「自宅のホームベーカリーで、焼きたてのフランスパンが食べたい!」
そう思って挑戦してみたものの、「なんだかお店のパンと違う…」「皮がフニャフニャで、中も詰まった感じ…」と、がっかりした経験はありませんか?
実は、パナソニックのホームベーカリーに搭載されている「フランスパンコース」は、そんな悩みを解決してくれる優れた機能なんです。正しい使い方とちょっとしたコツさえ押さえれば、誰でも簡単に、皮はパリッ、中はもっちりの本格的なフランスパンを焼き上げることができます。
この記事では、パナソニックのホームベーカリー「SD-MDX4」の仕様や公式レシピを元に、フランスパンコースの基本から、もっと美味しくするための秘訣、さらには上級者向けの本格的なバゲットレシピまで、どこよりも詳しく徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたもホームベーカリーでのフランスパン作りに自信がつき、毎日焼きたてのパンを楽しむ生活が待っていますよ!
パナソニック製ホームベーカリーのフランスパンコースとは?
まずは基本から。「フランスパンコース」が他のパン作りコースと何が違うのか、その特徴をしっかり理解することから始めましょう。このコースを使いこなす第一歩ですよ。
食パンコースとの決定的な違い
パナソニックのホームベーカリーには、食パン、ソフト食パン、ごはんパンなど、様々なメニューが搭載されています。その中でもフランスパンコースは、「低い温度でじっくり焼き上げる」という最大の特徴があります。
一般的な食パンは、バターや砂糖、牛乳などを加えてリッチな味わいにし、高温で一気に焼き上げることで、ふんわりとした食感を生み出します。一方、フランスパンは、小麦粉、水、塩、イーストというシンプルな材料で作るため、素材の味を最大限に引き出す製法が求められます。
フランスパンコースでは、以下の点で食パンコースと大きく異なります。
- 練り時間と速度:フランスパン特有の気泡(内相)を作るため、グルテンを過剰に形成させないよう、ゆっくりとした練りが特徴です。
- 発酵温度と時間:低温で長時間発酵させることで、小麦本来の旨味と風味をじっくり引き出します。
- 焼き上げ温度と時間:比較的低い温度でじっくりと時間をかけて焼き上げることで、皮(クラスト)は薄くパリッと、中(クラム)はしっとりもっちりとした食感に仕上げます。

SD-MDX4におけるフランスパンコースの仕様
ここで、今回ベースにしている人気機種「SD-MDX4」のスペックを見てみましょう。この機種がいかにパン作りに特化しているかがわかります。
メニュー名 | 所要時間(目安) | 予約タイマー |
---|---|---|
フランスパン | 5時間 | ◯ |
ごはんフランスパン | 4時間40分 | ◯ |
ハード生地 | 2時間 | ✕ |
ご覧の通り、フランスパンコースの所要時間は約5時間。食パンコースが約4時間、早焼き食パンなら2時間を切ることを考えると、いかにじっくり時間をかけて作られているかが分かりますね。そして嬉しいことに、予約タイマーにも対応しています。朝食の時間に合わせてセットしておけば、焼きたてのフランスパンで一日をスタートできます。
【基本編】フランスパンコースの使い方と公式レシピ
コースの特徴がわかったところで、いよいよ実践です。ここでは、パナソニックが公式に提供している基本的なフランスパンのレシピと、その作り方をステップ・バイ・ステップで詳しく解説します。驚くほど簡単なので、初心者の方も安心してついてきてくださいね。
準備する材料(1斤分)
まずは材料を正確に計量しましょう。これが成功への一番の近道です。
- 強力粉: 225g
- 薄力粉: 25g
- 塩: 5g (付属の小スプーン1杯)
- 冷水 (5℃): 190g (mL)
- ドライイースト: 1.4g (付属の小スプーン1/2杯)
作り方の手順(4ステップ)
材料が準備できたら、あとはホームベーカリーにおまかせ。以下の手順でセットしていきましょう。
- パン羽根をセットする
まず、パンケースの中にパン羽根がしっかりと取り付けられていることを確認します。 - 材料をパンケースに入れる
ドライイースト以外の材料(強力粉、薄力粉、塩、冷水)をすべてパンケースに入れます。粉類を先に入れ、中央にくぼみを作ってそこに水を入れると混ざりやすいですよ。 - 本体にセットし、イーストを投入する
パンケースをホームベーカリー本体にカチッと音がするまでしっかりとセットします。次に、本体のフタにあるイースト容器に、計量したドライイーストを入れます。SD-MDX4のようなイースト自動投入機能があると、最適なタイミングでイーストを加えてくれるので本当に便利です。 - メニューを選択してスタート!
