「新しいカメラが欲しいけど、4Kと5Kって何が違うの?」
「数字が大きい5Kの方がキレイなんだろうけど、自分に本当に必要なのかな…」
そんな疑問を抱えて、このページにたどり着いたのではないでしょうか。
最近はスマホでも4K撮影が当たり前になり、5K対応の高性能カメラも増えてきました。しかし、スペックの数字だけを見ても、その違いを実感するのは難しいですよね。
この記事では、カメラ選びで迷っているあなたのために、4Kと5Kの具体的な違いから、あなたの使い方に合った解像度の選び方、さらには厳選したおすすめモデルまでを、専門用語を避けて分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたが本当に満足できる一台を見つけるヒントがきっと見つかりますよ。
結論:カメラは4Kと5Kどっちが良い?あなたの使い方で最適な解像度は決まる
早速結論からお伝えします。4Kと5Kのどちらが良いかは、あなたが「何を撮って」「どう楽しみたいか」によって決まります。
まずは、以下の比較表で自分に当てはまるのはどちらか、チェックしてみてください。
5Kがおすすめな人 | 4Kがおすすめな人 | |
---|---|---|
主な用途 | 映像作品の制作、本格的な編集、大画面での視聴 | Vlog、SNS投稿、家族の記録、日常的な撮影 |
こだわり | 細部まで美しく残したい、画質に一切妥協したくない | 手軽さと綺麗さのバランスを重視したい |
編集スタイル | 撮影後にトリミングやズームなど、凝った編集をしたい | 簡単なカット編集が中心、または撮って出しで使いたい |
PC環境 | 高性能なPCを持っている、または投資できる | 一般的なスペックのPCやスマホで編集したい |
重視する点 | 画質の絶対的な高さ・編集の自由度 | 扱いやすさ・データ管理のしやすさ・コストパフォーマンス |
いかがでしょうか?もしあなたが「映像の細部までこだわり、作品として仕上げたい」なら5K、「日常の思い出をキレイに、そして手軽に残したい」なら4Kが最適な選択肢となるでしょう。
次の章からは、なぜこのような結論になるのか、その理由をさらに詳しく解説していきます。
カメラの4Kと5Kの基本的な違いを徹底解説
「そもそも4Kと5Kって、具体的に何が違うの?」と感じている方も多いはず。ここでは、画質や使い勝手に影響する3つの大きな違いを見ていきましょう。
違い①:画素数(解像度)= 情報量の違い
4Kと5Kの最も基本的な違いは、「画素数」、つまり映像を構成する点の数です。
- 4K:3840×2160ピクセル = 約830万画素
- 5K:5120×2880ピクセル = 約1470万画素
5Kは4Kの約1.8倍もの画素数を持っています。これは、同じ画面サイズなら、5Kの方がより多くの情報を持っているということです。この情報量の差が、映像の精細さ、つまりディテールの表現力に直結します。
建物の輪郭や人物の髪の毛一本一本、遠くの風景のディテールまで、よりシャープでリアルに描き出せるのが5Kの強みなのです。
違い②:編集の自由度
この画素数の違いは、特に動画編集のときに大きな差となって現れます。
5Kのような高解像度で撮影しておけば、映像の一部を拡大(トリミング)したり、ズームしたりしても画質の劣化がほとんどありません。例えば、5Kで撮影した映像を4Kサイズに切り出しても、まだ4K画質を保てるのです。
違い③:データ量と必要なPCスペック
高画質・高機能な5Kですが、良いことばかりではありません。画素数が多い分、動画のファイルサイズが非常に大きくなります。
データが大きくなると、保存するためのSDカードやハードディスクも大容量のものが必要になりますし、編集作業には高い処理能力を持つパソコンが必須となります。
【用途別】カメラは4Kと5K、どっちが良い?あなたに合うのはコレ!
基本的な違いがわかったところで、次はあなたの使い方に落とし込んで、どちらが最適かを見ていきましょう。
5Kカメラがおすすめな人
以下のような目的を持つ方には、5Kカメラがその真価を発揮します。
- 本格的な映像作品を作りたい人:映画のようなシネマティックな表現や、細部の美しさにこだわりたいなら5Kが最適です。
- 編集で自由な表現をしたい人:撮影後にトリミングやズームを多用して、映像の構図を細かく調整したいクリエイターには必須の機能と言えるでしょう。
- 大画面テレビや高精細モニターで鑑賞したい人:5K対応のモニターで視聴すれば、その場にいるかのような臨場感を味わえます。
- 将来性を見越してコンテンツを作りたい人:今後5Kがスタンダードになる時代を見据え、資産として映像を残したい方にもおすすめです。
4Kカメラがおすすめな人
一方で、以下のような使い方なら、4Kカメラで十分満足できる可能性が高いです。
- YouTubeやSNSへの投稿がメインの人:現在の主要なプラットフォームでは4K画質で十分すぎるほど高画質です。データが軽いので、アップロードもスムーズです。
- 家族やペットの日常を手軽に記録したい人:扱いやすさと画質のバランスが良く、大切な思い出をキレイに残すのに最適です。
- PCスペックやストレージ容量に不安がある人:4Kならデータ管理がしやすく、一般的なPCでもサクサク編集できます。
- コストパフォーマンスを重視する人:5K対応モデルに比べて価格がこなれているモデルが多く、予算を抑えたい方には賢い選択です。
【厳選】4K・5K対応のおすすめカメラ3選
世の中には数多くのカメラがありますが、ここでは「画質」と「使いやすさ」を両立した、特におすすめのモデルを3つに絞ってご紹介します。なぜこの3つを選んだのか、その理由と共にご覧ください。
【アクションもVlogもこなす万能機】GoPro HERO12 Black

