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エコキュートの漏電遮断器が上がらない!5つの原因と今すぐできる対処法

エコキュートの漏電遮断器が上がらない!5つの原因と今すぐできる対処法
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「あれ、お湯が出ない…?」と思って確認したら、エコキュートの漏電遮断器が落ちていて、しかも何度やっても上がらない…。

突然のトラブルに「故障かな?」「どうしたらいいの?」と焦ってしまいますよね。

ご安心ください。この記事を読めば、エコキュートの漏電遮断器が上がらない原因から、ご自身で安全にできる対処法、そして修理が必要な場合の費用相場まで、すべてが分かります。

原因不明のまま不安な時間を過ごすのはもう終わりです。落ち着いて、一つずつ確認していきましょう。

【執筆者】
大谷

家電ライター/家電製品アドバイザー
ライターとして5,000記事以上執筆し、自身のサイトは月間10万PVを達成。
多数の専門家と連携し、多角的な視点を取り入れた質の高いコンテンツ制作を常に心掛けている。

まずは落ち着いて!漏電遮断器が上がらない時に確認すべき3つのこと

漏電遮断器が上がらない時、すぐに「故障だ!」と決めつけるのはまだ早いです。まずはご自身で確認できる基本的なポイントを3つ見ていきましょう。

ブレーカーのレバーは中間で止まっていませんか?

漏電を検知して遮断器が作動した場合、レバーが「オン」と「オフ」のちょうど中間で止まっていることがあります。

この状態では、いくら上に上げようとしても上がりません。一度、レバーを完全に「オフ」の位置(一番下)までカチッと下げてから、改めて「オン」の位置(一番上)に上げてみてください。

これで復旧すれば、一時的な電気ノイズなどが原因だった可能性があります。もし、上げてもすぐに落ちる、または全く上がらない場合は、他の原因が考えられます。

ブレーカーはどこにある?分電盤と本体の2箇所をチェック

エコキュート関連の漏電遮断器は、実は1箇所だけではないことが多いです。確認すべき場所は以下の2箇所です。

  • 家の分電盤:玄関や洗面所などにある、家全体の電気を管理する盤です。複数のブレーカーが並んでおり、「エコキュート」や「給湯器」と書かれた個別のブレーカー(安全ブレーカー)を確認します。
  • エコキュート本体:貯湯タンクユニットの下部などにあるカバーを開けると、専用の漏電遮断器が設置されています。

分電盤のブレーカーは入っているのに本体の遮断器が落ちている、というケースもありますので、必ず両方を確認しましょう。

「テストボタン」で漏電遮断器自体の故障を確認する方法

漏電遮断器には、正常に機能するかをチェックするための「テストボタン」が付いています。

これは、擬似的に漏電状態を作り出して、きちんと電気が遮断されるかを確認するものです。以下の手順で試してみましょう。

    1. 漏電遮断器のレバーが「オン」になっていることを確認します。
    2. 「テスト」と書かれた赤い(または黄色い)ボタンを押します。
    3. 正常であれば、カチッと音がしてレバーが「オフ」に落ちます。
    4. 確認後、レバーを再度「オン」に戻します。
テストボタンを押してもレバーが落ちない場合は、漏電遮断器自体が故障している可能性が非常に高いです。感電や火災のリスクを防ぐ安全装置が機能していない状態なので、すぐに専門業者に連絡してください。

エコキュートの漏電遮断器が上がらない・落ちる5つの主な原因

上記の基本操作を試しても状況が改善しない場合、エコキュート本体や周辺で何らかのトラブルが起きている可能性が高いです。そのほとんどは「漏電」が原因です。

ここでは、漏電を引き起こす代表的な5つの原因を解説します。

原因1:内部部品の経年劣化(寿命は10~15年)

エコキュートの寿命は、一般的に10年~15年と言われています。長年使用することで、内部のヒーターや電子基板、配線の被覆などが劣化し、電気の絶縁性能が低下して漏電につながります。

特にヒーターは常にお湯と接しているため、劣化しやすい部品の代表格です。設置から10年以上経過している場合は、経年劣化を第一に疑いましょう。

原因2:水漏れや水の侵入によるショート

電気製品にとって水は天敵です。エコキュートは水を扱う機器であるため、水漏れが漏電に直結しやすくなります。

      • 内部のパッキンの劣化
      • 配管の接続部の緩み
      • 台風などの豪雨による本体内部への浸水

本体の周りが濡れていたり、水が滴った跡があったりしないか確認してみてください。

原因3:電源ケーブルの破損(害獣の可能性も)

エコキュートは屋外に設置されることが多いため、電源ケーブルが常に風雨や紫外線にさらされています。

ケーブルの被覆が劣化してひび割れたり、ネズミなどの小動物にかじられたりして中の電線がむき出しになると、そこから漏電が発生します。

意外と多いのが、ネズミやハクビシンなどがケーブルをかじってしまうケースです。室外機やタンクユニットの周りに動物のフンなどがないかも、念のためチェックしてみると良いでしょう。