メニューボタンで「フランスパン」を選択し、スタートボタンを押します。あとは約5時間待つだけ。焼き上がりのブザーが鳴るのが待ち遠しいですね!
焼きあがったらすぐに取り出す
ピッピッとブザーが鳴ったら焼き上がりの合図です。「取消」ボタンを押して、すぐにパンケースを取り出しましょう。ミトンを使うのを忘れないでくださいね。パンケースを2分ほど冷ましてから、逆さにしてパンを取り出します。金網(ケーキクーラー)などの上で冷ますことで、蒸気がこもって皮がふやけるのを防ぎ、パリッとした食感を保つことができます。

フランスパンを美味しく焼く!失敗しないための5つのコツ
基本の作り方はとても簡単ですが、さらにワンランク上の美味しさを目指すために、そしてありがちな失敗を防ぐために、ぜひ押さえておきたい5つのコツを伝授します。ちょっとした心がけで、仕上がりが格段に変わりますよ。
コツ1:材料は「1g単位」で正確に計量する
パン作りは科学実験のようなもの。特にフランスパンは材料がシンプルな分、それぞれのバランスが味に直結します。デジタルスケール(はかり)を使って、1g単位で正確に計量することを徹底してください。
「大さじ」「小さじ」といった計量スプーンや、付属のスプーンでの計量は、粉の密度や盛り方で微妙な誤差が出やすいものです。特に塩やイーストは、わずかな量の違いが発酵に大きく影響します。塩が多すぎるとイーストの働きを阻害し、パンが膨らみません。逆に少なすぎると、生地がだれてしまい、味もぼやけてしまいます。
コツ2:徹底した「温度管理」が成功の鍵
先ほども触れましたが、温度管理はフランスパン作りにおいて最も重要な要素と言っても過言ではありません。具体的には「材料の温度」と「室温」の2つです。
- 水の温度(5℃):生地の捏ね上げ温度を理想的な24℃前後に保つための基本です。夏場は氷を1〜2個入れて調整するのも良いでしょう。
- 粉類の温度:夏場は粉類も冷蔵庫で冷やしておくことをおすすめします。これだけで生地温度の上昇をかなり抑えられます。
- 室温:レシピにも「室温30℃以上になると出来栄えが悪くなります」とあるように、高すぎる室温は過発酵の原因になります。できるだけ涼しい環境で作業するか、エアコンで室温を25℃以下に調整するのが理想です。
コツ3:「粉」にこだわればプロの味に近づく
基本レシピでは強力粉と薄力粉を混ぜて使いますが、もし手に入るなら「フランスパン用粉(準強力粉)」を使ってみてください。リスドォルなどの銘柄が有名ですね。
フランスパン用粉は、タンパク質(グルテン)の含有量が強力粉と薄力粉の中間にあたり、粘り気が強すぎず、それでいてパンの骨格をしっかり作るのに適しています。これにより、外はカリッと、中は軽くて気泡の多い、フランスパンらしい食感に仕上がりやすくなります。
コツ4:焼き上がりの「蒸気抜き」を忘れずに
焼き上がりのブザーが鳴ったら、一刻も早くパンをホームベーカリーから救出してあげましょう。焼き上がったパンは、内部にたくさんの蒸気を含んでいます。本体の中に放置しておくと、その蒸気がパンの表面に付着し、せっかくパリッと焼けた皮が湿ってふにゃふにゃになってしまいます。
焼きあがったらすぐに取り出し、ケーキクーラーの上で冷ます。この一手間が、最高の食感を保つための最後の重要な工程です。
コツ5:アレンジは「基本をマスターしてから」
「ナッツやドライフルーツを入れたいな」と思うかもしれませんが、まずはプレーンなフランスパンを完璧に焼けるようになることを目指しましょう。フランスパンコースは、具材の自動投入に対応していない場合が多いです。
具材を入れると生地の水分量や発酵の進み具合が変わってきます。まずは基本のレシピで安定して美味しく焼けるようになってから、次のステップとしてアレンジに挑戦するのが失敗しない秘訣です。
【応用編】マニュアル機能で焼く本格レトロバゲットの作り方
フランスパンコースに慣れてきたら、次なる挑戦として、パナソニックホームベーカリーの真価が発揮される「マニュアル機能」を使った本格バゲット作りにトライしてみませんか?少し手間はかかりますが、その分、お店で売っているような、皮はバリッ、中はもっちり、気泡がしっかり入った感動的な美味しさのバゲットが焼きあがります。
「マニュアル機能」とは?
