「冷房をつけるほどではないけれど、少し蒸し暑い…」
「エアコンの送風と扇風機、結局どっちがお得なの?」
電気代が高騰する中、少しでも無駄な出費は抑えたいですよね?実は、この2つの使い分けを間違えると、涼しさを感じられないばかりか、電気代を損してしまう可能性があります。
結論からお伝えすると、電気代の安さは「DCモーター扇風機」が最強ですが、部屋全体を快適にするなら「エアコンの送風」も優秀です。
この記事では、エアコンの送風と扇風機の電気代を「1時間」と「1ヶ月」単位で徹底比較し、シーン別の賢い使い分け術を5つ紹介します。これを読めば、もう迷うことなく、快適さと節約の両方を手に入れられますよ。
エアコンの送風と扇風機、電気代を比較
まずは、誰もが気になる「電気代」の違いを数字で見ていきましょう。
「エアコン=高い」というイメージがあるかもしれませんが、送風モードに関してはどうなのでしょうか?最新の電気料金単価(31円/kWh)をもとに計算しました。
1時間と1ヶ月の料金差
エアコン(送風モード)、ACモーター扇風機(従来型)、DCモーター扇風機(省エネ型)の3つを比較します。
| 機器の種類 | 消費電力 | 1時間あたり | 1ヶ月あたり※ |
|---|---|---|---|
| エアコン(送風) | 約15W〜45W | 約0.5円〜1.4円 | 約120円〜336円 |
| 扇風機(AC) | 約20W〜45W | 約0.6円〜1.4円 | 約144円〜336円 |
| 扇風機(DC) | 約2W〜20W | 約0.06円〜0.6円 | 約14円〜144円 |
※1日8時間使用×30日で計算
この表から分かる通り、エアコンの送風と従来のAC扇風機の電気代はほとんど変わりません。
しかし、最新のDCモーター扇風機と比較すると、扇風機の方が圧倒的に安くなります。1ヶ月使い続けても数十円〜百円程度で済むのは驚きですよね?
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つけっぱなしにした場合のコスト
「24時間つけっぱなしにしたらどうなるの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
仮にエアコンの送風モードを24時間×30日間つけっぱなしにしたとしても、電気代は月額約360円〜1,000円程度です。
冷房運転(月額数千円〜1万円以上)に比べれば格安ですが、人がいない部屋で回し続けるのは、換気目的以外ではやはり無駄になります。

送風と扇風機の決定的な違い
電気代に大きな差がない(特にAC扇風機の場合)なら、どう使い分けるべきなのでしょうか。
それぞれの「得意なこと」を理解して使い分けるのが、快適への近道です。
部屋の空気を循環させる送風
エアコンの送風モードの最大の特徴は、「高い位置から風が出る」ことです。
- 天井付近に溜まった熱い空気を動かす
- 部屋全体の大きな空気の流れを作る
- 家具や床に邪魔されず風を届けられる
特に、帰宅直後のモワッとした熱気を窓から追い出す「換気」の補助として使う場合、高い位置にあるエアコンは非常に有利です。
体を直接冷やす扇風機
一方、扇風機は「人に風を当てる」ことに特化しています。
- ピンポイントで風を浴びて体感温度を下げる
- 風の強さや向きを細かく調整できる
- 移動させて好きな場所で使える
お風呂上がりや、作業中に足元だけ涼しくしたい時などは、扇風機の方が満足度は高くなります。
サーキュレーターとの違いは
最近よく聞く「サーキュレーター」はどうでしょうか。
サーキュレーターは「直進的な強い風」を起こし、空気を攪拌(かくはん)するのが目的です。人に風を当てるにのは不向きですが、エアコンの冷気を隣の部屋に送ったり、室内の温度ムラをなくす能力は最も高いです。
「涼むなら扇風機、空気を混ぜるならサーキュレーターかエアコンの送風」と覚えておきましょう。
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目的別のおすすめ節約術5選
ここからは、シーン別の具体的な使い分けテクニックをご紹介します。
状況に合わせてベストな選択をすることで、快適さを保ちながら電気代を最小限に抑えられます。
冷房と併用する最強の配置
真夏の電気代を抑える鉄則は、「冷房設定温度を上げて、風を併用する」ことです。
冷房の設定温度を1℃上げると約13%の節電になります。この時、扇風機を自分の近くに置き、微風を体に当てることで体感温度を下げましょう。
また、エアコンの冷気は下に溜まるため、扇風機の首を上に向けて回し、足元の冷気を部屋全体に持ち上げる使い方も効果的です。
梅雨の洗濯物乾燥には
部屋干しの乾燥には、「扇風機」を洗濯物に近距離で当てるのが最も効率的です。
エアコンの送風も悪くありませんが、風が遠すぎて乾燥スピードが落ち、生乾き臭の原因になります。扇風機の風を「強」にして、洗濯物の水分を物理的に飛ばしてください。
寝る時はどっちがおすすめ
就寝時は、体に直接強い風が当たり続けると体調を崩す原因になります。
おすすめは、エアコンの「送風」または「微弱冷房」を使用し、風を直接体に当てない設定にすることです。扇風機を使う場合も、壁に向けて風を当て、跳ね返ってくる柔らかい風を浴びるようにすると、冷えすぎを防げます。

よくある質問(Q&A)
最後に、エアコンの送風と扇風機に関する、よくある疑問を解決します。
A. 圧倒的に「送風」が安いです。ドライ機能は、空気を冷やして湿気を取るため、実は弱冷房と同じ仕組み(再熱除湿ならさらに高額)で電力を消費します。湿度が高くない日は送風を選びましょう。
A. 内部のカビやホコリが原因の可能性が高いです。送風モードは内部の空気をそのまま出すため、フィルター掃除をしていないと臭いがダイレクトに届きます。この場合はすぐに掃除かクリーニングを依頼しましょう。
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A. 電気代だけで見れば、USB電源の卓上ファンや、DCモーター扇風機の微風運転が最安クラスです。ただし、部屋全体を冷やす能力はないため、あくまで「自分だけ涼む用」として割り切りましょう。
まとめ
エアコンの送風モードと扇風機、それぞれの電気代と特徴について解説しました。
今回のポイントを振り返ります。
- 電気代: DC扇風機 < エアコン送風 ≒ AC扇風機
- エアコンの送風: 部屋全体の空気循環、換気の補助におすすめ
- 扇風機: 身体を直接冷やす、洗濯物を乾かすのにおすすめ
- 賢い使い方: 冷房設定温度を上げ、扇風機を併用するのが最強の節約術
「どちらか一方」ではなく、シーンに合わせて使い分けることが、電気代を抑えつつ快適に過ごすための近道です。
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