「お部屋をおしゃれに見せたいけど、テレビ周りがどうもスッキリしない…」
「浮いているテレビボードに憧れるけど、賃貸だから壁に大きな穴は開けられないし…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、壁に大きな傷をつけずにテレビボードを浮かせるDIYは、意外と簡単に実現できるんです。
この記事では、DIY初心者の方や賃貸にお住まいの方でも安心して挑戦できる「テレビボードを浮かせるDIY術」を、必要な道具からおしゃれなアイデアまで、どこよりも詳しく解説します。
あなたもこの記事を読んで、理想のテレビ空間を手に入れてみませんか?
なぜ人気?テレビボードを浮かせる3つのメリット
そもそも、なぜ「浮かせテレビボード」はこんなにも人気なのでしょうか?
DIYを始める前に、その魅力的なメリットを知っておきましょう。
1. 部屋が広く、開放的に見える
テレビボードを床から浮かせることで、床面が見えるようになります。
これにより、視線が抜け、お部屋全体に開放感が生まれるのが最大のメリットです。
特にスペースが限られているお部屋では、圧迫感がなくなり、空間を広く見せる効果が期待できますよ。
2. 掃除が圧倒的に楽になる
テレビボードの下は、ホコリが溜まりやすいのに掃除機が入りにくく、掃除が面倒な場所の代表格ですよね。
浮かせることで、掃除機やロボット掃除機がスイスイ通れるようになり、日々の掃除が格段に楽になります。
いつでも清潔な空間を保てるのは、とても嬉しいポイントです。

3. オリジナリティあふれるおしゃれな空間に
床置きのテレビボードとは一線を画す、洗練されたモダンな雰囲気を演出できるのも魅力です。
DIYなら、自分の好きな木材やデザイン、サイズで作成できるため、まさに世界に一つだけのオリジナルテレビボードが手に入ります。
間接照明を仕込めば、まるでホテルのような上質な空間を作ることも可能です。
【重要】DIYを始める前に!確認すべき3つの注意点
メリットを知って、やる気が高まってきたかもしれませんね。
しかし、焦りは禁物です!
安全で満足のいくDIYにするために、作業を始める前に必ず確認してほしいポイントが3つあります。
1. 壁の材質と強度を確認する方法
テレビボードを支える壁の材質と強度は、最も重要な確認事項です。
日本の多くの住宅で使われている「石膏ボード」の壁は、直接ネジを打ち込んでもすぐに抜けてしまい、重さを支えることができません。
必ず、石膏ボードの裏にある「下地(間柱)」を探して、そこに固定する必要があります。
- 壁の叩き方で確認:壁をコンコンと軽く叩いてみましょう。音が詰まっているように聞こえる場所が下地のある可能性が高いです。軽い音がする場所は空洞です。
- 下地探しセンサーを使う:ホームセンターなどで手に入る「下地探しセンサー」を使うのが最も確実です。センサーが下地の位置を正確に教えてくれます。
- 針タイプの下地探し:細い針を壁に刺して、手応えがあるかどうかで下地の有無を確認する道具もあります。跡が小さいので賃貸でも使いやすいでしょう。
2. テレビの重量とサイズを把握する
設置したいテレビの「重さ」と「サイズ(特に横幅)」を正確に測っておきましょう。
テレビの重量に耐えられるだけの強度を持つ材料や固定方法を選ぶ必要があります。
また、テレビボードの横幅は、テレビの横幅よりも少し大きい方がバランスが良く、安定感も出ますよ。
テレビ自体の選び方に迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
3. 配線をどう隠すか計画しておく
意外と見落としがちなのが、テレビやレコーダーなどの「配線」です。
せっかくテレビボードを浮かせてスッキリさせても、ケーブル類がごちゃごちゃと見えていては台無しですよね。
DIYの設計段階で、配線をどこに通し、どうやって隠すかを計画しておくことが、美しい仕上がりへの鍵となります。
- 配線モールを使って壁に這わせる
- テレビボードの裏側に配線を隠すスペースを作る
- 壁内配線(※専門知識と工事が必要)
【賃貸・初心者向け】壁を傷つけない!テレビボードを浮かせるDIY方法5選
お待たせしました!
