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エアコンのストリーマとは?5大効果とデメリット、電気代まで徹底解説

エアコンのストリーマとは?5大効果とデメリット、電気代まで徹底解説

「最近のエアコンについてる『ストリーマ』って、一体何?」
「プラズマクラスターやナノイーと何が違うの?」
「カビやニオイに本当に効果があるのか、デメリットはないのか知りたい」

エアコン選びで必ずと言っていいほど目にする「ストリーマ」という言葉。ダイキン工業のエアコンに搭載されている独自の機能ですが、具体的にどんなものかご存知でしょうか?

この記事では、エアコンのストリーマとは何か、その驚くべき仕組みから、公的機関にも認められた5つの具体的な効果、そして「オゾン臭」などの気になるデメリット、電気代、お手入れ方法、他社技術との違いまで、あらゆる疑問に答えます。

この記事を読めば、ストリーマの全てが分かり、あなたの家の空気をクリーンにする最適な選択ができるようになります。

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【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

エアコンのストリーマとは?

ダイキン独自の内部で分解する空気浄化技術

ストリーマとは、空調メーカーのダイキン工業が開発した独自の空気浄化技術のことです。

最大の特徴は、一般的なプラズマ放電(グロー放電)と比べて、酸化分解力が1,000倍以上にもなる「ストリーマ放電」という技術を使っている点にあります。(参照:DAIKINストリーマ研究所

この強力な酸化分解力によって、エアコンが吸い込んだ空気中のカビや花粉、ウイルス、ニオイの元などを、エアコンの「内部」で強力に分解・除去します。

ストリーマの仕組みをわかりやすく解説

ストリーマ技術は、具体的にどのような仕組みで空気をキレイにしているのでしょうか?

そのプロセスは、以下のステップで行われます。

  1. ストリーマ放電
    まず、エアコン内部のストリーマユニットが「ストリーマ放電」を発生させます。
  2. 高速電子の生成
    この放電により、強力な酸化分解力を持つ「高速電子」が生成されます。
  3. 空気成分との合体
    高速電子が、空気中にある酸素や窒素と合体します。
  4. 分解力の高い活性種の生成
    合体することで、カビやアレル物質などに対して強力な分解力を持つ「活性種」に変化します。
  5. 有害物質を酸化分解
    エアコンが吸い込んだ空気がストリーマユニットを通過する際、この活性種が有害物質の表面に付着し、タンパク質を酸化分解して無害化します。

フィルターで物理的に「捕集」するだけでなく、化学的に「分解」するのがストリーマの最大の強みです。

ストリーマ空気清浄機との違いは?

ダイキンはエアコンの他にも「ストリーマ空気清浄機」を販売しています。どちらも「ストリーマ放電」で有害物質を分解する基本原理は同じです。

大きな違いは、空気清浄機は室内の空気を清浄することに「特化」している点です。より強力な集塵フィルターや脱臭フィルターを搭載しており、エアコンの空気清浄機能よりもパワフルかつスピーディに室内の空気をキレイにできます。

エアコンは「冷暖房+空気清浄」、空気清浄機は「空気清浄の専門家」と考えると分かりやすいでしょう。

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ストリーマ技術のすごい効果5つ

ストリーマ技術の効果は、ダイキンだけでなく、多くの大学や公的研究機関によっても実証されています。(参照:DAIKINストリーマ研究所
ここでは、代表的な5つの効果を紹介します。

効果1:カビを強力に抑制(内部クリーン)

エアコン内部は湿度が高く、カビが繁殖しやすい場所です。ストリーマは、エアコン内部(熱交換器や送風ファン)に照射することで、カビ菌の繁殖を強力に抑制します。

これにより、エアコンから吹き出す嫌なニオイを防ぎ、内部を清潔に保ちます。これが「内部クリーン」機能の中核となっています。

効果2:花粉やダニなどのアレル物質を分解

花粉症やダニアレルギーに悩む方にも朗報です。ストリーマは、エアコンが吸い込んだ花粉(スギ、ヒノキなど)や、ダニのフン・死骸、カビ菌といったアレル物質を分解・除去します。

和歌山県立医科大学など、複数の研究機関がその抑制効果を実証しており、室内のアレルギー対策に大きく貢献します。

効果3:ウイルスや細菌を抑制(新型コロナにも)

ストリーマは、浮遊するウイルスや細菌に対しても高い抑制効果を発揮します。

特筆すべきは、新型コロナウイルス(オミクロン株を含む)を99.9%以上抑制する効果が、大阪大学や岡山理科大学などによって確認されている点です。ほかにも、インフルエンザウイルスやノロウイルス(代替)など、様々なウイルス・細菌への効果が報告されています。

効果4:気になるニオイを脱臭(ペット・タバコ臭)

