「あれ、リモコンを押してもテレビが全く反応しない…」
毎日使っているテレビが突然言うことを聞かなくなると、本当に困ってしまいますよね。
電池を交換してもダメだと、「もしかしてテレビ本体の受光部が故障したのかも?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなお悩みを解決するために、リモコンが効かない原因の簡単な切り分け方から、ご家庭でできるテレビ受光部の故障確認方法、そして具体的な直し方まで分かりやすく徹底解説します。
修理に出したり、新しいテレビの購入を検討したりする前に、まずはこの記事で紹介する方法を試してみてください。
もしかしたら、意外と簡単なことで解決するかもしれませんよ。
最初に試すべき!故障を疑う前の4つの基本チェック
「受光部の故障だ!」と決めつける前に、まずは確認すべき基本的なポイントがいくつかあります。
意外なほど簡単なことが原因でリモコンが効かなくなっているケースは少なくありません。
一つずつ確認していきましょう。
チェック1:リモコンの電池は切れていないか?
最もよくある原因が、リモコンの電池切れです。
「交換したばかりなのに…」という場合でも、電池が古かったり、プラスとマイナスの向きが間違っていたりすることもあります。
必ず新品のアルカリ電池で、向きが正しいかを確認しながら入れ直してみてください。
チェック2:リモコン自体が故障していないか?
次に、リモコン自体が壊れていないかを確認します。
これは、スマートフォンのカメラ機能を使えば簡単にチェックできます。
- スマートフォンのカメラを起動します。
- カメラにリモコンの送信部(先端の黒い部分)を向けます。
- カメラの画面を見ながら、リモコンのいずれかのボタンを押します。
正常であれば、ボタンを押したときに送信部が白やピンク色にピカッと光るのが見えます。
もし光らない、あるいは光が非常に弱い場合は、リモコン自体の故障が考えられます。

リモコンの故障が確定した場合、メーカー純正品を取り寄せるのも良いですが、安価で多機能な汎用リモコンもおすすめです。
お使いのテレビメーカーに対応しているか確認して、検討してみてはいかがでしょうか。
チェック3:テレビとリモコンの間に障害物はないか?
テレビの受光部とリモコンの間に、物や障害物がないか確認しましょう。
受光部は、多くのテレビで画面の下枠、メーカーロゴの近くにあります。
観葉植物の葉っぱや、前に置いたスピーカーなどが、意外と信号を遮っていることがあります。
チェック4:テレビの主電源を入れ直してみる
テレビも精密な電子機器なので、一時的な不具合を起こすことがあります。
そんなときは、テレビ本体の再起動(放電)を試してみましょう。
- テレビ本体の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
- そのまま1分〜2分ほど待ちます。
- 再度電源プラグをコンセントに差し込み、テレビの電源を入れます。
これにより、テレビ内部に溜まった不要な電気が放出され、システムがリフレッシュされて正常に動作することがあります。
いよいよ本題!テレビ受光部の故障を確認する3つのステップ
基本的なチェックで問題が解決しなかった場合、いよいよテレビ本体、特に受光部の故障の可能性が高まります。
ここでは、受光部の故障かどうかを切り分けるための確認方法を解説します。
ステップ1:テレビ本体の操作ボタンは機能するか?