それでは、具体的なテレビボードを浮かせるDIYの方法を見ていきましょう。
賃貸でもOKな方法から、持ち家向けの本格的な方法まで5つご紹介します。
方法1:ディアウォール・ラブリコを使う
賃貸DIYの救世主、「ディアウォール」や「ラブリコ」を使った方法です。
床と天井に突っ張らせて2×4(ツーバイフォー)材の柱を立て、その柱にテレビボードを固定します。
壁に一切穴を開ける必要がないため、賃貸にお住まいの方や、DIY初心者の方に最もおすすめの方法です。
【手順】
- 設置場所の床から天井までの高さを正確に測る。
- 測定した高さから、ディアウォール等の指定数値を引いた長さの2×4材を2本用意する。
- 2×4材にディアウォール等を取り付け、垂直に注意しながら突っ張らせて柱を立てる。
- 作成したテレビボード本体を、立てた2本の柱にネジでしっかりと固定する。
方法2:有孔ボード・パンチングボードを活用する
壁一面に有孔ボード(パンチングボード)を設置し、そこにテレビや棚を取り付ける方法です。
この方法も、ディアウォール等で立てた柱に有孔ボードを固定すれば、壁を傷つけずに設置可能です。
テレビ周りの小物やゲーム機などもフックを使っておしゃれに収納できるため、機能性を重視する方におすすめです。
方法3:カラーボックスをリメイクする
「もっと手軽に、低コストで挑戦したい!」という方には、市販のカラーボックスをリメイクする方法はいかがでしょうか。
カラーボックスの底面に、壁に固定するための板を取り付け、L字金具などで壁(下地)に固定します。
扉を付けたり、リメイクシートを貼ったりすれば、安価なカラーボックスがおしゃれなテレビボードに大変身しますよ。
方法4:L字金具(アングル)で壁に直接固定する【持ち家向け】
最も本格的で、見た目もスッキリ仕上がるのが、壁の下地に直接L字金具で固定する方法です。
持ち家の方で、壁の加工に抵抗がない場合におすすめです。
下地センサーで正確な位置を探し、十分な太さと長さのネジで、頑丈なL字金具を複数使って固定します。
強度が高く、重いテレビや幅の広いテレビボードでも安定して設置できるのが魅力です。
方法5:既製品のフロートテレビボードの脚を外す【番外編】
「DIYする時間や自信はないけど、浮かせるのは諦めたくない…」という方向けの裏技です。
実は、市販されているテレビボードの中には、脚が後付けになっているタイプがあります。
そうした製品を購入し、脚を取り付けずに壁に寄せて設置するだけでも、床との間に隙間ができて浮いているような見た目になります。
厳密なDIYではありませんが、手軽に「浮かせる」雰囲気を楽しみたい方には有効な選択肢です。
DIYに必要な材料と工具リスト
さあ、どの方法でDIYするか決まりましたか?
