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エコキュートのシャワーだけぬるい原因は?7つのチェックリストで徹底解説【すぐできる対処法】

エコキュートのシャワーだけぬるい原因は?7つのチェックリストで徹底解説【すぐできる対処法】
この記事は約10分で読めます。

「お風呂でリラックスしたいのに、シャワーがぬるくてイライラ…」

「お湯張りの温度は問題ないのに、なぜかシャワーだけ冷たい気がする…」

エコキュートをお使いのご家庭で、シャワーだけぬるいと感じることはありませんか?キッチンや洗面所は問題ないのに、浴室だけとなると「エコキュートの故障?」と不安になりますよね。

ご安心ください。その問題、エコキュート本体の故障ではなく、意外と簡単なことで解決するかもしれません。

この記事では、エコキュートのシャワーだけがぬるくなる原因を徹底的に分析し、ご家庭で今すぐ試せる具体的な対処法を分かりやすく解説します。不要な修理費用をかける前に、ぜひ最後まで読んでみてください。

【執筆者】
大谷

家電ライター/家電製品アドバイザー
ライターとして5,000記事以上執筆し、自身のサイトは月間10万PVを達成。
多数の専門家と連携し、多角的な視点を取り入れた質の高いコンテンツ制作を常に心掛けている。

まず確認!ぬるいのはシャワーだけ?家全体?

対処法を探る前に、まず最も重要な切り分けを行いましょう。それは、「お湯がぬるいのがシャワーだけなのか、それとも家中の蛇口すべてなのか」です。

なぜなら、この切り分けによって原因の在りかが大きく変わってくるからです。

  • シャワーだけがぬるい場合:
    原因はシャワーヘッドや浴室の混合水栓など、浴室内に限定されている可能性が高いです。
  • 家全体のお湯がぬるい場合:
    キッチンや洗面所も同様にぬるいなら、エコキュート本体や設定に原因がある可能性が考えられます。

まずはキッチンや洗面所でお湯を出してみて、温度を確認しましょう。この一手間が、原因特定への一番の近道になりますよ。

エコキュートのシャワーだけぬるい!考えられる5つの原因

シャワーだけがぬるい場合、原因は主に5つ考えられます。エコキュート本体の故障を疑う前に、まずはここをチェックしてみましょう。

原因1:シャワーヘッドや水栓(蛇口)の目詰まり

意外と見落としがちなのが、シャワーヘッドや水栓内部の目詰まりです。長年使っていると、水道水に含まれるカルキやゴミが溜まり、お湯の通り道を狭くしてしまいます。

水の勢いが弱くなるだけでなく、お湯と水の混ざり具合が悪くなり、結果としてぬるいお湯が出てくることがあるのです。

原因2:サーモスタット混合水栓の不具合

浴室でよく使われる「サーモスタット混合水栓」は、設定した温度のお湯を安定して出すための部品(温度調整ユニット)が内蔵されています。

この部品が経年劣化すると、温度を正しく調節できなくなり、設定温度よりもぬるいお湯しか出なくなるケースが非常に多いです。

「同じ蛇口から出るカラン(蛇口から直接出るお湯)は熱いのに、シャワーに切り替えるとぬるくなる」という場合、この混合水栓の不具合が最も疑わしい原因と言えます。

メーカーに問い合わせても「原因不明」と言われたケースも。実は、エコキュートメーカーや蛇口メーカーの担当者が見に来ても、原因が特定できないことがあります。これは、エコキュートと水栓、両方の知識がないと判断が難しい場合があるためです。

原因3:エコキュートのリモコン設定温度が低い

「設定温度は42℃にしてるのに…」と思うかもしれません。しかし、エコキュートの設定温度は、あくまでタンクから出てくるお湯の温度です。

そのお湯が配管を通ってシャワーから出るまでに、熱が逃げて(放熱して)温度が下がってしまいます。さらに、サーモスタット混合水栓は、そのお湯に水を混ぜて温度を調整するため、設定温度よりぬるく感じることがあるのです。

原因4:【特に冬場】配管の保温が不十分

エコキュートのタンクから浴室までの配管が長い場合や、配管の保温材が劣化している場合、外気の影響で運ばれる間にお湯が冷めてしまいます。

特に気温が低い冬場は、「以前よりシャワーがぬるくなった」と感じやすくなります。これもシャワー特有の原因というよりは、配管の長さや環境に左右される問題です。

原因5:同時に複数箇所でお湯を使っている

エコキュートから家の中へお湯を供給する配管は、1本のメイン管から枝分かれしています。そのため、キッチンで洗い物をしながらシャワーを浴びるなど、複数箇所で同時にお湯を使うと、お湯の量や水圧が分散してしまいます。

