「急にコピー機が動かなくなった!」「印刷物に黒い線が入る…」など、オフィスの心臓部ともいえるコピー機の突然の故障、本当に困りますよね。業務がストップしてしまい、一刻も早く直したいと焦っているのではないでしょうか。
しかし、いざコピー機の修理業者を探そうと思っても、「どこに頼めばいいの?」「料金はいくらかかるの?」「すぐに来てくれる業者は?」など、次々と疑問が湧いてくるはずです。悪質な業者に高額な請求をされたらどうしよう…という不安もあるかもしれません。
この記事では、そんなお悩みを抱えるあなたのために、信頼できるコピー機の修理業者の選び方から、気になる費用相場、おすすめの業者までを徹底的に解説します。
さらに、業者を呼ぶ前に自分で試せる応急処置の方法や、修理代の勘定科目といった経理担当者向けの情報まで網羅。この記事を最後まで読めば、コピー機のトラブルに関するあなたの不安はすべて解消され、迅速かつ的確に問題を解決できるようになるはずです。
コピー機修理は専門業者への依頼が基本!その3つの理由とは
「ちょっとした不具合なら自分で直せるかも?」と思う方もいるかもしれませんが、結論から言うと、コピー機の修理はプロの専門業者に依頼するのが最も安全で確実な方法です。なぜなら、コピー機は非常に精密で複雑な構造をしており、知識のない人が触るとかえって状況を悪化させてしまう危険性が高いためです。

ここでは、専門業者に依頼すべき3つの具体的な理由を解説します。
理由1:故障原因を正確に特定し、根本から解決できる
コピー機の不具合といっても、原因は様々です。「紙が詰まる」という一つの症状でも、原因はローラーの摩耗、センサーの汚れ、内部部品の破損など多岐にわたります。プロの技術者は、豊富な知識と経験からエラーコードや機械の挙動を分析し、故障の原因を正確に特定します。そして、根本的な原因を取り除くことで、再発を防ぎ、コピー機を正常な状態に戻してくれるのです。
理由2:さらなる故障や事故のリスクを回避できる
見よう見まねで分解・修理を試みると、配線を傷つけたり、小さな部品をなくしたりして、さらに高額な修理費用がかかる事態になりかねません。最悪の場合、感電や火災といった重大な事故につながる危険性もあります。専門業者に任せれば、こうしたリスクをすべて回避でき、安全に問題を解決できます。
理由3:結果的に時間とコストの節約になる
自分で修理しようと試行錯誤する時間は、本来の業務を圧迫してしまいます。結局直らずに業者を呼ぶことになれば、費やした時間は無駄になってしまいます。最初からプロに依頼すれば、迅速な対応で業務のダウンタイムを最小限に抑えられます。また、的確な修理によってコピー機の寿命を延ばすことにもつながり、長期的に見ればコスト削減になるのです。
【料金表】コピー機の修理費用はいくら?症状別の相場を解説
コピー機の修理を依頼する上で、最も気になるのが「費用」ですよね。修理費用は、主に「基本料金(出張費)」「技術料」「部品代」の3つで構成されています。ここでは、費用の内訳と、よくある症状別の修理費用相場を詳しく見ていきましょう。
コピー機修理費用の内訳
- 基本料金(出張費): 技術者が訪問するための費用です。相場は5,000円~15,000円程度で、業者からの距離によって変動することがあります。
- 技術料(作業料): 故障箇所の特定や修理作業にかかる費用です。作業の難易度や時間によって変動し、相場は10,000円~30,000円程度です。
- 部品代: 交換が必要な部品の実費です。交換する部品によって価格は大きく異なり、数千円のローラーから数十万円する基盤まで様々です。

