー回収 | 無料(送料別途) | 送料は自己負担(1,500円~3,000円程度)。 |
自治体での処分 | 1,000円~3,500円 | 粗大ごみとして出す場合の処理手数料。自治体により異なる。 |
自治体指定の業者 | 2,000円~7,000円 | 業者やポータブル電源のサイズによって変動。 |
不用品回収業者の費用は他の方法に比べて高めに見えますが、運び出しの手間や即日対応などの利便性を考えると、コストパフォーマンスは高いと言えます。
特に、他にも処分したい不用品がある場合は、「軽トラ積み放題」のようなパックプランを利用すると、一点あたりの処分費用をかなり抑えることができます。
【業者以外】ポータブル電源の廃棄方法はある?
業者に依頼する以外にも、ポータブル電源を処分する方法はあります。
手間や時間はかかりますが、費用を抑えられる可能性もあるので、選択肢として知っておくとよいでしょう。
自治体のルールに従って処分する
前述の通り、すべての自治体ではありませんが、ポータブル電源を回収している自治体もあります。
例えば、大阪市や堺市では「粗大ごみ」として、神戸市や横浜市、名古屋市では「小型家電」として回収を行っています。(※2024年10月時点の情報)
粗大ごみの場合は、事前に申し込みをして手数料券を購入し、指定の日時に出すのが一般的です。
小型家電の場合は、区役所などに設置された回収ボックスに投入しますが、ボックスの投入口(30cm×15cmなど)に入るサイズに限られるため、大型のポータブル電源は対象外となることが多いです。
まずはお住まいの自治体のホームページで「ポータブル電源」や「リチウムイオン電池」の処分方法を確認してみましょう。
まだ使えるなら売却も検討しよう
もしお持ちのポータブル電源がまだ問題なく使用できる状態なら、廃棄するのではなく売却するのも一つの手です。
特に、以下のようなポータブル電源は高値で売れる可能性があります。
- 人気メーカーの製品(Anker, Jackery, EcoFlowなど)
- 購入から1~2年以内の新しいモデル
- 未使用品や使用回数が少ないもの
- 箱や説明書、付属品が揃っているもの
アウトドア用品や工具の買取専門店、リサイクルショップなどで査定してもらうのがおすすめです。
また、フリマアプリを利用すれば自分で価格を設定できますが、梱包や発送の手間、購入者とのトラブルのリスクも考慮する必要があります。
これから長く使えて、いざという時の処分も安心なポータブル電源を選びたいですよね。
メーカーのサポート体制なども考慮したおすすめランキングをこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポータブル電源のおすすめ人気メーカーランキングTOP3 >>
安全第一!ポータブル電源を回収業者に依頼する際の注意点
最後に、ポータブル電源の回収を業者に依頼する際に、トラブルを避けてスムーズに進めるための注意点を2つお伝えします。
1. 「無許可」の悪質な回収業者に注意する
不用品回収業者の中には、残念ながら悪質な業者も存在します。
「無料で回収します」と宣伝しながらトラックで巡回している業者や、チラシを投函してくる業者の利用は避けましょう。
これらの業者は、家庭の不用品を回収するために必要な「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ていないことがほとんどです。
無許可の業者に依頼すると、作業後に高額な料金を請求されたり、回収したポータブル電源を不法投棄されたりするトラブルに巻き込まれる可能性があります。
業者のホームページで、許可番号の記載があるか、会社の所在地が明記されているかなどを必ず確認しましょう。
2. 自分で分解・解体は絶対にしない
「小さくすれば安くなるかも」「中身はどうなっているんだろう」といった理由で、自分でポータブル電源を分解するのは絶対にやめてください。
内部には複雑な電気回路があり、感電やケガのリスクが非常に高いです。
また、内蔵バッテリーを傷つけてしまうと、発煙や発火につながる重大な事故を引き起こす可能性があります。
処分は必ず専門の知識を持った業者に任せ、そのままの状態で引き渡しましょう。
ポータブル電源の回収に関するQ&A
はい、問題なく回収してもらえます。
不用品回収業者は、壊れているものや古いモデルでも回収してくれます。
ただし、売却を検討している場合は、故障品は買取不可となることがほとんどです。
はい、多くの不用品回収業者で1台からの回収に対応しています。
ただし、業者によっては「最低作業料金」が設定されている場合があり、単品の回収だと割高に感じることがあるかもしれません。
可能であれば、他の不用品と合わせて依頼するのがおすすめです。
はい、一緒に回収してもらえます。
ポータブル電源に関連するソーラーパネル、充電ケーブル、収納バッグなどの付属品もまとめて処分することが可能です。
申し込み時や見積もり時に、付属品もあることを伝えておくとスムーズです。
まとめ:ポータブル電源の回収は信頼できる業者に任せよう
今回は、ポータブル電源の回収業者や費用、その他の廃棄方法について詳しく解説しました。
最後に、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- ポータブル電源の処分は、運び出し不要で安全な「不用品回収業者」への依頼が最もおすすめ。
- 業者以外では、メーカー回収や自治体のルールに従う方法、売却という選択肢もある。
- 処分費用は方法によって異なり、3,000円~8,000円程度が相場だが、事前に見積もりを取ることが重要。
- 依頼する際は「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持つ正規の業者を選び、自分で分解しないこと。
重くて危険なポータブル電源の処分は、無理せずプロに任せるのが一番です。
この記事を参考に、あなたにとって最適な方法で、安全かつスムーズにポータブル電源を処分してくださいね。