「掃除のたびに重いテレビを動かすのが辛い…」
「模様替えを気軽に楽しみたい!」
そう考えてキャスター付きテレビ台を検討しているものの、検索すると「やめとけ」「危ない」といった言葉が並び、不安になっていませんか?
確かに、何も考えずに選ぶと「床が傷だらけになった」「地震でヒヤリとした」と後悔するリスクがあります。
しかし、デメリットを正しく理解し、対策されたモデルを選べば、これほど家事を楽にする家具はありません。
この記事では、キャスター付きテレビ台のリアルなデメリット5つを包み隠さず解説し、その後悔をゼロにする「賢い選び方」まで網羅しました。これを読めば、あなたの部屋に本当に必要かどうかが即断できます。
※2025年12月18日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
結論:キャスターは必要?
まず、あなたのライフスタイルにキャスター付きが適しているか、以下の表で確認しましょう。
| キャスター付きが正解な人 | 固定タイプが正解な人 |
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「やっぱり便利さは捨てがたい!」という方は、次に紹介する5つのデメリットとその「具体的な解決策」を知っておけば失敗しません。
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キャスター付きの弱点5つ
購入後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、代表的な5つのデメリットを深掘りします。
1. 地震時の転倒リスク
最大の懸念点は安定性の低さです。
キャスターは点で床に接するため、面で支える固定脚より踏ん張りが利きません。震度5以上の地震では、ロックをしていてもテレビ台ごと滑走したり、揺れが増幅されてテレビが転倒したりするリスクが高まります。

2. 床の傷・へこみ問題
移動の便利さが仇となり、床(フローリング)を傷つけることがあります。
テレビと周辺機器、収納物を合わせると総重量はかなりのもの。硬いナイロン製のキャスターだと、移動時に床を削ったり、長期間同じ場所に置くことでクッションフロアが凹んだりします。
3. 耐荷重不足による破損
キャスターという可動部品がある以上、構造的に耐荷重は低くなりがちです。
無理に重い大型テレビを載せると、キャスターの付け根が歪んで動かなくなったり、最悪の場合は底板が割れて崩壊したりする危険性があります。
4. 配線の巻き込みと乱雑さ
意外と見落としがちなのが「ケーブル巻き込み事故」です。
動かした際に床に垂れたコードをキャスターが踏んでしまい、断線やショートを引き起こすことがあります。また、壁のコンセントから伸びる配線がごちゃつき、見た目が悪くなるのも難点です。
5. 音質の低下(共振)
音響にこだわる方が気にするべきは「共振(ビビリ音)」です。
キャスター部分は完全に固定されていないため、スピーカーの重低音などで微細な振動を起こし、ジリジリという雑音が発生することがあります。
失敗しない選び方5選
デメリットは怖いですが、以下の基準で選べば、安全かつ快適に使うことができます。
ストッパー機能の確認
必ず「ストッパー(ロック)」付きを選びましょう。
「前輪2つだけ」よりも「4輪すべて」にロックが付いているタイプが理想です。普段は完全にロックし、動かす時だけ解除する習慣をつければ、不意な移動事故は防げます。
床材に合う素材選び
床の傷を防ぐ鍵は、キャスターの「素材」です。
- ウレタン製・ゴム製(双輪など):柔らかく、フローリングに最適。
- ナイロン製・プラスチック製:硬くて丈夫だが、カーペット向き。
もし気に入ったデザインが硬いキャスターだった場合は、テレビ台の下に「タイルカーペット」や「保護マット」を敷く対策が必須です。
総重量と耐荷重の計算
「テレビ本体の重さ」だけで判断してはいけません。
レコーダー、ゲーム機、サウンドバー、そして引き出しに入れるDVDなどの重さも含めた総重量に対して、耐荷重に余裕があるかを確認してください。
背面収納で配線整理
配線トラブルを防ぐには、「背面収納(タップ収納)」付きが最強です。
電源タップごと背面に収納してしまえば、壁へ伸びるコードは1本で済みます。これなら移動時にケーブルを踏む心配もなく、掃除も一瞬で終わります。
隠しキャスターの活用
「生活感を出したくない」という方は、「隠しキャスター(インビジブルキャスター)」を選びましょう。
台座の内側にキャスターが隠れており、外見はスタイリッシュな固定家具そのもの。デザイン性と利便性を両立できる最新のトレンドです。
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DIYで後付けは危険?
「今あるテレビ台に、ホームセンターで買ったキャスターをネジ止めしよう」と考えるのは、非常に危険ですのでやめましょう。
- 底板の強度が足りず、ネジが抜ける
- バランスが崩れて転倒しやすくなる
- メーカー保証が受けられなくなる

よくある質問(Q&A)
最後に、購入を迷っている方からよく寄せられる質問にお答えします。
キャスターのロックに加え、テレビ背面と壁を繋ぐ「ワイヤー」や「ベルト」での固定が最も確実です。壁に穴を開けられない場合は、テレビ台の下に敷く「耐震ジェルマット」を併用してください。(参照:東京消防庁)
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畳はフローリング以上に傷やへこみがつきやすいため、キャスターは不向きです。どうしても使う場合は、厚手のウッドカーペットなどを敷いて、畳に直接キャスターが触れないように保護する必要があります。
まとめ
キャスター付きテレビ台のデメリットと、それを解消する選び方について解説しました。
記事の要点を振り返りましょう。
- 地震リスクには「ストッパー」+「壁固定」で対策
- 床の傷防止には「ウレタン製」か「保護マット」
- 「総重量」を計算して耐荷重を確認する
- 配線事故を防ぐなら「背面収納付き」
- デザイン重視なら「隠しキャスター」一択
「デメリット」は、裏を返せば「注意点さえ守れば防げる問題」です。
掃除機をかけるたびに「買ってよかった」と思える、あのスムーズな移動の便利さは、一度味わうと手放せません。
ぜひ、あなたの部屋に合った安全な一台を見つけて、快適で清潔なテレビライフを手に入れてください。


