「オフィスの受付を効率化したいけど、高価なシステムを導入するのは難しい…」
「イベントの受付をスムーズにしたいけど、無料で使える良いアプリはないかな?」
「できることなら、コストをかけずにタブレットでスマートな受付を実現したい!」
このようなお悩みをお持ちではありませんか? 来客対応やイベント運営において、受付業務は企業の第一印象を左右する重要なポイントです。しかし、人手不足やコストの問題で、なかなか効率化が進まないというケースも少なくありません。
そんな悩みを解決するのが、無料で始められるタブレット受付アプリです。この記事では、数ある受付アプリの中から、本当に使える無料のタブレット受付アプリを厳選してご紹介します。
さらに、アプリの選び方やメリット、QRコードを活用した最新の受付方法、そして「もっと自由にカスタマイズしたい!」という方向けに、受付アプリを自作する方法まで、どこよりも詳しく網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたの会社やイベントに最適な受付システムが見つかり、コストを抑えながら受付業務を劇的に改善する方法がすべてわかります。
- 【結論】無料で使えるタブレットの受付アプリおすすめ4選を徹底比較!
- なぜ今タブレットの受付アプリ?導入で得られる5つのメリット
- オフィスの受付アプリの選び方|失敗しないための重要ポイント
- イベントの受付アプリ(無料)で当日の混乱を解消する方法
- QRコードの受付アプリ(無料)でスムーズな入退室を実現
- タブレットの受付アプリを自作するメリット・デメリット
- 受付アプリを自作する具体的な3つの方法【完全ガイド】
- 無料アプリの注意点と有料版へ移行するタイミング
- 受付用タブレットの賢い選び方|中古iPadも選択肢に!
- タブレットの受付アプリに関するQ&A|よくある疑問を解決!
- まとめ:まずは無料アプリから!スマートな受付を始めよう
【結論】無料で使えるタブレットの受付アプリおすすめ4選を徹底比較!
まずは結論から。数あるサービスの中から、無料で利用でき、かつ機能性も十分なタブレット受付アプリを4つ厳選しました。それぞれの特徴を比較し、あなたに最適なアプリを見つけてください。

今回ご紹介するアプリは、どれも無料から始められるものばかりです。それぞれの強みや特徴をまとめた比較表をご覧ください。
無料のタブレット受付アプリ比較一覧表
アプリ名 | 無料プランの範囲 | 主な機能(無料) | 特徴 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|---|
RECEPTIONIST | 10名まで | Slack, Teams, Chatwork通知 / 来客記録 | ビジネスチャット連携に特化。UIが洗練されている。 | すでにビジネスチャットを導入しているスタートアップや中小企業 |
ACALL | 機能制限あり(要問合せ) | 受付、入退館管理の基本機能 | 受付だけでなく、会議室予約や入退館管理まで一元化できる。 | オフィス全体のDXを推進したい企業 |
ラクネコ | 30日間無料トライアル | 内線電話連携 / ビジネスチャット連携 / 来客者情報管理 | シンプルで使いやすい操作性。初期設定が簡単。 | ITツールに不慣れなスタッフが多い企業や、手軽に始めたい企業 |
Googleフォーム | 完全無料 | 自由な項目設定 / スプレッドシート連携 / メール通知 | 自作で最も手軽な方法。カスタマイズ性が非常に高い。 | とにかくコストをかけたくない方や、特定の情報だけを取得したいイベント運営者 |
各アプリの詳細レビュー
それでは、各アプリの特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
RECEPTIONIST
RECEPTIONISTは、ビジネスチャットとの連携に強みを持つ受付システムです。来客があった際に、担当者へ直接SlackやMicrosoft Teams、Chatworkなどで通知が届くため、電話取次の手間を完全にゼロにできます。無料プランは登録人数が10名までと制限はありますが、スタートアップや小規模なオフィスであれば、まずは無料で試してみる価値は十分にあります。洗練されたUIで、企業のイメージアップにも繋がるでしょう。
ACALL
