「テレビを処分したいけど、サイズが分からない」「引越しの見積もりでインチ数を聞かれたけど、どこを見ればいいの?」
いざ確認しようとしても、テレビの裏側は壁に近くて見えなかったり、説明書が見当たらなかったりと、意外と困ってしまいますよね。
この記事では、テレビのインチ数がどこに書いてあるかを5秒で特定する5つの方法を解説します。型番が見つからない場合でも、メジャー1本で正確なサイズを割り出す「測り方」と「計算式」まで網羅しました。
【結論】テレビのインチ数を確認する5つの場所
- 本体裏面:「銘板シール」を見る
- 本体前面:フレームにある「型番」を見る
- 画面内:リモコンで「設定メニュー」を見る
- 書類:「取扱説明書」や「保証書」を見る
- 計測:メジャーで対角線を測って計算する
※2025年11月20日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
テレビのインチ数はどこに書いてある?基本の確認場所
テレビのサイズを知るために、まずは以下の場所を順番にチェックしてください。特別な道具がなくても、情報の宝庫である「型番」さえ見つかれば即解決します。
1. 本体裏の「銘板シール」を見る
最も確実な確認方法は、テレビ本体の裏側(背面)を見ることです。
国内で販売されているテレビには、必ず「銘板(めいばん)」という銀色や黒色のシールが貼られています。ここには製品の「型番」や「製造年」といった重要情報が記載されています。
- 探す文字:「品番」「型名」「形名」
- ポイント:英数字の羅列の中に含まれる「2桁の数字」
例えば、「KJ-55X9500」と書いてあれば55インチ、「LC-40H40」なら40インチです。

2. リモコンで「設定画面」を見る
「テレビが重くて動かせない」「裏側が見えない」という場合は、テレビをつけて画面上で確認しましょう。
最近のスマートテレビ(Android TVなど)は、以下の手順でシステム情報を表示できます。
【主な操作手順】
- リモコンの「ホーム」または「設定」ボタンを押す。
- メニューから「設定(歯車アイコン)」を選ぶ。
- 「デバイス設定」や「サポート」、「ヘルプ」などの項目に進む。
- 「製品情報」や「システム情報」を選択する。
画面上に表示された「モデル名」や「型名」を確認してください。
3. 取扱説明書・保証書の表紙を見る
本体での確認が難しい場合、購入時に付属していた書類を探してみましょう。
- 取扱説明書:表紙に大きく型番が記載されています。
- 保証書:販売店が記入した「型名」や「お買い上げ日」が分かります。
書類が見つからない場合でも、メーカー公式サイトで「(メーカー名) テレビ 説明書」と検索すれば、過去のモデルの説明書を閲覧できることが多いです。
メーカー別:型番からインチ数を特定する法則
型番(品番)が見つかったら、そこからインチ数を読み解きましょう。実は、どのメーカーも「型番に含まれる2桁の数字=インチ数」という法則を採用しています。
主要メーカーの型番解読リスト
お手持ちのテレビのメーカーに合わせて、数字の位置を確認してください。
- ソニー (BRAVIA)
例:XRJ-55A80L → 55インチ
「KJ-」「XRJ-」などのアルファベット直後の数字です。 - パナソニック (VIERA)
例:TH-43MX900 → 43インチ
「TH-」のすぐ後ろにある数字を見ます。 - シャープ (AQUOS)
例:4T-C50EN1 → 50インチ
「-C」の後ろ、または型番の中央にある数字です。 - 東芝 (REGZA) / ハイセンス
例:65Z870M → 65インチ
型番の先頭が数字で始まるケースが多く、非常に分かりやすいです。 - LGエレクトロニクス
例:OLED55G3PJA → 55インチ
「OLED(有機EL)」などのシリーズ名の直後に数字があります。
このように、型番の中に隠れている「32、40、50、55、65」といった一般的なサイズを表す数字を探せば、それが答えになります。
シールがない時は?テレビのインチ数の測り方と計算式
「シールが剥がれている」「人から譲り受けた古いテレビで型番が分からない」
そんな時は、メジャーを使って物理的に測るのが最終手段です。ただし、測り方を間違えるとサイズがズレてしまうため、正しい手順で行いましょう。
正しい測り方:対角線を測る(枠は含めない)
テレビのインチ数は、画面(映像が映る液晶部分)の「対角線」の長さで決まります。
・テレビ本体の「横幅」を測っていませんか?
