テレビの裏にある六角形のテレビ線(アンテナケーブル)、いざ抜こうとしたら固くて回らない…なんて困っていませんか?
引っ越しや部屋の模様替え、テレビの買い替えで急いでいるのに、ここでつまずくと焦りますよね。
「なんでこんなに固いの?」「壊れたらどうしよう…」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな固い六角のテレビ線を安全かつ簡単に抜く方法を分かりやすく解説します。
専用工具がなくても、家にあるもので代用する方法や、どうしても抜けない場合の最終手段までご紹介するので、もう悩む必要はありません。
ぜひ最後まで読んで、スッキリ解決してくださいね。
なぜ?六角のテレビ線が固くて抜けない原因
そもそも、なぜテレビ線の端子は固くなってしまうのでしょうか。
原因を知ることで、今後の予防にも繋がります。
原因1:長年の締め付けによる固着
テレビの配線は一度接続すると、何年もそのままというケースがほとんどです。
長期間、同じ状態で締め付けられていることで、ネジ部分が固着してしまうのが一番の原因として考えられます。
原因2:湿気やホコリによるサビ・汚れ
テレビの裏側はホコリが溜まりやすく、また窓際に設置している場合は湿気の影響も受けやすい場所です。
金属製の端子部分にホコリや湿気が付着し、サビや汚れが発生することで、ネジが固く回りにくくなってしまいます。

原因3:前回締めた人が力を入れすぎた
「接続が緩むとテレビが映らなくなるかも」という思いから、前回取り付けた人が必要以上に強く締めてしまっているケースもあります。
特に工具を使って力一杯締められていると、素手で抜くのは非常に困難になります。
【基本】六角のテレビ線の正しい抜き方
裏ワザを試す前に、まずは基本の抜き方をおさらいしましょう。
意外と簡単なことで解決するかもしれません。
手で回すのが基本!まずは素手で試してみよう
テレビ線の六角部分は、本来工具を使わずに手で回せるように設計されています。
まずは先入観を捨てて、しっかりと指でつまみ、力を入れて回してみてください。
回す方向は「反時計回り」が鉄則
ネジを緩める時の基本ですが、回す方向は「反時計回り」です。
ペットボトルのキャップを開けるのと同じ方向、と覚えると分かりやすいですね。
焦っていると逆方向に回してしまい、余計に固く締めてしまうことがあるので注意しましょう。
固くて抜けない!六角のテレビ線を抜くための5つの裏ワザ
基本の方法で抜けなかった方、お待たせしました。
ここからは、固い六角テレビ線を抜くための具体的な対処法を5つご紹介します。
ご家庭にあるもので試せる方法から順番に解説していきますね。
【裏ワザ1】ゴム手袋やタオルでグリップ力をアップ!
素手で滑ってしまう場合に、まず試してほしいのがこの方法です。
食器洗い用のゴム手袋をはめたり、タオル越しに掴んだりすることで、滑り止めになり、格段にグリップ力がアップします。
指の力が弱い女性でも、この方法で簡単に抜けるケースは非常に多いです。
【裏ワザ2】ペンチやプライヤーを使う(※最終手段)
ゴム手袋でもダメだった場合の手段として、ペンチやプライヤーといった工具を使う方法があります。
六角部分を工具で挟み、ゆっくりと反時計回りに力を加えます。
ただし、この方法は端子を傷つけたり、破損させたりするリスクが非常に高いため、あくまで最終手段と考えてください。
もし工具を持っていない場合は、この機会に一家に一台あると便利な工具セットを検討してみてはいかがでしょうか
【裏ワザ3】潤滑剤を少量スプレーする
サビや汚れが原因で固着している場合、潤滑剤が効果を発揮することがあります。
ネジの隙間に潤滑剤を少量スプレーし、数分間放置して浸透させます。
その後、再度ゴム手袋などを使って回してみてください。
接点復活剤は、テレビのリモコンの効きが悪い時などにも使えるので、1本持っておくと重宝しますよ。
【裏ワザ4】ドライヤーで軽く温める
金属は温めると膨張する性質があります。
この性質を利用し、ドライヤーの温風で端子部分を人肌程度に軽く温めることで、固着が緩む場合があります。
温めた直後に、火傷に注意しながらタオルなどを使って回してみましょう。
【裏ワザ5】専用工具「F型接栓レンチ」を使う
「どうしても安全に、確実に抜きたい!」という方には、専用工具の使用が最もおすすめです。
テレビ線の端子(F型接栓)専用の「F型接栓レンチ」という工具があり、これを使えば端子を傷つけることなく、簡単に力をかけることができます。
ホームセンターやネット通販で数百円から購入できるので、今後の引っ越しや配線のやり直しの際にも役立ちます。
ペンチで挟んでヒヤヒヤするより、専用レンチで安心して作業しませんか?
