「お気に入りのワイヤレスイヤホンをパソコンで使いたい!」
「デスク周りをスッキリさせるために、マウスやキーボードを無線化したい!」
そう思って設定画面を開いてみたら、「あれ?自分のパソコン、Bluetooth機能がない…?」と困っていませんか?
大丈夫です。Bluetooth機能は、後付けで簡単に追加できます。しかし、ここで新たな疑問が生まれますよね。「パソコンのBluetoothって、後付けと内蔵、結局どっちがいいの?」と。
外付けのアダプタは手軽そうだけど安定性が心配だし、内蔵はなんだか難しそう…。それぞれのメリット・デメリットが分からず、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの悩みをすべて解決します。パソコンのBluetoothにおける後付けと内蔵の違いから、それぞれのメリット・デメリット、そしてあなたの使い方にピッタリな製品の選び方まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。
結論から言うと、ほとんどの場合は手軽な「後付けUSBアダプタ」で十分快適なワイヤレス環境が手に入ります。しかし、特定の用途やこだわりがある方には「内蔵拡張ボード」が最適な選択肢となることも。
この記事を最後まで読めば、あなたはもう迷うことはありません。さあ、一緒にあなたのパソコンを最高のワイヤレス環境にアップグレードしましょう!
- 【結論】パソコンのBluetooth、後付けと内蔵はどっちがいい?
- 自分のパソコンにBluetooth機能がないか確認する方法
- PCにBluetooth機能を後付けする方法は2種類!
- 【2025年版】パソコン用Bluetooth後付けアダプタおすすめ3選
- パソコンにBluetoothを後付けしてイヤホンを接続する方法
- ゲーミングPCこそBluetoothの後付けがおすすめな理由
- 上級者向け!パソコンにBluetoothを内蔵する方法
- パソコンのBluetoothに関するQ&A
- まとめ:あなたに合った方法で快適なワイヤレスPCライフを!
【結論】パソコンのBluetooth、後付けと内蔵はどっちがいい?
早速結論からいきましょう。「後付け」と「内蔵」、どちらが良いかはあなたの目的やパソコンの種類によって異なります。
まずは、あなたにどちらが向いているのか、下のチャートでチェックしてみてください。
あなたの目的別!おすすめはコレだ
こんなあなたにおすすめ! | 後付け(USBアダプタ) | 内蔵(拡張ボード) |
---|---|---|
とにかく手軽に、安く始めたい | ◎ | △ |
ノートパソコンで使いたい | ◎ | × |
デスクトップPCの見た目をスッキリさせたい | △ | ◎ |
最高の接続安定性を求めたい | ○ | ◎ |
PCの自作やカスタマイズが好き | △ | ◎ |

見ての通り、ほとんどのケースでは手軽で安価な「後付けUSBアダプタ」がおすすめです。特にパソコンの専門知識に自信がない方や、ノートパソコンで使いたい方は、迷わずUSBアダプタを選んでOKですよ!