その結果、シャワーに届くお湯の量が不足し、温度が不安定になったり、ぬるくなったりすることがあります。

【今すぐ実践】シャワーがぬるい時の簡単対処法チェックリスト

原因がわかったところで、いよいよ実践です!専門業者を呼ぶ前に、ご自身で試せる対処法を簡単なチェックリストにしました。上から順番に試してみてください。

STEP1:リモコンの給湯温度を50℃~60℃に上げてみる

まず一番最初に試してほしいのがこれです。現在40℃~42℃程度に設定している場合は、思い切って50℃~60℃まで上げてみましょう。

配管での温度低下や混合水栓での混合を考慮すると、高めに設定しておくことで、ちょうど良い温度のシャワーが出る可能性が高いです。火傷には十分注意しながら、水栓側で温度を調整してください。

給湯温度を高く設定すると、低温やけどの危険性があります。特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、使用時に水栓側で必ず温度を確認するようにしてください。

STEP2:シャワーヘッドとフィルターを掃除する

シャワーヘッドを取り外し、内部のフィルターや散水板の穴を歯ブラシなどで優しく掃除しましょう。クエン酸などを使うと、カルキ汚れが落ちやすくなります。

また、水栓とシャワーホースの接続部分にもフィルター(ストレーナー)が付いていることが多いので、こちらも確認してゴミが詰まっていたら取り除きましょう。

STEP3:混合水栓の温度調整ハンドルを操作してみる

サーモスタット混合水栓の温度調整がうまくいっていない可能性があります。以下の操作を試してみてください。

  1. お湯側のハンドル(温度調整)を一番熱い方(MAX)に回す。
  2. 水側のハンドル(水量調整)を全開にする。

これで熱いお湯が出れば、水栓の温度調整機能の不具合が考えられます。逆に、水を一番絞ってお湯をMAXにしてもぬるいままなら、故障の可能性が高いです。

STEP4:他の蛇口をすべて閉めてシャワーを使う

家の中で他の場所でお湯や水を使っていないか確認し、すべて止めた状態でシャワーの温度を確かめてみましょう。これで温度が改善するなら、同時使用が原因です。

それでも解決しない…エコキュート本体の故障を疑うケース

上記の対処法をすべて試してもシャワーだけがぬるい場合、あるいは家全体のお湯がぬるい場合は、エコキュート本体に問題があるかもしれません。

タンクのお湯が少ない・湯切れしている

来客などで普段より多くお湯を使った日は、タンク内のお湯が不足(湯切れ)している可能性があります。リモコンでタンクの残湯量を確認してみましょう。足りなければ「沸き増し」を行う必要があります。

エコキュート本体の部品が故障している

エコキュートの寿命は一般的に10年~15年と言われています。設置から10年以上経過している場合、内部の混合弁やセンサーなどの部品が故障し、温度調整がうまくできなくなっている可能性があります。

リモコンに何かしらのエラーコードが表示されていないかも確認しましょう。エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書を確認するか、メーカーや専門業者に問い合わせてください。

専門業者に相談するタイミング

自分でできる対処法を試しても全く改善しない場合は、無理せず専門業者に点検を依頼しましょう。特に、混合水栓の交換やエコキュート本体の修理は、専門的な知識と技術が必要です。

「どこに頼めばいいかわからない…」という方は、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。以下の記事でおすすめの業者を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

エコキュートの修理・交換業者おすすめ5選!
エコキュートの修理・交換業者おすすめ5選!突然お湯が出ないトラブルも即日対応の優良業者を厳選比較。料金相場や後悔しない選び方、補助金情報も解説。あなたにぴったりの業者が必ず見つかります。

エコキュートのシャワーに関するよくある質問(Q&A)

Q1. メーカー(パナソニックやKVK)に見てもらっても「原因不明」と言われました。どうすれば?

A1. これは非常に困るケースですよね。原因がエコキュート側か水栓側か、切り分けが難しい場合に起こりがちです。この場合は、エコキュートと水道設備の両方に詳しい、経験豊富な修理業者に相談することをおすすめします。両方の視点から原因を調査してくれます。

Q2. シャワーの勢いが弱いのも関係ありますか?