ACALLは、単なる受付システムにとどまらず、会議室予約や入退館管理、さらには外部サービスとの連携を通じて、オフィス全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するプラットフォームです。無料プランの詳細は問い合わせが必要ですが、その多機能性と拡張性の高さは大きな魅力です。将来的に受付業務だけでなく、オフィス全体の効率化を見据えている企業におすすめです。
ラクネコ
ラクネコは、「誰でも簡単に使える」ことをコンセプトにしたシンプルな操作性が魅力です。初期設定も簡単で、導入後すぐに運用を開始できます。ビジネスチャット連携はもちろん、昔ながらの内線電話への取次ぎにも対応しているため、既存の運用フローを大きく変えずに導入したい企業にもフィットします。30日間の無料トライアルが用意されています。
Googleフォーム(自作)
「アプリの機能は多すぎる…」「もっとシンプルなものがいい」という場合は、Googleフォームを活用して自作する方法が最もおすすめです。費用は完全にゼロで、来客者名や会社名、担当者名など、必要な項目だけを自由に設定できます。回答は自動でGoogleスプレッドシートに記録され、特定のメールアドレスに通知を送る設定も可能です。詳しい自作方法は後ほど詳しく解説します。
なぜ今タブレットの受付アプリ?導入で得られる5つのメリット
「そもそも、なぜわざわざタブレットの受付アプリを導入する必要があるの?」と感じる方もいるかもしれません。ここでは、タブレット受付アプリを導入することで得られる具体的なメリットを5つご紹介します。これらのメリットを知れば、きっとあなたも導入したくなるはずです。

メリット1:受付業務の無人化・省人化によるコスト削減
最大のメリットは、人件費の削減です。これまで受付専門のスタッフを配置していた場合、その人件費をまるごと削減できます。また、他の業務と兼任していた場合でも、受付対応にかかっていた時間を本来の業務に充てられるため、生産性が向上します。来客のたびに業務が中断されることがなくなり、集中して仕事に取り組める環境が生まれます。
メリット2:電話取次の手間削減と業務効率の向上
従来の受付では、「代表電話への着信 → 担当者への取次ぎ」というプロセスが発生し、多くの時間と手間がかかっていました。タブレット受付アプリを導入し、担当者へ直接チャット通知が届くようにすれば、この取次業務が一切不要になります。担当者はリアルタイムで来客を把握でき、スムーズなお出迎えが可能になります。これは、対応する社員全員の業務効率を向上させる、非常に大きなメリットです。
メリット3:企業イメージと顧客満足度の向上
スタイリッシュなタブレットが置かれた無人受付は、来訪者に対して先進的でスマートな企業イメージを与えます。受付で待たされることなく、スムーズに入館できる快適な体験は、顧客満足度の向上にも直結します。特に、IT企業や先進的な取り組みをアピールしたい企業にとっては、強力なブランディングツールとなり得ます。
メリット4:来客履歴のデータ化とセキュリティ強化
紙の受付票では管理が煩雑になりがちだった来客履歴も、タブレット受付アプリなら自動でデータ化され、一元管理が可能になります。「いつ」「誰が」「誰宛に」来訪したのかを正確に記録・管理できるため、セキュリティ対策の強化に繋がります。また、蓄積されたデータを分析し、営業活動やマーケティングに活用することも可能です。PマークやISMS認証の取得・維持においても、来訪者記録の管理は重要な項目の一つです。
メリット5:感染症対策(非接触対応)
近年、特に重要視されているのが感染症対策です。QRコード受付などを活用すれば、来訪者はタブレットに触れることなく受付を完了できます。受付スタッフとの対面でのやり取りも不要になるため、物理的な接触機会を最小限に抑え、来訪者と従業員双方の安全を守ることができます。これは、withコロナ時代の新しいおもてなしの形と言えるでしょう。
オフィスの受付アプリの選び方|失敗しないための重要ポイント
いざオフィスにタブレット受付アプリを導入しようと思っても、「何を基準に選べばいいかわからない…」と悩んでしまいますよね。ここでは、自社のオフィスに最適な受付アプリを選ぶために、絶対に押さえておきたい5つの重要ポイントを解説します。
ポイント1:通知方法と既存ツールとの連携性
最も重要なのが、来客をどのように担当者に通知するかです。多くのアプリでは、以下のような通知方法に対応しています。
- ビジネスチャット(Slack, Microsoft Teams, Chatworkなど)
- 電話(内線・外線)
- メール
- SMS(ショートメッセージ)
