アパートのエアコンクリーニングの許可と費用は？相場と業者選びのコツ5選

アパートに住んでいて、備え付けのエアコンから「カビ臭いニオイ」や「ホコリっぽさ」を感じていませんか？

しかし、賃貸のアパートでエアコンクリーニングを頼もうとすると、「大家さんに許可は必要？」「費用は誰が負担するの？」といった、持ち家とは違う特有の疑問が次々と浮かびますよね。

この記事では、アパートのエアコンクリーニングで後悔しないために、許可の必要性、費用負担のルール、料金相場、そして信頼できる業者の選び方まで、あなたの悩みをスッキリ解決します。

エアコンクリーニング業者に頼む前に必須の確認事項3つ

アパートのエアコンクリーニングを思い立っても、すぐに業者を呼んではいけません。賃貸物件ならではのルールを確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。

1. 大家さん・管理会社への許可は必須

結論から言うと、エアコンクリーニングを実施する前に、大家さんや管理会社へ必ず連絡し、許可を取りましょう。

アパートのエアコンは「設備」であり、その所有者は大家さんです。入居者には、借りた部屋や設備を善良な管理者として注意して使用・保管する義務（善管注意義務）があります。（参照：民法第400条）

フィルター掃除のような日常の手入れは入居者の役割ですが、専門業者による分解洗浄は「設備のメンテナンス」にあたります。

無断でクリーニングを行い、万が一エアコンが故障した場合、入居者の過失として修理費用を全額請求されるリスクがあります。必ず事前に相談してください。

2. クリーニング費用の負担は誰？（入居者か大家さんか）

費用負担については、原則として「入居者負担」になるケースが多いです。

エアコン内部のカビやホコリは、主に日常の「生活」によって発生する汚れと見なされるためです。

ただし、以下のような場合は大家さん・管理会社が負担してくれる可能性もあります。

• 入居してすぐに（例：1ヶ月以内など）汚れやニオイが発覚した場合
• エアコンの効きが悪いなど、汚れではなく「故障」の可能性がある場合
• 前の入居者からクリーニングされておらず、明らかに汚れがひどい場合

許可取りの連絡をする際に、「費用負担についても相談したい」と切り出してみましょう。

3. 賃貸借契約書とガイドラインの確認

最終的なルールの拠り所は、入居時に交わした「賃貸借契約書」です。

「設備（エアコン等）の清掃費用は入居者負担とする」といった特約が記載されている場合があります。連絡する前に、一度契約書を確認しておくと交渉がスムーズです。

また、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、エアコン内部の洗浄（カビ除去など）は、入居者が通常の住まい方をしていても発生しうる汚れであり、次の入居者のために行う（＝貸主負担）ものとされています。しかし、これは主に「退去時」の考え方であり、在室中のクリーニングは入居者の任意（＝入居者負担）となるのが一般的です。（参照：国土交通省）

エアコンの汚れ放置はNG？ 退去時の原状回復費用との関係

「在室中のクリーニング費用が自己負担なら、退去時まで我慢しよう」と考える方もいるかもしれません。しかし、それにはリスクが伴います。

通常使用の汚れは退去費用に含まれないのが原則

前述のガイドラインに基づき、通常の生活で発生したホコリやカビ汚れが原因で、退去時にエアコンクリーニング代を一方的に請求されることは、基本的にはありません。

退去時に費用を請求される可能性が高いケース

ただし、以下のような場合は「通常の使用」を超えた「善管注意義務違反」とみなされ、クリーニング費用や修理費用を請求される可能性があります。

• タバコのヤニによる変色やニオイの付着
• ペットの毛やニオイが内部にこびりついている
• フィルター掃除などの日常の手入れを著しく怠った結果、カビが異常発生したり、故障につながったりした場合
• 料理の油煙を長期間吸い込み、内部がベトベトになっている場合

退去時の高額請求トラブルを避け、何より自分自身が快適な空気を吸うためにも、汚れやニオイが気になった段階でクリーニングを検討するのが賢明です。

エアコンクリーニングの料金相場と費用を抑えるコツ

アパートのエアコンクリーニングを業者に依頼する場合、料金相場はどれくらいなのでしょうか。

機種別（通常・お掃除機能付き）の料金相場

料金はエアコンのタイプによって大きく異なります。自宅のエアコンがどちらか確認しましょう。

費用を安く抑える3つの方法

クリーニング費用は、工夫次第で安く抑えることが可能です。

1. 繁忙期（夏・冬）を避ける
   冷房を使い始める前の5月〜8月は最も混雑し、料金も高めです。比較的予約が空いている春（3〜4月）や秋（9月〜10月）が、割引キャンペーンなども期待できる狙い目です。
2. 複数台まとめて依頼する
   多くの業者では「2台目以降割引」プランがあります。アパートに複数台エアコンがある場合は、まとめて依頼するとお得です。
3. 比較サイトやマッチングサービスを利用する
   複数の業者の料金や口コミを比較することで、コストパフォーマンスの良い業者を見つけられます。