A2. はい、大いに関係あります。シャワーの勢いが弱いのは、目詰まりや水圧低下のサインです。お湯と水がうまく混ざらず、ぬるくなる原因に直結します。まずはシャワーヘッドの掃除を試してみてください。

Q3. 冬だけシャワーがぬるくなります。なぜですか?

A3. 主に2つの原因が考えられます。1つは水道水の温度が夏場より低いため、同じお湯の量でも混ざるとぬるく感じること。もう1つは、外気温の低下でエコキュートから浴室までの配管が冷やされ、お湯の温度が下がってしまうことです。対策として、冬場は給湯設定温度を少し高めにすると効果的です。

Q4. 設定温度を上げると電気代は高くなりますか?

A4. はい、タンクのお湯をより高温に沸かすため、電気代は若干上がります。ただ、シャワーがぬるくて長時間お湯を出しっぱなしにするよりは、設定温度を上げて短時間で済ませる方が経済的な場合もあります。ライフスタイルに合わせて調整してみてください。

Q5. 2階に浴室があるのですが、シャワーがぬるいことと関係ありますか?

A5. 関係ある可能性があります。エコキュートの設置場所が1階で浴室が2階の場合、高低差があるため水圧が弱くなる傾向があります。水圧が弱いとシャワーがぬるく感じることがあります。この場合は、高圧タイプのエコキュートへの交換や、加圧ポンプの設置などが対策となります。

Q6. 蛇口の中の部品を2年前に交換したのに、またぬるくなりました。

A6. 交換した部品がサーモスタット混合水栓の温度調整ユニットであれば、その部品の初期不良や、他の部分(例えば、給湯器側から来るお湯の温度が不安定など)に原因がある可能性も考えられます。再度、交換を依頼した業者に点検してもらうのが良いでしょう。

Q7. 賃貸なのですが、誰に相談すればいいですか?

A7. 賃貸物件の場合は、まず大家さんや管理会社に連絡してください。設備の問題なので、勝手に業者を手配するとトラブルの原因になります。必ず指示を仰ぐようにしましょう。

Q8. 修理費用の相場はどれくらいですか?

A8. 原因によって大きく異なります。シャワーヘッドの交換なら数千円から、混合水栓の交換は部品代込みで3万円~5万円程度が目安です。エコキュート本体の部品交換となると5万円以上、本体交換なら30万円以上かかることもあります。

Q9. お湯張りは熱いのに、シャワーだけぬるいのはなぜですか?

A9. これは、サーモスタット混合水栓の不具合が原因である可能性が非常に高い典型的な症状です。お湯張り用のカランとシャワーでは、水栓内部のお湯の通り道や温度調整の仕組みが異なるため、このような現象が起こります。

Q10. ぬるいシャワーを我慢して使っていても大丈夫ですか?

A10. 直接的な危険は少ないかもしれませんが、快適なバスタイムが過ごせないのは大きなストレスですよね。また、水栓やエコキュートの不具合が原因の場合、放置すると症状が悪化し、最終的に全くお湯が出なくなったり、水漏れにつながったりする可能性もあります。早めの対処をおすすめします。

まとめ:エコキュートのシャワーがぬるい悩みから解放されよう!

今回は、エコキュートのシャワーだけがぬるい原因と対処法について詳しく解説しました。

最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • まず切り分け:ぬるいのはシャワーだけか、家全体かを確認する。
  • シャワーだけぬるい原因:多くは浴室の「混合水栓」や「シャワーヘッドの目詰まり」が原因。
  • 最初に試す対処法:リモコンの給湯温度を50℃~60℃に設定してみる。
  • それでもダメなら:シャワーヘッドの掃除や水栓の操作を試す。
  • 最終手段:家全体がぬるい、何をやっても改善しない場合は、専門業者に相談する。

「シャワーがぬるい」という地味なストレスは、毎日のことだからこそ早く解決したいもの。多くの場合、エコキュート本体の大きな故障ではなく、簡単な設定変更や掃除で改善します。

まずはこの記事で紹介したチェックリストを参考に、ご自身でできることから試してみてください。そして、もし手に負えないと感じたら、無理せずプロの力を借りましょう。

あなたのバスタイムが、再び快適でリラックスできる時間になることを願っています。あなたのシャワーがぬるくなった時の体験談も、ぜひ下のコメントで教えてくださいね!

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