後付けと内蔵の5つの主な違いを徹底比較
より具体的に違いを理解するために、5つのポイントで比較してみましょう。
比較項目 | 後付け(USBアダプタ) | 内蔵(拡張ボード) |
---|---|---|
① 価格 | 安い(1,000円〜3,000円程度) | 高い(3,000円〜8,000円程度) |
② 取り付け難易度 | 非常に簡単(USBポートに挿すだけ) | 難しい(PCケースを開けて作業が必要) |
③ 安定性・電波強度 | 製品による(通常利用では十分) | 高い傾向にある(特にアンテナ付きモデル) |
④ 見た目 | USBポートから少し出っ張る | PC内部に収まり、非常にスッキリ |
⑤ 対応PC | ノートPC・デスクトップPC両対応 | デスクトップPCのみ |
このように、「手軽さ・価格・汎用性」で選ぶなら後付けUSBアダプタ、「安定性・見た目のスッキリ感」を最優先するなら内蔵拡張ボード、という選択になります。
自分のパソコンにBluetooth機能がないか確認する方法
「後付けを考える前に、本当に自分のパソコンにBluetoothがないか確かめたい」という方も多いですよね。特に中古のパソコンやBTOパソコンの場合、スペックが曖昧なことも。確認方法はとても簡単なので、まずはチェックしてみましょう。
Windows11/10での確認手順【デバイスマネージャー編】
最も確実な確認方法が「デバイスマネージャー」を使う方法です。
- スタートボタンを右クリックし、メニューから「デバイス マネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーのウィンドウが開いたら、一覧の中に「Bluetooth」という項目があるか確認します。
- ここに「Bluetooth」の項目があれば、あなたのパソコンにはBluetooth機能が搭載されています。
- 項目がなければ、Bluetooth機能は搭載されていないか、何らかの理由で無効になっています。
設定画面での確認手順
- スタートボタンを右クリックし、「設定」を開きます。
- 左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選択します。
- 右側に「Bluetooth」のオン/オフを切り替えるスイッチが表示されていれば、機能が搭載されています。
- この項目自体が存在しない場合は、機能が搭載されていません。

デバイスマネージャーに項目がない場合は、残念ながらBluetooth機能が物理的に搭載されていない可能性が高いです。でもご安心ください!ここから紹介する方法で、簡単に機能を追加できますよ。
PCにBluetooth機能を後付けする方法は2種類!
さて、お使いのパソコンにBluetooth機能がないことが確認できたら、いよいよ後付けです。先ほどから触れている通り、後付けには大きく分けて2つの方法があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
① 超手軽!USBポートに挿すだけの「ブルートゥースアダプタ」
最も一般的で簡単な方法が、このUSBタイプのBluetoothアダプタを使用する方法です。見た目はUSBメモリのように非常にコンパクト。これをパソコンの空いているUSBポートに挿すだけで、Bluetooth機能を追加できます。
メリット
- 価格が安い: 1,000円前後から購入でき、非常に経済的です。
- 取り付けが超簡単: 専門知識は一切不要。USBポートに挿すだけで、多くの場合ドライバーも自動でインストールされます。
- 持ち運びが楽: ノートパソコンに挿したままでも邪魔にならないナノサイズのものも多く、携帯性に優れています。
- 汎用性が高い: デスクトップでもノートでも、USBポートさえあればどんなパソコンでも使えます。
デメリット
- USBポートを1つ占有する: USBポートの数が少ないノートパソコンでは、貴重なポートを1つ使ってしまうことになります。
- 見た目が少し気になる: 常に挿しっぱなしにする場合、少し出っ張りが気になるかもしれません。
- USB3.0との干渉リスク: 後述しますが、USB3.0ポートの近くに挿すと電波干渉を起こし、接続が不安定になることがあります。
② PC内部に取り付ける「bluetooth拡張ボード(カード)」
もう一つの方法は、デスクトップパソコンの内部にある「PCI Express(PCIe)スロット」という場所に、専用の拡張ボード(カード)を取り付ける方法です。
メリット
- 接続が非常に安定: PCの基盤(マザーボード)に直接接続するため、USB接続よりも安定した通信が期待できます。
- 電波が強いモデルが多い: 外部アンテナが付いている製品が多く、障害物のある広い部屋でも電波が届きやすいです。
- 見た目がスッキリ: PCの内部に収まるため、外見はまったく変わりません。USBポートを塞ぐこともありません。
- Wi-Fi機能も同時に強化できる: 最近の製品は、高性能なWi-Fi機能とBluetooth機能がセットになっているものが主流です。
デメリット
- 取り付けが難しい: パソコンのケースを開け、パーツを取り付ける作業が必要です。ある程度のPC自作知識が求められます。
- デスクトップPC限定: 構造上、ノートパソコンには取り付けできません。
- 価格が高い: USBアダプタに比べると高価な製品が多いです。

こうして見ると、やはり多くの方にとってUSBアダプタが現実的な選択肢であることがわかりますね。次の章では、そのUSBアダプタの選び方と、おすすめ製品をランキング形式でご紹介します!
