「うちのエコキュート、すぐにお湯がなくなっちゃう…特に冬は不安でたまらない!」
4人家族なのに、お風呂の湯張りとシャワーで、もう残湯量が激減。追い焚きをしたら、次に使う家族は湯切れでヒヤヒヤ…。新品の頃からずっと悩んでいる、あなたと同じ経験をしている方は少なくありません。
この記事は、そんなあなたの悩みを解決するために、エコキュートの湯切れが早い主な原因を4つに分類し、今すぐ自宅でできる具体的な対処法までを徹底解説します!
設定の見直しや簡単な点検で解決することも多いので、不安を解消し、快適なバスタイムを取り戻しましょう。
エコキュートの湯切れが早いと感じる!まず確認すべき4つの原因
「エコキュートの湯切れが早い」と感じたとき、まず考えられる原因は大きく分けて以下の4つです。故障を疑う前に、まずはご自宅の使い方や設定を確認してみましょう。
原因1:エコキュートの設定が「省エネ優先」になっている
エコキュートは、電気代を節約するための機能が豊富です。しかし、これらの機能が働いているせいで、結果的に「お湯が足りない」という事態を引き起こすことがあります。
- おまかせ節約設定:省エネモードのため、貯湯量が減る傾向にあります。
- ダブルピークカット設定:これも省エネのための設定で、沸き上げが抑制される可能性があります。(※機種によってはこの設定がない場合もあります)
- ピークセーブ設定:夜間だけでは必要な量が沸き上がらない可能性があります。
特に、冬場などお湯の使用量が増える時期に「節約モード」のままになっていると、必要な量のお湯が貯まらず、湯切れしやすくなります。
原因2:お湯の「消費量」が設定や季節と合っていない
お湯の消費の仕方が、タンクの容量や沸き上げ設定量と合っていないことも、湯切れの大きな原因です。
- 冬場の外気温低下:外気温が低い冬は、タンク内の保温性が高くても、夏場と比べてお湯が冷めるのが早くなります。同じ設定でも、冬は夏より使えるお湯の量が少なくなるため注意が必要です。
- 集中的な使用時間帯:ご家族が短時間に集中して入浴(シャワー・湯張り)を行うと、一気に大量のお湯が消費され、湯切れにつながります。
- 自動配管洗浄・追い焚き・保温機能:
- 自動配管洗浄:機種によっては1回あたり約10Lのお湯を消費します。
- 自動保温:浴槽のお湯を循環させ、タンク内の熱を使って温め直すため、タンクのお湯を消費します。
- 追い焚き:こちらもタンク内のお湯を消費します。
- 湯沸かし量が少ない設定:家族構成の変化などでお湯の使用量が増えたにもかかわらず、「少なめ」などの設定のままになっている場合も足りなく感じます。
原因3:機器の「簡単な不具合」や「設置環境の問題」
設定の問題だけでなく、機器周りの環境や、簡単な部品の操作で解決できるケースもあります。
- タンク内の空気だまり:稀に、貯湯タンクの上部に空気がたまり、実際の貯湯量が少なくなっている可能性があります。「逃し弁」を操作してエア抜きを行うことで解決できる場合があります。
- ヒートポンプユニットの設置環境:エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の前に、意匠的な囲いなどを設置している場合、冷気がこもり、お湯が全く沸かなくなることがあります。ヒートポンプ周辺は開放空間にする必要があります。
原因4:エコキュート本体の「故障」や「水漏れ」
設定や使い方の問題ではない場合、機器本体の不具合や故障が疑われます。この場合は業者による点検・修理が必要です。
- 本体や配管からの水漏れ:タンクや配管に亀裂が入ってお湯が漏れていると、使っていなくてもお湯が減っていきます。「配管のつなぎ目から水が漏れている」「周辺が水浸しになっている」場合は、漏湯の可能性が高いです。
- 内部部品の故障:
- 温度センサーの不良:高温貯湯ができないなど、タンク内の温度が正しく測定できず、必要な温度まで沸き上げられない場合があります。
- 三方弁などの故障:ヒートポンプからのお湯がタンクの下部に流れてしまうなど、沸き上げが完了したと誤認して早期に停止してしまう可能性があります。
- 基板の故障:正常な制御が行えなくなり、沸き上げ不良につながることがあります。