マニュアル機能とは、「ねり」「発酵」「焼き」の各工程の時間やレベルを、自分で自由に設定できる機能のことです。SD-MDX4にはこの機能が搭載されており、まさに上級者のための機能と言えます。これを使えば、既存のコースにはない、自分だけのオリジナルパンを追求することができるのです。
本格レトロバゲットの材料(2本分)
材料も少し専門的になります。
- フランスパン用粉: 250g
- モルトパウダー: 1g(なければ省略可ですが、あると焼き色と風味が良くなります)
- 水: 185g (mL)
- 塩: 5g (付属の小スプーン1杯)
- ドライイースト: 1g (付属の小スプーン1/4杯)
作り方の全工程を徹底解説
ここからの工程はホームベーカリーと手作業の連携プレーです。じっくり取り組みましょう。
- 前ねり・ねかし(オートリーズ)
パンケースにフランスパン用粉、モルトパウダー、水を入れ、マニュアル機能「ねり:レベル2」で3分間混ぜます。混ぜ終わったら、そのままパンケースの中で20分ほど生地を休ませます。この工程を「オートリーズ」といい、粉にしっかり吸水させることで、後の工程でグルテンがスムーズに形成され、風味豊かなパンになります。 - 後ねり
休ませた生地に、塩とドライイーストを離して入れます。ここからが本格的な練りです。マニュアル機能で「ねり:レベル2」2分 →「ねり:レベル3」8分 →「ねり:レベル4」8分と、徐々に練りの速度を上げながら合計18分間、しっかりと生地を捏ね上げます。 - 一次発酵・パンチ
パンケースから生地を取り出し、表面を張らせるように丸めて、薄く油を塗ったボウルに入れます。約30℃の環境で20分発酵させます。その後、生地を軽く押さえてガスを抜き、三つ折りにして再度丸め直し、さらに20分発酵させます。この「パンチ」という作業で生地が強化されます。これをもう一度繰り返します。 - 冷蔵長時間発酵
再度パンチを行った生地をボウルに戻し、ビニール袋などに入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫(3〜5℃)で8〜20時間、じっくりと発酵させます。この低温での長時間発酵が、レトロバゲット特有の深い旨味と香りを生み出す最大のポイントです。 - 成形・最終発酵
冷蔵庫から出した生地を室温に戻し、2等分して棒状にまとめ、30分ほど休ませます(ベンチタイム)。その後、生地を優しく伸ばし、バゲットの形に成形します。この時、生地の表面をしっかりと張らせるのがコツです。とじ目を上にして布の上に並べ、霧吹きをして約30℃で40分、最終発酵させます。 - 焼成
オーブンを天板ごと200℃にしっかりと予熱します。生地のとじ目を下にオーブンペーパーに並べ、カミソリなどで「クープ」と呼ばれる切り込みを斜めに3本入れます。表面に霧吹きをし、予熱したオーブンで約30分焼きます。スチーム機能があれば使うと、さらにボリュームが出て皮がパリッと仕上がります。

フランスパンコース搭載!パナソニックの人気機種を紹介
