「テレビのデザインは好きだけど、脚だけが気に入らない…」「テレビ台と高さが合わなくて見づらい…」と感じていませんか?
純正のテレビスタンドでは、デザインの選択肢が限られたり、高さ調整ができなかったりと、意外と不満を感じることがありますよね。
実は、テレビの脚は後からでも簡単に交換できるんです。
この記事では、テレビの脚を変えるメリットから、あなたにピッタリなスタンドの選び方、具体的な交換手順、そして注意点まで、どこよりも詳しく徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたのテレビ周りはもっと快適でおしゃれな空間に生まれ変わっているはずです。
そもそもテレビの脚は交換できるの?
結論から言うと、ほとんどのテレビは脚(スタンド)を交換できます。
なぜなら、現在の薄型テレビの多くは、背面に壁掛け金具やスタンドを取り付けるためのネジ穴が共通の規格で作られているからです。
この世界共通の規格を「VESA(ベサ)規格」と呼びます。
あなたのテレビの背面にも、正方形や長方形に4つのネジ穴が開いていませんか?
そのネジ穴さえあれば、市販されている多くの汎用テレビスタンドを取り付けることが可能です。

純正品以外の脚に変えることで、デザインや機能性を格段にアップさせることができますよ。
テレビの脚を変える5つのメリット
「脚を変えるだけで、そんなに変わるの?」と思うかもしれません。
ここでは、テレビの脚を交換することで得られる具体的なメリットを5つご紹介します。
1. お部屋に合わせたデザインを選べる
最大のメリットは、お部屋のインテリアに合わせてデザインを選べることです。
純正のスタンドは機能性を重視したシンプルなものが多いですが、市販のスタンドには木目調の温かみのあるデザインや、スタイリッシュなスチール製、モダンなガラス製など、様々な種類があります。
脚を変えるだけでテレビ周りの印象がガラリと変わり、お部屋全体がおしゃれな空間になります。
2. 理想の高さ・角度に調整できる
ソファに座って見る時、ダイニングテーブルから見る時、それぞれ快適なテレビの高さは違いますよね。
市販のスタンドの多くは、高さ調整機能や、画面の角度を左右に動かせる「スイング(首振り)機能」がついています。
これにより、いつでもベストポジションでテレビを視聴でき、首や肩への負担も軽減されます。
3. テレビ台なしで省スペース化できる
特に人気なのが「壁寄せタイプ」のスタンドです。
壁掛けのようにスッキリ見せられるのに、壁に穴を開ける必要がないため、賃貸住宅にお住まいの方に最適です。
大きなテレビ台を置く必要がなくなり、お部屋を広く使えるようになります。
空いたスペースに観葉植物を置いたり、スッキリとした空間を演出したりと、レイアウトの自由度が格段に上がります。
4. 安定性が増して地震対策になる
製品によっては、純正の脚よりも重心が低く、底面積が広いスタンドもあります。
そういった安定感のあるスタンドに交換することで、テレビの転倒リスクを軽減し、地震対策としても有効です。
特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、安全面でのメリットは大きいですよね。
5. キャスター付きなら移動が楽になる
キャスター付きのスタンドを選べば、テレビの移動が驚くほど楽になります。
リビングからダイニングへ、あるいは掃除の際に少し動かしたい、といったシーンで非常に便利です。
配線整理や、テレビ背面の掃除も簡単になるというメリットもあります。
【目的別】テレビスタンドの種類と特徴
テレビスタンドにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の目的やお部屋に合ったものを選びましょう。
ここでは、代表的な3つのタイプをご紹介します。
置き型(汎用)テレビスタンド
テレビ台の上に設置するタイプの、最もスタンダードなスタンドです。
純正の脚から交換するだけで、高さや角度調整の機能を追加できます。
デザインも豊富で、価格も比較的手頃なものが多いのが特徴です。
「今のテレビ台はそのまま使いたいけど、もう少し高くしたい」「画面の向きを手軽に変えたい」という方におすすめです。
壁寄せテレビスタンド
まるで壁掛けのように、テレビを壁に寄せてスッキリ設置できるタイプです。
壁に穴を開ける必要がないため、賃貸住宅でも安心して使えます。
テレビ台が不要になるため、お部屋が広々と見える効果があります。
配線をスタンドの支柱内部に通せるモデルも多く、ごちゃごちゃしがちなケーブル類を隠せるのも大きなメリットです。

キャスター付きテレビスタンド
スタンドの脚にキャスターが付いており、テレビを自由に移動させることができるタイプです。
会議室などで使われるイメージが強いかもしれませんが、家庭用のおしゃれなデザインも増えています。
掃除のしやすさや、模様替えの手軽さを重視する方におすすめです。
来客時に見やすい位置に動かしたり、日当たりの良い場所に移動させたりと、アクティブにテレビを使いたい場合に最適です。
後悔しない!テレビスタンドの選び方【5つの重要ポイント】
「よし、脚を変えよう!」と思っても、何を基準に選べばいいか迷いますよね。
ここでは、購入してから「失敗した…」とならないために、必ずチェックすべき5つの重要ポイントを解説します。
