「タブレットが突然フリーズして、電源ボタンを押しても反応しない…」
「作業中のデータが消えたらどうしよう…」
大切なタブレットがフリーズして電源も落とせない状況になると、本当に焦りますよね。どう対処すれば良いのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。この記事では、タブレットがフリーズして電源が落とせない時の対処法を、誰にでも分かりやすく徹底解説します。
原因から具体的な解決策、さらにはトラブルを未然に防ぐ予防ポイントまで網羅しています。この記事を読めば、落ち着いて的確に対処できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

タブレットがフリーズして電源が落とせない!まず試すべき対処法
タブレットがフリーズして全く操作を受け付けない…そんな絶望的な状況でも、試せることはあります。まずは以下の方法を順番に試してみてください。
物理ボタンを使った強制再起動
最も効果的で最初に試すべきなのが「強制再起動」です。多くのタブレットには、フリーズした際に備えて、物理的なボタン操作で強制的に再起動する機能が搭載されています。
- 電源ボタン + 音量下ボタン を同時に10秒以上長押しする
- (機種によっては)電源ボタン + 音量上ボタン を同時に長押しする
多くのAndroidタブレットでは、この操作で強制的に再起動がかかります。画面にメーカーのロゴが表示されたら、ボタンから手を離してください。
バッテリーを消耗させて自動的に電源を切る
どのボタンを押しても全く反応がない場合の最終手段として、バッテリーが切れるのを待つ方法があります。
何も操作せずに放置しておけば、バッテリーは自然に消耗し、最終的には電源が切れます。完全に放電された後、再度充電ケーブルを接続し、電源を入れ直してみましょう。
ただし、バッテリー残量が多い場合は数時間から1日以上かかることもあるため、時間に余裕がない場合には不向きな方法です。
充電器やケーブルの抜き差し
意外と見落としがちなのが、充電ケーブルの抜き差しです。一度タブレットから充電ケーブルを抜き、数秒待ってから再び挿し込んでみてください。
この動作がきっかけでシステムがリセットされ、画面に反応が出たり、再起動が促されたりすることがあります。可能であれば、購入時に付属していた純正の充電器とケーブルを使うと、より成功しやすくなります。
【機種別】タブレットの強制終了・再起動の正しい手順
強制再起動の操作方法は、お使いのタブレットの種類、特にiPadかAndroidかによって大きく異なります。お使いの機種に合った正しい方法を確認して、試してみましょう。
iPadシリーズの場合
iPadは、ホームボタンの有無によって操作方法が異なります。
iPadのモデル | 強制再起動の手順 |
---|---|
Face ID搭載モデル (ホームボタンなし) |
① 音量上ボタンを押してすぐに放す ② 音量下ボタンを押してすぐに放す ③ Appleロゴが表示されるまで電源ボタンを長押しする |
ホームボタン搭載モデル | Appleロゴが表示されるまで電源ボタンとホームボタンを同時に10秒以上長押しする |
Androidタブレットの場合
Androidタブレットはメーカーによって多少の違いはありますが、多くの機種で共通の操作が採用されています。
メーカー・モデル | 強制再起動の手順 |
---|---|
多くのAndroidタブレット (Google, Samsung, Lenovoなど) |
電源ボタンと音量下ボタンを同時に10秒以上長押しする |
Xperia Tabletシリーズ (一部モデル) |
モデルにより異なりますが、「電源ボタンと音量上ボタンを約3秒間押す(3回振動後に離す)」、またはSIM/microSDカードスロット内にある「OFFボタン」を先の細いもので押す方法があります。 |
なぜ?タブレットがフリーズして電源が落とせなくなる3つの原因
そもそも、なぜタブレットはフリーズしてしまうのでしょうか?主な原因を知ることで、今後のトラブル防止に繋がります。

原因1:メモリ(RAM)不足
タブレットが処理を行うための作業スペースを「メモリ(RAM)」と呼びます。たくさんのアプリを同時に開いたり、高画質なゲームをプレイしたりすると、このメモリを大量に消費します。
メモリの容量を超えてしまうと、人間でいう「キャパオーバー」の状態になり、処理が追いつかずにフリーズしてしまうのです。
- 多くのアプリをバックグラウンドで起動したままにしている
- ブラウザのタブを大量に開いている
- 長期間、再起動をしていない
これらに心当たりがある場合は、メモリ不足が原因かもしれません。
原因2:システムやアプリの不具合
タブレットの動作を管理する「OS(Operating System)」や、インストールしている個別のアプリに不具合があると、予期せぬフリーズを引き起こすことがあります。
