「エアコンクリーニングを頼んだのに、まだカビ臭い…」
「吹き出し口の奥を覗くと、黒い点々が見えて不安…」
そんな経験はありませんか?
通常の壁掛けクリーニングでは、実はエアコン内部の汚れを完全に取り除くことは難しいのです。
その「取り残した汚れ」を根本から解決するのが、「完全分解クリーニング」です。
この記事では、エアコンの完全分解クリーニングとは具体的にどのような作業なのか、通常のクリーニングとの違い、気になる料金相場、そして最も重要な「失敗しない業者選び」について、徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたの家のエアコンに完全分解が必要かどうかが分かり、悪質な業者に騙されず、信頼できるプロを見つける方法がわかります。
エアコンクリーニングの完全分解とは?
エアコンクリーニングにおける「完全分解」とは、その名の通り、エアコン本体を壁から取り外し、構成部品を(可能な限り)細かく分解して徹底的に洗浄する、最も洗浄効果の高いクリーニング方法です。
「オーバーホール」と呼ばれることもありますが、業者によって作業範囲の定義が異なるため注意が必要です。
通常のクリーニング(壁掛け)との違いは?
最大の違いは「エアコン本体を壁から取り外すかどうか」そして「どこまで分解するか」です。
| 比較項目 | 完全分解クリーニング | 通常のクリーニング(壁掛け) |
|---|---|---|
| エアコン本体 | 壁から取り外す | 壁に掛けたまま |
| 洗浄範囲 | 裏側まで全て(熱交換器、ドレンパン、ファンなど) | 表面のみ(高圧洗浄が届く範囲) |
| 洗浄できない箇所 | ほぼ無し | ドレンパンの奥、熱交換器の裏側など |
| 作業時間目安 | 3~5時間程度 | 1~2時間程度 |
| 料金相場 | 高い(2万円~4万円) | 安い(8千円~1.5万円) |
完全分解で洗浄する主要パーツ
通常のクリーニングでは絶対に洗浄できない、カビとニオイの温床となるのが以下のパーツです。完全分解はこれらを徹底的に洗浄します。
- ドレンパン
冷房時の結露水を受け止める皿。常に湿っており、カビや雑菌(スライム状の汚れ)が最も繁殖しやすい場所です。通常のクリーニングでは外さない(または簡易的にしか洗浄できない)ため、ニオイ残りの最大の原因となります。 - 送風ファン(シロッコファン)
風を送り出す筒状のファン。ここにもカビがびっしり付着します。壁掛けのままではファン(の奥)を完璧に洗浄するのは困難ですが、完全分解なら取り外して丸洗いします。 - 熱交換器(アルミフィン)の裏側
壁掛けの状態では、熱交換器の表面しか洗浄できません。しかし、カビやホコリは壁側の「裏側」にも溜まります。完全分解なら本体ごと取り外すため、裏側からも徹底的に洗浄可能です。
作業方法(現地作業 vs 持ち帰り)
完全分解には、作業方法に大きく分けて2つのタイプがあります。
- 現地作業タイプ
主流の方法。家(作業場所)でエアコンを取り外し、その場で分解・洗浄(主に浴室やベランダを使用)・組立・再設置まで行う。1日で完了する。 - 持ち帰りタイプ
エアコン本体を取り外して業者に持ち帰り、工場などで分解・洗浄する。後日、再設置に来てもらう。エアコンが使えない期間が発生するが、洗浄はより丁寧に行える場合がある。
どちらのタイプかは業者によって異なるため、事前に確認が必要です。
完全分解のメリットとデメリット
「通常のクリーニングで十分では?」と思うかもしれません。しかし、特定の状況下では完全分解でなければ解決できません。メリットとデメリットを理解し、必要性を判断しましょう。
メリット:こんな人におすすめ
以下のような悩みを抱えている場合、完全分解クリーニングのメリットは非常に大きいです。
- カビやニオイを根本から除去できる
通常のクリーニングをしてもニオイが取れない場合に最適 - アレルギー対策になる
カビの胞子やハウスダストを徹底除去し、クリーンな空気に - 冷暖房の効率が回復する
奥の詰まりが取れ、空気の循環が改善。電気代の節約にも - エアコンが長持ちする
汚れによる負荷が減り、故障リスクを低減
デメリット:依頼前の注意点
メリットは大きいですが、以下のデメリットやリスクも必ず理解しておきましょう。