【今すぐできる!】湯切れを防ぐための具体的な対処法5選
湯切れの原因が設定や簡単な不具合にある場合、今すぐ自分でできる対処法で改善が期待できます。まずは以下の5つの方法を試してみましょう。
対処法1:おまかせ設定を見直し「沸き増し」を行う
エコキュートのリモコン設定を見直すことが、最も簡単な解決策です。
- 「おまかせ節約設定」の解除:省エネモードを解除し、必要な量のお湯をしっかりと沸き上げる設定に変更します。
- 湯量設定の変更:常に湯量が足りない場合は、湯量設定を「たっぷり」に変更するか、お好みの湯量設定ができる機種であれば設定を見直します。
- 「沸き増し」の活用:一時的にお湯をたくさん使った日や、家族の入浴時間が集中する日など、湯量が不足しそうな場合は、日中でも「沸き増し」運転を行いましょう。
対処法2:「保温」や「追い焚き」の設定を見直す
お風呂の「自動保温」や「追い焚き」は、タンク内のお湯を消費します。頻繁に湯切れする場合は、これらの機能に頼りすぎないように見直してみましょう。
- 自動保温機能の停止:浴槽のお湯を冷めにくくするため、フタをしっかり閉めるなどして、自動保温機能を停止または時間を短縮します。
- 追い焚きの頻度を減らす:入浴時間を集中させたり、断熱性の高い浴槽カバーを利用したりして、追い焚き回数を減らす工夫をしましょう。
対処法3:貯湯タンクの「逃し弁」操作でエア抜きをする
タンク内に空気だまりができている可能性がある場合は、簡単なエア抜き作業を試してみましょう。
- 貯湯タンクの「逃し弁」を開く。
- 排水管からお湯(水)が出てくるか確認する。
正常であればすぐに水やお湯が出てくるはずです。もし数分経ってもお湯が出てこない場合は、空気だまりができている可能性が高く、湯不足の一因と考えられます。
対処法4:ヒートポンプユニットの「設置環境」を改善する
ヒートポンプユニットの周辺が冷気だまりになっていると、お湯が効率よく沸きません。ユニット周辺が開放的になっているか確認してください。
対処法5:漏湯の有無を確認する
お湯を使っていないのに残湯量が減り続ける場合、漏湯が疑われます。
- エコキュートの排水管が熱くなっていないか触って確認します。熱い場合はお湯が漏れている可能性が高いです。
- 配管のつなぎ目や本体周辺に水漏れの跡がないか確認します。
漏湯が確認できた場合は、すぐに業者に連絡してください。
対処法を試しても解決しない場合は「故障」の可能性が高い
上記で紹介した設定の見直し、エア抜き、設置環境の改善など、できる限りのことを試してもなお「エコキュートの湯切れが早い」という状況が続く場合は、残念ながら機器本体の故障である可能性が非常に高いです。
故障のサイン:残湯量の異常な減少と沸き上げ動作
例えば、370Lタイプのエコキュートで浴槽への湯張り(約120L)をしただけで残湯量が半分近くまで急激に減るなど、明らかに貯湯量と消費量が合わない場合は異常です。
設置当初からこの状態が続いている場合は、内部の温度センサーや基板の故障、あるいは三方弁の不具合などが考えられます。
深夜にヒートポンプが長時間運転しているのに、翌朝になってもお湯がしっかり貯まっていない、という場合も故障の可能性大です。
故障を疑う場合の対応手順
故障が疑われる場合は、以下の手順で専門家に対応を依頼しましょう。
- リモコンのエラーコードを確認する:リモコンに異常を知らせるエラーコードが表示されていないか確認します。エラーコードは故障内容を特定する重要な手掛かりになります。
- メーカーまたは販売店に連絡する:エラーコードと症状を伝え、点検・修理を依頼します。給湯機には異常をチェックする機能があるため、メーカーであれば異常な部位を特定できます。
- 機器の型番を準備しておく:連絡する際は、機器本体(貯湯タンク)に記載されている型番(例:パナソニックHE-W37CQなど)を控えておくとスムーズです。
特に、設置時期からずっと湯切れに悩んでいる場合は、できるだけ早く点検してもらうことが大切です。給湯機メーカーや専門店に、一度見てもらいましょう。
よくある質問(Q&A)
エコキュートの湯切れに関する、よくある疑問にお答えします。