お部屋のニオイもストリーマの得意分野です。ペット臭、タバコ臭、料理臭、そしてエアコン内部の生乾き臭など、気になるニオイの原因菌やニオイ成分そのものを分解します。

日本食品分析センターの試験では、エアコン内に潜むニオイの原因菌を分解・除去する効果が確認されています。

効果5:有害化学物質(VOC)を除去

目には見えませんが、私たちの身の回りには建材や家具から発生するホルムアルデヒドなどの有害化学物質(VOC)が存在することがあります。ストリーマは、これらの有害化学物質も分解・除去する能力を持っています。

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ストリーマのデメリットや注意点

非常に高性能なストリーマ技術ですが、いくつかの注意点もあります。導入してから「知らなかった」と後悔しないよう、デメリットもしっかり確認しておきましょう。

デメリット1:定期的なユニット掃除が必須

ストリーマは「メンテナンスフリー」ではありません。高い浄化性能を維持するためには、「ストリーマユニット」の定期的なお手入れが必要です。

ホコリがユニットに溜まると放電能力が落ち、効果が低下してしまいます。詳しい掃除方法は後述しますが、掃除が面倒だと感じる人にとってはデメリットと言えるでしょう。

デメリット2:室内の付着菌には効かない

これはストリーマの特性上、非常に重要なポイントです。
ストリーマは、エアコンが「吸い込んだ」空気に含まれる有害物質を、本体内部で分解する技術です。

一方で、パナソニックの「ナノイー」やシャープの「プラズマクラスター」のように、イオンを室内に放出して、部屋の壁やカーテン、家具に「付着した」菌やウイルスに直接アタックする機能はありません。

大谷
大谷

とはいえ、エアコンを運転していれば室内の空気は循環しますから、結果的に浮遊している菌やウイルスはエアコンに吸い込まれて分解されます。
「吸い込んで分解する力」を重視するならストリーマが最強クラスですよ!

デメリット3:微量のオゾン臭がする場合がある

ストリーマは放電の過程で、ごく微量のオゾンを発生させます。このため、エアコンの吹出口から「オゾン臭(コピー機や日なたのようなニオイと表現されることも)」がすることがあります。

ダイキンの公式サイトでも「微量のオゾンが発生するため、ニオイがすることがありますが、ごくわずかであり、健康に支障はありません」と明記されています。(参照:ダイキン工業株式会社 よくあるご質問

ほとんどの人は気にならないレベルですが、ニオイに非常に敏感な方の中には、このニオイが気になってしまうケースもあるようです。ただし、最近の機種ではニオイが気になる場合に「ストリーマ出力」を「低め」に設定できるものもあります。

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ストリーマ搭載エアコンの電気代は高い?

つけっぱなしでも電気代はごくわずか

「こんなに高機能だと、電気代が高いのでは?」と心配になるかもしれませんね。

結論から言うと、ストリーマ機能による電気代の増加はごくわずかです。

ストリーマ機能単体(空気清浄運転や内部クリーン)の消費電力は非常に小さく(数W〜十数W程度)、1日中つけっぱなしにしても電気代が大幅に上がる心配はありません。

電気代を気にしてストリーマ機能を使わないのは、エアコン内部のカビ防止や空気清浄の観点からも、非常にもったいないと言えるでしょう。

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他社技術(プラズマクラスター・ナノイー)との違いを比較

「ストリーマ」「プラズマクラスター」「ナノイー」は、エアコンの3大空気浄化技術と言えます。それぞれの違いを表にまとめました。

技術名 メーカー 仕組み(方式) 得意分野
ストリーマ ダイキン 本体内部で分解
(吸い込み型)
・吸い込んだ有害物質の分解力
・エアコン内部のカビ抑制
プラズマクラスター シャープ イオンを室内に放出
(放出型)
・浮遊菌/付着菌の抑制
・広範囲への効果、静電気除去
ナノイー (ナノイーX) パナソニック イオンを室内に放出
(放出型)
・浮遊菌/付着菌の抑制
・イオンの寿命が長い、保湿効果

吸い込み型と放出型の決定的な違い

上記のように、ストリーマは「吸い込み型」、他2つは「放出型」という決定的な違いがあります。

  • ストリーマ(吸い込み型)
    エアコンが吸い込んだ空気を、強力なストリーマ放電で「内部処理」します。エアコン本体の内部を清潔に保つ能力が非常に高いのが特徴です。
  • ナノイー/プラズマクラスター(放出型)
    イオンを室内に放出し、空気中の浮遊菌だけでなく、壁やカーテンに付着した菌やニオイにも作用します。

「エアコン内部の清潔さ」と「吸い込んだ空気の分解力」を重視するならストリーマ「イオンを放出して部屋全体の付着菌まで対策」したいならナノイーやプラズマクラスター、と覚えておくと良いでしょう。

