新しいカメラを手にした時、多くの人が悩むのがSDカード選び。「とりあえず32GBでいいかな?」と思いつつも、「旅行先で容量不足になったらどうしよう…」「カメラの性能を考えると、32GBで本当に足りるの?」といった不安を感じていませんか?
せっかくのシャッターチャンスを「SDカードの容量がない…」なんて理由で逃したくないですよね。
この記事では、そんなお悩みを解決するために、カメラで使う32GBのSDカードで写真が何枚撮れるのかを、画素数や設定の違いも交えながら徹底的に解説します。さらに、動画や音楽を保存する場合の目安や、あなたにピッタリのSDカードを選ぶためのコツまで網羅的にご紹介。
この記事を読み終える頃には、SDカード選びの不安はスッキリ解消され、自信を持って最適な一枚を選べるようになっているはずです!
【結論】32GBのSDカードで撮影できる写真の枚数は約3,600枚!
結論から言うと、32GBのSDカードに保存できる写真の枚数は、約3,600枚が目安です。
これは、現在主流の一眼レフやミラーレスカメラに多い「2400万画素」で撮影した場合の枚数です。毎日10枚ずつ撮影したとしても、約1年分の写真を保存できる計算になります。日常使いやちょっとした旅行なら、十分な容量と言えるでしょう。
【要注意】写真の枚数は画素数や設定で大きく変わる!
「よし、じゃあ32GBで3,600枚撮れるんだ!」と考えるのは、少し早いかもしれません。実は、保存できる写真の枚数は、お使いのカメラの画素数や画質設定によって大きく変動するんです。
なぜなら、画素数が高くなったり、画質を良くしたりするほど、写真1枚あたりのデータサイズ(ファイルサイズ)が大きくなるからです。ここでは、枚数が変わる主な要因を見ていきましょう。
画素数別の写真撮影枚数の目安
お使いのカメラの画素数によって、32GBのSDカードに保存できる枚数は以下のように変わります。
画素数 | 写真1枚のサイズ(目安) | 32GBで撮影できる枚数(目安) |
---|---|---|
500万画素 | 1.4MB | 約20,330枚 |
1000万画素 | 3.1MB | 約9,510枚 |
1800万画素 | 6.1MB | 約4,810枚 |
2400万画素 | 8.2MB | 約3,600枚 |
このように、高画素のカメラになるほど、保存できる枚数が少なくなることがわかりますね。ご自身のカメラの画素数を確認して、参考にしてみてください。
RAW撮影かJPEG撮影か
カメラの設定には、画質を圧縮して保存する「JPEG(ジェイペグ)」と、撮影した光の情報をそのまま記録する「RAW(ロウ)」という保存形式があります。
- JPEG:データが圧縮されているためファイルサイズが小さい。撮影後すぐに使える。
- RAW:非圧縮でデータサイズが大きい。後からPCで本格的な編集をしたい方向け。
もしRAWで撮影する場合、JPEGの数倍ファイルサイズが大きくなるため、32GBのSDカードでは数百枚程度しか保存できないこともあります。RAW撮影をメインに考えている方は、より大容量のSDカードを検討しましょう。
32GBのSDカード、写真以外の保存目安は?
「SDカードには写真だけでなく、動画や音楽も入れたい」という方もいますよね。32GBのSDカードに、写真以外のデータを保存した場合の目安もご紹介します。
データ種類 | 32GBでの保存量(目安) | 分かりやすい例え |
---|---|---|
写真 (2400万画素) | 約3,600枚 | 毎日10枚撮影して約1年分 |
フルHD動画 | 約5時間 | 2時間の映画を約2.5本分 |
音楽 (AAC 128kbps) | 約6,200曲 | CDアルバム(13曲入)を約470枚分 |
本 (コミック) | 約400冊 | 毎日1冊読んで1年以上楽しめる |
※保存できる枚数や時間は、お使いの機種や撮影環境、データの内容によって変動します。
動画は特に容量を大きく消費します。もし旅行先で写真も動画もたくさん撮りたい!という場合は、32GBでは心もとないかもしれません。ご自身の使い方に合わせて容量を選ぶことが大切です。
自分に合ったSDカード容量の選び方【3ステップ】
「じゃあ、結局自分にはどの容量がいいの?」と迷ってしまいますよね。ここでは、あなたに最適なSDカード容量を見つけるための簡単な3ステップをご紹介します。
ステップ1:自分のカメラの画素数と撮影設定を確認する
まずは、先ほども触れた「画素数」を確認しましょう。そして、普段「JPEG」で撮るのか、「RAW」で撮るのかを考えます。RAW撮影がメインなら、最低でも64GB以上がおすすめです。
ステップ2:どんなシーンで、どのくらい撮影するか考える
あなたの撮影スタイルをイメージしてみましょう。
- 日常のスナップが中心:こまめにデータをPCに移すなら32GBでも十分。
- 数日間の国内旅行や子どもの運動会:写真も動画も撮るなら64GBあると安心。
- 1週間以上の海外旅行や、結婚式などの失敗できないイベント:迷わず128GB以上を選びましょう。予備のSDカードも忘れずに!