自社でメインで使っているコミュニケーションツールと連携できるアプリを選ぶのが大前提です。特にビジネスチャットと連携できれば、電話取次の手間が完全になくなり、業務効率が飛躍的に向上します。導入前に、普段使っているツールに対応しているか必ず確認しましょう。
ポイント2:セキュリティ対策は万全か
受付では、来訪者の氏名や会社名といった個人情報を取り扱います。そのため、アプリのセキュリティ対策が万全であるかは非常に重要なチェックポイントです。
- 通信の暗号化(SSL/TLS):データ送受信が暗号化されているか。
- IPアドレス制限:特定のネットワークからしかアクセスできないように設定できるか。
- プライバシーポリシーの明記:個人情報の取り扱いについて明確に記載されているか。
- 運営会社の信頼性:PマークやISMS認証を取得しているか。
これらの点を確認し、安心して利用できるサービスを選びましょう。
ポイント3:操作性の良さ(UI/UX)
来訪者が初めてでも迷わず操作できるか、また、管理画面が管理者にとって使いやすいかは、運用のスムーズさを左右します。直感的で分かりやすいデザイン(UI)と、快適な操作感(UX)を重視しましょう。多くのサービスで無料トライアルが提供されているので、実際に操作してみて、以下の点を確認するのがおすすめです。
- 来訪者画面の文字の大きさやボタンの配置は分かりやすいか。
- 社員情報の登録や設定変更は簡単にできるか。
- デザインのカスタマイズ(ロゴ表示など)は可能か。
ポイント4:必要な機能が備わっているか
受付アプリには、基本的な来客通知以外にも様々な便利機能があります。自社の運用に必要な機能が備わっているか確認しましょう。
- アポイントメント機能:事前に来訪予定を登録し、当日の受付をスムーズにする。
- QRコード受付:QRコードで非接触受付を実現する。
- 複数拠点管理:支社や複数の受付を一つの管理画面で管理する。
- 会議室連携:来客通知と同時に、予約していた会議室情報を案内する。
ただし、多機能なアプリは料金も高くなる傾向があります。「あったら便利」程度の機能は、本当に必要か慎重に検討しましょう。
ポイント5:サポート体制と料金プラン
導入時や運用中にトラブルが発生した際に、迅速に対応してくれるサポート体制があるかは重要です。電話やメール、チャットでのサポート窓口があるか、対応時間などを確認しておきましょう。
また、料金プランも重要な選定基準です。無料プランでどこまでできるのか、有料プランに移行する場合の料金体系(月額固定、従量課金など)、将来的に社員数が増えた場合のコストなどを総合的に比較検討し、自社の規模や予算に合ったプランを選びましょう。
イベントの受付アプリ(無料)で当日の混乱を解消する方法
セミナーや展示会など、多くの人が一度に訪れるイベントの受付は、まさに戦場ですよね。長蛇の列、名簿の照合ミス、スタッフの混乱… そんな悩みを解決してくれるのが、イベントに特化したタブレット受付アプリです。無料のツールをうまく活用すれば、コストをかけずにスマートで効率的なイベント受付が実現できます。
イベント受付におけるアプリ活用のメリット
オフィス受付とはまた違う、イベント受付ならではのメリットがあります。
- 受付の高速化と行列の解消:QRコードなどを使えば、一人あたりの受付時間を大幅に短縮できます。
- リアルタイムでの参加者数の把握:今何人が来場しているかをリアルタイムで把握でき、運営に役立ちます。
- ドタキャンや遅刻者の管理が容易:誰がまだ来ていないのかをすぐに確認できます。
- ペーパーレス化によるコスト削減とエコ:参加者リストや名刺を印刷する必要がなくなります。
- 事後アンケートの実施:イベント終了後、参加者にスムーズにアンケートを送付できます。
無料で使えるイベント受付アプリ・ツール
イベント受付に特化した無料アプリは少ないですが、汎用的なツールを組み合わせることで、十分に高機能な受付システムを構築できます。
1. Peatix (ピーティックス)
イベントの告知、チケット販売、当日の受付までをワンストップで行えるプラットフォームです。有料イベントの場合は手数料がかかりますが、無料イベントであれば主催者側の手数料は基本無料で利用できます。参加者はスマホアプリに表示されるQRコードを提示し、主催者は専用の受付アプリでそれを読み取るだけで受付が完了します。イベント運営のあらゆる手間を削減してくれる強力なツールです。
2. EventRegist (イベントレジスト)