原因4:ホコリや虫などの異物侵入

機器の内部に侵入したホコリやクモの巣、虫の死骸なども漏電の原因になります。

これらの異物は湿気を吸いやすく、電気を通す通り道(トラック)を作ってしまいます。これが電子基板などに付着すると、ショートを引き起こすのです。これを「トラッキング現象」と呼び、火災の原因にもなるため非常に危険です。

原因5:自然災害(台風や大雨、落雷)の影響

台風やゲリラ豪雨によってエコキュートが一時的に浸水・冠水してしまい、内部の電気系統が故障することがあります。

また、近くで落雷があると、「雷サージ」と呼ばれる異常な高電圧が電線を通って流れ込み、エコキュートの安全装置が作動してブレーカーが落ちることがあります。この場合、機器内部の基板が損傷している可能性も否定できません。

【危険サイン】こんな症状はすぐ業者へ!絶対にやってはいけないこと

漏電は、感電や火災につながる可能性のある非常に危険な状態です。以下のようなサインが見られた場合は、ご自身での対処は絶対にやめて、直ちに専門業者に連絡してください。

絶対にやってはいけないこと:ブレーカーのオン・オフを繰り返す

「そのうち直るかも」と期待して、何度もブレーカーのスイッチを入れたり切ったりする行為は非常に危険です。漏電が継続している状態で無理に電気を流そうとすると、エコキュート本体の故障を悪化させたり、火災を引き起こしたりする可能性があります。

サイン1:焦げ臭い匂いや「ジー」という異音

エコキュート本体や分電盤の周りから、プラスチックが焼けるような焦げ臭い匂いがする場合、内部でショートが起きている可能性が極めて高いです。また、「ジー」「ブーン」といった普段とは違ううなり音が聞こえる場合も電気的な異常のサインです。火災の前兆かもしれないので、非常に危険な状態です。

サイン2:明らかな水漏れや本体の破損

本体の下から水が漏れ出ている、タンクや配管にひび割れや変形がある、といった場合は、その箇所が原因で漏電していることが強く疑われます。見た目で異常がわかる場合は、それ以上触らずに専門家の判断を仰ぎましょう。

エコキュートの漏電修理はどこに頼む?依頼先と費用相場を徹底比較

いざ修理を依頼するとなっても、「どこに頼めばいいの?」と迷ってしまいますよね。依頼先には主に3つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

依頼先の選択肢と特徴

依頼先 メリット デメリット・注意点
メーカー ・製品知識が豊富で安心感が高い
・純正部品で修理してくれる
・費用が比較的高額になる傾向がある
・訪問までに数日かかる場合がある
販売店(設置工事業者) ・設置時の状況を把握している
・施工ミスなら無償対応の可能性も
・業者によって技術力に差がある
・すでに廃業している可能性もある
給湯器専門業者 ・対応が迅速(即日対応も可能)
・費用が比較的安いことが多い
・地域密着で柔軟な対応が期待できる
・信頼できる業者を自分で見つける必要がある
・資格の有無や保証内容の確認が必須
まずは保証書を確認し、エコキュートを設置してくれた販売店(据付工事店)に連絡するのがおすすめです。万が一、設置時のミスが原因だった場合、無償で対応してくれる可能性があります。

気になる修理費用の目安は?

修理費用は故障箇所によって大きく変わりますが、一般的な相場は以下の通りです。多くの業者は「出張費+診断料+技術料+部品代」という料金体系になっています。

作業内容 費用相場(目安)
漏電調査(原因特定) 8,000円 ~ 20,000円程度
漏電遮断器(ブレーカー)の交換 15,000円 ~ 30,000円程度
内部部品(ヒーター、基板など)の交換 20,000円 ~ 60,000円以上
水漏れ修理 15,000円 ~ (症状による)

※上記はあくまで目安です。正確な料金は必ず見積もりで確認してください。

修理?交換?判断の目安は「使用年数10年」

もしお使いのエコキュートが設置から10年以上経過している場合、修理ではなく本体の交換も視野に入れることを強くおすすめします。

理由は2つあります。

      1. 修理しても別の場所がすぐに故障する可能性がある:経年劣化は全体的に進んでいるため、一箇所を直しても「いたちごっこ」になることが多いです。
      2. 部品の供給が終了している可能性がある:メーカーは部品を一定期間しか保有していないため、古い機種だと修理自体が不可能な場合があります。

高額な修理費用を払うのであれば、最新の省エネ性能が高いエコキュートに交換したほうが、長期的に見て光熱費も安くなり経済的です。

どの業者に頼めばいいか分からない、悪徳業者に引っかかりたくない…という方は、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。こちらの記事で優良な業者の選び方を解説していますので、ぜひ参考にしてください。

