「ボタンを押した瞬間に反応しない…」
「激しい動きで映像がブレて、敵の姿が見えない…」
最新のPS5やゲーミングPCを使っているのに、このような「ラグ(遅延)」や「残像感」にストレスを感じていませんか?その原因は、あなたの腕前やゲーム機ではなく、テレビの「倍速機能」や「画質設定」にある可能性が極めて高いです。
実は、テレビ視聴に最適な「高画質機能」が、ゲームプレイにおいては邪魔な「ノイズ」になってしまうことがあります。
この記事では、ゲームの遅延や残像を完全になくすための「正しい設定」と、買い替え時に失敗しない「推奨スペック」を網羅的に解説します。
3分後には、あなたのゲーム環境が「勝ちに繋がる」快適な環境へと劇的に変わるはずです。
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※2025年12月24日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
テレビの倍速機能はゲームに必要?
結論からお伝えすると、「FPSや格闘ゲームなどの対戦ゲームでは不要(オフ推奨)」です。
一方で、「RPGやパズルなど、コンマ1秒の反応を求めないゲームではアリ」となります。
なぜ、ゲームのジャンルによって倍速機能の向き不向きが変わるのでしょうか。まずはその仕組みを簡単に理解しておきましょう。
コマを増やして滑らかにする仕組み
通常のテレビ放送や多くの動画は、1秒間に60枚の静止画(60fps)で構成されています。
倍速機能とは、このコマとコマの間に、テレビがAIなどで予測して作った「新しいコマ(補間フレーム)」を挿入する技術です。
- 通常(60Hz):1秒間に60枚を表示
- 倍速オン(120Hz相当):1秒間に120枚を表示(間の60枚はテレビが作成)
これにより、パラパラ漫画の枚数が増えるのと同じ原理で、カクカクした映像が驚くほど滑らかに見えるようになります。
倍速機能で遅延が発生する理由
「映像が滑らかになるなら、ゲームでもオンにした方が有利では?」
そう考える方も多いでしょう。しかし、ここにはゲーマーにとって致命的なデメリットが存在します。それが「表示遅延(インプットラグ)」です。
画像処理の時間がズレを生む
倍速機能を使うとき、テレビの内部では非常に複雑な計算処理が行われています。
- ゲーム機から映像データを受け取る
- 前後の映像を解析し、動きを予測する
- 新しいコマ(補間フレーム)を作り出す
- 画面に表示する
この「新しいコマを作る時間」の分だけ、映像の表示が遅れてしまうのです。
ボタンを押してからキャラクターが動くまでのわずかなズレ(0.1秒〜0.2秒)は、対戦ゲームにおいては「見てから反応しても間に合わない」という致命的な状況を生み出します。

予測ミスによる映像の破綻
スポーツ中継など一定の動きをする映像と違い、ゲームのキャラクターはプレイヤーの操作によって予想外の動きをします。
テレビの予測処理が追いつかないと、映像が二重に見えたり、ブロックノイズのような乱れが発生したりすることがあります。これも視認性を悪くする要因の一つです。
ゲームモードで遅延対策をする
では、遅延問題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか。
最も簡単で効果的な方法は、テレビの画質設定を「ゲームモード」に変更することです。
画質より応答速度を最優先する
近年の主要メーカー製テレビには、「ゲームモード(低遅延モード)」が搭載されています。
このモードに設定すると、テレビは以下の挙動に切り替わります。
- 倍速機能(フレーム補間)を強制オフにする
- ノイズ除去などの余計な高画質化処理をスキップする
- 映像信号をそのまま最速でパネルに表示する
メーカーによって呼び方は異なりますが、基本的には「ゲーム」と名のつく設定を選べば間違いありません。
| メーカー | モード名称例 | 特徴 |
|---|---|---|
| ソニー(BRAVIA) | ゲームモード | PS5との連携機能(オートHDR等)が強力 |
| TVS REGZA(REGZA) | 瞬速ゲームモード | 約0.83msという驚異的な低遅延を実現 |
| パナソニック(VIERA) | ゲームモード | PCゲーム向けの機能も充実 |
| シャープ(AQUOS) | ゲームポジション | 明るく見やすい画質調整が可能 |
| LG / ハイセンス | ゲームオプティマイザ | 詳細なジャンル別設定が可能 |
ゲームモードにデメリットはある?
