「最近、エコキュートからブーンという低い音が聞こえる…」
「もしかして故障の前兆?火事になったりしない?」
毎日使うエコキュートから聞き慣れない異音がすると、こんな風に不安になりますよね。
実は、エコキュートの「ブーン」という異音には、心配いらない“正常な音”と、すぐに対応すべき“危険なサイン”の2種類があります。
この記事では、エコキュートの「ブーン」という異音の正体から、ご自身でできるチェック方法、具体的な対処法まで、誰でもわかるように徹底解説します。最後まで読めば、異音の原因をスッキリ解決し、今日から安心してエコキュートを使えるようになりますよ!
エコキュートからブーンと異音がする主な原因は?
まず結論からお伝えすると、「ブーン」という音の正体は、ほとんどがヒートポンプユニットのファンモーターに関連する音です。エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすため、ファンを回して空気を取り込んでいます。
その上で、音が「正常」か「異常」かを見極めることが重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
【様子見OK】正常な作動音の場合
以下のようなケースは、エコキュートが正常に動いている証拠なので、ひとまず安心してください。
- ファンモーターの駆動音: ヒートポンプユニットがお湯を沸き上げている最中に聞こえる「ブーン」という音です。毎日同じようなタイミング・音量で聞こえるなら、問題ありません。
- 正常運転時の低周波音: エコキュートは稼働中に「ブーン」という低い音(低周波音)を常に発しています。その音量は40dB(デシベル)ほどで、これは「図書館の中」や「夜間の住宅街」と同じくらいの静かさ。特に夜間、周りが静かになると少し気になるかもしれませんが、機械の異常ではありません。
【要注意】故障や異常が疑われる場合
一方で、次のような特徴を持つ「ブーン」音は、故障や不具合のサインかもしれません。
- ファンモーターの経年劣化・損傷: 長年使っていると、モーター自体が劣化して異音の原因になります。10年以上使用している場合は要注意です。
- 異物(虫や小石など)の混入: ファンが回転中に、外部から小石や虫、ゴミなどを吸い込んでしまい、正常に回れずに大きな音を立てることがあります。
- 内部部品の問題: エコキュート内部の部品に何らかの問題が生じ、稼働時に大きな負荷がかかって唸るような音が出ている可能性も考えられます。
ブーン音、放置はNG?危険度チェックリスト
「うちの音はどっちなんだろう…」と迷ったら、以下のリストで危険度をチェックしてみてください。
- ✅ 以前と比べて、明らかに音が大きくなった
- ✅ 「ブーン」という音以外に「カタカタ」「ガガガッ」といった他の音も混ざっている
- ✅ エコキュートを起動してすぐに大きな音が鳴り始める
- ✅ 焦げ臭いなどの異臭がする、または本体から水漏れしている
- ✅ リモコンにエラーコードが表示されている
ブーンという異音がした時に自分でできる対処法3ステップ
実際に異音がしたら、慌てずに以下の3ステップで対応しましょう。安全第一で進めることが大切です。
STEP1: まずは落ち着いて安全を確保
異音に気づいたら、まずエコキュートの運転を停止しましょう。万が一、不完全燃焼やガス漏れ(※オール電化の場合は該当しません)が原因だった場合、大きな事故を防ぐための最も重要な初動です。
STEP2: 周辺の状況を確認する
運転を停止したら、落ち着いて以下の点を目で見て確認します。
- ヒートポンプユニットの周り: 周囲に物が置かれていませんか?物が振動して音を大きくしている可能性があります。物を離してみてください。
- 本体の見た目と匂い: 本体から水が漏れていたり、焦げたような跡はありませんか?異臭がしないかも確認しましょう。
- エラーコードの確認: 浴室や台所のリモコンに、エラーコード(H54など)が表示されていないかチェックします。もし表示されていたら、必ずメモを取っておきましょう。業者に伝える際に非常に役立ちます。
STEP3: 専門業者に連絡する
STEP2で異常が見つかった場合や、原因がわからない場合は、迷わず専門の業者に連絡してください。
ブーンだけじゃない!注意すべきエコキュートの危険な異音ワースト5
エコキュートが発する危険なサインは「ブーン」音だけではありません。ついでに他の異音も知っておくことで、いざという時にすぐ対応できますよ。
異音の種類 | 考えられる原因 | 危険度 |