これが最も重要で確実な確認方法です。
テレビ本体には、電源やチャンネル、音量などを直接操作できるボタンが付いています。
この本体ボタンでテレビが正常に操作できるのであれば、テレビの基本的な機能(映像や音声など)は生きており、リモコンからの信号を受け取る部分(リモコンや受光部)に問題があると絞り込めます。
ステップ2:受光部周りを徹底的に掃除する
テレビの受光部は、ホコリや手垢、ヤニなどで汚れやすい場所です。
この汚れが赤外線信号を妨害し、リモコンの反応を悪くしていることがあります。
電源プラグを抜いた状態で、乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)で受光部周辺を優しく拭いてみてください。
汚れがひどい場合は、布を少しだけ湿らせて固く絞ってから拭き、最後に乾拭きで仕上げましょう。
ステップ3:部屋の明るさや照明を変えてみる
意外かもしれませんが、部屋の照明が原因でリモコンが効かなくなることがあります。
特に、インバーター式の蛍光灯は、リモコンと同じ周波数の赤外線を発生させることがあり、信号が干渉してしまうのです。
一度、部屋の照明を消してみて、リモコンが反応するか試してみてください。
また、窓からの強い直射日光が受光部に当たっている場合も同様の現象が起きることがあります。カーテンを閉めるなどして試してみましょう。
受光部が故障していた場合の直し方と選択肢
これまでの確認の結果、どうやら受光部の故障が濃厚…となった場合、どのような対処法があるのでしょうか。
自分でできることには限界があるため、いくつかの選択肢を検討する必要があります。
自分でできる対処法は「掃除」と「再起動」まで
結論から言うと、専門知識がない方がご自身でできる直し方は、これまで紹介した「受光部周りの掃除」と「テレビ本体の再起動」までです。
インターネット上では「受光部を自分で交換する」といった情報も見られますが、テレビの分解は非常に危険です。
感電のリスクや、他の部品を傷つけてしまい、さらに高額な修理費用がかかる可能性もあります。
絶対に安易な分解・修理は行わないでください。
選択肢1:メーカーや業者に修理を依頼する
最も安全で確実な方法は、プロに修理を依頼することです。
依頼先は主に以下の3つです。
- 購入した家電量販店: 窓口として対応してくれます。長期保証に加入している場合はまずここに相談しましょう。
- テレビのメーカー: 公式のサポートセンターに連絡します。保証期間が過ぎていても対応してくれます。
- 町の電気屋さんやテレビ修理専門業者: 地域によっては迅速に対応してくれる場合があります。
受光部の部品交換修理にかかる費用は、一般的に1万円〜3万円程度が相場と言われています。ただし、機種や出張費によって変動しますので、必ず事前に見積もりを取りましょう。

選択肢2:テレビの買い替えを検討する
修理費用とテレビの使用年数を天秤にかけ、買い替えを検討するのも賢明な判断です。
特に、以下のような場合は買い替えのタイミングかもしれません。
- テレビの使用年数が7年以上経過している: メーカーの部品保有期間(通常8年程度)が過ぎ、修理自体ができない可能性があります。
- 修理費用が高額になる場合: 3万円を超えるようなら、新しいテレビの購入資金に充てた方が満足度が高いかもしれません。
- 最新の機能に魅力を感じる: 最近のテレビは4K対応はもちろん、ネット動画サービスが簡単に見られたり、画質や音質も飛躍的に向上しています。
修理して使い続けるか、新しいテレビで快適な視聴体験を手に入れるか、ご自身のライフスタイルに合わせて検討してみてください。
まとめ:慌てず原因を切り分けて、最適な対処を!
今回は、テレビのリモコンが効かなくなり、「受光部の故障かも?」と不安に思っている方へ向けて、原因の確認方法から直し方までを解説しました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- まずは基本をチェック: リモコンの電池や障害物の有無、スマホカメラでの発光確認、テレビの再起動を試しましょう。
- 受光部の故障確認: 最も確実なのは「テレビ本体のボタンで操作できるか」を確認することです。
- 自分でできる直し方: 受光部周りの「掃除」が基本。危険なので分解は絶対にしないでください。
- 最終的な選択肢: 「修理依頼」か「テレビの買い替え」を検討しましょう。使用年数や修理費用が判断のポイントです。
リモコンが効かないと焦ってしまいますが、順番に原因を切り分けていけば、落ち着いて対処できます。
この記事が、あなたのテレビのトラブルを解決する一助となれば幸いです。
まずは簡単なチェックから、ぜひ試してみてくださいね!
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