「お気に入りの番組を見ていたら、テレビが突然プツッと消えてしまった…」「誰もいないはずなのに、夜中に勝手にテレビがつく…」そんな経験はありませんか?
このような現象が起こると、「もしかして、テレビの寿命なのかな?」「故障だとしたら修理費用はいくらかかるんだろう…」と、様々な不安が頭をよぎりますよね。
実は、テレビが勝手についたり消えたりする原因は、必ずしも寿命や故障だけとは限りません。
ご安心ください。この記事では、テレビがついたり消えたりする主な原因から、ご家庭で簡単に試せる対処法、そして気になるテレビの寿命や買い替えの判断基準まで、あなたの悩みを解決するための情報を網羅的に解説していきます。
この記事を最後まで読めば、きっとあなたのテレビの不調の原因がわかり、最適な対処法が見つかるはずです。
テレビが勝手についたり消えたりする!考えられる主な原因5選
テレビの電源が不安定になる原因は一つではありません。
まずは落ち着いて、どのような原因が考えられるのかを確認していきましょう。
主な原因は以下の5つです。
原因①:リモコンの誤作動や電池切れ
まず最初に疑いたいのが、リモコンの不具合です。
リモコンのボタンが何らかの理由で押されたままになっていたり、電池が消耗してくると、誤った信号をテレビに送ってしまうことがあります。
また、他の家電のリモコンの信号にテレビが反応してしまうケースも考えられます。
原因②:周辺機器や接続ケーブルの不具合
レコーダーやゲーム機、サウンドバーなど、テレビに接続している周辺機器が原因で電源のオンオフが繰り返されることがあります。
特に、HDMIケーブルで接続された機器の「HDMI連動機能」が意図せず作動しているケースは少なくありません。
また、電源ケーブルやアンテナケーブルの接触不良や劣化も、症状を引き起こす一因となります。

原因③:B-CASカードの接触不良
地デジ放送を見るために必要なB-CASカード(またはACASチップ)の接触不良も、テレビが消える原因になります。
カードが正しく挿入されていなかったり、ICチップ部分が汚れていたりすると、テレビが正常に信号を読み取れずに電源が落ちてしまうことがあります。
原因④:ソフトウェア(ファームウェア)の問題
最近のスマートテレビは、内部のソフトウェア(ファームウェア)によって制御されています。
このソフトウェアが古いバージョンのままだと、動作が不安定になり、電源に関する不具合が発生することがあります。
また、放送やインターネット経由で自動更新が設定されている場合、その更新のタイミングで再起動がかかることもあります。
原因⑤:テレビ本体の経年劣化や故障(寿命)
上記のような原因に心当たりがない場合、残念ながらテレビ本体の経年劣化や内部基板の故障、つまり「寿命」が考えられます。
長年使用していると、内部の部品が熱や湿気で劣化し、正常に機能しなくなることがあります。
特に電源部分の部品が故障すると、電源のオンオフが頻繁に起こるようになります。
【自分でできる!】テレビがついたり消えたりする時の応急処置7ステップ
原因が分かったところで、次は自分でできる対処法を試してみましょう。
専門業者に修理を依頼する前に、以下の7つのステップを順番に試してみてください。
意外と簡単なことで症状が改善されることもありますよ。
ステップ①:テレビ本体の主電源を入れ直す(再起動)
何はともあれ、まずは「再起動」です。
パソコンやスマートフォンと同じで、テレビも一時的な不具合であれば再起動で直ることがよくあります。
- テレビ本体の電源をリモコンで切る。
- テレビ本体の電源プラグをコンセントから抜く。
- そのまま2〜3分ほど待つ。
- 再度、電源プラグをコンセントに差し込み、電源を入れる。
ステップ②:リモコンの電池を確認・交換する
次にリモコンをチェックします。
まずは電池を一度すべて取り外し、数分後に再度入れてみてください。
それでも改善しない場合は、新しい電池に交換してみましょう。
また、ボタンがへこんで戻らなくなっていないか、液体などで汚れていないかも確認してください。
ステップ③:接続ケーブルを抜き差しする
テレビに接続されている全てのケーブル(電源ケーブル、アンテナケーブル、HDMIケーブルなど)を一度抜き、再度しっかりと差し直してみてください。
このとき、ケーブルにホコリが溜まっていたら、乾いた布で優しく拭き取りましょう。
見た目には問題なくても、接触が甘くなっていることがあります。
ステップ④:B-CASカードを差し直す
テレビの電源を切り、B-CASカードを一度抜いてみましょう。
裏面の金色のICチップ部分を、乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)で優しく拭いてから、正しい向きで奥までしっかりと差し直してください。
ステップ⑤:周辺機器をすべて外してみる
レコーダーやゲーム機など、HDMIケーブルで接続している周辺機器が原因の可能性もあります。
一度、テレビに接続している全ての周辺機器を取り外し、テレビ単体で症状が発生するかを確認してみてください。
この状態で問題がなければ、外した機器のいずれかが原因である可能性が高いです。
一つずつ接続し直し、どの機器が原因か特定しましょう。
ステップ⑥:ソフトウェアをアップデートする
テレビの設定メニューから、ソフトウェア(ファームウェア)が最新の状態になっているかを確認しましょう。
もし古いバージョンであれば、インターネット経由、またはUSBメモリを使ってアップデートを行ってください。
詳しい方法は、お使いのテレビの取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認できます。
ステップ⑦:設定を初期化する
これまでの方法を試しても改善しない場合の最終手段が「設定の初期化」です。
テレビを工場出荷時の状態に戻すことで、設定上の問題が解消されることがあります。
ただし、初期化を行うと、チャンネル設定や録画予約など、これまで設定した内容がすべて消えてしまうため、実行する前には十分注意してください。
それでも直らない…テレビの寿命のサインと判断基準
様々な対処法を試しても、一向に症状が改善されない…。
その場合は、残念ながらテレビ本体の寿命が近づいているのかもしれません。
ここでは、テレビの寿命を見極めるためのサインと、修理と買い替えの判断基準について解説します。
テレビの平均寿命は何年?