出典:GoPro
こんな人におすすめ:アクティブな趣味も日常も、高画質で残したい人
アクションカメラの代名詞GoProの最新モデル。最大5.3Kの圧倒的な高画質と、驚異的な手ブレ補正「HyperSmooth」が魅力です。スキーや登山などの激しい動きでも、まるでプロが撮ったような滑らかな映像が撮影できます。コンパクトで頑丈なので、どこにでも気軽に持ち出せるのも嬉しいポイント。「とりあえず最高画質で撮っておいて、後から編集したい」というニーズに完璧に応えてくれます。
「画質も手ブレ補正も妥協したくない、迷ったらコレ!」と言える、万能選手です。
【作品作りへの第一歩】SONY αシリーズ (α7 IVなど)

出典:SONY
こんな人におすすめ:写真も動画も、本格的なクオリティを求めたい人
プロの現場でも絶大な信頼を得ているSONYのミラーレスカメラ。特にα7 IVは、美しいボケ味や豊かな階調表現が可能なフルサイズセンサーを搭載し、高精細な4K動画撮影で高い評価を得ています。オートフォーカスの性能が非常に高く、動き回る子どもやペットもピントを逃しません。Vlogからショートフィルムまで、あなたの「表現したい」という想いに応えてくれる一台です。
【持つ喜びと確かな性能】FUJIFILM Xシリーズ (X-T5など)

出典:FUJIFILM
こんな人におすすめ:カメラのデザインや操作感も楽しみたい人
フィルムカメラのようなクラシカルなデザインと、ダイヤル中心の直感的な操作性が人気のシリーズ。FUJIFILMならではの美しい「色表現」には定評があり、撮ったままの色がすでに作品のような仕上がりになります。X-T5などの上位モデルは6.2K撮影にも対応しており、見た目のレトロさとは裏腹に、最先端の映像性能を秘めています。「道具」として愛着を持って長く付き合える、趣味性の高いカメラです。
カメラの購入で迷ったら、まずはレンタルサービスで試してみるのも賢い手です。自分に合った一台を見つけるために、じっくり使い比べてみましょう。