こちらもPeatixと同様に、イベント管理を一元化できるサービスです。事前決済機能や、有料オプションで名札の自動印刷なども可能。無料イベントであれば、基本的な機能は無料で利用できます。大規模なカンファレンスなどでも利用実績が豊富で、信頼性が高いのが特徴です。
3. Googleフォーム + QRコード
最も手軽でコストがかからないのが、この組み合わせです。
- Googleフォームで事前登録フォームを作成します。
- 登録者への自動返信メールに、個別のQRコードを生成して記載します。(GASなどを使えば自動化可能)
- 当日は、タブレットやスマホのカメラでQRコードを読み取り、スプレッドシート上の登録情報と照合します。
少し手間はかかりますが、完全無料で柔軟な受付システムを構築できるのが大きな魅力です。

QRコードの受付アプリ(無料)でスムーズな入退室を実現
最近、オフィスやイベント会場で急速に普及しているのが「QRコード受付」です。来訪者が持つQRコードをタブレットにかざすだけで受付が完了するこの仕組みは、なぜこれほど支持されているのでしょうか。ここでは、QRコード受付のメリットと、無料で実現する方法を深掘りしていきます。
QRコード受付の3大メリット
1. 受付の高速化と非接触対応
最大のメリットは、そのスピード感です。来訪者は名前を伝えたり、書類に記入したりする必要がありません。事前にメールなどで送られてきたQRコードをかざすだけ。わずか数秒で受付が完了し、担当者への通知も自動で行われます。また、タブレットの画面に触れる必要もないため、衛生的で感染症対策としても非常に有効です。
2. 受付精度の向上
手入力や口頭での受付では、名前の聞き間違いや書き間違いといったヒューマンエラーが発生しがちです。QRコードには事前に正確な情報が紐づけられているため、誰が来たのかを100%正確に記録できます。アポイントのある来客なのか、どの部署の誰宛なのかといった情報も瞬時に判別可能です。
3. 来訪者体験(UX)の向上
予約確認メールにQRコードが添付されているだけで、来訪者は「当日はこれを見せればいいんだな」と直感的に理解できます。当日、迷うことなくスムーズに受付を済ませられる体験は、企業やイベントに対する好印象に繋がります。「進んでいる会社だな」「スマートなイベントだな」という印象を与えられるでしょう。
無料でQRコード受付を実現する方法
専用の有料アプリを導入しなくても、無料のツールを組み合わせることでQRコード受付は実現可能です。
おすすめは「Googleフォーム」と「QRコード生成サイト」の連携
先ほども少し触れましたが、この方法が最も手軽でコストパフォーマンスに優れています。
- 事前登録フォームの作成:Googleフォームで、氏名、会社名、メールアドレスなどを入力してもらうフォームを作成します。
- QRコードの生成:来訪者ごとにユニークな情報(例:受付番号やメールアドレス)を埋め込んだQRコードを生成します。無料で使えるQRコード生成サイトは多数存在します。「クルクル マネージャー」などが有名です。
- QRコードの送付:フォームに登録されたメールアドレス宛に、生成したQRコードを添付して送付します。(手動、またはGoogle Apps Scriptなどを使えば自動化も可能です)
- 当日の受付:受付担当者は、スマホやタブレットのカメラアプリ、またはQRコードリーダーアプリでQRコードを読み取ります。読み取った情報と、Googleスプレッドシートに記録されている登録者リストを照合して受付完了です。

この方法であれば、専用アプリを導入することなく、手軽にスマートなQRコード受付を始めることができます。小規模なオフィスやイベントでの運用に非常におすすめです。
タブレットの受付アプリを自作するメリット・デメリット
既存のアプリでは満足できない、もっと自社に特化した機能が欲しい、デザインを完全にオリジナルにしたい…そんな風に考える方もいるでしょう。実は、タブレット受付アプリは自作することも可能です。ここでは、自作に挑戦する前に知っておきたいメリットとデメリットを詳しく解説します。
自作の3つの大きなメリット
1. 究極のコスト削減が可能
最大のメリットは、月額利用料などのランニングコストをゼロにできる可能性があることです。Googleフォームのような無料ツールを駆使すれば、初期費用もサーバー代もかからず、完全に無料で運用することが可能です。有料のアプリを長期的に利用することを考えれば、そのコスト差は非常に大きくなります。
2. 100%自由なカスタマイズ性