A. リモコンの残湯量メモリがゼロになり「沸き上げ中」になったとしても、その時点でお湯の残りが少ないことに変わりありません。沸き上げ動作中でも、設定温度のお湯として供給できる能力には限界があります。沸き上げが追いつかなくなれば湯切れしますので、メモリがない状態でのお湯の使用は注意が必要です。
A. 一般的に、エコキュートは貯湯温度を60度から90度まで設定できるはずです。しかし、機種によってはリモコンから直接設定する項目がなく、メーカー側で65℃や70℃などと設定されている場合があります。お湯が足りない場合は、リモコンの「湯量設定」や「おまかせ設定」の変更で対処することが基本です。
A. 家族構成やライフスタイルが変わって使用量が大幅に増えた場合、エコキュートを容量の大きいものに交換することも検討すべきです。容量の割に実際の貯湯量が少ない、省エネに特化した機種もあるため、現在の機種が家族の生活スタイルに合っているか見直す良い機会かもしれません。
A. ご利用のメーカー名と機種番号(型番)を公式サイトで検索するか、メーカーのカスタマーサービスに問い合わせることで確認できます。過去に点検を受けていても、症状が改善していない場合は再度連絡することをおすすめします。
A. 最も分かりやすいのは、エコキュート本体の排水管に触れてみることです。お湯を使っていないにもかかわらず、排水管が熱くなっている場合は、内部でお湯が漏れている「漏湯」の可能性が高いです。
A. 電力会社ごとの電気料金が安い時間帯に沸き上げが行われるよう設定するのが一般的です。この設定が間違っていると、電気料金が高い時間帯に沸き上げを行ってしまう可能性があり、電気代が高くなる原因になります。
A. 冬場は外気温が低いため、タンク内の貯湯温度が下がりやすくなります。夏場と同じ設定でも、使えるお湯の量が少なくなるため、湯切れしやすくなります。冬場だけでも「たっぷり」設定への変更や、「沸き増し」を活用しましょう。
A. エコキュートは、高温で沸かしたお湯に水を混ぜて給湯するため、残湯量のメモリは貯湯タンクの「熱量」を示しています。湯張りの量が約120Lでも、貯湯タンク(370Lなど)全体から見れば少量であるため、残湯量が急激に減るのは、熱をうまく使えていない、またはタンクの貯湯量がそもそも少ない、といった異常を示唆しています。
A. 給湯水栓から非常に熱いお湯(70℃程度)が出ない場合、エコキュート内部の温度センサーが故障し、高温で貯湯できていない可能性があります。これは機器本体の故障のサインの一つです。
A. お湯の保温や追い焚き機能、自動配管洗浄機能が、思っている以上にお湯を消費している可能性があります。特に、長時間の自動保温はタンクのお湯を消費しやすいので、設定を見直しましょう。
まとめ:不安を解消して快適なバスタイムを取り戻しましょう
エコキュートの湯切れが早い原因と対処法について解説しました。お湯が足りなくてヒヤヒヤする毎日は、とてもストレスですよね。
湯切れの原因は、多くの場合、「設定の見直し」「使用方法の調整」「簡単なエア抜き」で解決できます。まずはリモコンの設定(節約モードの解除や湯量変更)から試してみるのが最も効果的です。
しかし、ご自身でできる対処法をすべて試しても状況が改善しない場合は、内部部品の故障や漏湯など、専門家による点検が必要な「異常」と考えられます。特に、設置当初から悩んでいる場合は、早めにメーカーや信頼できる業者に相談しましょう。給湯機メーカーに型番(機種番号)を伝えれば、適切なアドバイスが受けられますよ。
あなたのエコキュートの不安が解消され、家族みんなが心置きなくお風呂に入れる快適な生活を取り戻せるよう、この記事が役立つことを願っています!
もし、点検の結果「修理が必要」「交換が必要」となった場合は、信頼できる業者に依頼することが大切です。下記でおすすめの業者を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

あなたのエコキュートでの「湯切れエピソード」や「解決策」も、ぜひコメントで教えてください!
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