「画質が悪くなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
正直に言うと、映画のようなしっとりとした質感や、ノイズのない滑らかさは多少失われます。これがゲームモードの唯一のデメリットです。
しかし、最近のテレビには「ALLM(自動低遅延モード)」という機能があり、PS5などを起動すると自動でゲームモードになり、映画を見るときは自動でシネマモードに戻る、といった切り替えをやってくれます。基本的には「入れっぱなし」や「オート」で問題ありません。
残像感を消す推奨スペック4選
「設定は変えたけど、まだ残像感が気になる…」
そんな方は、テレビ自体のスペックがゲーム機の性能に追いついていない可能性があります。
遅延させずにヌルヌルの映像で遊びたいなら、次にテレビを選ぶ際は以下の4つのポイントを必ずチェックしてください。
①120Hz入力対応パネル
ここが最も重要なポイントです。
PS5やXbox Series X、高性能ゲーミングPCは、最大で120fps(1秒間に120枚)の映像出力が可能です。
- 倍速機能(擬似):60枚の映像をテレビが加工して120枚に見せる(遅延あり)
- 120Hzネイティブ入力:ゲーム機からの120枚の映像をそのまま表示する(遅延なし&超なめらか)
必ずスペック表で「4K/120Hz入力対応」と記載されたモデルを選びましょう。
②応答速度の速い有機EL
「残像感(ブレ)」の正体は、画面の色が切り替わるスピードの遅さです。
これを数値化したものを「応答速度」と呼びます。
液晶テレビは構造上、どうしても色の切り替えに時間がかかり、速い動きで残像が残りやすいです。
対して有機ELテレビは応答速度が液晶の約1000倍速いため、倍速機能を使わなくてもクッキリとした映像でゲームを楽しめます。FPSガチ勢なら有機EL一択と言っても過言ではありません。
③VRR(可変リフレッシュレート)
ゲームの処理が重くなると、映像が一瞬止まったり(スタッタリング)、画面が上下にズレたり(ティアリング)することがあります。
これを防ぐのがVRRという技術です。
テレビとゲーム機がリアルタイムで連携し、常に安定した滑らかさを維持できます。アクションゲームを快適に遊びたいなら必須の機能です。
④HDMI 2.1ケーブル
意外と見落としがちなのが「ケーブル」です。
いくら高性能なテレビとゲーム機があっても、これらを繋ぐケーブルが古ければ120Hzの映像は送れません。
必ず「ウルトラハイスピード(HDMI 2.1)」規格に対応したケーブルを使用してください。PS5には純正で同梱されていますが、長いケーブルに買い替えた場合などは要注意です。
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よくある質問(Q&A)
最後に、ゲームとテレビ設定に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Nintendo Switchなど30fps(1秒間に30コマ)のゲームでは、カクつきを感じることがあります。しかし、これはゲーム本来の動きです。RPGなどの反射神経を必要としないゲームであれば、あえて倍速機能を「弱」などでオンにして、映像美を楽しむのも一つの正解です。
「勝ち」に徹底的にこだわるなら、24〜27インチのゲーミングモニターが視点移動も少なく有利です。しかし、リビングでくつろぎながら大画面の迫力を楽しみたいなら、ゲームモード搭載のテレビがおすすめです。最近の上位モデルはモニター並みの低遅延を実現しています。
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一般的な液晶テレビは8ms〜16ms程度ですが、FPSなどを快適に遊ぶなら「1ms(GtG)」に近い数値が理想です。有機ELテレビであれば、0.1ms以下の超高速応答を実現しているモデルも多く、残像感はほぼ皆無になります。
まとめ:設定とスペックを見直して勝利をつかもう
テレビの倍速機能とゲームの関係について解説しました。
記事のポイントを振り返りましょう。
- 倍速機能は映像処理に時間がかかり、「遅延」の最大の原因になる
- 対戦ゲームでは「ゲームモード」をオンにして、倍速を切るのが基本
- 滑らかさと勝ちやすさを両立するなら「120Hz入力対応」のテレビを選ぶ
- 残像感が気になるなら「応答速度」に優れた有機ELが最強
- ケーブルも「HDMI 2.1」対応のものを使う
「倍速機能」という言葉だけに踊らされず、プレイするゲームのジャンルに合わせて設定を使い分けることが重要です。
まずは今すぐテレビのリモコンを手に取り、「画質設定」を確認してみてください。
適切な設定にするだけで、いつものゲーム体験がもっと快適で、もっとエキサイティングなものになるはずです。
