「タブレットのWi-Fi設定を見ると『保存済み』となっているのに、なぜかインターネットに接続できない…」
そんな経験はありませんか? 動画を見たり、調べものをしたり、タブレットを快適に使う上でWi-Fiは欠かせませんよね。
この記事では、タブレットでWi-Fiが「保存済み」と表示されるのに接続できない主な原因と、誰でも簡単に試せる具体的な対処法を分かりやすく解説します。
原因を正しく切り分け、一つずつ対処法を試すことで、きっと解決の糸口が見つかるはずです。ぜひ最後まで読み進めて、快適なインターネット環境を取り戻してください。
まずは原因を切り分けよう!問題はタブレット?ルーター?
「Wi-Fiに接続できない!」と焦ってしまう前に、まずは問題がどこにあるのかを切り分けることが大切です。確認はとても簡単です。
同じWi-Fiに接続している他の機器(スマートフォンやパソコンなど)がインターネットに繋がるかを確認してみましょう。
他の機器もWi-Fiに接続できない場合
スマートフォンやパソコンなど、すべての機器がWi-Fiに接続できない場合は、タブレット本体ではなく、Wi-Fiルーターやインターネット回線自体に問題がある可能性が高いです。
この場合は、記事の後半で紹介する「すべての機器がWi-Fiに接続できない時の対処法」を先に試してみてください。
タブレットだけがWi-Fiに接続できない場合
他の機器は問題なくインターネットに接続できるのに、タブレットだけが接続できない場合は、タブレット側の設定や一時的な不具合が原因と考えられます。
次の章から紹介する対処法を、上から順番に試していきましょう。

トラブル解決の基本は「簡単なことから試す」です!いきなり難しい設定をいじるのではなく、まずは再起動など、誰でもすぐにできることから始めてみましょう。意外とあっさり解決することが多いですよ。
タブレットだけが接続できない時の対処法【簡単チェック編】
ここでは、まず試してみたい簡単な対処法を紹介します。多くの場合、これらの方法で問題が解決することがあります。
1. 機内モードがオンになっていないか確認する
意外と見落としがちなのが「機内モード」です。機内モードがオンになっていると、Wi-Fiやモバイルデータ通信など、すべての通信機能がオフになります。
画面の上部から下にスワイプして「クイック設定パネル」を表示し、飛行機のアイコン(機内モード)がオフになっていることを確認してください。もしオンになっていたら、タップしてオフに切り替えましょう。
2. Wi-Fi機能を一度オフにして再度オンにする
タブレットのWi-Fi機能に一時的な不具合が生じている可能性もあります。これもクイック設定パネルから簡単に試せます。
- クイック設定パネルからWi-Fiのアイコンをタップしてオフにする。
- 10秒ほど待ってから、再度Wi-Fiアイコンをタップしてオンにする。
- 接続したいWi-Fiネットワークに自動で接続されるか確認する。
3. タブレット本体を再起動する
「困ったときは再起動」は、タブレットのトラブル解決でも非常に有効な手段です。
本体に発生した一時的なエラーや不具合が、再起動によってリセットされ、問題が解消されることがよくあります。電源ボタンを長押しして表示されるメニューから「再起動」を選択してください。
4. Wi-Fiルーターの近くで試す
タブレットとWi-Fiルーターの距離が遠かったり、間に壁や家具などの障害物があったりすると、電波が弱くなり接続が不安定になることがあります。
一度、Wi-Fiルーターのすぐ近くに移動して接続できるか試してみてください。もし近くで安定して繋がる場合は、ルーターの設置場所を見直すことを検討しましょう。
タブレットだけが接続できない時の対処法【設定見直し編】
簡単なチェックで解決しなかった場合は、Wi-Fiの設定を少し見直してみましょう。手順通りに行えば難しくありません。
1. 「保存済み」のWi-Fi設定を一度削除して再接続する
今回の問題の核心とも言える対処法です。何らかの理由で保存されている接続情報が古くなったり、破損したりしている可能性があります。
一度ネットワーク設定を削除し、パスワードを再入力して接続し直すことで、問題が解決することが非常に多いです。
- タブレットの「設定」アプリを開きます。
- 「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」の順に進みます。
- 接続できない「保存済み」のWi-Fi名(SSID)を長押し、またはタップします。
- 表示されたメニューから「削除」や「このネットワークを削除」といった項目を選択します。
- Wi-Fiの一覧から再度同じWi-Fi名を選択し、パスワードを入力して「接続」をタップします。
2. 接続する周波数帯(5GHz/2.4GHz)を変更する