症状別の修理費用相場一覧
あくまで一般的な目安ですが、症状ごとの費用相場は以下の通りです。
故障の症状 | 主な原因 | 費用相場(部品代込) |
---|---|---|
紙詰まりが頻繁に起こる | 給紙・排紙ローラーの摩耗、センサーの汚れ | 15,000円 ~ 40,000円 |
印刷物に黒い線やスジが入る | ドラムユニットの劣化・傷、転写ベルトの汚れ | 20,000円 ~ 80,000円 |
印刷物が全体的に薄い・かすれる | トナーの劣化、現像ユニットの不具合 | 20,000円 ~ 60,000円 |
異音がする | 内部ギアの破損、駆動モーターの不具合 | 30,000円 ~ 100,000円 |
エラーコードが表示されて動かない | 各種センサーの異常、制御基盤の故障 | 25,000円 ~ 150,000円 以上 |
電源が入らない | 電源ユニットの故障、メイン基盤の故障 | 50,000円 ~ 200,000円 以上 |
※上記の金額はあくまで目安です。お使いの機種や故障の程度、依頼する業者によって料金は変動します。
※料金は税別の目安です。依頼時に必ずご確認ください。
失敗しない!優良なコピー機修理業者の選び方5つのポイント
いざ業者を探し始めると、数多くの業者がヒットしてどこに頼めば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、悪質な業者を避け、安心して任せられる優良なコピー機修理業者を選ぶための5つの重要なポイントをご紹介します。
1. 対応のスピード感
業務への影響を最小限に抑えるためには、「いかに早く駆けつけてくれるか」が非常に重要です。「最短30分で到着」「即日対応」など、スピーディーな対応をうたっている業者を選びましょう。Webサイトで対応エリアや駆けつけ時間を確認し、まずは電話で問い合わせてみるのが確実です。
2. 料金体系の明確さ
優良な業者は、必ず料金体系を明確に提示しています。「出張費」「技術料」「部品代」などの内訳がはっきりしているか、作業前に必ず見積もりを提示してくれるかを確認しましょう。「見積もり無料」「キャンセル料無料」の業者なら、より安心して相談できます。逆に、「格安」だけを強調し、料金の詳細が不明確な業者は注意が必要です。
3. 豊富な実績と高い技術力
コピー機の修理は専門的な知識と技術を要します。公式サイトでこれまでの修理実績や件数、取得している資格などを確認しましょう。様々なメーカーや機種に対応できる業者であれば、それだけ技術力が高いと判断できます。利用者の口コミや評判をチェックするのも有効な手段です。
4. 対応メーカー・機種の広さ
自分のオフィスで使っているコピー機のメーカーに対応しているかは、当然ながら必須の確認項目です。シャープ、リコー、富士フイルム(旧富士ゼロックス)、キヤノン、京セラなど、主要メーカーに幅広く対応している業者の方が、部品の在庫も豊富でスムーズな修理が期待できます。
5. アフターフォローや保証の有無
修理後のサポート体制も重要なポイントです。「修理後に同じ箇所が故障した場合の保証」など、アフターフォローがしっかりしている業者を選びましょう。保証制度がある業者は、それだけ自社の技術に自信がある証拠ともいえます。
評判の良いおすすめコピー機修理業者
ここからは、前述した「優良な業者の選び方」のポイントをすべて満たした、信頼できるおすすめのコピー機修理業者を厳選してご紹介します。
コピー機ドットコム
メーカー認定の安心感と豊富な実績!