【2025年版】パソコン用Bluetooth後付けアダプタおすすめ3選
「よし、USBアダプタを買おう!」と決めても、いざ通販サイトを見ると、たくさんの製品があってどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは、アダプタ選びで失敗しないための5つのチェックポイントと、それを踏まえたおすすめ製品ランキングをご紹介します。
後付けアダプタ選びで失敗しない!5つのチェックポイント
1. バージョン:Bluetooth 5.0以上を選ぼう
Bluetoothにはバージョンがあり、数字が大きいほど新しく、通信速度・範囲・安定性が向上します。現在主流なのは「Bluetooth 5.0」です。古い4.0などもまだ販売されていますが、特別な理由がなければ5.0以上を選びましょう。
特に、最新のワイヤレスイヤホンなどを使いたい方は、低遅延・高音質の新規格「LE Audio」に対応した「Bluetooth 5.2」以上の製品を選ぶと、より快適な体験ができます。
2. Class(クラス):通信距離で選ぶ。通常はClass2で十分
Bluetoothの電波強度(通信可能な距離)は「Class」という規格で表されます。
- Class 1: 最大約100m。非常に強力で、家全体をカバーできるほど。
- Class 2: 最大約10m。最も一般的で、キーボードやイヤホンをPCの近くで使うならこれで十分。
- Class 3: 最大約1m。あまり使われません。
ほとんどの製品はClass 2で、通常の使用環境では全く問題ありません。PCから離れた場所でスピーカーを鳴らしたいなど、特別な用途がある場合のみClass 1を検討しましょう。
3. 対応OS:自分のPCに対応しているか必ず確認!
これは最も重要なポイントです。アダプタがあなたのパソコンのOS(Windows 11, Windows 10など)に対応していなければ、全く使うことができません。購入前に、製品の仕様欄を必ず確認しましょう。多くの製品はWindows専用で、macOSには対応していないことが多いので注意が必要です。
4. プロファイル:使いたい機器に合ったものを選ぶ
プロファイルとは、Bluetooth機器の種類ごとに定められた「通信ルール」のようなものです。例えば、音楽を聴くための「A2DP」、マウスやキーボード用の「HID」、通話用の「HSP/HFP」などがあります。使いたい機器に対応したプロファイルがアダプタに備わっていないと、正常に動作しません。とはいえ、最近のアダプタは主要なプロファイルに幅広く対応しているものがほとんどなので、あまり神経質になる必要はありません。
5. コーデック:音質にこだわるなら要チェック
コーデックとは、音声を無線で送る際の「圧縮方式」のこと。音質や遅延に大きく関わります。
- SBC: 標準的なコーデック。音質はそこそこ。
- AAC: iPhoneなどで使われる高音質なコーデック。
- aptX: Androidスマホなどで使われる高音質・低遅延なコーデック。
- LDAC: ハイレゾ相当の高音質を伝送できるコーデック。
高音質で音楽や映画を楽しみたい方は、イヤホンやヘッドホン側が対応している高音質コーデック(AACやaptXなど)にアダプタ側も対応しているか確認しましょう。ただし、対応コーデックを明記しているアダプタは少ないのが現状です。

ポイントは分かりましたか?まとめると、「Bluetooth 5.0以上」で「Class 2」、「自分のOSに対応」していれば、まず大きな失敗はありません。その上で、用途に合わせて他の項目をチェックしていくのがおすすめです!
おすすめ人気ランキング TOP3
それでは、上記のポイントを踏まえ、インプットした「Bluetoothアダプタ全42商品おすすめ人気ランキング」の情報を基に、特におすすめできる製品を厳選してご紹介します!
