「今月の請求、何かの間違いじゃない?」
ポストに入っていた検針票やWeb明細の金額を見て、血の気が引いた経験はありませんか?
特に冬場や夏場のピーク時は電気代が上がりがちですが、「3万円」「5万円」といった金額は、家計にとって緊急事態です。「うちだけ高いの?」「もしかして漏電?」と不安になるのも無理はありません。
この記事では、世帯人数別の正確な平均額と比較し、なぜあなたの家の電気代が3万〜5万円になってしまうのか、その原因と「誰でも確実に安くできる対策」を解説します。 原因を突き止め、来月の請求額を正常な範囲に戻しましょう。
電気代が3万・4万・5万円は高い?平均額と比較
まずは現状把握です。ご家庭の電気代は、全国平均と比べてどのくらい「異常」なのでしょうか? 結論から言うと、3万円以上は多くの家庭にとって「高い」と言えますが、条件(オール電化など)によっては「あり得る」金額でもあります。
世帯人数別の平均電気代(季節別)
総務省の家計調査データをもとに、世帯人数別の平均額をまとめました。特に電気代が高騰する「冬場(1〜3月)」の数字に注目してください。
| 世帯人数 | 年間平均(月額) | 冬場(1〜3月)平均 | 3万円を超えたら |
|---|---|---|---|
| 1人世帯 | 約6,800円 | 約10,000円 | 異常に高い |
| 2人世帯 | 約11,500円 | 約16,000円 | かなり高い |
| 3人世帯 | 約13,000円 | 約18,000円 | 高い |
| 4人世帯 | 約14,000円 | 約20,000円 | やや高い |
| 5人世帯 | 約15,500円 | 約23,000円 | 冬ならあり得る |
(参照:総務省統計局 家計調査 家計収支編 2023年より推計)
表を見ると、4人家族の冬場の平均でも約2万円です。 つまり、請求額が3万円の場合、平均の約1.5倍。4万円〜5万円の場合は平均の2倍以上の電気を使っている(または料金を払っている)ことになります。

電気代が高い原因!5万・4万になる理由とは
なぜ平均を大きく上回る金額になってしまうのでしょうか? 「5万」「4万」という高額請求が届く場合、以下の4つのパターンのいずれかに当てはまっている可能性が高いです。
1. 「オール電化」で冬場を迎えている
もしご自宅がオール電化であれば、冬場の3万円〜5万円は「あり得る」数字です。 ガス代がかからない分、給湯(エコキュート)や暖房のすべてを電気でまかなうため、冬の消費電力は夏の3倍以上になることも珍しくありません。
ただし、5万円を超えてくる場合は、深夜電力プランを活かせていない(昼間に多く電気を使っている)可能性があります。
2. 消費電力の大きい暖房器具を使いすぎている
暖房器具は種類によって電気代が桁違いです。以下の使い方は高額請求の典型例です。
- オイルヒーター・電気ファンヒーター: 部屋全体を温めるのに時間がかかり、常に高出力で運転するため、エアコンよりも電気代が高くなりがちです。
- 古いエアコン: 10年以上前のエアコンは省エネ性能が低く、最新機種と比べて電気代が1.5倍近くかかることもあります。
- 設定温度が高すぎる: 冬場の設定温度を24℃〜25℃にしていませんか?推奨は20℃です。
3. 電気温水器・エコキュートの設定ミス
「お湯」は家庭のエネルギー消費の約3割を占めます。 特に注意が必要なのが、沸き増し設定です。電気代が高い昼間に「自動沸き増し」をする設定になっていたり、お風呂の保温時間が長すぎたりすると、知らぬ間に数千円単位でコストが跳ね上がります。
4. 電気料金単価(燃料費調整額)の高騰
「使う量は変わっていないのに高い」という場合、電気料金そのものが値上がりしているケースです。 世界情勢による燃料価格の高騰で、毎月の電気代に加算される「燃料費調整額」や「再エネ賦課金」が上昇し、支払額を押し上げていることがあります。

今すぐできる!電気代を安くする3つの対策
原因がわかったところで、具体的な解決策を見ていきましょう。 「節電」と「契約の見直し」を組み合わせるのが最も効果的です。
対策1:エアコンと冷蔵庫の使い方を見直す
すぐにできる節約術として効果が高いのは以下の2点です。
- エアコンのフィルター掃除: 2週間に1回掃除するだけで、年間で数千円の節約効果があります。目詰まりは電力の浪費です。
- サーキュレーターの併用: 暖かい空気は上に溜まります。空気を循環させることで、設定温度を下げても暖かさを感じられます。
対策2:契約アンペア数を下げる
基本料金が高いと感じる場合、アンペア数(A)が大きすぎるかもしれません。 例えば、夫婦2人暮らしで60A契約をしている場合、40Aや30Aに下げるだけで、毎月の基本料金を500円〜800円ほど安くできる可能性があります。

対策3:電力会社を切り替える(最も効果大)
節電を頑張っても限界があります。最も手っ取り早く、かつ大幅に電気代を下げる方法は「電力会社の乗り換え」です。
2016年の電力自由化以降、多くの新電力が安いプランを提供しています。
- 基本料金が0円のプラン
- ポイント還元率が高いプラン
- ガスとのセット割
同じ電気を使っているのに、契約先を変えるだけで年間1万円〜3万円以上安くなるケースも珍しくありません。初期費用も解約金もかからない会社がほとんどなので、リスクなく試せます。

よくある質問(Q&A)
最後に、電気代の高騰に悩む方からよく寄せられる質問にお答えします。
一人暮らしで3万円は、特殊な事情(マイニング、ペット用の24時間暖房、窓を開けっ放しなど)がない限り、異常な数値です。漏電の可能性もありますが、まずは「検針票の使用量」を確認してください。使用量が少ないのに金額が高い場合は料金プランの問題、使用量が異常に多い場合は家電の故障や漏電を疑いましょう。
家族4人〜5人で、寒冷地にお住まいの場合は、近年の燃料費高騰を含めると5万円台になることは十分にあり得ます。しかし、関東などの温暖な地域で5万円を超える場合は、エコキュートの設定や契約プラン(深夜電力活用)を見直す余地が大いにあります。
確かにどの会社も値上げのリスクはありますが、新電力会社は「大手電力会社よりも安く設定する」ことを前提としている場合が多いです。また、解約金がない会社を選べば、高くなったらまた別の安い会社に乗り換えるという「渡り鳥」のような使い方も可能です。
まとめ:電気代が3万〜5万円は放置厳禁!固定費を削減しよう
本記事では、電気代が3万円〜5万円になる原因と対策について解説しました。
- 3万円〜5万円は「平均の1.5〜2倍」の高額請求レベル
- 原因は「冬場の暖房」「オール電化」「再エネ賦課金等の値上がり」
- 古い家電の買い替えや設定温度の見直しで節電効果あり
- 根本解決には「電力会社の切り替え」がベスト
「高いけど、仕方ないか」と支払いを続けていると、年間で10万円以上の損をしてしまうかもしれません。 逆に言えば、今行動すれば、来月からの固定費を確実に減らせるチャンスでもあります。
まずは、ご自身の生活スタイルに合った電力会社がないか、シミュレーションすることから始めてみませんか? 賢い選択で、浮いたお金を家族の楽しみや貯蓄に回しましょう。