ここまで読んで、「フランスパンコースやマニュアル機能があるホームベーカリーが欲しい!」と思った方も多いのではないでしょうか。ここでは、今回解説のベースとなったSD-MDX4を中心に、パナソニックの人気機種をご紹介します。
万能モデル:SD-MDX4
今回ご紹介しているレシピの元となっているのが、この「SD-MDX4」です。2021年モデルと比較的新しく、現在でも非常に人気の高い機種です。(※後継機種が出ている場合がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください)
タイプ | 1斤タイプ |
---|---|
メニュー数 | 43 |
マニュアル機能 | ◯ |
イースト自動投入 | ◯ |
レーズン・ナッツ自動投入 | ◯ |
パンケース | 遠赤フッ素パンケース |
焼き色選択 | 濃/標準/淡 |
混ぜ方選択 | ふつう/粗混ぜ |
43種類という豊富なメニュー数もさることながら、やはり「マニュアル機能」の搭載が大きいですね。これにより、初心者向けのオートメニューから、今回ご紹介したレトロバゲットのような超本格的なパン作りまで、1台で幅広くカバーできます。「遠赤フッ素パンケース」は熱効率が良く、焼きムラが少ないのも特徴。フランスパンのパリッとした皮を焼くのにも貢献してくれます。
最上位ビストロシリーズ:SD-MDX102など
パナソニックのホームベーカリーの最上位に位置するのが「ビストロ」シリーズです。例えば「SD-MDX102」などのモデルは、プロの技を取り入れた独自のプログラムで、さらに本格的なパン作りが可能です。
特徴は、生地の熟成具合を検知するセンサーや、季節や運転時の室温変化に応じて最適なプログラムを自動で調整する機能など、まさに至れり尽くせり。お値段は張りますが、最高のパンを求める方にはおすすめのシリーズです。
自分に合った機種を選ぶには
機種を選ぶ際は、以下のポイントを考えてみると良いでしょう。
- どこまで本格的にパン作りをしたいか?(マニュアル機能は必要か)
- パン以外のメニューも使いたいか?(ジャム、もち、甘酒など)
- 予算はどれくらいか?
自分にぴったりの一台を見つけて、楽しいパン作りライフを始めてみませんか?
どのホームベーカリーが良いか迷ってしまう方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

フランスパンコースで作れるアレンジレシピ3選
基本のフランスパンが焼けるようになったら、次はアレンジに挑戦してみましょう!フランスパン生地はシンプルな味わいだからこそ、様々な食材との相性が抜群です。ここでは、フランスパンコースで作った生地を活用した、簡単で美味しいアレンジレシピを3つご紹介します。
レシピ1:とろーりチーズフランス
焼きたてのパンからとろけ出すチーズは、想像しただけでお腹が空きますよね。作り方はとても簡単です。
- 「フランスパンコース」の最後のねり工程が終わったタイミング(SD-MDX4なら焼き上げの約2時間半前くらい)で、一度生地を取り出します。
- 生地を軽く広げ、お好みのチーズ(溶けるタイプがおすすめ)をたっぷり包み込みます。
- 生地をパンケースに戻し、あとはそのまま焼き上がりを待つだけ!