【1位】TP-Link Bluetooth 5.0 ナノUSBアダプター UB500
【迷ったらコレ!安定性と信頼性の鉄板モデル】
ネットワーク機器の世界的メーカーであるTP-Link社の超小型アダプタです。最新のBluetooth 5.0に対応し、省電力(BLE)技術もサポート。Windows 11/10/8.1/7と幅広いOSに対応しているのも嬉しいポイントです。
特筆すべきはその安定性。ユーザーレビューでも「接続が途切れない」「ペアリングがスムーズ」といった声が多く、ストレスなく使いたい方に最適です。ナノサイズなのでノートパソコンに挿したままでも全く邪魔になりません。価格も1,000円台前半と手頃で、初めてBluetoothアダプタを購入する方には最もおすすめできる製品と言えるでしょう。これ一つで、イヤホン、マウス、キーボード、ゲームコントローラーなど、あらゆるデバイスを快適にワイヤレス化できます。
バージョン | 5.0 |
---|---|
Class | 不明(実測10m以上) |
対応OS | Windows 11/10/8.1/7 |
サイズ | ナノサイズ |
【2位】バッファロー USB Bluetooth 5.0対応アダプタ BSBT5D205BK
【国内メーカーの安心感!幅広いプロファイル対応】
日本のPC周辺機器メーカーとしておなじみのバッファロー製品。こちらもBluetooth 5.0対応の小型アダプタです。この製品の強みは、なんといっても対応プロファイルの豊富さ。HIDやA2DPといった基本的なものはもちろん、少しマイナーなプロファイルにも対応しているため、他のアダプタではうまく接続できなかった特殊な機器との接続も期待できます。
国内メーカーならではの丁寧なパッケージや日本語のサポートも安心材料。パソコンにあまり詳しくない方でも安心して導入できます。TP-Link UB500と並んで、鉄板の選択肢と言えるでしょう。
バージョン | 5.0 |
---|---|
Class | 不明(公称値40m) |
対応OS | 不明(Windows対応) |
サイズ | 小型 |
【3位】UGREEN Bluetooth 5.4 アダプタ 35058
【最新規格5.4対応!将来性を見据えるならコレ】
より新しい規格にこだわりたい方には、UGREENのこのモデルがおすすめです。最新のBluetooth 5.4に対応しており、接続の安定性や低遅延性能がさらに向上しています。特に、次世代の音声規格である「LE Audio」に対応した機器との接続を考えているなら、先行投資として非常に魅力的です。
最大5台のデバイスと同時接続が可能で、通信距離も最大20mと十分な性能を誇ります。価格も2,000円以下と、最新規格に対応している割には非常にリーズナブル。これから長く使っていくことを見据えるなら、間違いなく有力な候補となるでしょう。
バージョン | 5.4 |
---|---|
Class | 不明(公称値20m) |
対応OS | Windows |
サイズ | 小型 |
パソコンにBluetoothを後付けしてイヤホンを接続する方法
お気に入りのアダプタを手に入れたら、早速パソコンに取り付けてワイヤレスイヤホンを接続してみましょう。手順は驚くほど簡単です!
【簡単3ステップ】Bluetoothアダプタの接続とペアリング手順
- アダプタをPCのUSBポートに挿す
まずはアダプタをパソコンの空いているUSBポートに挿し込みます。この時、できるだけUSB2.0ポートに挿すのがポイントです。USB3.0(ポートの内側が青いもの)のポートは、2.4GHz帯の電波にノイズ干渉を起こすことが知られており、Bluetoothの接続が不安定になる原因となるためです。 - ドライバーのインストール
Windows 10/11の場合、アダプタを挿すだけで必要なドライバーが自動的にインストールされることがほとんどです。「デバイスの準備ができました」といった通知が出れば完了です。もし自動で認識されない場合は、製品に付属のCDやメーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードしてインストールしてください。 - イヤホンとペアリングする
- 接続したいワイヤレスイヤホンを、ケースから取り出すなどして「ペアリングモード」にします(やり方はイヤホンの説明書をご確認ください)。
- パソコンの「設定」→「Bluetoothとデバイス」を開き、「デバイスの追加」をクリックします。
- 「Bluetooth」を選択すると、パソコンが周辺のデバイスを探し始めます。
- リストにあなたのイヤホンの名前が表示されたら、それをクリックします。
- 「接続済み」と表示されればペアリング完了です!イヤホンから音が出るか確認してみましょう。

どうですか?思ったよりずっと簡単ですよね。一度ペアリングしてしまえば、次回からはイヤホンの電源を入れるだけで自動的に接続されるようになります。とっても便利ですよ!