既存のアプリでは、どうしても不要な機能があったり、逆に欲しい機能がなかったりします。自作であれば、本当に必要な機能だけを盛り込んだ、無駄のないシンプルなシステムを構築できます。また、デザインも自由自在。会社のロゴを入れたり、ブランドカラーで統一したりと、企業のアイデンティティを反映したオリジナルの受付画面を作成できます。
3. 外部システムとの柔軟な連携
自社で既に利用している顧客管理システム(CRM)や、独自の業務システムなど、既存のアプリでは連携できないようなシステムとも、自作ならAPIなどを通じて自由に連携させることが可能です。これにより、受付情報が自動で関連システムに登録されるなど、業務フロー全体の自動化・効率化を図ることができます。
知っておくべき3つのデメリット
1. 専門的な知識とスキルが必要
当然ながら、アプリを自作するにはある程度のIT知識やスキルが必要です。プログラミングで一から開発するとなれば、高度な専門知識が求められます。後述するノーコードツールを使えばハードルは下がりますが、それでもツールの使い方を学習する時間は必要になります。誰でもすぐに作れるわけではない、という点は理解しておく必要があります。
2. 開発とメンテナンスに時間と手間がかかる
自作するということは、開発にかかる時間や手間をすべて自分で負担するということです。要件定義から設計、開発、テストまで、多くの工程が必要です。また、完成後も安心はできません。OSのアップデートによる不具合対応や、セキュリティの脆弱性対策など、継続的なメンテナンスが不可欠です。この運用コストを誰が担うのか、事前に決めておく必要があります。
3. セキュリティリスクを自己責任で負う
有料アプリの場合、セキュリティ対策は運営会社が行ってくれます。しかし、自作の場合はすべてのセキュリティ責任を自分で負うことになります。来訪者の個人情報を取り扱う以上、不正アクセスや情報漏洩のリスクには最大限の注意を払わなければなりません。十分な知識がないまま自作すると、知らぬ間に重大なセキュリティホールを抱えてしまう危険性もあります。

受付アプリを自作する具体的な3つの方法【完全ガイド】
「自作のメリット・デメリットはわかった。具体的にどうやって作るの?」という方のために、ここでは受付アプリを自作する具体的な方法を、難易度別に3つのレベルに分けてご紹介します。ITスキルに自信がない方でも挑戦できる方法から、本格的な開発まで、あなたに合った方法がきっと見つかります。
レベル1:【初心者向け】Googleフォームを活用する方法
プログラミング知識が全くなくても、最も手軽に、そして完全に無料で実現できるのがGoogleフォームを使う方法です。
- フォームの作成:Googleフォームにアクセスし、「会社名」「氏名」「訪問先の担当者名(プルダウン選択式が便利)」などの項目を作成します。
- 通知設定:フォームの「回答」タブから、新しい回答があった際にメールで通知を受け取る設定をします。これにより、来客があると指定のメールアドレス(例:総務部のメーリングリストなど)に通知が届きます。
- タブレットでの表示:作成したフォームのURLをタブレットのブラウザで開き、ホーム画面に追加しておきます。これで、タブレットをタップすればすぐに受付フォームが表示されるようになります。
- (応用)QRコードの活用:フォームのURLをQRコードに変換して受付に掲示しておけば、来訪者自身のスマートフォンで入力してもらうことも可能です。
この方法のメリットは、何と言ってもその手軽さです。数十分もあれば基本的な仕組みは完成します。まずはこの方法で受付のデジタル化を試してみるのがおすすめです。
レベル2:【中級者向け】ノーコード・ローコードツールを活用する方法
「Googleフォームより、もう少しアプリらしいデザインや機能が欲しい。でもプログラミングはしたくない」という方には、ノーコード・ローコード開発ツールが最適です。
これは、プログラミングコードを書かずに、マウス操作でパーツを組み合わせるだけでアプリを開発できるサービスです。
- Glide:Googleスプレッドシートをデータベースにして、驚くほど簡単に見栄えの良いアプリを作成できます。テンプレートも豊富です。
- Adalo:ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、より自由度の高いアプリ開発が可能です。デザインのカスタマイズ性に優れています。
- Microsoft Power Apps:Office 365を導入している企業であれば、追加料金なしで利用できる場合があります。ExcelやTeamsなど、他のMicrosoft製品との連携がスムーズです。