エコキュートの修理・交換業者おすすめ5選!
エコキュートの修理・交換業者おすすめ5選!突然お湯が出ないトラブルも即日対応の優良業者を厳選比較。料金相場や後悔しない選び方、補助金情報も解説。あなたにぴったりの業者が必ず見つかります。

【FAQ】エコキュートの漏電遮断器に関するよくある質問10選

最後に、エコキュートの漏電遮断器トラブルに関する、よくある質問をQ&A形式でまとめました。

Q1. ブレーカーをリセットする正しい手順をもう一度教えてください。
A1. はい。①エコキュート本体の漏電遮断器を完全に「オフ」にします。②30秒ほど待ちます。③本体の遮断器を「オン」に戻します。④家の分電盤にあるエコキュート用のブレーカーを「オン」にします。この手順で試してみてください。
Q2. 漏電しているか自分で特定する方法はありますか?
A2. 分電盤を使った簡易的なチェック方法があります。①すべての安全ブレーカー(小さいやつ)をオフにします。②漏電ブレーカーをオンにします。③安全ブレーカーを一つずつオンにしていきます。特定のブレーカーを上げた瞬間に漏電ブレーカーが落ちれば、その回路が漏電している可能性が高いです。ただし、これはあくまで切り分けの目安であり、調査・修理は必ず専門家に依頼してください。
Q3. 漏電すると電気代は上がりますか?
A3. はい、上がります。漏れた電気も電力メーターは計測してしまうため、普段より電気代が不自然に高くなることがあります。漏電遮断器が作動するのは、こうした無駄な電力消費や危険を防ぐためでもあります。
Q4. 保証期間内なら無料で修理できますか?
A4. はい、メーカーの保証期間内であれば、無償で修理してもらえる可能性が高いです。通常、本体は1年、冷媒系統は3年、タンクは5年などの保証が付いています。まずは保証書を確認してみましょう。販売店独自の延長保証に加入している場合も同様です。
Q5. 賃貸住宅の場合は誰に連絡すればいいですか?
A5. 賃貸物件の場合は、ご自身で業者を手配する前に、必ず大家さんか管理会社に連絡してください。設備は大家さんの所有物ですので、勝手に修理や交換をするとトラブルになる可能性があります。
Q6. 夜間や休日に対応してくれる業者はいますか?
A6. はい、多くの給湯器専門業者が24時間365日対応を謳っています。ただし、深夜や早朝は割増料金がかかる場合があるので、事前に料金体系を確認しておくと安心です。
Q7. 業者を呼んだけど修理不要だった場合、料金はかかりますか?
A7. はい、かかります。部品交換などの作業が発生しなくても、「出張・診断料」として4,000円~10,000円程度の費用が請求されるのが一般的です。
Q8. 雷が原因でブレーカーが落ちることはありますか?
A8. あります。これは「雷サージ」が原因で、エコキュートを守るために安全装置が働いた結果です。一度リセットして復旧すれば問題ないことが多いですが、もし復旧しない場合は内部の基板が損傷している可能性があります。
Q9. 修理を依頼する前に準備しておくことはありますか?
A9. スムーズに話を進めるために、以下の情報を準備しておくと良いでしょう。
・エコキュートのメーカー名と型番(本体にシールが貼ってあります)
・エラーコード(リモコンに表示されている場合)
・いつから、どのような症状が出ているか
Q10. 漏電を放置するとどうなりますか?
A10. 非常に危険です。漏電遮断器が故障している状態で放置すると、感電事故や火災につながる恐れがあります。また、電気代も無駄に消費し続けます。漏電が疑われる場合は絶対に放置せず、速やかに専門業者に点検を依頼してください。

まとめ:エコキュートの漏電遮断器が上がらない時は、安全第一で専門家へ!

今回は、エコキュートの漏電遮断器が上がらない原因と対処法について詳しく解説しました。最後に重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

      • まずはブレーカーのレバーを一度下に下げてから上げ直してみる。
      • それでもダメなら、経年劣化、水漏れ、ケーブル破損などの漏電が原因の可能性大。
      • 焦げ臭い匂いや水漏れなど、危険なサインを見つけたらすぐに業者へ連絡!
      • 何度もスイッチを入れるのは絶対にNG。
      • 依頼先はメーカー、販売店、専門業者の3択。メリット・デメリットを理解して選ぶ。
      • 使用年数が10年を超えているなら、修理より交換が経済的な場合も。

突然お湯が使えなくなると本当に困りますが、焦りは禁物です。この記事でご紹介した手順でまずは安全を確認し、ご自身での対処が難しいと判断したら、無理をせずに信頼できるプロに相談してくださいね。

あなたの家のエコキュートが一日も早く復旧し、安心してお湯を使えるようになることを願っています。あなたのエコキュートトラブルの経験も、もしよろしければ下のコメントで教えてくださいね!

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