ゲーミングPCこそBluetoothの後付けがおすすめな理由
「高性能なゲーミングPCなのに、なぜかBluetoothが内蔵されていない…」と不思議に思ったことはありませんか?実はこれには理由があり、そしてゲーミングPCにこそBluetoothの後付けは非常に有効なのです。
なぜゲーミングPCにはBluetoothが内蔵されていないことが多い?
主な理由は3つあります。
- 安定性の重視: コンマ1秒を争うオンラインゲームでは、わずかな遅延や接続の瞬断が命取りになります。そのため、最も安定している有線接続が基本と考えるメーカーが多いのです。
- コスト削減: ゲーミングPCはグラフィックボードやCPUにコストを集中させるため、直接ゲーム性能に関わらないBluetooth機能は削られることがあります。
- カスタマイズ性: ゲーマーは自分の好みに合わせてデバイスを選ぶため、メーカー側はあえて機能を搭載せず、ユーザーが必要な機能(高性能なアダプタなど)を自分で追加する余地を残している側面もあります。
ゲーマー向け!低遅延コーデック対応アダプタを選ぼう
しかし、最近ではワイヤレスのゲーミングヘッドセットやゲームパッドも高性能化しており、ケーブルの煩わしさから解放されたいと考えるゲーマーが増えています。
そんなゲーミング用途でBluetoothアダプタを選ぶ際に重要なのが、低遅延のコーデックです。音の遅延は、特にFPSなどのゲームでは致命的。「aptX Low Latency (aptX LL)」や、最新の「LC3」に対応したアダプタとヘッドセットを組み合わせることで、有線と遜色ないレベルでゲームに集中できます。
また、ヘッドセット、マウス、キーボード、コントローラーと複数のデバイスを同時に接続することも多いため、複数の機器を安定して接続できる性能の高いアダプタを選ぶことが重要です。

ゲーミングPCの場合、拡張性も高いので、アンテナ付きでより安定する「拡張ボード」を導入するのも良い選択肢ですよ!自作に慣れている方はぜひ挑戦してみてください。
上級者向け!パソコンにBluetoothを内蔵する方法
「やっぱり見た目をスッキリさせたい!」「最高の安定性を手に入れたい!」というデスクトップPCユーザーの方は、Bluetooth拡張ボードの内蔵に挑戦してみてはいかがでしょうか。少し難易度は上がりますが、得られる満足感は大きいですよ。
Bluetooth拡張ボード(PCIeカード)の取り付け手順
ここでは大まかな手順をご紹介します。実際の作業は製品のマニュアルと、お使いのPCのマザーボードのマニュアルをよく確認しながら、慎重に行ってください。
- PCの電源を完全に落とす: シャットダウン後、電源ケーブルも抜いて、PCケース側面にある電源ボタンを数回押して放電させます。
- PCケースを開ける: 側面のパネルを外します。
- 空いているPCIeスロットを確認: マザーボード上にある、拡張ボードを挿すためのスロット(通常は短いPCIe x1スロット)を探します。対応するPCケース背面のブラケットカバーも外しておきます。
- 拡張ボードを挿し込む: スロットに拡張ボードを「カチッ」と音がするまでしっかりと挿し込み、ネジでブラケットを固定します。
- (必要なら)USBヘッダーを接続: 製品によっては、Bluetooth機能のためにマザーボード上の内部USB2.0ヘッダーピンとの接続が必要です。
- アンテナを取り付ける: PCケースの背面にアンテナを取り付けます。
- ケースを閉じて起動: ケースを元に戻し、PCを起動します。
- ドライバーをインストール: メーカーのサイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールします。
この作業により、あなたのPCは晴れて「Bluetooth内蔵PC」となります!