次に、テレビボードのDIYに一般的に必要となる材料と工具をリストアップしました。
ホームセンターやネット通販で揃えられますので、計画の参考にしてください。
基本の材料リスト
材料名 | 説明 |
---|---|
木材(天板・側板など) | パイン集成材やSPF材が加工しやすくおすすめです。 |
2×4材 | ディアウォール等で柱を立てる場合に使用します。 |
ディアウォール/ラブリコ | 賃貸で柱を立てる際の必須アイテムです。 |
ネジ・ビス | 木材用、壁固定用など、用途に合ったものを選びましょう。 |
L字金具(アングル) | 壁に固定する場合や、棚の補強に使用します。 |
塗料・ワックス | お好みの色に仕上げる場合に使います。 |
あると便利な工具リスト
工具名 | 説明 |
---|---|
電動ドライバー | ネジ締め作業が格段に楽になります。必須級のアイテムです。 |
下地探しセンサー | 壁の下地(間柱)を正確に見つけるために重要です。 |
水平器 | テレビボードをまっすぐ水平に取り付けるために使います。 |
メジャー | 各所の採寸に必須です。 |
さしがね | 木材に直角の線を引く際に便利です。 |
のこぎり(またはカットサービス) | 木材を好きなサイズにカットします。ホームセンターのカットサービスも便利です。 |
【実例】おしゃれな浮かせテレビボードDIYアイデア集
ここでは、SNSなどで見かけるおしゃれなDIY実例を参考に、デザインのアイデアを3つご紹介します。
あなたの理想のイメージを膨らませてみてください。
シンプル・ミニマル風
装飾を極力なくし、一枚板を浮かせるだけのようなシンプルなデザインです。
木材の質感や色味にこだわると、ミニマルながらも存在感のある上質な空間になります。
どんなインテリアにも合わせやすいのが特徴です。
間接照明でホテルライクに
テレビボードの裏側や下側に、テープ状のLEDライトを仕込むアイデアです。
壁に反射した柔らかな光が、ムード満点の落ち着いた空間を演出します。
映画鑑賞の際など、お部屋の電気を消しても手元がほんのり明るく便利です。

収納力を重視した機能的なデザイン
テレビボードに引き出しや扉を付けて、AV機器やDVD、ゲームソフトなどを隠して収納できるようにします。
生活感が出やすいものをスッキリと隠せるため、常にお部屋をきれいに保ちたい方におすすめのデザインです。
取っ手のデザインにこだわるだけでも、印象が大きく変わります。
よくある質問(Q&A)
最後に、テレビボードのDIYに関して、読者の皆さんからよく寄せられる質問にお答えします。
耐荷重は、使用する材料、固定方法、壁の強度によって大きく変わります。
ディアウォールを使う場合、メーカーの公式サイトでは「2×4材1本あたり10kg」など目安が記載されています。これを参考に、柱の本数を増やしたり、頑丈な金具を使ったりして、設置するテレビの重量の2〜3倍の耐荷重を確保すると安心です。
作るサイズや使う材料によりますが、シンプルなものであれば5,000円〜15,000円程度が目安です。
例えば、ディアウォール(2セット約2,000円)、2×4材(2本約1,500円)、天板用の木材(約3,000円〜)、ネジ等(約500円)といった具合です。工具を揃える場合は別途費用がかかります。
はい、もちろんです!
特にディアウォールやラブリコを使った方法は、複雑な作業が少なく、初心者の方に非常におすすめです。まずは小さめのサイズから挑戦してみてはいかがでしょうか。ホームセンターの木材カットサービスを利用すれば、のこぎりを使う手間も省けますよ。
一番簡単なのは、テレビボードの天板の裏側や、壁との隙間に配線ケーブルをまとめる「スパイラルチューブ」や「ケーブルクリップ」を使って固定する方法です。
また、天板にドリルで穴(配線孔)を開けておくと、レコーダーなどの機器の配線をスムーズに裏側へ逃がすことができます。
まとめ:世界に一つのテレビボードで理想の部屋づくりを!
いかがでしたか?
今回は、賃貸でも挑戦できる「テレビボードを浮かせるDIY」の方法について、注意点から具体的なアイデアまで詳しくご紹介しました。
この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- メリット:部屋が広く見える、掃除が楽、おしゃれになる。
- 事前準備:壁の強度、テレビの重量、配線計画の確認が重要。
- 賃貸向けDIY:ディアウォールやラブリコを使えば壁を傷つけずに設置可能。
- アイデア:間接照明や収納など、自分好みにカスタマイズできるのがDIYの醍醐味。
最初は難しそうに感じるかもしれませんが、一つ一つの工程を丁寧に進めれば、必ず素敵なテレビボードが完成します。
既製品にはない、自分だけのサイズ感やデザインで作るテレビボードは、愛着もひとしおです。
さあ、あなたも世界に一つだけの浮かせテレビボードDIYに挑戦して、自慢のリビング空間を手に入れてくださいね!
【参考資料】