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ストリーマのお手入れ方法:ランプ点滅時の対処法

ストリーマの性能を維持するには、定期的なお手入れが不可欠です。ここでは、ランプが点滅した時の対処法と掃除方法を解説します。

「ストリーマランプ点滅」は掃除のサイン

エアコン本体の「ストリーマ」ランプが点滅(チカチカ)したら、それがストリーマユニットのお手入れのサインです。

ダイキンのエアコンは、累計運転時間が約1,800時間に達すると、自動的にランプが点滅してお知らせしてくれます。(参照:ダイキン工業株式会社 よくあるご質問

ランプが点滅している間はストリーマ機能が停止してしまうため、早めにお手入れをしましょう。

ストリーマユニットの具体的な掃除・リセット方法

お手入れ方法は機種によって異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。

  1. 安全のため、エアコンの電源を切り、電源プラグを抜く
  2. 前面パネルを開け、エアフィルターを外す
  3. 「ストリーマユニット」を引き出す(場所は機種により異なります)
  4. ぬるま湯または水に約1時間つけ置きする(※洗剤やブラシは使わない)
  5. 水気を切って、ティッシュや柔らかい布で優しく拭き取る
  6. 風通しの良い日陰で、約1日(24時間)しっかり乾かす
  7. ユニットを元に戻し、エアフィルター、前面パネルを閉じる
  8. 電源プラグを差し込み、リモコンの「ストリーマ」ボタンなどを長押しして、ランプの点滅をリセットする

※ユニットの場所やリセット方法は機種によって異なります。作業前には必ず、お使いのエアコンの取扱説明書をご確認ください。

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ストリーマ搭載のおすすめエアコン機種

ハイエンドからスタンダードまで幅広く搭載

「ストリーマ」はダイキンの最上位機種だけの機能だと思っていませんか?

確かに、最上位モデルの「うるさらX(Rシリーズ)」には、給気換気や加湿機能に加え、もちろんストリーマも搭載されています。ですが、実はスタンダードモデルである「Eシリーズ」(2025年モデルなど)にも、ストリーマはしっかり搭載されています。

もちろん、上位機種になるほど「ダブルストリーマ」になったり、送風ファンまでカビ対策が強化されたりと性能は上がりますが、「ストリーマによる内部クリーン」の基本機能は多くの機種で体感できます。ご自身の予算や必要な機能に合わせて選べるのは嬉しいポイントですね。

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よくある質問(Q&A)

Q1. 「フィルター自動お掃除」との違いは?

これは全く別の機能です。

  • フィルター自動お掃除機能
    エアコンの「エアフィルター」に付着したホコリを、ブラシなどで自動的にかき集めてダストボックスに溜める機能です。物理的なホコリ詰まりを防ぎ、省エネ性能を維持するのが目的です。
  • ストリーマ機能
    「エアフィルター」を通り抜けた、目に見えない微細な有害物質(カビ、ウイルス、アレル物質など)を、電気の力で分解・抑制する機能です。空気の「質」を高めるのが目的です。

どちらもエアコンを快適に使うためには重要な機能ですね。

Q2. ストリーマは「効果なし」って本当?

「ストリーマは効果がない」という口コミを見かけることがありますが、その多くは2つの理由に集約されます。

理由1:お手入れ不足で性能が落ちている
前述の通り、ストリーマユニットはホコリが溜まると放電能力が低下し、効果が激減します。「ランプが点滅しているのに放置している」「放電音(シューという小さな音)がしなくなった」という場合は、ユニットを掃除すれば本来の効果が復活する可能性が高いです。

理由2:「付着菌」への効果を期待している
ストリーマは「吸い込んだ」空気にしか効果がありません。壁やカーテンについたニオイや菌を消したい、という目的には(イオン放出型と比べて)向いていません。この特性を知らずに「効果なし」と判断しているケースがあります。

正しくお手入れし、その特性を理解して使えば、ストリーマは非常に強力な空気浄化技術です。

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まとめ:ストリーマはこんな人におすすめ

今回は、ダイキンエアコンの「ストリーマ」技術について、その仕組みから効果、デメリット、お手入れ方法まで、網羅的に詳しく解説しました。

記事の要点をもう一度まとめます。

  • ストリーマはダイキン独自の「吸い込み型」空気浄化技術
  • 酸化分解力が非常に高く、カビ・アレル物質・ウイルス・ニオイに強い効果を発揮
  • 公的機関でも新型コロナウイルス等への効果が実証済み
  • デメリットは定期的なユニット掃除が必要なことと、微量のオゾン臭
  • イオン放出型(ナノイー等)と違い、付着菌には直接効かない
  • 電気代はごくわずかで、つけっぱなしでも安心
  • ランプ点滅は掃除のサイン。放置すると効果が低下する

これらの特徴から、ストリーマは特に以下のような方に強くおすすめできる機能です。

【ストリーマがおすすめな人】

  • エアコン内部のカビやニオイを徹底的に防ぎたい人
  • 花粉症やダニアレルギーに悩んでいる人
  • 小さなお子様やペットがいて、室内の「浮遊する」空気を常に清潔に保ちたい人
  • 室内にイオンが放出されるのが(ニオイなどで)あまり得意でない人
  • 面倒でも、定期的なお手入れをしっかりできる人

エアコンは今や、部屋を冷やしたり暖めたりするだけでなく、1年を通して空気の質を管理する家電に進化しています。ストリーマ技術を正しく理解して、あなたとご家族に最適な一台を選んでくださいね。