「レシピに600Wと書いてあるけど、うちのレンジには『強』しかない…」
「電子レンジのワット数がどこに書いてあるか分からない!」
料理の途中で、こんな風に手が止まってしまったことはありませんか?実は、電子レンジの出力(ワット数)を知らずに適当に加熱すると、中心が冷たいままだったり、最悪の場合は食材が破裂したりする原因になります。
この記事では、電子レンジの「強」が具体的に何ワットなのかを確認する確実な方法と、ワット数が異なる場合の失敗しない換算テクニックを解説します。
3分で読めるこの記事を参考にすれば、ご自宅のレンジの正体が判明し、どんなレシピでも美味しく作れるようになりますよ。
電子レンジの「強」は何ワット?基本と例外
結論からお伝えします。一般的な家庭用電子レンジにおいて、「強」の設定は以下のいずれかであることがほとんどです。
- 多くのケース:500W または 600W
- 一部の新しい機種や海外製:700W または 800W
「どっちなの?」と迷うところですが、これはお住まいの地域やレンジのタイプによって大きく2つに分かれます。
東日本は500W・西日本は600Wが基本
特に「ターンテーブル(お皿が回るタイプ)」や少し年式の古い電子レンジの場合、電源周波数の影響を直接受けます。
- 東日本(50Hz地域):一般的に「強」=500W
- 西日本(60Hz地域):一般的に「強」=600W
引っ越しをしてから「なんか温まりにくいな」あるいは「すぐ熱くなるな」と感じた場合、この地域差が原因かもしれません。
インバーター・フラット式は全国共通
庫内が平らな「フラットテーブル」の機種や、「インバーター搭載」と書かれている機種は、地域に関係なく出力を一定に保てます。
このタイプの場合、「強」は600Wに設定されていることが最も多いですが、最近は標準で高出力な機種も増えています。

ワット数はどこに書いてある?9割が間違える注意点
「たぶん600Wだろう」という推測は失敗の元です。正確な数値は、本体にある「ラベル」を見れば100%判明します。
見るべき場所は「側面」か「ドアの内側」
電子レンジの本体には必ず仕様が書かれたシール(定格銘板)が貼ってあります。探すべき場所は以下の3箇所です。
- 本体の側面(右側が多いですが、左側の場合も)
- ドアを開けた枠の部分(ここに隠れていることが多い!)
- 本体の背面(動かすのが大変なので最終手段)
見るのは「消費電力」ではありません!
シールを見つけた時、一番大きな数字を見て勘違いしてしまう人が非常に多いです。以下の違いを必ず確認してください。
- × 定格消費電力(例:950W、1300W)
これは「コンセントから使う電気の量」です。温める力ではありません。 - ○ 定格高周波出力(例:500W、600W)
こちらが正解です!これが、食材を温めるパワー(ワット数)です。
もし「定格高周波出力」の欄に「600W / 500W」と併記されている場合は、使っている周波数(地域)に準じますが、インバーター式であればボタン操作で切り替えられることが多いです。
500W・600W・700W:加熱時間 換算早見表
「レシピは600Wなのに、うちのレンジは500W…」
そんな時は、時間を計算で調整しましょう。
計算式の基本:ワット数が低いなら時間を延ばす
計算式はシンプルです。
(レシピのW数 × レシピの時間)÷ 自宅のW数 = 正解の時間
例:600Wで1分(60秒)を、500Wで加熱する場合
(600 × 60) ÷ 500 = 72秒(1分12秒)
つまり、500Wなら1.2倍長く、700Wなら0.85倍短くすればOKです。
一目でわかる!加熱時間早見表
計算が面倒な方のために、よく使う時間を一覧表にまとめました。スマホに保存してキッチンで活用してください。
| レシピ指示 (600W) |
500Wの場合 (約1.2倍) |
700Wの場合 (約0.8倍) |
|---|---|---|
| 30秒 | 約40秒 | 約25秒 |
| 1分 | 1分10秒 | 約50秒 |
| 1分30秒 | 1分50秒 | 1分10秒 |
| 2分 | 2分30秒 | 1分40秒 |
| 3分 | 3分40秒 | 2分30秒 |
| 5分 | 6分00秒 | 4分20秒 |
※機種や食材の状態により誤差が出ます。まずは短めに設定し、様子を見ながら追加加熱するのが失敗しないコツです。
「自動あたため」ボタンじゃダメなの?
ここまで読んで、「計算なんて面倒くさい。『自動あたため』ボタンを押せばいいんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、料理のレシピを作る際に「自動」はNGです。
「自動」と「手動」の決定的な違い
- 手動(レンジ強など):指定した出力(600Wなど)を出し続けます。レシピ通りの熱量を食材に与えることができます。
- 自動(オート):レンジ内の「センサー」が蒸気や重量を感知してストップします。
「自動」は、カレーやスープなど水分が多いものは沸騰するまで加熱しすぎたり、逆に少量だと認識されずに加熱不足になったりと、コントロールが効きません。レシピ通りの味を再現したいなら、面倒でも「手動」で時間設定を行いましょう。

よくある質問(Q&A)
最後に、電子レンジのワット数に関してよく聞かれる疑問に、専門家の視点からお答えします。
Q. 500Wと600W、どちらの設定を使ったほうがいいですか?
A. 基本的にはどちらでも構いませんが、もし選べるなら600Wがおすすめです。現在の多くのレシピサイトや冷凍食品は600Wを基準に書かれていることが多く、換算の手間が省けるからです。
Q. コンビニ弁当に「1500W」と書いてありますが、家庭用で再現できますか?
A. 1500Wは業務用レンジの出力です。家庭用(500W/600W)で温める場合は、単純計算で2.5倍〜3倍の時間が必要です。ただし、時間を長くかけると水分が飛びやすくなるため、途中で一度取り出して混ぜたり、少し短めに加熱したりする工夫が必要です。
Q. ボタンに「強」「弱」しかなく、説明書もありません。
A. 多くの単機能レンジでは「強」が最大出力(500W〜700W)、「弱」はその約30〜40%の出力(200W前後)、「解凍」も同様に200W前後であるケースが一般的です。まずは「強=600W」と仮定して、少し短めの時間で様子を見るのが安全です。
まとめ
電子レンジの「強」の正体と、確認方法について解説しました。
記事の要点を振り返りましょう。
- 「強」は一般的に500W(東日本)か600W(西日本)が多い。
- 最近の機種や海外製は700Wの場合もある。
- 確認する際は、本体側面のシールにある「定格高周波出力」を見る(消費電力ではない!)。
- ワット数が低い場合は、時間を1.2倍にする。
「うちのレンジは何ワットだっけ?」という疑問が解決すれば、もう加熱ムラに悩まされることはありません。
今すぐキッチンの電子レンジの扉を開けて、シールを確認してみてください。たったそれだけで、今日の夕食作りがもっとスムーズで楽しいものになりますよ!
