「手に職をつけて独立したい」「頑張った分だけ稼ぎたい」。そう考えて家電修理の業務委託(個人事業主)を検討しているものの、検索窓に現れる「やめておけ」という言葉に足が止まっていませんか?
結論から言うと、未経験がいきなり完全歩合の委託に飛び込むのは、絶対にやめておいたほうがいいです。しかし、正しいルートと覚悟を持って参入すれば、会社員時代の倍以上の年収を稼ぐエンジニアがいるのも事実です。
この記事では、なぜ「やめとけ」と言われるのかの構造的な理由と、ネットで囁かれる「怪しい」噂の正体、そして失敗しないための独立手順を包み隠さず解説します。
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※2026年1月22日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
「家電修理の委託はやめておけ」と言われる5つの残酷な理由
先輩たちが口を揃えて「やめとけ」と言うのには、単なる「仕事が大変」というレベルを超えた、個人事業主特有のリスクがあるからです。まずはこの現実を直視してください。
1. 季節による収入格差が激しすぎる
家電修理、特にエアコン修理をメインにする場合、繁忙期と閑散期の差は想像を絶します。
- 夏(6月〜8月):休みなしで働けば月商100万円超えも可能。
- 冬(1月〜2月):依頼がパタリと止まり、月商20万円以下になることも。
「年収」で見れば悪くない場合でも、毎月のキャッシュフロー(資金繰り)が安定しないため、冬場に税金や保険料が払えずに廃業するケースが後を絶ちません。

2. 経費負担が重く、手取りは意外と少ない
求人広告の「月収80万可能!」は、あくまで「売上」です。そこから経費を引いたものがあなたの「利益(手取り)」になりますが、この経費がバカになりません。
- 車両関連:ガソリン代(月数万円)、駐車場代、車検、保険、消耗品。
- 工具代:真空ポンプ、テスター、電動工具など、初期投資で30〜50万円。
- コインパーキング代:都心部の場合、これだけで月3〜5万円飛ぶこともあります。
- インボイス対応:消費税の納税義務が発生する場合もあります。
3. 損害賠償リスクが常に隣り合わせ
もし作業中に、お客様宅の床を傷つけたり、修理したはずの家電から水漏れして階下まで水浸しにしてしまったりしたらどうなるでしょうか?
会社員なら会社が守ってくれますが、業務委託はすべて「自己責任」です。高額な損害賠償を請求されるリスクがあり、これに備えるための「賠償責任保険」への加入も必須経費となります。
4. 技術力がないと「クレーム」の標的になる
お客様は「家電が使えなくて困っている(イライラしている)」状態で待っています。そこで「直せませんでした」「原因がわかりません」となれば、厳しいお叱りを受けることになります。
最近はメーカーの技術研修も充実してきましたが、現場ではマニュアル通りにいかない故障が多発します。未経験者が短期間の研修だけで独り立ちすると、現場で立ち尽くし、メンタルを病んでしまうのです。
5. 社会的信用が低くなる
個人事業主になると、住宅ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなります。「まずは委託で稼いでから家を買おう」と考えているなら、順序を逆にしたほうが賢明です。
「家電の修理センターは怪しい」という噂の正体と影響
Web検索で関連キーワードに出てくる「家電の修理センター 怪しい」という言葉。これは消費者側の検索ワードですが、これから働くあなたにとっても無視できない「委託先選び」の重要課題です。
悪質な「非正規業者」の存在
「怪しい」と言われる原因の多くは、メーカー正規店を装った「飛び込み・集客サイト経由の非正規業者」です。
- 「基本料〇〇円〜」と安く見せて、現場で高額請求をする。
- 直っていないのにお金だけ取って連絡がつかなくなる。
- 運営会社の実態が不明瞭。
消費者庁も注意喚起(参照:消費者庁)を行っているような、こうした悪質な業者の下請けをしてしまうと、現場でお客様から「詐欺師扱い」をされたり、トラブルに巻き込まれたりする危険性があります。
安全な委託先を見極めるポイント
業務委託を受けるなら、以下のどちらかのルートを選ぶのが鉄則です。
| 委託先タイプ | 特徴 | 安全性 |
|---|---|---|
| メーカーサービス代行店 | Panasonic、日立、三菱などのメーカー修理を請け負う会社。技術研修がしっかりしており、単価も安定している。 | ◎(推奨) |
| 大手家電量販店 | ヤマダ、ケーズ、ヨドバシなどの修理・設置部門。仕事量が豊富で閑散期のリスクヘッジがしやすい。 | ○(安定) |
| Web集客専門の格安業者 | 「即日修理」「最安値」を謳うネット業者。客層が悪く、トラブルになりやすい。 | △(注意) |