これらのツールを使えば、プログラミング知識がなくても、担当者ごとの写真を表示したり、来客履歴を管理したりと、より高機能な受付アプリを自作できます。多くは無料プランから始められますが、本格的に利用する場合は月額料金がかかる点に注意が必要です。
レベル3:【上級者向け】プログラミングでフルスクラッチ開発する方法
既存のツールでは実現できない、完全にオリジナルの機能やデザインを求める場合は、プログラミングによるフルスクラッチ開発という選択肢になります。
機能、デザイン、連携、すべてを思い通りに実装できるのが最大のメリットです。
- 使用技術の例:
- フロントエンド(見た目部分):HTML, CSS, JavaScript (React, Vue.jsなど)
- バックエンド(裏側の処理):Python (Django, Flask), Ruby (Ruby on Rails), PHP (Laravel)など
- データベース:MySQL, PostgreSQLなど
- 通知:Twilio (SMS/電話通知), SendGrid (メール通知), 各ビジネスチャットのAPI
この方法は、実現できることの自由度が最も高い反面、開発には高度な専門スキルと多くの時間、そしてサーバー費用などのコストがかかります。社内に開発スキルを持つエンジニアがいる場合や、外部の開発会社に依頼する場合の選択肢となります。
無料アプリの注意点と有料版へ移行するタイミング
無料で始められるタブレット受付アプリは非常に魅力的ですが、ビジネスで利用する上では、いくつか知っておくべき注意点が存在します。また、事業の成長に合わせて、どのタイミングで有料プランへ移行すべきか、その見極め方も解説します。
無料プランで注意すべき3つのポイント
1. 機能制限
当然ですが、無料プランは有料プランの「お試し版」という位置づけのものがほとんどです。そのため、様々な機能が制限されています。
- 登録できる社員数:〇人まで、といった上限が設けられていることが多いです。(例:RECEPTIONISTは10名まで)
- 来客通知の回数:1日の通知回数や月間の受付回数に上限がある場合があります。
- 高度な機能の利用不可:会議室連携、複数拠点管理、詳細な来客データ分析といった便利な機能は、有料プラン限定のことがほとんどです。
- カスタマイズ性の制限:受付画面のロゴ表示やデザイン変更ができない場合があります。
2. サポート体制
何かトラブルがあった際のサポート体制も、無料プランと有料プランでは大きく異なります。無料プランでは、サポートがメールやチャットのみで、返信に時間がかかったり、そもそもサポート対象外であったりするケースも少なくありません。受付システムは会社の顔とも言える部分。いざという時に迅速なサポートが受けられないのは、ビジネス上のリスクになり得ます。
3. 広告の表示
アプリによっては、無料プランの場合、受付画面にサービス提供会社の広告が表示されることがあります。自社の受付に他社の広告が表示されるのは、企業のブランディングという観点からはあまり好ましくありません。来訪者に与える印象も考慮する必要があります。
有料プランへ移行を検討すべきタイミング
では、どのタイミングで有料プランに切り替えるのが良いのでしょうか。以下のような状況になったら、移行を検討するサインです。
- 社員数が増えて無料プランの上限を超えた時:これは最も分かりやすいタイミングです。事業が拡大し、従業員が増えた際は、より多くの人数を登録できる有料プランが必要です。
- 来客数が増え、より高度な管理が必要になった時:来客履歴の分析や、アポイントメントとの連携など、より効率的な来客管理が必要になったら、機能が豊富な有料プランを検討しましょう。
- セキュリティ要件が厳しくなった時:取引先から高いセキュリティレベルを求められたり、PマークやISMS認証を取得したりする際には、IPアドレス制限などのセキュリティ機能が充実した有料プランが不可欠です。
- 複数拠点(支社など)の受付を一元管理したくなった時:本社と支社でバラバラだった受付システムを統一し、管理の手間を削減したいと考えたら、複数拠点管理に対応した有料プランが選択肢になります。
- より手厚いサポートが必要になった時:受付システムの安定稼働が事業運営に不可欠となり、迅速なトラブルシューティングが必要になった場合、電話サポートなどが受けられる有料プランへの移行が安心です。

受付用タブレットの賢い選び方|中古iPadも選択肢に!
