「突然エコキュートのブレーカーが落ちてお湯が使えない…」
「漏電遮断器が何度も落ちるけど、原因が分からなくて不安…」
突然お湯が使えなくなると、本当に困りますよね。特に、エコキュートの漏電遮断器が落ちるという症状は、漏電や感電、火災のリスクも考えられ、大きな不安を感じるはずです。
この記事では、エコキュートの漏電遮断器が落ちる主な原因から、ご自身でできる対処法、そして絶対にやってはいけない注意点まで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたのエコキュートに何が起きているのかを理解し、安全かつ迅速に問題を解決するための第一歩を踏み出せます。
なぜ?エコキュートの漏電遮断器が落ちる5つの主な原因
結論から言うと、エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因は一つではありません。複数の要因が考えられます。ここでは、特に多い5つの原因を詳しく見ていきましょう。
原因①:経年劣化や水漏れによる漏電
最も多い原因の一つが、エコキュート本体や配管の経年劣化です。エコキュートの寿命は一般的に10年~15年と言われています。長年使用していると、部品の絶縁性能が低下したり、パッキンが劣化して水漏れが発生したりすることがあります。
特に、雨の日やその翌日にブレーカーが落ちやすい場合、雨水が機器内部に侵入し、漏電を引き起こしている可能性が高いです。漏れた水が電気系統に触れることで、漏電遮断器が作動するのです。
原因②:ケーブルや配線の損傷
屋外に設置されているエコキュートは、常に風雨や紫外線にさらされています。そのため、電源ケーブルや本体とヒートポンプをつなぐ配線が劣化・損傷することがあります。
- ネズミなどの小動物にかじられた
- ケーブルの上に物を置いていて、圧迫により被膜が破れた
- 長年の使用でケーブルが硬化し、ひび割れができた
このようなケーブルの損傷部分から電気が漏れ、漏電遮断器が作動します。
原因③:自然災害による浸水や内部の結露
台風やゲリラ豪雨などでエコキュートが一時的にでも水に浸かってしまうと、内部の電気部品が濡れてしまい、漏電の原因となります。
一度水が引いて乾いたように見えても、内部の基盤や配線はダメージを受けている可能性があり、後から不具合が発生することも少なくありません。また、冬場の凍結や、寒暖差による結露が原因で漏電することもあります。
原因④:エコキュート本体の部品故障
エコキュートは、ヒートポンプユニットや貯湯タンクなど、多くの精密な部品で構成されています。
- お湯を沸かすための「ヒートポンプ」
- お湯を循環させる「ポンプ」や「モーター」
- 動作を制御する「電子基板」
これらの内部部品が故障してショート(短絡)すると、漏電遮断器が落ちる原因になります。特に10年以上経過したエコキュートでは、部品の寿命による故障リスクが高まります。
原因⑤:エコキュート以外のブレーカーが落ちている
意外と見落としがちなのが、エコキュート本体ではなく、ご家庭の分電盤にあるブレーカーが原因のケースです。
漏電遮断器が落ちた!今すぐできる対処法と注意点
実際に漏電遮断器が落ちてしまった場合、慌てずに対処することが重要です。ここでは、ご自身でできることと、安全のために絶対にやってはいけないことを解説します。
STEP1:リモコンのエラーコードを確認する
まず、台所や浴室にあるエコキュートのリモコンを確認しましょう。何らかの異常が発生した場合、リモコンにエラーコードが表示されていることがあります。
このエラーコードをメモしておき、取扱説明書で内容を確認したり、業者に連絡する際に伝えたりすると、原因の特定がスムーズになります。
STEP2:専門業者やメーカーに連絡する
エラーコードを確認したら、速やかに専門の修理業者やメーカーのサポートセンターに連絡しましょう。漏電は感電や火災につながる可能性があり、非常に危険です。専門家による点検と修理が必要不可欠です。
特に、以下の症状が見られる場合は、すぐに連絡してください。
- ブレーカーを上げてもすぐに落ちる
- エコキュート本体から焦げ臭いにおいや異音がする
- 本体や周辺が濡れている
「もしかして故障かも?」と思ったら、プロに相談するのが一番の近道!
原因がわからないまま放置するのは不安ですよね。
信頼できる業者に見積もりを依頼して、まずは原因を特定してもらいましょう。
優良な業者をどうやって探せばいいか分からない…という方は、こちらの記事で厳選したおすすめ業者を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

これって修理?交換?判断の目安と費用相場
業者に連絡する前に、修理と交換のどちらになるのか、費用はどれくらいかかるのか、気になりますよね。ここでは判断の目安となるポイントをご紹介します。
判断の目安は「使用年数」
大きな判断基準となるのが、エコキュートの使用年数です。
- 使用10年未満の場合:
メーカー保証期間内の可能性もあります。基本的には修理での対応が中心となります。 - 使用10年以上の場合:
エコキュートの寿命が近づいています。今回修理しても、近いうちに別の部品が故障する可能性があります。修理費用が高額になる場合は、新しいエコキュートへの交換を検討した方が、長期的に見て経済的なケースが多いです。
修理・交換の費用相場
費用は故障箇所やメーカーによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 修理費用の場合:約15,000円~50,000円前後。基盤やヒートポンプなど主要部品の故障では10万円を超えることもあります。
- 交換費用の場合:約40万円~60万円前後(本体価格+工事費)。機種や機能によって価格は変動します。
エコキュートの漏電に関するよくある質問(Q&A)
ここでは、エコキュートの漏電に関してよく寄せられる質問にお答えします。
まとめ:エコキュートの漏電遮断器が落ちたら、まずは安全確保と専門家への相談を
今回は、エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因と対処法について詳しく解説しました。
エコキュートの漏電遮断器が落ちる主な原因
- 経年劣化や水漏れによる漏電
- ケーブルや配線の損傷
- 自然災害による浸水や内部の結露
- エコキュート本体の部品故障
- エコキュート以外のブレーカーが落ちている
漏電遮断器が落ちるという症状は、エコキュートが発する重大なSOSサインです。放置すると感電や火災といった大きな事故につながる危険性があります。
「そのうち直るかも…」と安易に考えず、まずはご自身の安全を第一に考え、速やかに信頼できる専門業者に点検を依頼してくださいね。
この記事が、あなたの不安を少しでも解消し、適切な行動をとるための一助となれば幸いです。
あなたのエコキュートトラブル、無事に解決しましたか?もしよろしければ、あなたの経験もぜひコメントで教えてくださいね!
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