「東芝の家電って、中国の会社に売却されたって本当？」「今の東芝製品って、品質は大丈夫なの？」――。長年親しんできたブランドだからこそ、そんな不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、東芝の白物家電事業は、2016年に中国の大手家電メーカー「美的集団（Midea Group）」に売却されました。
しかし、それは決してネガティブな話だけではありません。この記事では、東芝の家電事業売却の真相から、現在の製造体制、そしてなぜ「今の東芝家電」がむしろおすすめできるのか、その理由までを分かりやすく徹底解説します。この記事を読めば、東芝家電への不安が解消され、自信を持って製品を選べるようになりますよ。
東芝の家電事業、売却の真相とは？
まず最初に、多くの方が気にされている「東芝の家電事業売却」の事実関係を整理しましょう。
いつ、どこに売却されたの？
東芝の白物家電事業（冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど）は、2016年6月30日付で、中国の家電大手「美的集団（Midea Group）」に売却されました。
具体的には、事業を担当していた「東芝ライフスタイル株式会社」の株式の80.1%を美的集団が取得し、子会社化した形です。これにより、経営権は美的集団に移りました。
なぜ売却することになったの？
売却の背景には、2015年に発覚した不適切会計処理問題に端を発する、東芝本体の経営不振がありました。
経営再建のために事業の選択と集中を迫られ、残念ながら白物家電事業は売却の対象となったのです。ただし、事業を完全に無くすのではなく、ブランドと技術を継承する形での売却という道が選ばれました。
「TOSHIBA」ブランドは今も健在
多くの方が心配されるブランド名ですが、ご安心ください。売却の際、美的集団は「TOSHIBA」ブランドを40年間使用できる契約を結んでいます。
そのため、現在も私たちは家電量販店などで「TOSHIBA」ブランドの製品を手に取ることができます。テレビCMなどを見ていても、以前と変わらない印象を受けるのはこのためですね。
今の東芝家電は一体どこが作ってるの？品質は大丈夫？
「経営権が中国企業に移ったなら、品質は落ちてしまったのでは？」という声も聞こえてきそうです。しかし、その心配は杞憂かもしれません。現在の東芝家電の強みを見ていきましょう。
製造は中国の美的集団（Midea Group）が中心
現在、東芝ブランドの白物家電は、親会社である美的集団のグローバルな生産拠点で製造されています。美的集団は、世界最大級の家電メーカーであり、その生産能力や技術力は非常に高い評価を得ています。
「中国製」と聞くと不安に思う方もいるかもしれませんが、今や世界の多くの有名ブランドが中国で生産を行っており、美的集団はその中でもトップクラスの技術と規模を誇る企業なのです。
品質管理は日本の魂！東芝の基準を継承
最も重要なポイントがここです。製品の品質管理については、長年培われてきた東芝の厳しい基準やノウハウが、現在も引き継がれています。
設計の一部には旧東芝からのスタッフが関わり、品質チェックの体制も日本のやり方を踏襲していると言われています。日本の消費者が求める高い品質基準をクリアするために、ブランドの信頼性を維持する努力が続けられているのです。
技術力はむしろ向上？美的集団のスケールメリット
美的集団の傘下に入ったことで、大きなメリットも生まれています。それは、世界的な巨大メーカーならではの「スケールメリット」です。
- 部品の大量調達によるコスト削減：高品質な部品を安く仕入れられるため、製品価格に反映させやすい。
- グローバルな開発力：世界中の最先端技術を取り入れた製品開発が可能になる。
東芝が持つ日本の消費者ニーズへの深い理解と、美的集団の持つグローバルな開発力・生産力が融合し、より魅力的な製品が生まれる土壌ができていると言えるでしょう。
事業売却はデメリットだけじゃない！今の東芝家電が「おすすめ」な3つの理由
これまでの情報を踏まえると、現在の東芝家電は、ただブランド名が残っているだけではないことがお分かりいただけたかと思います。むしろ、今だからこそおすすめできる理由があるのです。
理由1：圧倒的なコストパフォーマンス
美的集団のスケールメリットにより、高品質ながらも、価格を抑えた製品の提供が可能になっています。「同じような機能なら、少しでも安い方がいい」と考える方にとって、現在の東芝家電は非常に魅力的な選択肢です。
理由2：日本のニーズを熟知した開発体制
冷蔵庫の「VEGETA（ベジータ）」や洗濯機の「ZABOON（ザブーン）」など、日本のライフスタイルに寄り添ったヒット商品は今も健在です。これは、東芝が長年培ってきた「日本の家庭が何を求めているか」という知見が、製品開発に活かされている証拠です。
理由3：信頼の「東芝ブランド」と品質管理
やはり、長年親しんできた「TOSHIBA」というブランドには安心感がありますよね。そのブランドイメージを維持するため、前述の通り、厳しい品質管理体制が敷かれています。万が一の際のアフターサポート体制も国内で整っているため、安心して長く使うことができます。