---|---|---|
ボンッ! | 不完全燃焼の可能性。一酸化炭素中毒など重大事故の危険性あり。 | ★★★★★ (超危険) |
キーン | ウォーターハンマー現象。配管の破裂につながる恐れあり。 | ★★★★☆ (危険) |
ピーピー | 送風機のファン故障やガスの異常。放置すると故障が悪化。 | ★★★☆☆ (要対応) |
キュルキュル | 加圧ポンプの不具合。お湯の出が悪くなる。 | ★★★☆☆ (要対応) |
カタカタ | 部品の緩みやファンの故障、異物混入の可能性。 | ★★☆☆☆ (要点検) |
これらの音が聞こえた場合も、まずは運転を停止し、速やかに専門業者へ相談してください。
ブーン音はご近所トラブルの種?低周波音問題と対策
故障ではない「ブーン」という低周波音。実は、これが原因でご近所トラブルに発展するケースもあるんです。
自分にとっては気にならない音でも、お隣の寝室のすぐそばにヒートポンプユニットが設置されていると、夜間に音が響いて睡眠を妨げてしまうことも…。
そんなトラブルを防ぐために、今すぐできる対策を3つご紹介します。
- 防振ゴムを設置する: ヒートポンプユニットの足の下に防振ゴムを敷くことで、地面への振動を抑え、共振による音の増幅を防ぎます。
- 防音シートを貼る: ユニットの近くの壁や塀に防音シートを貼ることで、音の反射を和らげることができます。
- 設置場所を工夫する: これから設置する、または移設が可能な場合は、自宅や隣家の寝室から離れた場所に設置するのが最も効果的です。
エコキュートの寿命かも?修理と交換の判断基準
異音の原因が、実はエコキュートの寿命であるケースも少なくありません。
「修理すればまだ使える?」それとも「思い切って交換した方がお得?」と悩みますよね。ここでは、その判断基準を解説します。
エコキュートの寿命は10年〜15年
一般的に、エコキュートの寿命は10年~15年と言われています。特に、お湯を作る心臓部であるヒートポンプユニットは5年~15年が目安です。
もしお使いのエコキュートが10年近く経過しているなら、異音は寿命が近づいているサインかもしれません。
こんな場合は「交換」がおすすめ!
以下の項目に当てはまる場合は、修理を繰り返すよりも新品に交換した方が、長期的にはコストパフォーマンスが良くなる可能性が高いです。
- 使用年数が10年を超えている
- 修理の見積もりが高額だった(10万円を超えるなど)
- メーカーに交換部品の在庫がなく、修理に時間がかかる
- 最新の省エネモデルに替えて、電気代を節約したい
経年劣化したエコキュートは、一箇所を修理しても、またすぐに別の場所が故障する…という負のループに陥りがち。修理の間はお湯が使えず、ストレスも溜まります。
「じゃあ、どこに頼めばいいの?」と迷ってしまいますよね。業者選びは、安さだけでなく、実績や保証、対応の速さも重要です。
信頼できる業者をじっくり比較検討したい…という方は、こちらの記事でおすすめの優良業者を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

エコキュートの異音に関するよくある質問(Q&A)
最後に、エコキュートの異音に関してよく寄せられる質問をまとめました。
まとめ:エコキュートの異音は放置せず、早めの点検を!
いかがでしたか?エコキュートの「ブーン」という異音について、原因から対処法まで詳しく解説しました。
最後に、この記事の要点をもう一度おさらいしましょう。
- ✅ 「ブーン」音には正常な作動音と異常のサインがある
- ✅ 音が大きい、異臭がする、エラー表示がある場合は即時対応が必要
- ✅ 異音がしたら運転を止め、状況を確認して専門業者に連絡する
- ✅ 使用年数が10年を超えたら、修理より交換がお得な場合も
エコキュートからの異音は、「ちょっと見てほしい!」という機械からの大切なサインです。
「まあ、いっか」と放置してしまうと、修理費が高くついたり、冬場にお湯が使えなくなったりと、大変なことになりかねません。
この記事を参考に、まずはご自宅のエコキュートの状態を確認し、少しでも不安を感じたら、迷わずプロに相談してみてくださいね。早めの行動で、大きなトラブルを防ぎ、これからも安心して快適なバスタイムを送りましょう!
あなたのエコキュートでは、どんな異音がしましたか?もしよろしければ、コメントであなたの体験談も教えてくださいね!
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