テレビの電源は入るのに、画面だけが真っ暗で何も映らない…音は出ているから完全に壊れたわけではないと思いたいけど、どうしたら良いのかわからない。
そんな状況で、お困りではないでしょうか。
この「テレビ画面が映らないけど音は出る」という症状は、もしかするとバックライトの故障が原因かもしれません。
この記事では、その疑問を解決するため、テレビのバックライト故障の原因から、自分で試せる簡単な対処法、そして気になる修理費用や買い替えの判断基準まで、わかりやすく解説します。
最後まで読めば、あなたのテレビの故障がバックライトによるものなのか、そして次にどのような行動をとるべきかが明確になりますので、ぜひ参考にしてください。
テレビ画面が映らない原因はバックライト?確認方法と仕組みを解説
テレビの電源は入っているのに画面が映らない場合、最も可能性が高い原因の一つが「バックライトの故障」です。
バックライトとは、液晶テレビの画面を後ろから照らす照明のこと。
この照明が点灯しないと、画面の映像そのものは表示されていても、光がないために真っ暗に見えてしまうのです。
懐中電灯で簡単チェック!バックライト故障の見分け方
本当にバックライトの故障なのかどうかは、簡単に自分で見分けることができます。
懐中電灯やスマートフォンのライトをテレビ画面に当てて、よく目を凝らしてみてください。
もし、うっすらと映像が映し出されているように見えるなら、それはバックライトが故障している可能性が非常に高い状態です。
逆に、ライトを当てても全く何も見えない場合は、液晶パネルや映像信号を処理する基盤など、バックライト以外の部分が故障している可能性があります。
バックライト以外でテレビ画面が映らない原因と対処法
バックライトの故障ではない場合でも、画面が映らなくなる原因はいくつか考えられます。
まずは以下のチェックリストで、ご家庭のテレビに当てはまるものがないか確認してみましょう。

1. B-CASカードの接触不良
B-CASカードが正しく挿入されていない、または接触が悪い場合、テレビは正常に動作しません。
テレビ本体のB-CASカードを一度抜き差しして、しっかりと奥まで差し込まれているか確認してください。
端子部分が汚れている場合は、乾いた布で優しく拭き取ってみましょう。
2. アンテナケーブルの接続不良
アンテナケーブルがテレビや壁の端子から外れていたり、緩んでいたりすると、電波が受信できず画面が映らなくなります。
ケーブルがしっかりと接続されているか、抜けかかっている部分がないか確認してみてください。
念のため、一度抜き差ししてみるのも有効な対処法です。
3. 入力切替の設定ミス
テレビのリモコンで、現在見ている入力が間違っていないか確認しましょう。
たとえば、ゲーム機を繋いでいるのにテレビ放送の入力になっていたり、HDMI1に接続しているのにHDMI2を選択していたりするケースです。
リモコンの「入力切替」ボタンを何度か押して、すべての入力を試してみてください。
自分でできる!テレビの画面が映らない時の応急処置4選
ここまでのチェックで解決しなかった場合でも、すぐに修理を依頼する前に試してほしい応急処置があります。
これらの方法で、一時的な不具合であれば改善することが多いです。
1. テレビの電源リセット(再起動)
最も基本的な対処法ですが、テレビの一時的な不具合は再起動で直ることがあります。
リモコンで電源を切るだけでなく、コンセントから電源プラグを抜いて、5分ほど放置してから再度差し込んでみましょう。
これにより、テレビ内部の電気回路がリセットされ、正常な状態に戻る可能性があります。
2. テレビの放電
テレビ内部に溜まった不要な電気(帯電)が、正常な動作を妨げていることがあります。
コンセントから電源プラグを抜いた状態で、テレビのリモコンにある電源ボタンを10秒以上長押ししてください。
これにより、テレビ本体の放電が完了し、不具合が解消される場合があります。
3. 接続している周辺機器の確認
ブルーレイレコーダーやゲーム機など、テレビに接続している機器が原因で不具合が起きることもあります。
一度すべての周辺機器の電源を切り、コンセントを抜いてみましょう。
その後、テレビ単体で電源を入れてみて、画面が映るか確認してください。
4. テレビの明るさ設定の確認
稀なケースですが、何らかの原因で画面の明るさ設定が最低値になってしまっていることも考えられます。
もし可能であれば、リモコンのメニューボタンから「画質設定」などを開き、明るさやバックライトの設定がどうなっているか確認してみましょう。
バックライト故障時の修理費用と買い替えの判断基準
上記すべての対処法を試しても改善しない場合、バックライトの故障が濃厚です。
そうなると、修理に出すか、それとも新しいテレビに買い替えるか、という選択肢が出てきます。
バックライトの修理費用と寿命
バックライトは消耗品であり、一般的な寿命は約5万時間と言われています。
テレビのサイズやメーカーによって異なりますが、バックライトの修理費用は2万円〜4万円程度が相場です。
修理には部品代だけでなく、技術料や出張費も含まれるため、ある程度の出費は避けられません。
修理と買い替え、どちらを選ぶべき?
修理と買い替えで迷った際は、以下の点を参考に判断してください。
- テレビの使用年数:購入から5年以上経過している場合、バックライト以外の部品も劣化している可能性が高く、修理後も別の故障が発生するリスクがあります。
- 修理費用と買い替え費用:修理費用が新しいテレビの購入費用と比べて高額になる場合や、あまり変わらない場合は、買い替えの方が長期的に見てお得になることが多いです。
- 保証期間の有無:保証期間内であれば、修理費用が無料になることもあります。
特に、テレビの寿命が近づいていると感じるなら、買い替えは賢い選択です。
最新のモデルは画質も機能も格段に向上しており、4Kや8Kの高画質モデルや、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを直接楽しめるスマートテレビも増えています。
最新のテレビに買い替えて、快適な映像体験を手に入れましょう。
まとめ|テレビ画面が映らない時の最終チェックリスト
テレビ画面が映らない時に「音は出る」という状況は、バックライトの故障を疑うべきサインです。
しかし、焦って修理に出す前に、まずは以下のチェックリストで冷静に対処しましょう。
- 懐中電灯で画面に光を当てて、映像がうっすら映るか確認する。
- B-CASカード、アンテナケーブル、HDMIケーブルなどの接続を再確認する。
- 入力切替が間違っていないか確認する。
- テレビの電源リセットや放電を試してみる。
これらの対処法で解決しない場合は、バックライトの故障である可能性が非常に高いです。
もし購入から5年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しいテレビへの買い替えも検討することをおすすめします。
この記事が、あなたのテレビのトラブル解決に役立つことを願っています。
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