・外側の「フレーム(枠)」を含めて測っていませんか?
これらは間違いです。必ず「映像表示領域の内側」だけで測ってください。
- メジャーを用意し、画面の「左下」の角(内側)に0を合わせます。
- 対角線上にある「右上」の角(内側)までメジャーを伸ばします。
- その長さ(cm)を読み取ります。
計算ツール不要!センチをインチに直す計算式
測った長さをインチに換算するには、世界共通の以下の計算式を使います。
1インチは2.54cmです。スマホの電卓で「測ったcm」を「2.54」で割るだけで、答えが出ます。
【計算例】
- 対角線が81.3cmの場合:
81.3 ÷ 2.54 = 32.0 → 32インチ - 対角線が101.6cmの場合:
101.6 ÷ 2.54 = 40.0 → 40インチ - 対角線が126cmの場合:
126 ÷ 2.54 = 49.6… → 約50インチ

早見表:センチ・インチ換算一覧
計算が面倒な方のために、一般的なワイドテレビ(アスペクト比16:9)のサイズ早見表を用意しました。
ご自身で測った「対角線の長さ」に近いものを見つけてください。
| インチ数 (V型) | 対角線の長さ (cm) | 画面の横幅 (cm) |
|---|---|---|
| 24インチ | 約 61.0 cm | 約 53.1 cm |
| 32インチ | 約 81.3 cm | 約 70.8 cm |
| 40インチ | 約 101.6 cm | 約 88.6 cm |
| 43インチ | 約 109.2 cm | 約 95.2 cm |
| 50インチ | 約 127.0 cm | 約 110.7 cm |
| 55インチ | 約 139.7 cm | 約 121.8 cm |
| 65インチ | 約 165.1 cm | 約 143.9 cm |
| 75インチ | 約 190.5 cm | 約 166.0 cm |
※画面表示領域の目安サイズです。製品の枠(ベゼル)によって本体サイズはこれより大きくなります。
自分の部屋に合ってる?インチ別の最適視聴距離
テレビのサイズが分かったついでに、「今のテレビが部屋の広さに合っているか」もチェックしてみませんか?
実は、テレビには画質を最大限に楽しむための「最適視聴距離」があります。特に4Kテレビは高精細なため、昔のテレビよりも近くで見ることが推奨されています。
- フルHDテレビ (2K):画面の高さ × 3倍
- 4Kテレビ:画面の高さ × 1.5倍
【4Kテレビの推奨視聴距離の目安】
- 43インチ:約0.8m(4.5畳〜)
- 50インチ:約0.9m(6畳〜)
- 55インチ:約1.0m(8畳〜)
- 65インチ:約1.2m(10畳〜)
もし「今のテレビ、部屋に対して小さいかも?」と感じたなら、それは買い替えのサインかもしれません。今は6畳間でも50インチを置くのが当たり前の時代になっています。
まとめ:インチ数は型番か対角線計測で解決!
今回は、テレビのインチ数がどこに書いてあるか分からない方に向けて、調べ方を解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- 基本はテレビ裏の「銘板シール」を見るのが最速。
- 型番の中にある「2桁の数字」がそのままインチ数になる。
- 詳細不明なら、画面の対角線を測って「2.54」で割る。
- 測る時は「枠」を含めず、画面の内側だけを測ること。
正しいインチ数が分かれば、引越しの手続きもスムーズに進みますし、新しいテレビ台や壁掛け金具を選ぶ際の失敗も防げます。
ぜひこの機会に、ご自宅のテレビサイズを把握して、快適なテレビライフを送ってくださいね。