1. 【最重要】VESA規格が対応しているか
まず最初に、そして最も重要なのがVESA規格の確認です。
「取り付けようとしたらネジ穴が合わなかった…」という事態を避けるため、以下の2点を確認しましょう。
- お使いのテレビのVESA規格(例: 200×200mm)
- 購入したいスタンドが対応しているVESA規格
テレビのVESA規格は、取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認できます。もし分からなければ、テレビ背面のネジ穴の「横の間隔(mm) × 縦の間隔(mm)」をメジャーで直接測りましょう。
2. テレビのインチ数と耐荷重をチェック
次に、スタンドがお使いのテレビの「サイズ(インチ数)」と「重さ」に対応しているかを確認します。
スタンドの製品仕様には、必ず「対応インチ数(例: 32~65インチ)」と「耐荷重(例: 40kg)」が記載されています。
ご自身のテレビがこの範囲内に収まっていることを必ず確認してください。
特に耐荷重は、安全に関わる非常に重要な項目です。テレビ本体の重量を必ず確認し、余裕のある耐荷重のスタンドを選びましょう。
3. 設置場所や用途に合った種類を選ぶ
先ほど紹介した「置き型」「壁寄せ」「キャスター付き」の中から、ご自身の目的や設置場所に合ったタイプを選びましょう。
- スッキリ見せたい、部屋を広く使いたい → 壁寄せスタンド
- 今のテレビ台を使いたい、手軽に機能性を上げたい → 置き型スタンド
- 移動させることが多い、掃除を楽にしたい → キャスター付きスタンド
どこに置いて、どのように使いたいかを具体的にイメージすることが、最適なスタンド選びの近道です。
4. 高さや角度の調整機能を確認する
より快適な視聴環境を求めるなら、調整機能の有無もチェックしましょう。
- 高さ調整: 何段階で調整できるか、どのくらいの範囲で変えられるか。
- 首振り(スイング)機能: 左右に何度まで角度を変えられるか。
- 角度調整(チルト)機能: 上下に画面の角度を変えられるか。
特に、ダイニングなど様々な場所からテレビを見る可能性がある場合は、首振り機能があると非常に便利です。
5. デザインや色、素材で選ぶ
機能性のチェックが終わったら、最後はお部屋のインテリアとの相性です。
床や家具の色に合わせた木目調、モダンでシャープな印象のスチール製、高級感のあるガラス製など、様々なデザインがあります。
お部屋全体の統一感を意識して選ぶと、一気におしゃれな空間になりますよ。
「どんなテレビを選んだらいいか分からない…」という方は、テレビ本体の選び方を解説したこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
【意外と簡単】テレビの脚を自分で交換する方法・手順
「交換作業って難しそう…」と不安に思うかもしれませんが、手順さえ分かれば意外と簡単です。
ここでは、一般的な交換手順をステップごとに解説します。
準備するもの
- 新しいテレビスタンド(付属品一式)
- プラスドライバー(テレビやスタンドに合ったサイズ)
- 毛布やバスタオルなど(テレビ画面を保護するもの)
交換手順
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- テレビの電源を切り、ケーブル類をすべて抜く
安全のために、まずは電源プラグをコンセントから抜きましょう。アンテナ線やHDMIケーブルなども全て外しておきます。
- テレビの電源を切り、ケーブル類をすべて抜く
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- 床に毛布などを敷き、作業スペースを確保する
テレビ画面は非常にデリケートです。傷や破損を防ぐため、厚手の毛布や布団などを床に敷き、その上にテレビを置けるように準備します。
- 床に毛布などを敷き、作業スペースを確保する
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- テレビを慎重に運び、画面を下にして置く
テレビをゆっくりと倒し、準備した毛布の上に画面側を下にして置きます。この時、スタンド部分が床から浮くように配置するのがポイントです。
- テレビを慎重に運び、画面を下にして置く
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- 純正の脚(スタンド)を取り外す
テレビの背面とスタンドを固定しているネジを、プラスドライバーで全て外します。ネジを紛失しないように、小皿などにまとめておきましょう。
- 純正の脚(スタンド)を取り外す
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- 新しいスタンドの取り付け金具をテレビに装着する
新しいスタンドの取扱説明書に従い、テレビの背面(VESA規格のネジ穴)に付属の取り付け金具(ブラケット)を装着します。
- 新しいスタンドの取り付け金具をテレビに装着する

- スタンドの支柱部分を組み立てる
壁寄せタイプやキャスタータイプの場合、先にスタンドの土台と支柱部分を組み立てておきます。 - テレビをスタンドに取り付けて完成!
