一人暮らしを始めるときや、寝室・書斎に置くセカンドテレビを探しているとき、「テレビのサイズ感」って意外と分かりにくいものですよね。
特に「14インチ」や「22インチ」といった少し小さめのテレビは、実際にどれくらいの大きさなのか、自分の部屋に合うのか、イメージが湧きにくいと感じていませんか?
この記事では、そんなお悩みを解決するために、14・16・21・22インチのテレビの具体的な大きさを比較表で分かりやすく解説します。
さらに、それぞれのサイズに最適な視聴距離やおすすめの用途、そして現在購入する際の注意点や後悔しない選び方のポイントまで、網羅的にご紹介します。
この記事を読めば、あなたのライフスタイルにぴったりの一台がきっと見つかりますよ。
【早見表】テレビ14・16・21・22インチの大きさはどれくらい?
まずは、それぞれのインチ数が具体的にどのくらいの大きさなのか、一覧で見てみましょう。
テレビの「インチ」は、画面の対角線の長さを表しています。(1インチ = 2.54cm)
ここでは、画面自体のサイズと、一般的なフレーム(枠)を含んだ本体サイズのおおよその目安をセンチメートルで表記しました。
インチ | 画面の対角線 | 画面サイズ(幅×高さ)の目安 | 本体サイズ(幅×高さ)の目安 |
---|---|---|---|
14インチ | 約35.6cm | 約31.0cm × 17.4cm | 約33cm × 22cm |
16インチ | 約40.6cm | 約35.4cm × 19.9cm | 約38cm × 25cm |
21インチ | 約53.3cm | 約46.5cm × 26.2cm | 約50cm × 32cm |
22インチ | 約55.9cm | 約48.7cm × 27.4cm | 約51cm × 33cm |

【サイズ別】テレビの大きさ・視聴距離・おすすめの用途を徹底解説
表で大まかなサイズ感がわかったところで、次に各サイズの特徴や、どんな使い方に向いているのかを詳しく見ていきましょう。
14インチテレビ|コンパクトで持ち運びも可能
14インチは、ノートパソコンの画面と同じくらいの大きさで、非常にコンパクトです。
- 大きさのイメージ:A3用紙(29.7cm × 42cm)より少し小さいくらい。
- 最適な視聴距離:約60cm。デスクの上や、ベッドサイドなど、かなり近い距離での視聴に適しています。
- おすすめの用途:キッチンでの料理中の視聴、車中泊やアウトドア、防災用のポータブルテレビとしての利用。
- メリット:場所を取らない、持ち運びが容易、消費電力が少ない。
- デメリット:画面が小さく迫力に欠ける、現在新品での入手は困難。
16インチテレビ|デスクにも置けるパーソナルサイズ
16インチもかなりコンパクトなサイズ感です。ポータブルテレビや浴室テレビなどで見かけることがあるサイズですね。
- 大きさのイメージ:14インチより一回り大きい、大きめのノートパソコンの画面サイズ。
- 最適な視聴距離:約70cm。パーソナルスペースでの視聴に最適です。
- おすすめの用途:書斎のデスク、子供部屋、お風呂場(防水モデルの場合)。
- メリット:コンパクトで設置場所を選ばない、PCモニターとしても使いやすい。
- デメリット:複数人での視聴には向かない、製品数が少ない。
21インチ・22インチテレビ|一人暮らしのメインにも
21インチと22インチは、サイズ感としては非常に近いです。一人暮らしの部屋ならメインテレビとしても機能する大きさと言えるでしょう。
特に現在、小型テレビとして流通しているのは22インチや24インチが主流です。
- 大きさのイメージ:新聞紙の一面を広げたサイズより、少し小さいくらい。
- 最適な視聴距離:約80cm。6畳程度の部屋であれば、快適に視聴できる距離です。
- おすすめの用途:一人暮らしのメインテレビ、寝室、PCモニターとの兼用。
- メリット:適度な大きさで視聴しやすい、フルHD対応モデルも多い。
- デメリット:21インチは現在ほとんど販売されていない。
【重要】14・21インチは今、ほとんど売っていない?その理由と代替サイズ
ここまで各サイズを解説してきましたが、勘の良い方はお気づきかもしれません。
実は、現在、14インチや21インチのテレビは、国内の主要メーカーではほとんど製造・販売されていません。
その理由は、テレビ市場の変化にあります。
地上デジタル放送への移行や、ライフスタイルの変化に伴い、テレビの主流サイズが大型化しました。
また、小型テレビの需要はスマートフォンやタブレットに流れたこともあり、メーカーはより需要の高いサイズ(19インチ、24インチ、32インチなど)の生産に注力するようになったのです。
じゃあ、どのサイズを選べばいいの?