特に、OSやアプリをアップデートした直後や、特定のアプリを起動したタイミングでフリーズが頻発する場合は、そのアップデートやアプリが原因である可能性が高いでしょう。
原因3:OSのバージョンが古い
OSのバージョンが古いままタブレットを使い続けていると、最新のアプリとの互換性が悪くなり、動作が不安定になることがあります。
また、古いOSにはセキュリティ上の脆弱性や修正されていないバグが残っている場合も。これがシステムの不安定化を招き、フリーズや電源が落とせないといったトラブルの原因になることも少なくありません。
今後のために!フリーズや電源トラブルを予防する日常のポイント
突然のフリーズは避けたいもの。日頃から少しだけ使い方を意識するだけで、トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。
1. 不要なアプリやファイルを定期的に整理する
使っていないアプリや、不要な写真・動画は、タブレットのストレージを圧迫し、動作を重くする原因になります。定期的にデータ整理を心がけ、ストレージに空き容量を確保しましょう。
- 使わないアプリはアンインストールする
- 不要な写真や動画、ダウンロードしたファイルを削除する
- クラウドストレージを活用して本体のデータを減らす
2. OSとアプリを常に最新の状態に保つ
OSやアプリのアップデートには、機能追加だけでなく、動作の安定性向上やセキュリティ問題の修正が含まれています。面倒に感じても、アップデートの通知が来たらこまめに更新し、常に最新の状態を維持することが大切です。
3. 端末に負荷をかけすぎない
タブレットも精密機械です。長時間ゲームをプレイし続けたり、充電しながら高負荷の作業をしたりすると、本体が熱を持ち、フリーズしやすくなります。
週に一度は再起動する、使わないアプリはこまめに終了するなど、タブレットを休ませてあげる習慣をつけることで、快適な動作を長持ちさせることができます。
どうしても解決しない…そんな時の相談先
ここまで紹介した方法を試しても症状が改善しない場合や、フリーズが頻繁に再発する場合は、ハードウェアの故障も考えられます。無理せず専門家の力を借りましょう。
- メーカーの公式サポート窓口
保証期間内であれば、無償での修理や交換が受けられる可能性があります。まずは公式サイトから問い合わせてみましょう。 - キャリアや購入した店舗
ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアショップや、家電量販店でも相談に乗ってくれます。簡単な診断や修理の取次ぎを依頼できます。 - 専門の修理業者
メーカー保証が切れてしまった場合や、すぐに修理したい場合は、街の修理専門店の利用も一つの手です。ただし、非正規の修理となるため、お店選びは慎重に行いましょう。
よくある質問(Q&A)
いいえ、通常の強制再起動でデータがすべて消える(初期化される)ことはありません。あくまで電源を強制的に落として再起動するだけです。ただし、フリーズする直前に作業していた保存されていないデータ(作成中の文章やゲームの進行状況など)は失われる可能性が高いです。
バッテリーが切れるのを待つ方法もありますが、画面が点灯したままだと画面の焼き付き(同じ表示が薄く残ってしまう現象)につながる可能性もゼロではありません。また、フリーズの原因が解消されるわけではないので、できるだけ早く強制再起動などの対処を行うことをおすすめします。
もし可能であれば、データのバックアップを取っておきましょう。修理の内容によっては、本体が初期化されてデータがすべて消えてしまうことがあります。日頃から、iCloudやGoogleドライブなどのクラウドサービスを利用して、定期的にバックアップを取っておくと安心です。
まとめ:慌てず対処し、日頃の予防を心がけよう
今回は、タブレットがフリーズして電源が落とせない時の対処法から、原因、予防策までを詳しく解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- まずは強制再起動を試す! 多くの場合は「電源ボタン+音量ボタン」の長押しで解決します。
- フリーズの主な原因は「メモリ不足」「アプリの不具合」「古いOS」の3つ。
- 日頃の予防が大切! 不要なファイルの削除やOSのアップデート、定期的な再起動を心がけましょう。
- どうしてもダメなら専門家へ! 自分で解決できない場合は、無理せずメーカーや購入店に相談しましょう。
突然のトラブルにも冷静に対処できるよう、この記事があなたのお役に立てば幸いです。日頃から少しのメンテナンスを心がけて、快適なタブレットライフを送ってくださいね。
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