タブレット受付アプリを導入するには、当然ながら「タブレット端末」本体が必要です。「どんなタブレットを選べばいいの?」「できるだけコストは抑えたい…」そんな悩みを解決するために、受付用タブレットの選び方のポイントと、コストを抑えるための賢い選択肢をご紹介します。
受付用タブレット選びの4つのポイント
1. 画面サイズ
受付に設置する場合、来訪者が操作しやすい10インチ前後のモデルがおすすめです。画面が大きすぎると圧迫感があり、小さすぎると操作しにくくなります。一般的なiPad(10.2インチや10.9インチ)や、同程度のサイズのAndroidタブレットが最適です。
2. OS(オペレーティングシステム)
iPadで使われる「iPadOS」か、多くのメーカーが採用する「Android」のどちらかになります。どちらが良いかは、利用したい受付アプリがどちらのOSに対応しているかによります。多くのアプリは両方に対応していますが、中には片方しか対応していないアプリもあるため、必ず事前に公式サイトで対応OSを確認しましょう。一般的には、操作の安定性やセキュリティアップデートの観点からiPadが選ばれることが多いです。
3. 通信モデル(Wi-Fi or Cellular)
受付用タブレットは、常にWi-Fi環境のある屋内で使用することがほとんどです。そのため、月額料金のかかるCellularモデル(SIMカードを挿せるモデル)である必要はなく、Wi-Fiモデルで十分です。本体価格もWi-Fiモデルの方が安価です。
4. スタンドやセキュリティワイヤー
忘れてはならないのが、タブレットを設置するためのスタンドと、盗難防止のためのセキュリティワイヤーです。受付カウンターに美しく設置でき、角度調整が可能なスタンドを選びましょう。また、不特定多数の人が出入りする場所に設置するため、盗難対策は必須です。ケンジントンロックに対応したケースやワイヤーを用意しておくと安心です。
コストを抑えるなら「中古タブレット」が断然おすすめ!
受付システムのためだけに最新の高性能なタブレットを何台も新品で購入するのは、コスト的に大きな負担になりますよね。
そこでおすすめしたいのが、高品質な中古タブレットの活用です。受付アプリの利用は、動画編集や3Dゲームのように高い処理能力を必要としません。そのため、数世代前のモデルでも全く問題なく、快適に動作します。
「でも、中古って品質が心配…」「バッテリーは大丈夫?」「保証はあるの?」
そんな不安を解消してくれるのが、伊藤忠グループのBelongが運営する中古スマホ・タブレットのECサイト「にこスマ」です。

なぜ受付用に「にこスマ」の中古タブレットが最適なのか
- 圧倒的なコストパフォーマンス:新品に比べて大幅に安価に購入できるため、初期導入コストを劇的に削減できます。複数台導入するなら、その差はさらに大きくなります。
- 安心の品質:にこスマで販売されている端末は、画面や本体に割れ・欠けがない高品質なものだけを厳選。さらに、最先端の検査システムで25項目以上の機能検査をクリアしたものだけが販売されているので、中古でも安心して利用できます。
- SIMフリー端末のみ:すべての端末がSIMフリーなので、万が一Wi-Fi環境のない場所で臨時受付を行う必要が出た場合でも、任意のキャリアのSIMを挿して通信することが可能です。
- 手厚い保証とサポート:万が一の初期不良の場合、1年間の無料返品交換保証が付いています。中古品にありがちな「買ってすぐに壊れたらどうしよう…」という不安がありません。メールや電話、チャットでのサポートも充実しています。
受付システムの導入で費用を抑えたいけれど、品質や保証で妥協したくない。そんな方にこそ、「にこスマ」の中古iPadやAndroidタブレットは最適な選択肢です。ぜひ公式サイトで、自社にぴったりの一台を探してみてはいかがでしょうか。
タブレットの受付アプリに関するQ&A|よくある疑問を解決!