静電気には十分注意してくださいね!作業前には金属に触れて体の静電気を逃がすなど、対策を忘れずに。自信がない場合は、無理せずUSBアダプタを選ぶのが賢明です。
パソコンのBluetoothに関するQ&A
最後に、パソコンのBluetoothに関してよくある質問にお答えします。
いいえ、むしろ逆効果になる可能性が高いです。
USB3.0規格は、データの送受信時に2.4GHz帯のノイズを発生させることが知られています。Bluetoothも同じ2.4GHz帯の電波を使っているため、USB3.0ポートのすぐ近くでBluetoothアダプタを使用すると、電波干渉を起こして接続が不安定になったり、通信が途切れたりする原因になります。Bluetoothアダプタは、黒や白のUSB2.0ポートに接続することを強くおすすめします。
必ずしも大きさだけでは決まりません。重要なのは「Class(クラス)」という規格です。
小さなナノサイズのアダプタでも、電波強度が強い「Class 1(最大100m)」に対応している製品もあります。逆に、少し大きくても「Class 2(最大10m)」の製品もあります。電波の強さを重視する場合は、製品の大きさではなく、仕様表に記載されている「Class」の数値を確認しましょう。ただし、PCIe拡張ボードのように大きな外部アンテナが付いているものは、物理的に電波を送受信しやすいため、結果的に強力で安定する傾向にあります。
ほとんどの製品はWindows専用で、Macでは使えないことが多いです。
MacはOSレベルでBluetooth機能が tightly integrated されているため、サードパーティ製のUSBアダプタを認識しない、または正常に動作しないケースがほとんどです。MacでBluetoothの調子が悪い場合は、USBアダプタを探すよりも、Appleのサポートに相談するか、SMCリセットなどを試すのが一般的です。購入する場合は、必ず「macOS対応」と明記されている製品を選んでください。
製品によって異なりますが、一般的には3〜7台程度のものが多いです。
仕様表に「最大接続台数」として記載されていることが多いので確認しましょう。マウスとキーボードを接続しながら、イヤホンで音楽を聴き、さらにプリンターで印刷する、といった使い方が可能です。ただし、同時にオーディオ機器(イヤホンやスピーカー)を複数接続して音を鳴らせるわけではないので注意してください(これはマルチポイントとは異なる概念です)。
まとめ:あなたに合った方法で快適なワイヤレスPCライフを!
今回は、パソコンのBluetooth機能について、「後付け」と「内蔵」の違いから、具体的な製品の選び方、接続方法までを徹底的に解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ✅ パソコンにBluetooth機能がなくても、後付けで簡単に追加できる!
- ✅ 手軽さと安さを求めるなら「後付けUSBアダプタ」が最適解。
- ✅ 接続の安定性や見た目のスッキリ感を重視するデスクトップユーザーなら「内蔵拡張ボード」も視野に。
- ✅ USBアダプタ選びは「バージョン5.0以上」「Class 2」「対応OS」の3点が基本。
- ✅ アダプタは電波干渉を避けるため、USB2.0ポートに接続するのが鉄則!
ケーブルの絡まりや、接続のたびに抜き挿しする煩わしさから解放されると、パソコンでの作業やエンタメ体験は驚くほど快適になります。
この記事が、あなたのパソコン環境をより良くするための一助となれば幸いです。ぜひ、あなたにピッタリのBluetoothアダプタを見つけて、自由で快適なワイヤレスライフをスタートさせてください!