また、新しいカメラを購入する際は、今お持ちのカメラを買取に出すことで購入資金に充てることもできますよ。

どのメーカーが良いか迷っている方は、以下の記事も参考にしてみてください。


4K・5Kカメラ選びでよくある質問(Q&A)
最後に、カメラ選びで多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
A1. 5K映像をそのまま再生できるわけではありませんが、5K映像を4Kに縮小(ダウンサンプリング)して表示すると、元々4Kで撮影した映像よりもディテールが豊かでシャープに見える傾向があります。情報量が多い分、よりリッチな4K映像として楽しめる、と考えてください。
A2. 撮影設定にもよりますが、非常に大きな容量を消費します。安心して撮影するためには、最低でも128GB、できれば256GB以上の、書き込み速度の速い(V60やV90規格の)SDカードをおすすめします。
A3. これはPCのスペックに大きく依存します。目安として、近年のCore i7/Ryzen 7以上のCPU、16GB以上のメモリ、専用のグラフィックボード(GPU)が搭載されていることが望ましいです。スペックが満たない場合、プロキシ編集(一時的に軽いデータに変換して編集する方法)などの工夫が必要になります。
A4. いいえ、そんなことはありません。4Kは現在の映像業界やWebコンテンツのスタンダードであり、今後数年間はこの状況が続くと考えられます。画質も十分に美しく、ほとんどの用途で満足できるクオリティです。「時代遅れ」と心配する必要は全くありません。
A5. 6Kや8Kは、主にプロフェッショナルな映画制作やCM制作の現場で使われる解像度です。5K以上に編集耐性が高いですが、データ量も膨大になり、扱うための機材も非常に高価になります。現時点では、コンシューマー用途では5Kまでを検討すれば十分でしょう。
A6. アクションシーンでは、手ブレ補正の方が圧倒的に重要です。どんなに高解像度でも、ブレてしまっては見づらい映像になってしまいます。スキーのような動きの激しい撮影では、GoProに代表されるような、強力な電子手ブレ補正機能を搭載したカメラを選ぶことを強くおすすめします。
A7. はい、YouTubeは5Kや8K解像度のアップロードに対応しています。対応するモニターで見れば、非常に高精細な映像を視聴者に届けることが可能です。
A8. 5.3KはGoPro独自の規格で、一般的な5K(5120×2880)よりもさらに少し画素数が多い解像度です。基本的な考え方は同じで、数字が大きい分、より精細で編集の自由度が高いと考えて問題ありません。
A9. 最高の画質を体験するには対応モニターが必要ですが、意味がないわけではありません。前述の通り、編集の自由度が格段に上がることが最大のメリットです。フルHDのモニターで編集作業をする場合でも、5Kで撮っておく価値は十分にあります。
A10. あなたが「映像表現にこだわり、編集作業を楽しめる」のであれば、その価値は十分にあります。一方で、「手軽に撮ってすぐシェアしたい」というスタイルであれば、差額でレンズやアクセサリーを充実させた方が満足度は高くなるかもしれません。ご自身の撮影スタイルと予算を天秤にかけて判断しましょう。
まとめ:4Kと5Kの違いを理解し、最高のカメラライフを!
今回は、カメラの4Kと5Kの違いについて、どっちが良いかを選ぶポイントを解説してきました。
最後に、この記事の要点をもう一度おさらいしましょう。
- 4Kと5Kの最大の違いは画素数(情報量)と、それによる編集の自由度。
- 5Kは「作品作り」向け。細部までこだわり、編集で作り込みたいクリエイターに最適。
- 4Kは「手軽さと綺麗さのバランス」が魅力。Vlogや日常の記録に最適で、多くの人にとって十分な性能。
- 5Kを選ぶ際は、ファイルサイズが大きく、高性能なPCや大容量ストレージが必要になる点に注意。
- 最終的にはスペックの数字に振り回されず、自分の「撮りたいもの」と「使い方」に正直になることが後悔しないコツ。
技術は日々進化しますが、カメラの主役はいつだって「あなた」です。
この記事が、あなたの撮影スタイルにぴったり合う、最高の相棒を見つけるための一助となれば幸いです。ぜひ、あなたらしい選択で、これからのカメラライフを存分に楽しんでください!
あなたのカメラ選びの経験や、「私はこう使ってるよ!」といった体験談も、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです!
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