- 料金が高額になる
通常のクリーニングの2倍〜3倍の費用がかかる - 作業時間が非常に長い
最低でも3時間以上、1日仕事になることも - 業者によって技術力に天と地ほどの差がある
これが最大のリスク。技術のない業者が行うと故障する - メーカー保証の対象外になる可能性
購入から間もないエアコンの場合、一度でも分解するとメーカーの保証が受けられなくなることがある

エアコンの完全分解の料金相場
完全分解クリーニングの料金は、エアコンの機種によって大きく変動します。
| エアコンのタイプ | 料金相場(目安) |
|---|---|
| 通常タイプ(壁掛け) | 18,000円 ~ 30,000円 |
| お掃除機能付き | 25,000円 ~ 45,000円 |
お掃除機能付きが高い理由
お掃除機能付きエアコンは、フィルターを自動清掃するためのモーターや配線、センサー類がぎっしり詰まっています。
- 分解と組み立ての工程が通常のエアコンの数倍
- 配線を一つ間違えると動作不良や火災の原因になる
- 高度な専門知識と技術、時間が要求される
これらの理由から、料金が高額に設定されています。お掃除機能付きの完全分解は、対応できる業者が限られるため、業者選びはさらに慎重になる必要があります。
失敗しない!完全分解クリーニングの業者選びのコツ5選
前述の通り、完全分解クリーニングは「どこに頼むか」が全てです。料金の安さだけで選ぶと、エアコンが壊れて高額な修理費を請求される最悪のケースも考えられます。
以下の5つのコツを必ずチェックしてください。
1. 完全分解の作業範囲が明確か
「完全分解」と謳っていても、ドレンパンを外さない業者も存在します。「ドレンパン取り外し」「送風ファン抜き取り」など、具体的な作業内容が公式サイトや見積書に明記されているか、必ず確認しましょう。
2. 豊富な実績と顔が見える口コミがあるか
完全分解の作業実績(特に「お掃除機能付き」の実績)が豊富かを確認します。公式サイトの「施工事例」だけではなく、第三者のプラットフォーム(後述する「ユアマイスター」など)で、実際に利用した人の具体的な口コミ(写真付きだとなお良い)を確認しましょう。
3. 損害賠償保険に加入しているか
万が一の故障や破損(エアコン本体、家の壁や床)に備え、「損害賠償保険加入済み」は必須条件です。加入の有無だけでなく、保証の範囲(どこまで保証されるのか)も確認できるとベストです。
4. 料金体系が明確か(追加料金の有無)
「見積もり無料」は当然です。機種(お掃除機能付きなど)や設置状況(高所作業など)による追加料金の条件が、作業前に明確に提示されるかを確認しましょう。「作業後に高額な追加費用を請求された」というトラブルは避けなければなりません。
5. アフターフォロー・保証制度があるか
作業後に「エアコンが冷えない」「水漏れする」「異音がする」といった不具合が発生した場合に備え、「作業後保証(無料の再訪問・修理など)」がある業者を選びましょう。保証期間と内容を事前に確認しておくと安心です。

【危険】エアコンの完全分解を自分でやるのは絶対NG!
「料金が高いなら自分で…」と考える方もいるかもしれませんが、エアコンの完全分解を素人が行うのは絶対にやめてください。
通常のフィルター掃除や、市販のスプレー(内部が汚れる原因になるため非推奨)とは、リスクの次元が違います。
故障・発火の重大なリスク
専門知識のないまま分解すると、以下のような深刻な事故に繋がります。
- 電子基板のショートによる故障(修理費高額)
- 配線の接続ミスによる発火・火災
- 部品の破損(元に戻せなくなる)
- ドレンパンやホースの接続不良による水漏れ(階下漏水の原因にも)
製品評価技術基盤機構(NITE)や国民生活センターからも、エアコンの不適切な内部洗浄による事故例が報告されています。(参照:NITE、国民生活センター)
素人作業でエアコンが故障した場合、メーカー保証や火災保険は一切適用されません。全ての修理費用が自己負担となります。
数万円のクリーニング代を節約しようとして、数十万円の修理・買い替え費用が発生するリスクを冒してはいけません。
完全分解を依頼するタイミングと当日の流れ
依頼の最適な時期と頻度は?