最後に、タブレット受付アプリの導入を検討している方からよく寄せられる質問とその回答をQ&A形式でまとめました。導入前の最後の疑問や不安をここで解消しておきましょう。
多くのクラウド型受付アプリは、常時インターネット接続が前提となっています。オフライン状態では、来客通知やデータの同期ができないため、基本的には利用できません。安定したWi-Fi環境を整備することが重要です。一部のアプリでは、オフライン時にデータを一時的に端末に保存し、オンライン復帰後に同期する機能を持つものもありますが、機能が制限されることがほとんどです。
一概にどちらが良いとは言えませんが、一般的にはiPadが選ばれる傾向にあります。理由は、OSのアップデートが長期間保証されておりセキュリティ面で安心なこと、操作が直感的で安定していること、対応する高品質なスタンドなどのアクセサリが豊富なことなどが挙げられます。ただし、Androidタブレットは安価なモデルが多いというメリットもあります。最も重要なのは、利用したいアプリが対応しているかどうかなので、それを基準に選ぶのが良いでしょう。
はい、可能です。シェアオフィスや複数のグループ会社が入居するビルなどで有効な機能です。多くの受付アプリでは、受付画面の入り口で会社を選択する画面を表示させることができます。来訪者はまず自社名を選び、その後に担当者を呼び出す、というフローになります。この機能は有料プランで提供されていることが多いので、利用したい場合は各アプリのプラン詳細を確認してください。
タブレットを24時間365日稼働させた場合の電気代は、機種や設定にもよりますが、一般的に月に数十円から百数十円程度と、ごくわずかです。人件費や電話取次のコスト削減効果を考えれば、電気代はほとんど気にする必要のないレベルと言えるでしょう。
はい、一部のアプリではタブレットの画面上で手書きのサインをもらう機能があります。来訪者に利用規約やプライバシーポリシーへの同意を求める際などに活用できます。サインのデータは来客履歴とともに電子的に保存されるため、ペーパーレス化を促進できます。この機能が必要な場合は、サイン機能の有無をアプリ選定の基準に加えましょう。
まとめ:まずは無料アプリから!スマートな受付を始めよう
この記事では、無料で使えるタブレット受付アプリから、その選び方、メリット、さらには自作する方法まで、幅広く解説してきました。
最後にもう一度、重要なポイントを振り返りましょう。
- 無料アプリでも基本機能は十分:小規模なオフィスやイベントなら、無料のタブレット受付アプリで業務を大幅に効率化できる。
- 選び方のポイント:通知方法、セキュリティ、操作性などを基準に、自社の運用に合ったアプリを選ぶことが重要。
- コストを抑えるなら自作もアリ:Googleフォームなどを活用すれば、完全無料で受付システムを構築することも可能。
- タブレットは中古も賢い選択:受付用なら数世代前のモデルで十分。品質と保証がしっかりした「にこスマ」などを活用すれば、導入コストを大きく削減できる。
受付は、来訪者が最初に会社と接する「顔」となる場所です。その受付がスマートでスムーズであることは、企業イメージの向上に直結します。
「難しそう…」「コストがかかりそう…」と導入をためらっていた方も、まずはこの記事で紹介した無料のアプリや、Googleフォームを使った自作からスモールスタートしてみてはいかがでしょうか。
きっと、その手軽さと効果の大きさに驚くはずです。あなたの会社もタブレット受付アプリを導入して、より生産的で先進的なオフィス環境への第一歩を踏み出しましょう!