Wi-Fiには主に「5GHz」と「2.4GHz」という2つの周波数帯があります。お使いのルーターが両方に対応している場合、Wi-Fiの一覧に末尾が「-5G」や「-A」、「-2G」や「-G」などと区別された2つの名前が表示されることがあります。
- 5GHz: 電波干渉に強く通信速度が速い。ただし、壁などの障害物に弱い。
- 2.4GHz: 障害物に強く遠くまで電波が届きやすい。ただし、電子レンジなど他の家電と電波干渉を起こしやすい。
もし普段接続している方で繋がらない場合は、もう一方の周波数帯に接続を切り替えてみると、スムーズに繋がることがあります。
3. ネットワーク設定をリセットする
これは少し強力な対処法で、他の方法で解決しない場合の最終手段の一つです。
タブレットに保存されているWi-FiやBluetoothなどの接続設定をすべて初期化します。これにより、設定の不整合などが原因の問題が解消される可能性があります。
- 「設定」アプリを開き、「システム」に進みます。
- 「リセット オプション」を選択します。
- 「Wi-Fi、モバイル、Bluetooth をリセット」や「ネットワーク設定のリセット」をタップします。
- 画面の指示に従ってリセットを実行します。
すべての機器がWi-Fiに接続できない時の対処法
タブレットだけでなく、他の機器もWi-Fiに繋がらない場合は、ルーターや回線側に原因があると考えられます。以下の点を確認してみましょう。
1. Wi-Fiルーター・モデムを再起動する
Wi-Fiルーターや、その手前にあるモデム(回線終端装置)は、長時間稼働し続けることで熱がこもったり、内部でエラーが発生したりして動作が不安定になることがあります。
これらの機器を再起動することで、不具合が解消されるケースが非常に多いです。
- Wi-Fiルーターの電源コードをコンセントから抜きます。
- モデム(壁の回線と繋がっている機器)の電源コードもコンセントから抜きます。
- 1分ほど待ってから、モデムの電源コードを先にコンセントに挿します。
- モデムのランプが正常に点灯するまで数分待ちます。
- 次に、Wi-Fiルーターの電源コードをコンセントに挿します。
- ルーターのランプが正常に点灯するまで数分待ち、接続を試します。
2. ケーブルの接続を確認する
意外な原因として、ルーターやモデムに繋がっている電源ケーブルやLANケーブルが緩んでいたり、抜けかかっていたりすることがあります。
各ケーブルが「カチッ」と音がするまで、しっかりと差し込まれているかを確認してみましょう。
3. 通信障害やメンテナンス情報を確認する
ご自身が契約しているインターネット回線(プロバイダ)で、通信障害やメンテナンスが発生している可能性もあります。
スマートフォンのモバイルデータ通信などを使い、「(契約プロバイダ名) 通信障害」などで検索して、公式サイトの情報を確認してみましょう。
よくある質問(Q&A)
「保存済み」とは、タブレットが過去に一度そのWi-Fiネットワークに接続したことがあり、接続に必要なSSID(Wi-Fiの名前)とパスワードの情報を記憶している状態を指します。通常であれば、そのWi-Fiの電波が届く範囲に入ると自動的に接続されます。しかし、何らかの理由で認証やIPアドレスの取得に失敗すると、「保存済み」のまま接続できない状態になります。
外出先のフリーWi-Fiなどで接続できない場合は、利用者が多くてルーターの最大接続台数を超えていたり、電波が非常に弱かったりする可能性があります。また、ログインページでの認証が必要な場合もあります。複数のフリーWi-Fiスポットで同様の問題が起こる場合は、タブレット側の設定(特にネットワーク設定のリセット)を見直してみるのが良いでしょう。
まとめ:簡単な対処法から試して快適なWi-Fi環境を取り戻そう
今回は、タブレットのWi-Fiが「保存済み」なのに接続できない原因と対処法について解説しました。
最後に、この記事のポイントを振り返ってみましょう。
- まず、他の機器が繋がるかを確認して、問題がタブレット側かルーター側かを切り分ける。
- タブレット側の問題なら、再起動やWi-Fiのオン/オフなど簡単なことから試す。
- 最も効果的な対処法の一つが、「保存済み」のネットワーク設定を一度削除して、パスワードを再入力すること。
- すべての機器が繋がらない場合は、モデムとルーターの再起動を正しい順番で試す。
Wi-Fiに繋がらないと、とても不便でストレスを感じてしまいますよね。しかし、原因の多くは一時的な不具合や簡単な設定ミスです。
この記事で紹介した対処法を一つずつ落ち着いて試して、ぜひ快適なタブレットライフを取り戻してくださいね。
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