テレビの寿命は、使用頻度や環境によって大きく異なりますが、一般的には約10年と言われています。
内閣府が発表している「消費動向調査(令和6年3月実施分)」によると、カラーテレビの平均使用年数は10.5年というデータが出ています。
この年数は、故障が理由で買い替えた場合の平均値なので、一つの目安として考えると良いでしょう。
もちろん、10年以上問題なく使える場合もあれば、それより早く故障してしまうケースもあります。

こんな症状は寿命かも?買い替えを検討すべきサイン
電源がついたり消えたりする以外にも、以下のような症状が現れている場合は、テレビの寿命が近いサインかもしれません。
- 画面の異常:画面に縦線や横線が入る、画面の一部が暗くなる、色が明らかにおかしい。
- 音声の異常:音声が途切れる、音が出ない、ノイズが混じる。
- 電源ランプの点滅:電源ランプが赤く点滅している。点滅回数でエラー内容がわかるメーカーもあります。
- 異音・異臭:テレビ本体から「ジー」「ブーン」といった異音がしたり、焦げ臭いにおいがする。
特に異音や異臭がする場合は、内部で重大な故障が起きている可能性があり危険ですので、すぐに使用を中止し、電源プラグを抜いてください。
修理 vs 買い替え どっちがお得?費用と判断ポイント
寿命のサインが見られたとき、多くの人が悩むのが「修理に出すか、新しいものに買い替えるか」ですよね。
判断のポイントは「保証期間」「使用年数」「修理費用」の3つです。
一般的に、修理費用の目安は以下の通りです。
- 電源基板の交換:20,000円~40,000円程度
- 液晶パネルの交換:50,000円~(大型テレビでは新品が買えるほど高額になることも)
以下の基準で判断するのがおすすめです。
- 保証期間内なら:迷わず修理を依頼しましょう。無料で修理できる可能性が高いです。
- 使用年数が5年未満で、修理費用が安いなら:修理を検討する価値はあります。
- 使用年数が7年以上、または修理費用が高額なら:買い替えを強くおすすめします。なぜなら、一度修理しても、次々と別の部品が故障する可能性があるからです。
テレビを買い替えるなら?後悔しない選び方のポイント
もし買い替えを決断されたなら、せっかくなので新しいテレビでより快適なテレビライフを送りたいですよね。
最近のテレビは機能も多様化しているので、ご自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
画面サイズや画質で選ぶ
設置スペースはもちろん、視聴距離に合わせて最適な画面サイズを選びましょう。
画質は4Kが主流ですが、さらに高画質な8Kテレビや、コントラストが美しい有機ELテレビなど、選択肢は様々です。
店頭で実際に映像を見比べてみるのが一番です。
録画機能やネット動画対応で選ぶ
外付けHDDを繋ぐだけで簡単に録画できるモデルや、テレビ自体に録画機能が内蔵されているモデルもあります。
また、YouTubeやNetflixなどのネット動画配信サービスをよく利用する方は、スマートテレビが断然おすすめです。
最新モデル?型落ちモデル?お得なのはどっち?
最新機能にこだわりがなければ、モデルチェンジの時期を狙って「型落ちモデル」を購入するのも賢い選択です。
性能は十分でありながら、価格が大きく下がっていることがあるため、コストパフォーマンスに優れています。
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Q&A|テレビの寿命や故障に関するよくある質問
最後に、テレビの寿命や故障に関して、読者の方からよくいただく質問にお答えします。
- Q1. テレビを長持ちさせるコツはありますか?
- A1. はい、あります。直射日光や湿気を避けて設置し、定期的にホコリを掃除することが大切です。また、長時間つけっぱなしにせず、見ないときは主電源から切ることも節電と長寿命化に繋がります。画面の明るさを少し下げるだけでも、バックライトの負担を軽減できますよ。
- Q2. 修理はどこに頼めばいいですか?
- A2. まずは、テレビを購入した販売店に相談するのが一番スムーズです。長期保証に加入している場合は、その販売店経由で修理を依頼することになります。保証が切れている場合は、メーカーの修理相談窓口に直接連絡することも可能です。
- Q3. 古いテレビの処分方法は?
- A3. テレビは「家電リサイクル法」の対象品目ですので、粗大ごみとして捨てることはできません。新しいテレビを購入する販売店に引き取ってもらうか、お住まいの自治体が指定する方法(指定引取場所への持ち込みなど)で正しくリサイクルに出す必要があります。
まとめ:テレビの不調は早めの対処が肝心!快適なテレビライフを送ろう
いかがでしたでしょうか?
今回は、テレビが勝手についたり消えたりする原因と、その対処法について詳しく解説しました。
もう一度、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- テレビがついたり消えたりする原因は、リモコンやケーブル、ソフトウェアなど様々。必ずしも寿命とは限らない。
- まずは落ち着いて、自分でできる7つの応急処置を試してみる。
- 使用年数が10年近く、画面の異常や異音など寿命のサインが見られたら、修理より買い替えがお得な場合が多い。
- 買い替える際は、自分のライフスタイルに合った機能やサイズを選ぶことが大切。
テレビの不調は、日々の生活の中で大きなストレスになりますよね。
この記事を参考に、あなたのテレビの不調の原因を突き止め、適切な対処を行ってください。
そして、修理するにしても、買い替えるにしても、あなたが再び快適なテレビライフを送れるようになることを願っています。
【参考資料】