ご安心ください。これらのサイズを探していた方におすすめの、現在主流の代替サイズがあります。
- 14・16インチを探している方 → 19インチがおすすめ!
16インチより一回り大きく、視聴の満足度も上がります。本体サイズも幅44cm×高さ28cm程度と、まだまだコンパクトです。
- 21・22インチを探している方 → 24インチがおすすめ!
22インチとサイズ感はほとんど変わらず、製品の選択肢が豊富です。機能面でも充実したモデルが多く、満足度の高い選択となるでしょう。
後悔しない!小型テレビの選び方5つのポイント
大きさを決めたら、次は機能面をチェックしましょう。小型テレビ選びで失敗しないための5つのポイントをご紹介します。
①画質|ハイビジョン?フルHD?
テレビの画質の良さは「解像度」で決まります。小型テレビでは主に2種類あります。
- ハイビジョン (HD):画素数1366×768。地上波放送を視聴するには十分な画質です。比較的安価なモデルに多いです。
- フルハイビジョン (フルHD):画素数1920×1080。ブルーレイやゲームを高精細な映像で楽しみたい方におすすめです。22インチや24インチクラスに多く見られます。
PCモニターとして文字をくっきり見たい場合や、映像の美しさにこだわりたいならフルHD対応モデルを選びましょう。
②録画機能|裏番組も録りたい?
見たい番組が重なったときに便利なのが録画機能です。
最近のテレビは、別売りの外付けUSBハードディスク(HDD)を接続するだけで、簡単に番組録画ができます。
さらに、テレビチューナーが2つ以上搭載されているモデルなら、番組を視聴しながら別のチャンネルの番組を録画する「裏番組録画」が可能です。ライフスタイルに合わせて選びましょう。
③チューナーの有無|PCモニターとして使うだけ?
意外な落とし穴が「チューナー」の有無です。
一部の格安な製品には、テレビ番組を受信するチューナーが搭載されていない「チューナーレステレビ」が存在します。
これは、ゲームや動画配信サービス専用のモニターとして使うことを想定した製品です。地上波のテレビ番組を見たい方は、必ず「地上デジタルチューナー」が内蔵されているか確認してください。
④VOD(動画配信サービス)対応か
YouTubeやNetflix、Amazonプライム・ビデオなどをテレビの大画面で楽しみたい方も多いですよね。
「スマートテレビ」と呼ばれる、インターネットに接続して動画配信サービス(VOD)を直接視聴できる機能を持ったテレビがおすすめです。
非対応のテレビでも、Fire TV StickやChromecastといった外部機器を接続すれば視聴可能になりますよ。

⑤接続端子の種類と数
レコーダーやゲーム機、サウンドバーなど、テレビに接続したい機器は意外と多いものです。
特に重要なのが「HDMI端子」の数です。
ゲーム機とレコーダーを両方つなぎたいなら、HDMI端子が2つ以上あるとケーブルを抜き差しする手間が省けて便利です。購入前に、自分の使いたい機器の数に合わせて端子の数を確認しておきましょう。
まとめ:自分にぴったりの大きさを見つけて、テレビライフを快適に!
今回は、14・16・21・22インチといった小型テレビの大きさや選び方について詳しく解説しました。いかがでしたか?
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- 各インチの大きさ:14インチはノートPC程度、22インチは一人暮らしのメインにもなるサイズ感。
- 視聴距離の目安:画面の高さの約3倍。パーソナルスペースでの視聴がメイン。
- 現状の注意点:14インチや21インチは現在ほとんど販売されていない。
- 代替サイズ:探しているなら19インチや24インチが製品も豊富でおすすめ。
- 選び方のポイント:画質(フルHDか)、録画機能、チューナーの有無、VOD対応、HDMI端子の数を確認することが重要。
テレビは、一度買うと長く使う家電です。
この記事でご紹介したサイズ感や選び方のポイントを参考に、あなたの部屋や使い方にぴったりの一台を見つけてください。
最適なテレビを選ぶことで、毎日の生活がより豊かで楽しいものになりますよ。ぜひ、じっくりと検討して、後悔のないテレビ選びをしてくださいね!
【参考資料】