六角のテレビ線を抜く際の注意点
作業を始める前に、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
安全に作業するためにも、必ず確認してください。
無理な力は絶対NG!端子の破損に繋がる
焦る気持ちは分かりますが、力任せに回すのは絶対にやめましょう。
壁側のアンテナ端子や、テレビ本体の端子を破損させてしまうと、修理に高額な費用がかかる可能性があります。
ケーブルの中心線(芯線)を折らないように注意
テレビ線の内部には、映像信号を伝えるための「中心線(芯線)」という細い銅線が通っています。
ケーブルを無理に曲げたり、引っ張ったりすると、この中心線が折れてしまい、テレビが映らなくなる原因になります。
作業はケーブルの根元を持って、丁寧に行いましょう。
テレビの電源プラグは必ず抜いてから作業する
感電やショートのリスクを避けるため、作業前には必ずテレビの電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
これは、あらゆる電化製品の配線を触る際の基本中の基本です。
テレビ線の抜き差しに関するQ&A
最後に、テレビ線の抜き差しに関連して、よくある質問にお答えします。
Q. 新しいテレビ線(アンテナケーブル)の選び方は?
A. 新しく購入する場合は、以下の3点を確認しましょう。
- 4K/8K対応か:今後、4K放送などを楽しみたい場合は「4K8K対応」と書かれたケーブルを選びましょう。
- 長さ:短すぎると届かず、長すぎると余って邪魔になります。設置場所までの距離を測ってから購入するのがおすすめです。
- 端子の形状:壁やテレビとの隙間が狭い場合は、L字型プラグが便利です。ストレート型とL字型があるので、設置場所に合わせて選びましょう。
どれを選べばいいか迷ったら、とりあえず「4K8K対応」のものを選んでおけば間違いありません。
Q. 抜いた後のテレビ線の処分方法は?
A. 一般的には「不燃ごみ」や「小型家電リサイクル」として処分できます。
ただし、自治体によってルールが異なるため、お住まいの地域のゴミ出しルールを確認してください。

Q. どうしても抜けない場合はどうすればいい?
A. 無理は禁物です。
ここまで紹介した方法を試しても抜けない場合や、自分で作業するのが不安な場合は、無理せずプロに頼みましょう。
地域の電気屋さんや、便利屋さんに相談すれば、数千円程度で対応してくれる場合が多いです。
端子を壊して高額な修理費を払うより、プロに安全に作業してもらう方が結果的に安く済むこともあります。
まとめ:落ち着いて作業すれば大丈夫!六角のテレビ線は安全に抜こう
今回は、固くて抜けない六角テレビ線の抜き方について、原因から具体的な対処法まで詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- テレビ線を抜くときは「反時計回り」が基本。
- まずはゴム手袋やタオルでグリップ力を上げて試してみる。
- ペンチなどの工具は最終手段。端子を傷つけないよう注意が必要。
- 潤滑剤やドライヤーも有効だが、使い方には注意する。
- 最も安全で確実なのは専用の「F型接栓レンチ」を使うこと。
- どうしても抜けない場合は、無理せずプロに相談する。
固い端子を前にすると焦ってしまいますが、落ち着いて手順通りに試せば、きっと安全にテレビ線を抜くことができます。
この記事が、あなたの配線トラブルを解決する一助となれば幸いです。
無事に配線作業を終えて、スッキリしたお部屋での新しいテレビライフを楽しんでくださいね!
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