大手通信会社が運営する「コピー機ドットコム」は、その知名度と信頼性が魅力です。各メーカーとの強固な連携により、純正部品の迅速な手配や、最新情報に基づいた的確な修理が可能です。全国にサービス拠点を持ち、安定したクオリティのサービスを提供しています。リースや販売の実績も業界トップクラスです。
- 特徴: 大手運営の信頼性、メーカーとの強い連携
- 料金目安: 要問い合わせ(カウンター保守契約がメイン)
- 対応エリア: 全国
- 強み: メーカー認定技術者による修理、豊富な導入実績
- こんな人におすすめ: 安心感を最優先したい方、大手企業の方
【応急処置】業者を呼ぶ前に試せるコピー機の直し方
業者に連絡する前に、いくつかの簡単なチェックを行うだけで不具合が解消されるケースも少なくありません。ここでは、自分でできる応急処置の方法を症状別にご紹介します。ただし、少しでも不安を感じたら無理せず、すぐに専門業者に連絡してください。
症状1:紙詰まり(ペーパージャム)
- 電源をOFFにする: 安全のため、まずはコピー機の主電源を切りましょう。
- カバーを開ける: ディスプレイに表示された箇所や、コピー機の側面・前面にあるカバーを開けます。
- 詰まった紙をゆっくり取り除く: 紙が破れないように、両手でゆっくりと引き抜きます。ローラーの回転方向に沿って引き抜くのがコツです。
- 破れた紙片が残っていないか確認: 小さな紙片が残っていると、再度紙詰まりの原因になります。懐中電灯などで照らし、くまなくチェックしましょう。
- カバーを閉めて電源をONにする: すべてのカバーがしっかり閉まっていることを確認してから、電源を入れ直します。
症状2:印刷物に黒い線やスジが入る
- 原稿台ガラスの清掃: コピーやスキャン時に線が入る場合、原稿台のガラスが汚れている可能性があります。柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
- ドラムのクリーニング機能を使う: 多くのコピー機には、ドラムを自動で清掃する機能が搭載されています。メニュー画面から実行してみてください。
- トナーカートリッジを交換してみる: トナーカートリッジ内の部品が劣化している可能性もあります。予備があれば交換してみましょう。
症状3:エラーコードが表示される
ディスプレイに表示されたエラーコードをメモし、コピー機の取扱説明書やメーカーの公式サイトで内容を確認しましょう。多くの場合、対処法が記載されています。「C-XXXX」や「E-XXX」といったコードには、それぞれ意味があります。簡単な消耗品の交換で直る場合もあれば、重大な故障を示している場合もあります。

自分でコピー機を修理するのはNG?メリット・デメリットを解説
「簡単な修理なら自分で挑戦してみたい」と考える方もいるかもしれません。ここでは、コピー機の修理を自分で行うことのメリットと、それを上回る大きなデメリットについて解説します。
自分で修理するメリット
- 費用を抑えられる可能性がある: 業者に支払う出張費や技術料がかからないため、部品代だけで済めばコストを大幅に削減できます。
自分で修理するデメリット
- 故障を悪化させるリスクが非常に高い: 最大のデメリットです。知識なく内部を触ることで、修理可能な箇所まで破壊してしまい、結果的に何倍もの修理費がかかるケースが後を絶ちません。
- 感電や火災の危険性: コピー機内部には高電圧の部分があり、大変危険です。重大な人身事故につながる恐れがあります。
- メーカー保証の対象外になる: 自己判断で分解した場合、メーカーの保証期間内であっても保証が受けられなくなります。
- 時間と手間がかかる: 原因の特定から部品の調達、修理作業まで、膨大な時間と手間がかかり、その間の業務停滞による損失は計り知れません。
結論として、自分で修理を試みるのは「百害あって一利なし」と言っても過言ではありません。安全かつ迅速に問題を解決するためにも、必ずプロの業者に依頼しましょう。
家庭用コピー機(プリンター複合機)の修理はどうする?
オフィス用の大型コピー機ではなく、家電量販店などで購入した家庭用コピー機やプリンター複合機が故障した場合はどうすればよいのでしょうか。
基本はメーカーのサポートセンターへ連絡
家庭用モデルの場合、街の修理業者が対応していないケースがほとんどです。まずは購入した製品のメーカー(キヤノン、エプソン、ブラザーなど)のサポートセンターに電話やWebで問い合わせるのが第一選択肢となります。保証期間内であれば、無償で修理または交換してもらえる可能性があります。
購入した販売店に相談する
ヨドバシカメラやビックカメラといった大手家電量販店で購入した場合、店舗の修理受付カウンターに持ち込むという方法もあります。販売店独自の延長保証に加入している場合は、そちらを利用できるか確認しましょう。
修理費用と買い替えの判断
家庭用コピー機は、本体価格が比較的安価なため、保証期間が過ぎていると修理費用が新品の購入価格を上回ってしまうことも珍しくありません。メーカーや販売店から見積もりを取り、新しいモデルに買い替えた方がコストパフォーマンスが良い場合も多いため、慎重に判断しましょう。
【経理向け】コピー機の修理代の勘定科目は「修繕費」でOK?