金具を取り付けたテレビを持ち上げ、組み立てたスタンドに引っ掛けるように設置します。最後に、落下防止の固定ネジなどを締めて、しっかりと固定されているかを確認したら完成です!
テレビの脚を変える際の注意点
最後に、安全で快適にテレビを使い続けるための注意点を2つお伝えします。
安定性を十分に確認する
設置が完了したら、テレビを軽く揺らしてみて、ぐらつきがないかを必ず確認してください。
少しでも不安定な場合は、ネジの締め忘れがないか、設置場所に問題がないかなどを再点検しましょう。
特に、床が柔らかいカーペットなどの場合は、安定性が損なわれる可能性があるので注意が必要です。
配線をきれいに処理する
せっかくスタンドでおしゃれになっても、配線がごちゃごちゃだと台無しです。
多くのスタンドには、ケーブルを支柱の裏や内部に通せるケーブルガイドや配線隠しの機能がついています。
ケーブルチューブや結束バンドなども活用して、スッキリとまとめましょう。見た目が良くなるだけでなく、足を引っ掛けて転倒するリスクも防げます。
よくある質問(Q&A)
ここでは、テレビの脚を変える際によく寄せられる質問にお答えします。
Q1. かなり古いテレビですが、脚は変えられますか?
A1. テレビの背面にVESA規格のネジ穴があれば交換可能です。ブラウン管テレビや非常に古い初期のプラズマテレビなどを除き、2000年代後半以降の薄型テレビであれば、ほとんど対応しています。まずはテレビの背面を確認してみてください。
Q2. 付属のネジがテレビに合わない場合はどうすればいいですか?
A2. ほとんどのスタンドには数種類のネジが付属していますが、稀に合わないことがあります。その場合は、テレビの型番から必要なネジの規格(太さM6、長さ12mmなど)を調べ、ホームセンターやネット通販などで別途購入する必要があります。
Q3. 業者に交換を依頼することはできますか?
A3. はい、可能です。便利屋サービスや家電設置サービスなどで依頼できます。料金は業者や作業内容によって異なりますが、数千円から1万円程度が目安です。「自分で作業するのは不安…」という方は、プロに任せるのも一つの手です。
まとめ:テレビの脚を変えて、理想の視聴スタイルを手に入れよう!
いかがでしたか?
この記事では、テレビの脚を交換するメリットから、スタンドの選び方、具体的な交換方法まで詳しく解説しました。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- テレビの脚は、VESA規格さえ合えば市販のスタンドに交換できる。
- 脚を変えると、デザイン性・機能性が向上し、地震対策にもなる。
- スタンド選びは「VESA規格」「耐荷重」「インチ数」の確認が最重要。
- 交換作業は2人以上で行い、安全に注意する。
たかが脚、されど脚。
テレビの脚を変えるだけで、お部屋の雰囲気もテレビの視聴体験も劇的に変わります。
ぜひこの記事を参考に、あなたのライフスタイルにぴったりのテレビスタンドを見つけて、より快適でおしゃれなテレビライフを実現してくださいね!
【参考資料】