ステップ3:写真以外のデータ(特に動画)をどれだけ撮るか
最近のカメラは動画性能も非常に高いですよね。もし4K動画を撮影するなら、ファイルサイズはフルHDの約4倍にもなります。4K動画を頻繁に撮る方は、256GB以上の大容量SDカードと、高速な書き込み速度を持つカードが必要になります。
容量だけじゃない!SDカード選びで失敗しないための3つのポイント
SDカード選びで見るべきは容量だけではありません。せっかく買ったのに「連写が遅い…」「動画がカクカクする…」なんてことにならないよう、以下の3つのポイントもしっかりチェックしましょう。
ポイント1:転送速度(スピードクラス)
転送速度は、データの読み書きの速さを示します。この速度が遅いと、連写が途中で止まったり、高画質な動画が正常に記録できなかったりします。SDカードの表面に書かれている「C」や「U」で囲まれた数字がその目印です。
- SDスピードクラス:「C」の中に数字 (例: Class 10)。数字が大きいほど速い。
- UHSスピードクラス:「U」の中に数字 (例: U3)。動画撮影の目安になり、数字が大きいほど速い。
一般的な写真撮影なら「Class 10」、連写やフルHD動画を撮るなら「UHSスピードクラス1 (U1)」以上、4K動画なら「UHSスピードクラス3 (U3)」以上を目安に選びましょう。
ポイント2:SDカードの種類(SDHC, SDXC)
SDカードには容量によって規格が決まっています。
- SDHC:4GB~32GBまでのカード。
- SDXC:64GB以上のカード。
ポイント3:耐久性(防水・耐衝撃など)
大切な思い出が詰まったSDカード。万が一に備えて、耐久性もチェックしておくと安心です。多くの製品には防水、耐衝撃、耐X線などの機能が付いています。特にアウトドアなど過酷な環境で撮影する機会が多い方は、堅牢性の高いモデルを選ぶと良いでしょう。
【容量別】SDカードの撮影枚数・時間 早見表
参考までに、32GB以外の容量でどれくらい保存できるのかを一覧表にまとめました。ご自身の使い方と照らし合わせて、最適な容量選びの参考にしてください。
容量 | 写真 (2400万画素) | フルHD動画 |
---|---|---|
16GB | 約1,800枚 | 約2時間30分 |
32GB | 約3,600枚 | 約5時間 |
64GB | 約7,200枚 | 約10時間 |
128GB | 約14,400枚 | 約20時間 |
256GB | 約28,800枚 | 約40時間 |
カメラのSDカードに関するよくある質問(Q&A)
ここでは、SDカード選びに関する細かな疑問にお答えしていきます。
A. 非常に多くの方が悩むポイントです。迷ったら64GBをおすすめします。価格差も以前ほど大きくなく、容量が2倍ある安心感は絶大です。「旅行先で容量を気にしながら撮影する」というストレスから解放されますよ。
A. 専用のアダプターを使えば、デジタルカメラでも使用できます。ただし、速度が遅いモデルも多く、接触不良のリスクもゼロではありません。基本的には、カメラには通常のSDカードを使用することをおすすめします。
A. SDカードはフラッシュメモリという部品でできており、書き込み回数に上限があります。使用頻度にもよりますが、一般的には数年〜10年程度と言われています。ただし、これはあくまで目安。大切なデータはこまめにPCや外付けHDDなどにバックアップを取りましょう。
A. データの転送規格の違いで、UHS-IIの方が圧倒的に高速です。SDカードの裏にある端子の列が、UHS-Iは1列、UHS-IIは2列になっています。ただし、UHS-IIの性能を最大限に引き出すには、カメラ側もUHS-IIに対応している必要があります。
A. フルHD動画がメインなら64GB以上、4K動画を撮るなら128GB以上を推奨します。特に4K動画はデータ量が非常に大きいので、容量に余裕を持たせておくと安心です。
A. カメラの機種にもよりますが、2400万画素クラスのカメラだと1枚30MB前後になることが多いです。その場合、32GBだと約1,000枚弱が目安になります。JPEG(約3,600枚)と比べると、かなり少なくなることがわかりますね。
A. フォーマットとは、SDカードの中のデータをすべて消去し、カメラで使えるように初期化することです。新しいSDカードを使い始める前と、撮影したデータをPCに保存し終えた後に、撮影に使うカメラ本体で行うのが基本です。
A. 主に「転送速度」「耐久性」「信頼性(メーカー保証など)」が違います。価格だけで選んでしまうと、書き込みが遅くて連写ができなかったり、エラーが起きやすかったりすることも。信頼できるメーカーの製品を選ぶのが安心です。
A. SanDisk(サンディスク)やKIOXIA(キオクシア、旧東芝メモリ)、Transcend(トランセンド)などが、信頼性も高く定番のメーカーとして人気があります。
A. 先述の通り、古いカメラは64GB以上のSDXC規格に対応していない場合があります。また、対応していてもカメラ側が認識できる最大容量が決まっていることも。必ずカメラの仕様を確認してください。
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まとめ:最適なSDカードでカメラライフをもっと楽しもう!
今回は、カメラで使う32GBのSDカードで写真が何枚撮れるかについて、詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- 32GBのSDカードで撮れる写真は約3,600枚(2400万画素の場合)が目安。
- ただし、保存枚数はカメラの画素数やRAW/JPEGなどの設定で大きく変わる。
- SDカード選びは容量だけでなく、転送速度や規格(SDHC/SDXC)の確認も必須。
- 動画をよく撮るなら64GB以上、RAW撮影や4K動画がメインなら128GB以上あると安心。
「とりあえず32GB」と選ぶのではなく、ご自身の撮影スタイルを少しイメージするだけで、最適なSDカードは見えてきます。この記事を参考に、あなたにぴったりの一枚を見つけて、容量を気にすることなく、思う存分撮影を楽しんでくださいね!
あなたがSDカード選びでこだわっているポイントや、使ってみた感想などがあれば、ぜひ下のコメントで教えてください!
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