相場比較にはマッチングサービスの活用が便利

「自分の地域のアパートだと、相場はいくら？」と気になった場合、個別の業者に見積もりを依頼するのは手間がかかります。

そんな時は、後ほど詳しく紹介する「ユアマイスター」のようなマッチングサービスを利用すると、地域に対応した業者の料金や口コミを一覧で比較できるため、適正価格を簡単に把握できます。

ユアマイスター公式サイト

失敗しないエアコンクリーニング業者の選び方 5つの重要ポイント

アパートのクリーニングでは、特に「信頼できる業者」を選ぶことが重要です。万が一、設備を故障させられた場合のトラブルを避けるためにも、以下のポイントをチェックしましょう。

1. 損害賠償保険に加入しているか

これは必須項目です。 万が一、作業中にエアコン本体や壁、床、家具などを破損させてしまった場合に備え、「損害賠償保険加入済み」の業者を選びましょう。公式サイトや予約ページに記載があるか必ず確認してください。

2. 明確な料金体系（追加料金の有無）

「一律〇〇円」と安く見せかけ、当日になって「お掃除機能付きでした」「汚れがひどいので」と高額な追加料金を請求する悪質な業者もいます。「通常タイプ」「お掃除機能付き」など、機種ごとの料金が明記されているか、追加料金が発生する条件が事前に示されているかを確認しましょう。

3. アパート・マンションでの実績と口コミ

実際に利用した人の口コミや評価は非常に参考になります。特に「アパート（賃貸）での作業で手際が良かった」「養生（周囲が汚れないように保護すること）が丁寧だった」といった、賃貸物件ならではの口コミがあると安心です。

4. 作業内容と使用する洗剤

「高圧洗浄機で内部の奥まで洗浄」「エコ洗剤使用で赤ちゃんやペットにも安心」など、作業内容や使用する洗剤が明記されていると信頼できます。特にアレルギー体質の方がいるご家庭では、洗剤の種類は重要です。

5. アフターフォロー（保証）の有無

クリーニング後に万が一、「冷房が効かなくなった」「異音がする」といった不具合が出た場合、「作業後〇日以内なら無料点検・再作業」といった保証（アフターフォロー）があると、より安心です。

業者探しを効率化！ おすすめはマッチングサービス

「5つのポイントはわかったけど、そんな業者を自分で探すのは大変…」という方には、サービスのマッチングプラットフォーム「ユアマイスター」の利用が最適解かもしれません。

ユアマイスターは、ハウスクリーニングなど100以上のサービスにおいて、審査を通過した高い技術を持つ「プロ」と、サービスを利用したい「あなた」を繋ぐプラットフォームです。

業者探しにユアマイスターが便利な理由

ユアマイスターを利用するメリット・デメリットをまとめました。

メリット

• 口コミ・料金・サービス内容を簡単に比較できる（通常ページ）
  前述の「5つのポイント（保険の有無、料金、口コミ）」を、あなたの地域で対応可能な業者に絞り込んで一覧比較できます。アパートでの実績も口コミで確認可能です
• 全国対応でプロの登録数が多い
  全国各地のプロが登録しているため、アパートの地域に対応した業者をすぐに見つけられます
• 「おまかせマイスター」で手間なく安く依頼できる
  「比較するのも面倒」という人には、希望日時を予約するだけでおすすめのプロを自動で手配してくれる「おまかせマイスター」が便利です。相場より安価な料金設定も魅力です
• 万が一のサポート体制
  厳正な審査を経たプロが登録しており、万が一のトラブル（破損など）の際も、ユアマイスターが間に入ってサポート（作業保証など）してくれるため安心です

デメリット

• プロによって技術や対応に差がある可能性
  多くのプロが登録しているため、業者によって技術や接客の質に差が出る可能性はあります。
  （対処法：必ず口コミや評価、作業実績を確認してから選ぶことで、このデメリットは回避できます）
• おまかせマイスターではプロを選べない
  「おまかせマイスター」は手間がない反面、プロを指名できません（その分、安価に設定されています）

アパートのエアコンクリーニング業者選びで迷ったら、まずはユアマイスターで「自分の地域にはどんな業者がいて、いくらくらいが相場なのか」をチェックしてみることを強くおすすめします。

口コミ・料金を比較してプロを探す

自分でどこまでできる？ エアコン掃除の範囲と限界

「業者に頼むとお金がかかるから、自分でできない？」と考える方もいるでしょう。しかし、アパートの備品であるエアコンを自分で掃除する場合は、細心の注意が必要です。

入居者が自分で掃除すべき範囲

入居者が安全かつ責任を持って掃除できるのは「フィルター」と「外側のカバー、吹き出し口の表面」までです。

• フィルター掃除（推奨：2週間に1回）
  フィルターを取り外し、表面のホコリを掃除機で吸い取ります。汚れがひどい場合は、裏側から水洗いし、陰干しで完全に乾かしてから戻します
• カバー・吹き出し口の拭き掃除
  固く絞った雑巾で、手が届く範囲のホコリやカビを拭き取ります