サイコロ状のプロセスチーズだけでなく、ゴルゴンゾーラなどの個性的なチーズを使っても美味しいですよ。
レシピ2:ベーコンエピ
見た目もおしゃれなベーコンエピも、ホームベーカリーの生地を使えば簡単です。こちらは「ハード生地」コースを使うのがおすすめです。
- 「ハード生地」コースで生地を作ります。
- 出来上がった生地を取り出し、ガス抜きをしてから長方形に伸ばします。
- ベーコンと黒胡椒を乗せて、手前からしっかりと巻いていきます。
- とじ目をしっかり閉じたら、ハサミで斜めに深い切り込みを入れ、左右交互に倒して麦の穂の形にします。
- 霧吹きをして、オーブンで二次発酵(約30分)させ、200℃のオーブンで15〜20分焼けば完成です。
レシピ3:定番ガーリックフランス
こちらは焼きあがったフランスパンを使ったアレンジ。少し硬くなってしまったパンの再生術としても使えます。
- フランスパンに斜めに切り込みを入れます。
- ボウルに、すりおろしたニンニク、刻んだパセリ、溶かしバター(またはオリーブオイル)、塩を混ぜてガーリックバターを作ります。
- パンの切り込みに、作ったガーリックバターをたっぷりと塗ります。
- アルミホイルに包み、オーブントースターで5〜7分ほど焼けば、じゅわっと美味しいガーリックフランスの出来上がりです。

パナソニック製ホームベーカリーのお手入れと注意点
愛用のホームベーカリーに長く活躍してもらうためには、日頃のお手入れが欠かせません。特にフランスパンのようなリーン(油分の少ない)なパンは、パンケースにこびりつきやすいことも。正しいお手入れ方法と注意点を確認しておきましょう。
基本のお手入れ方法
お手入れの基本は、「使用後すぐに、優しく洗う」ことです。
- パンケース・パン羽根:使用後は、ぬるま湯にしばらくつけて汚れをふやかします。その後、柔らかいスポンジと食器用中性洗剤で優しく洗い、よくすすいでから、しっかりと乾燥させます。
- 本体・フタ:固く絞った濡れ布巾で拭き掃除をします。パンくずなどが庫内に落ちている場合は、乾いた布で取り除きましょう。
イースト容器・ナッツ容器のお手入れ
イースト自動投入容器や、ナッツ・レーズン容器も忘れずにチェックしましょう。特に湿気の多い季節は、粉や酵母が固まってしまい、投入の妨げになることがあります。水洗いが可能なパーツは定期的に洗浄し、しっかりと乾かしてから本体にセットしてください。
長期保管する際の注意点
長期間使わない場合は、すべてのパーツをきれいに洗浄・乾燥させた後、本体にセットして保管します。ホコリがかぶらないように、布をかけておくか、購入時の箱に入れておくと良いでしょう。湿気の多い場所を避け、風通しの良い場所に保管してください。
大切に扱えば、ホームベーカリーは10年以上活躍してくれることもあります。日々の感謝を込めて、丁寧にお手入れしてあげましょう。
口コミ・評判を調査!実際に使った人のリアルな声
「実際にパナソニックのフランスパンコースを使っている人は、どう感じているんだろう?」というのは、とても気になるところですよね。ここでは、インターネット上で見られるリアルな口コミや評判を、良い点・気になる点に分けてご紹介します。
良い口コミ・評判
- 「材料を入れるだけで、本当に美味しいフランスパンが焼けて感動!皮のパリパリ感がたまらない。」
やはり、手軽に本格的な味が楽しめる点を評価する声が最も多く見られました。特に、焼きたての皮の食感に満足しているユーザーが多いようです。 - 「予約機能が便利すぎる。朝、パンの焼ける匂いで目覚めるのが幸せ。」
フランスパンコースで予約ができる点をメリットとして挙げる声も多数。忙しい朝でも、贅沢な焼きたてパンが食卓に並ぶのは嬉しいポイントですよね。 - 「マニュアル機能が面白い!色々試して自分好みのバゲットを追求するのが楽しい。」
SD-MDX4などのマニュアル機能搭載モデルのユーザーからは、パン作りの奥深さにハマったという声も。オートメニューに満足できなくなった上級者もしっかり楽しめるようです。
気になる口コミ・評判
- 「お店で買うような、大きな気泡のあるフランスパンにはならない。」
これは、ホームベーカリーの構造上、ある程度は仕方がない部分かもしれません。ケースの中で焼き上げるため、オーブンのように蒸気を当てて一気に窯伸びさせることが難しく、内相は少し詰まった仕上がりになりがちです。 - 「夏場に作ったら、全然膨らまなかった…」