経理担当者の方にとって、発生した修理費用をどの勘定科目で処理すべきかは重要な問題ですよね。ここでは、コピー機修理代の会計処理について解説します。
原則として「修繕費」で計上
コピー機が故障し、その機能を元の状態に戻す(原状回復)ための費用は、原則として「修繕費」として経費計上します。
- 紙詰まりの除去
- 摩耗した部品(ローラー、ドラムなど)の交換
- 印字不良の調整
上記のような、通常のメンテナンスや故障修理にかかった費用は、すべて修繕費として処理して問題ありません。
「資本的支出」になるケースに注意!
一方で、修理の内容が単なる原状回復にとどまらず、コピー機の価値を高めたり、使用可能期間を延長させたりするものである場合は「資本的支出」とみなされ、資産として計上する必要があります。
具体例としては、
- 大幅な機能を追加するような大規模な改造
- 機械の根幹をなす主要部品を、より高性能なものに交換した場合
などが該当します。この場合、その支出は「機械装置」などの資産科目で計上し、減価償却を行っていくことになります。

コピー機の修理に関するQ&A
最後に、コピー機の修理に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. リース契約中のコピー機が故障した場合はどうすればいいですか?
A. まずはリース会社に連絡してください。通常、リース契約には保守契約が含まれており、修理費用やメンテナンス費用はリース料金に含まれています。自己判断で外部の修理業者に依頼してしまうと、契約違反になったり、費用が自己負担になったりする可能性があるため、必ず契約書を確認の上、リース会社の指示に従ってください。
Q. 見積もりを依頼しただけで料金はかかりますか?
A. 「見積もり無料」を掲げている業者であれば、料金はかかりません。今回ご紹介したおすすめ業者の多くは見積もり無料です。ただし、業者によっては出張費のみ発生する場合や、分解を伴う詳細な調査が必要な場合は見積もりが有料になることもあります。依頼する前に、電話などで必ず確認するようにしましょう。
Q. 修理を依頼するか、買い替えるか迷っています。判断基準は?
A. 判断基準は「使用年数」と「修理費用」です。一般的にコピー機の法定耐用年数は5年とされています。5年以上使用しており、修理費用が高額になる(10万円以上など)場合は、新しい機種への買い替えを検討する方が、長期的なコストパフォーマンスや性能面でメリットが大きい場合があります。修理業者に相談すれば、買い替えも含めた最適な提案をしてくれることもあります。
まとめ:コピー機が故障したら焦らず信頼できる業者に相談を!
本記事では、コピー機の修理について、業者選びのポイントから費用相場、おすすめの業者、さらには応急処置の方法まで、網羅的に解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- コピー機の修理は、安全と確実性のために必ずプロの専門業者に依頼すること。
- 業者を選ぶ際は「スピード」「料金の明確さ」「実績」「対応メーカー」「保証」の5つのポイントを必ずチェックすること。
- 費用相場は症状によるが、作業前に必ず見積もりを取ることがトラブル回避の鍵。
- 業者を呼ぶ前に「再起動」や「簡単な清掃」を試すと、解決する場合もある。
- 修理代の勘定科目は原則「修繕費」だが、高額な機能向上を伴う場合は「資本的支出」になる可能性も。
オフィスの必需品であるコピー機が突然故障すると、誰でも焦ってしまいます。しかし、そんな時こそ落ち着いて、この記事で紹介した知識を活かしてください。
信頼できるパートナーとなるコピー機の修理業者を見つけることが、あなたのビジネスを止めずに、スムーズなオフィス環境を維持するための最も賢明な選択です。まずは気になる業者に、気軽に問い合わせてみることから始めてみてはいかがでしょうか。