いつ依頼するのがベストでしょうか?
- 依頼時期
春(4~5月)と秋(9~10月)がおすすめ。エアコンを使わない時期であり、業者の閑散期で予約が取りやすく、割引キャンペーンを行っていることも多い。夏前(6~7月)は繁忙期で予約が困難、または料金が高くなる。 - 頻度の目安
使用環境(リビング、キッチン近く、ペットの有無、喫煙など)によるが、3~5年に1回が目安。ニオイやカビが気になったら、まずは通常のクリーニング(1~2年に1回)を行い、それでも解決しない場合の「最終手段」として完全分解を検討する。
作業当日の流れと準備しておくこと
依頼が決まったら、当日までに準備しておくことがあります。
- エアコン周辺のスペース確保
エアコンの真下(壁から取り外すため)と、分解した部品を置くためのスペース(畳2~3畳分)が必要。家具や荷物は事前に移動させておく。 - (現地作業の場合)洗浄場所の確保
分解した部品(ドレンパンやファン、カバー類)を洗浄するために、浴室やベランダ(水道必須)を使用することがほとんど。事前に使用許可を伝えておく。 - (必須)動作確認
作業前に、正常に動作するか(冷暖房が効くか、異音がないか)を業者と一緒に確認する。作業後のトラブルを防ぐために重要。 - 作業立ち合い
作業中は外出せず、在宅している必要がある。作業完了後、再度動作確認と作業内容の説明を受ける。
よくある質問(Q&A)
A1. おすすめしません。前述の通り、一度でも分解(特に完全分解)を行うと、メーカーの保証規定から外れ、保証期間内であっても無料修理が受けられなくなる可能性が非常に高いです。購入から1~2年以内のエアコンは、まずメーカーに相談することをおすすめします。
A2. はい、かかります。エアコンの取り外し、分解、高圧洗浄、部品の(簡易)乾燥、組み立て、再設置、動作確認まで行うため、目安は3〜5時間です。お掃除機能付きの場合は、さらに1〜2時間多くかかることもあります。当日は1日予定を空けておきましょう。
A3. 業者によります。多くの業者では、製造から10年を経過したエアコンはクリーニング(特に完全分解)を断られるケースが多いです。これは、部品が経年劣化しており、洗浄や分解の衝撃で破損するリスクが非常に高いためです。破損した場合、メーカーに交換部品がないため修理不可能です。依頼する場合は、「万が一故障しても保証対象外」となることを承諾する前提での作業となります。
信頼できるプロ探しは「ユアマイスター」での比較が最短
ここまで読んで、「完全分解は必要そうだけど、やっぱり業者選びが難しそう…」と感じたのではないでしょうか。
「実績があって、保険にも入っていて、料金が明確で、口コミが良い業者」を自力で探すのは、本当に骨が折れる作業です。
そこでおすすめしたいのが、全国のハウスクリーニングのプロを「比較して選べる」プラットフォーム【ユアマイスター】です。

「完全分解」の業者選びで「ユアマイスター」を使うメリットは明確です。
- 口コミや料金、実績で「比較」できる
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まとめ:エアコンの「完全分解」でカビもニオイも根本解決!
今回は、エアコンクリーニングの「完全分解」について、その必要性とリスク、そして最も重要な「業者選び」について解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 「完全分解」は、エアコンを壁から外し、ドレンパンやファンを丸洗いする最強の洗浄方法
- 通常のクリーニングで取れないカビやニオイに根本から効く
- 料金は高額(2万~4万超)で、作業時間も長い(3時間~)
- 最大のカギは「業者選び」。技術力がないと故障・火災のリスクあり
- 業者選びは「作業範囲」「実績(口コミ)」「保険」「保証」の4点を必ず確認
- 素人が「自分で」完全分解するのは、故障・火災のリスクが大きすぎるため絶対にNG
エアコンのニオイやカビは、放置しても悪化するだけです。「完全分解クリーニング」は高額ですが、信頼できるプロに依頼すれば、その価値は十分にあります。
この記事を参考に、ぜひ「ユアマイスター」のような比較サイトを活用して、あなたの家のエアコンを根本からリセットし、クリーンな空気で快適な生活を取り戻してください。