これは、失敗のコツでも解説した「温度管理」が原因である可能性が高いです。特に夏場は、冷水の使用や室温の調整が不可欠。レシピ通りに作ってもうまくいかない場合は、まず温度を見直してみましょう。

【Q&A】フランスパンコースに関するよくある質問
最後に、パナソニックのフランスパンコースについて、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。あなたの「これってどうなの?」をスッキリ解決します。
A1. はい、使えます。
パナソニックの多くの機種(SD-MDX4を含む)では、フランスパンコースでも焼き上がり時間を設定できる予約タイマー機能に対応しています。寝る前にセットしておけば、翌朝には焼きたてが楽しめますよ。
A2. はい、代用可能です。
公式レシピのように「強力粉:薄力粉 = 9:1」の割合で混ぜることで、フランスパン用粉に近い性質になります。基本レシピでは強力粉225g、薄力粉25gですね。もちろん、フランスパン用粉を使った方がより本格的な食感に近づきますが、まずは手に入りやすい粉で試してみてください。
A3. はい、「焼き色選択」機能で調整できます。
SD-MDX4には「濃/標準/淡」の3段階から焼き色を選べる機能が搭載されています。しっかりとした焼き色をつけたい場合は「濃」、ソフトな焼き上がりがお好みの場合は「淡」を選ぶなど、お好みに合わせて調整してみてください。
A4. 可能ですが、最初は少量から試すのがおすすめです。
全粒粉やライ麦粉はグルテンの形成を妨げる性質があるため、多く入れすぎるとパンがうまく膨らみません。まずは、全体の粉量の10〜20%程度を置き換えるところから始めてみましょう。パナソニックのホームベーカリーには、専用の「全粒粉パン」や「ライ麦パン」コースも搭載されているので、そちらのレシピを参考にするのも良い方法です。
A5. 常温保存が基本ですが、冷凍も可能です。
焼きたてのフランスパンは、粗熱が取れたら、乾燥しないように紙袋などに入れて常温で保存し、1〜2日以内に食べきるのが理想です。冷蔵庫での保存はパンのデンプンが劣化し、パサパサになる原因なので避けましょう。すぐに食べきれない場合は、スライスして1枚ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍するのがおすすめです。食べるときは、自然解凍後に霧吹きをしてからトースターで温めると、焼きたてに近い食感が蘇ります。
まとめ:パナソニックのフランスパンコースでパン作りをもっと楽しく!
今回は、パナソニックのホームベーカリーに搭載されている「フランスパンコース」について、基本的な使い方から、美味しく焼くための秘訣、さらにはマニュアル機能を使った本格レシピまで、徹底的に解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- パナソニックのフランスパンコースは低温でじっくり焼き上げるのが特徴。
- 成功の鍵は「正確な計量」と「徹底した温度管理」。
- 基本の作り方は、材料を入れてボタンを押すだけの簡単ステップ。
- フランスパン用粉を使うと、さらに本格的な味に近づく。
- 上級者は「マニュアル機能」でオーブン焼きに挑戦すれば、お店レベルのバゲットも夢じゃない。
- 予約タイマーも使えるので、忙しい毎日でも焼きたてパンが楽しめる。
ホームベーカリーが一台あれば、毎日の食卓が豊かになるだけでなく、「次はどんなパンを焼こうかな?」と考える時間も、きっと楽しいものになるはずです。
まずは基本のフランスパンコースで、焼きたての感動を味わってみてください。そして、慣れてきたらぜひ、チーズを入れたり、本格バゲットに挑戦したりと、あなただけのパン作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

どのホームベーカリーを選べば良いか迷っている方や、新しい機種への買い替えを検討している方は、こちらの記事もぜひご覧ください。あなたにぴったりの一台がきっと見つかりますよ。

【参考文献・サイト】
- https://panasonic.jp/bakery/products/SD-MDX4/spec.html
- https://foodable.jpn.panasonic.com/recipes/group-detail/1025
- https://panasonic.jp/cooking/recipe/0248.html
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