それでも稼げる?委託エンジニアの「収支モデル」
厳しい現実をお伝えしましたが、それでも成功している人はいます。具体的にどれくらい稼ぎ、どうやりくりしているのか、リアルな数字を見てみましょう。
年収600万〜800万円プレーヤーの働き方
軌道に乗っているエンジニアの年間スケジュール例です。
- 夏(6月〜9月):エアコン修理・設置に特化
朝8時から夜20時まで稼働。月売上100万〜150万円。
この時期は「家族サービス」は諦め、稼ぐことに集中します。 - 春・秋・冬:白物家電(冷蔵庫・洗濯機)や温水便座など
エアコン以外の修理技術を持っているため、仕事がゼロになりません。
月売上40万〜60万円程度で安定させ、週休2日を確保します。
生き残るための「3つの必須スキル」
単に修理ができるだけでは、個人事業主としては生き残れません。
- 多能工(マルチスキル)であること
エアコンしかできないと冬に死にます。ドラム式洗濯機、冷蔵庫、エコキュートなど、単価が高く通年発生する修理スキルが必須です。 - 接客力が高いこと
「また◯◯さんに来てほしい」と指名される、あるいはメーカー側から「あの人はクレームがないから安心して任せられる」と信頼されることが、良い案件(単価の高い仕事)を優先的に回してもらうコツです。 - 事務処理能力
確定申告、インボイス対応、日報作成など、事務作業を溜め込まずに処理できる能力も地味ですが重要です。
失敗しないためのロードマップ(未経験〜独立)
もしあなたが現在未経験なら、以下のステップを踏むことを強くおすすめします。
STEP1:正社員・契約社員として就職する
まずはメーカーサービス会社や、メーカー代行店に「社員」として入社します。ここで給料をもらいながら、以下のものを手に入れます。
- プロの修理技術と知識
- 基本的な工具の使い方
- 接客マナーとトラブル対応力
- 第二種電気工事士などの資格
STEP2:副業的立ち位置で様子を見る(可能な場合)
会社によっては、休日に知人の手伝いなどで現場感を知ることも有効です。自分のスピードでどれくらい件数をこなせるか把握しましょう。
STEP3:道具と資金を準備して独立(委託化)
技術に自信がつき、元請け会社とのコネクションができたら独立します。この時点で「仕事をもらえるルート」が確保できていることが絶対条件です。

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よくある質問(Q&A)
可能ですが、体力面での覚悟が必要です。特に夏場の修理は、屋根置きの室外機作業や、重量のあるドラム式洗濯機の移動などがあり、腰を痛める人が多いです。体力に自信があり、定年後も長く働きたい方には、技術職としてのメリットがあります。
はい、最近増えています。特に一人暮らしの女性のお客様や、主婦の方からは「女性のスタッフだと安心する」と非常に喜ばれます。重量物の扱いは工夫が必要ですが、きめ細やかなサービスで高評価を得やすい傾向にあります。
「第二種電気工事士」はほぼ必須です。コンセント交換やエアコンの電源工事など、資格がないと触れない箇所があり、仕事の幅が激減します。また、ガス溶接技能講習なども修了しておくと、冷蔵庫やエアコンのガス漏れ修理に対応でき、単価アップが狙えます。
まとめ:楽な仕事ではないが、技術は裏切らない
「家電修理の委託はやめておけ」という言葉は、準備不足の人への警告です。最後に、この記事の要点を整理します。
- 安易な参入はNG:未経験からの完全歩合制はリスクが高すぎる。
- 委託先選びが命:「怪しい」業者を避け、メーカー系・量販店系の仕事を請ける。
- 閑散期対策:エアコンだけでなく、洗濯機や冷蔵庫も直せる「多能工」を目指す。
- まずは社員から:技術と資格、信頼を貯めてから独立するのが成功の王道。
AIが進化しても、各家庭の現場に行き、物理的に機械を直すこの仕事はなくなりません。「自分の腕一つでお客様の困りごとを解決し、感謝されて報酬を得る」。このシンプルでやりがいのある働き方に魅力を感じるなら、まずは資格取得や求人検索から、最初の一歩を踏み出してみてください。
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