これだけでも、カビの増殖や電気代の無駄遣いをかなり抑えることができます。

なぜ市販のエアコン洗浄スプレーはNGなのか

ドラッグストアなどで売っているエアコン洗浄スプレーを使った内部洗浄は、アパートのエアコンでは絶対にやめてください。

• 故障（ショート）のリスクが非常に高い
  エアコン内部には、電装基盤（人間でいう脳）が集中しています。知識のないままスプレーを噴射し、洗浄液が基盤にかかるとショートし、エアコンは二度と動きません。 設備を故障させた場合、高額な修理費用を請求されます
• カビとニオイが悪化する
  スプレーの勢いでは、内部の汚れ（カビや洗剤成分）を完全に洗い流すことは不可能です。中途半端に残った汚れや水分が、逆にカビの栄養源となり、以前よりひどいニオイを放つ原因になります
• 水漏れの原因になる
  洗い流せなかった汚れが、結露水を排出するドレンホースに詰まり、水漏れを引き起こすことがあります

アパートのエアコンは「借り物」です。取り返しのつかないことになる前に、内部の汚れはプロに任せましょう。

エアコンクリーニングの時期と頻度は？

「いつ頼むのがベストなの？」という疑問にお答えします。

推奨されるクリーニング頻度

使用頻度や環境によりますが、1〜2年に1回が推奨されています。ただし、以下に当てはまるご家庭は、1年に1回のクリーニングがおすすめです。

• リビングなど、使用時間が長いエアコン
• キッチンに近い（油汚れを吸いやすい）
• ペット（犬や猫）を飼っている
• 喫煙者がいる
• アレルギー体質や小さなお子様がいる

ニオイやカビのサインが出たら

上記に関わらず、「カビ臭い」「酸っぱいニオイがする」「吹き出し口に黒い点々（カビ）が見える」といったサインが出たら、すぐにクリーニングを検討すべきタイミングです。

おすすめの時期は春と秋

前述の通り、エアコンを本格的に使い始める直前（5月〜8月）は繁忙期です。予約が取りにくく、料金も割高になりがちです。

狙い目は、冷房シーズンが終わった秋（9月〜10月）か、暖房シーズンが終わった春（3月〜4月）です。この時期は比較的空いており、割引キャンペーンが行われることも多いため、お得にクリーニングができます。

よくある質問（Q&A）

最後に、アパートのエアコンクリーニングに関してよく寄せられる質問にお答えします。

A1. 機種によりますが、通常タイプのエアコンで約1時間〜1時間半、お掃除機能付きのエアコンで約2時間〜3時間が目安です。当日はその時間、立ち会いが必要になります。

A2. 以下の準備をしておくとスムーズです。

• エアコンの真下に畳1〜2畳分の作業スペースを確保する（家具やベッドは可能な範囲で移動させる）
• 洗浄機材や取り外したパーツを洗うため、お風呂場やベランダ、外の水道を貸す準備をしておく
• アパートの場合、高圧洗浄機のモーター音が響くことがあります。日中の作業が基本ですが、近隣トラブルを避けるため、可能であれば両隣や階下の方に「エアコン清掃が入る」と一言伝えておくと、より安心です

A3. ほとんどの場合、ニオイは劇的に改善します。 プロの高圧洗浄は、ニオイの原因である内部の熱交換器やファンに付着したカビ・雑菌を物理的に洗い流すためです。ただし、あまりに長期間放置された汚れや、壁紙やカーテンに染み付いたニオイが原因である場合は、完全には取りきれない可能性もゼロではありません。

まとめ：アパートのエアコンクリーニングは相談と業者選びが鍵

アパートのエアコンクリーニングで失敗しないためのポイントを再確認しましょう。

• 最優先事項：必ず大家さん・管理会社に「クリーニングの許可」と「費用負担」について事前に相談する
• 費用負担：原則は入居者負担。ただし、入居直後などは交渉の余地あり
• 退去時：タバコのヤニや掃除怠慢がなければ、退去時に請求されるリスクは低い
• 業者選び：「損害賠償保険加入」は必須。アパートでの実績・口コミを重視する
• 自己流掃除：市販のスプレーによる内部洗浄は故障リスクが高いため絶対にNG

アパートのエアコンは「借り物」であるという意識を持ち、適切な手順を踏むことが何よりも重要です。

まずは管理会社に連絡し、許可が下りたら「ユアマイスター」のようなサービスで、信頼できるプロを探すことから始めましょう。カビやホコリのない快適な空気で、アパート生活を送りましょう。

ユアマイスターで相場と口コミをチェック