【厳選】今買うべき東芝のおすすめ白物家電3選
「じゃあ、具体的にどんな製品がいいの？」という方のために、現在の東芝製品の中から特におすすめのシリーズを3つ厳選してご紹介します。
【野菜の鮮度が長持ち！】冷蔵庫「VEGETA（ベジータ）」シリーズ
出典：東芝
東芝の代名詞ともいえる冷蔵庫。特に野菜室の鮮度保持機能には定評があり、「もっと早く買えばよかった」という声も多数。日々の食生活を豊かにしてくれる一台です。
【驚きの洗浄力！】洗濯乾燥機「ZABOON（ザブーン）」シリーズ
出典：東芝
ウルトラファインバブルの力で、繊維の奥の汚れまでしっかり落とす洗浄力が魅力。諦めていた黄ばみや臭いにも効果が期待できます。忙しい毎日の頼もしいパートナーです。
【本格オーブン料理なら】過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」
出典：東芝
業界最高クラスの高い火力で、パンやお菓子を本格的に焼き上げたい方にぴったり。普段のあたためもムラなくスピーディーで、料理のレパートリーが広がること間違いなしです。
家電の買い替え・処分も賢く！お得なサービス活用術
新しい家電を購入する際、今使っている古い家電の処分に困ることもありますよね。また、「最新モデルは魅力的だけど、いきなり買うのはちょっと…」と躊躇してしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、賢いサービスを利用するのがおすすめです。
東芝の家電売却に関するよくある質問（Q&A）
最後に、東芝の家電売却に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
A. 白物家電事業を担う「東芝ライフスタイル株式会社」は、中国の美的集団が80.1%の株式を持つ子会社です。そのため、経営上の親会社は中国企業となりますが、会社自体は日本にあり、東芝ブランドを維持しています。
A. シャープは2016年に台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業の子会社となりました。一方、パナソニックは白物家電事業を売却していません（過去に買収した三洋電機の一部事業を売却したことはあります）。
A. 多くの製品が美的集団のグローバル工場で生産されていますが、製品カテゴリーやモデルによって生産国は異なります。ただし、どの工場で生産されても、東芝の品質基準に基づいて管理されています。
A. いいえ。前述の通り、品質管理の基準や、日本のニーズを反映した製品開発の思想は引き継がれています。むしろ、美的集団の技術や資本が加わったことで、パワーアップしている側面もあります。
A. はい、国内にサービス拠点があり、これまで通り東芝ライフスタイルがサポートを行っていますので、安心して購入できます。
A. 一概には言えませんが、美的集団の調達力を活かすことで、全体的にコストパフォーマンスに優れた価格設定になっている傾向があります。
A. 東芝ライフスタイル株式会社は日本の企業であり、多くの日本人従業員が働いています。開発や品質管理などの中核部分で、長年の経験を持つスタッフが活躍しています。
A. いいえ。前述の通り、テレビ事業は中国のハイセンスグループ傘下の「TVS REGZA株式会社」が事業を継続しています。白物家電とは別の体制です。
A. 日本国内における「TOSHIBA」ブランドの高い知名度と信頼性を活かすためです。美的集団にとっても、ゼロからブランドを構築するより大きなメリットがあります。
A. 東芝が培ってきた技術とブランド力、そして美的集団のグローバルな生産・開発力を融合させ、今後も日本の消費者に愛される、コストパフォーマンスの高い製品を提供し続けると考えられます。
まとめ：東芝の家電は売却後も進化中！安心して選べるおすすめブランドです
今回は、東芝の家電事業売却の真相について解説しました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 東芝の白物家電事業は2016年に中国の美的集団に売却されたが、「TOSHIBA」ブランドは継続している。
- 品質管理は日本の厳しい基準を継承しており、アフターサービスも万全。
- 美的集団のスケールメリットにより、高品質かつ高いコストパフォーマンスを実現している。
- 結果として、「今の東芝家電」は安心して選べる、むしろおすすめのブランドになっている。
「売却された」という言葉だけを聞くと、不安に感じてしまうのは当然です。しかし、その背景や現在の姿を正しく知れば、それがむしろ消費者にとってメリットの大きい変化であったことが見えてきます。
もしあなたが今、家電の買い替えを検討しているなら、ぜひ東芝の製品を候補の一つに入れてみてください。きっと、その品質と使いやすさ、そしてコストパフォーマンスの高さに満足できるはずです。
あなたの家電選びの不安が、この記事で少しでも解消されたなら幸いです。あなたの家電選びの体験談なども、ぜひコメントで教えてくださいね！
コメント