「エアコンのドライ(除湿)と冷房、どっちが電気代安いの?」「1ヶ月つけっぱなしにすると請求額はどうなる?」と疑問に思っていませんか?
実は、「ドライの方が安い」という噂を信じて使い続けると、冷房の2倍以上の電気代がかかるケースがあります。ドライ機能には2つの種類があり、その仕組みを理解していないと損をしてしまうのです。
この記事では、電気料金単価をもとに、エアコンのドライと冷房の1ヶ月の電気代を徹底比較します。これを読めば、快適さを損なわず、賢く電気代を数千円単位で節約する方法がわかります。
ドライの電気代は1ヶ月いくら?
結論からお伝えすると、ドライ機能を使った場合の1ヶ月の電気代は、使用するモードによって約3,000円から11,000円と大きな幅があります。
なぜこれほど金額に差が出るのでしょうか?それは、ドライ機能には仕組みが全く異なる2つの種類が存在するからです。
種類で変わる!1ヶ月の電気代を比較
エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。1日8時間×30日間使用した場合の目安を見てみましょう。(※1kWh=31円で計算)
| 運転モード | 1時間の電気代 | 1ヶ月の電気代(目安) |
|---|---|---|
| 弱冷房除湿 | 約4.5円 | 約3,348円 |
| 冷房 | 約12.0円 | 約8,928円 |
| 再熱除湿 | 約15.0円 | 約11,160円 |
このように、「弱冷房除湿」は冷房よりも圧倒的に安いですが、「再熱除湿」は冷房よりも高くなる傾向があります。
再熱除湿の電気代が高くなる理由
「再熱除湿」が高くなる理由は、その仕組みにあります。
- 弱冷房除湿:空気を冷やして除湿し、そのまま部屋に戻す。(部屋が少し冷える)
- 再熱除湿:空気を冷やして除湿した後、再度温めてから部屋に戻す。(部屋の温度が下がらない)
再熱除湿は「空気を温め直す」という工程で余分にエネルギーを使うため、どうしても電気代が高くなってしまうのです。

冷房とドライはどっちが安い?
多くの人が迷う「冷房 vs ドライ」の電気代論争。正解は「弱冷房除湿」ならドライの方が安いです。
しかし、ご自宅のエアコンがどちらの除湿タイプか分からない方も多いはずです。見分け方と使い分けの基準を解説します。
メーカー別の名称で見分ける方法
リモコンのボタンやカタログの表記で、ある程度判断が可能です。一般的な傾向は以下の通りです。
- 弱冷房除湿の表記例:「ドライ」「除湿」「ソフト涼感」など(安価な機種に多い)
- 再熱除湿の表記例:「カラッと除湿」「さらら除湿」「再熱」など(高級機種に多い)
最近の上位モデルでは、リモコンで「弱冷房」と「再熱」を切り替えられるものも増えています。
目的別の正しい使い分け方
電気代と快適性のバランスを考えた、おすすめの使い分けチャートです。
| 今の状況 | おすすめモード | 理由 |
|---|---|---|
| 真夏でとにかく暑い | 冷房 | 室温を下げる効率が最も良い |
| 梅雨でジメジメ&暑い | 弱冷房除湿 | 湿度を下げつつ、安く冷やせる |
| 肌寒いが湿気を取りたい | 再熱除湿 | 室温を下げずに除湿できる |
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つけっぱなしだと電気代はどうなる?
「24時間つけっぱなしにした方が安い」という説がありますが、これは本当なのでしょうか。シミュレーションしてみましょう。
24時間運転した場合の電気代
24時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月(30日)の電気代目安は以下の通りです。
- 弱冷房除湿:約9,000円〜10,000円
- 冷房:約20,000円〜25,000円
- 再熱除湿:約25,000円〜32,000円
エアコンは起動時に最も電力を消費します。そのため、日中30分程度の外出なら消さずにつけっぱなしの方が安い場合が多いです。しかし、仕事などで9時間以上家を空ける場合は、こまめにオフにした方がトータルの電気代は安くなります。
除湿機とエアコンの併用は?
部屋干しなどで強力に除湿したい場合、エアコンのドライではなく、除湿機(コンプレッサー式)を使う手もあります。コンプレッサー式除湿機の電気代は1時間あたり約5円〜7円程度。再熱除湿を使うよりは安く済むことが多いです。
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1ヶ月の電気代を安くする5つの裏技
モード選び以外にも、誰でも今日からできる節約術があります。これらを実践するだけで、月々の電気代を確実に下げることができます。
フィルター掃除で効率アップ
フィルターが目詰まりすると、冷暖房効率が下がり、無駄な電気を使います。2週間に1回掃除機でホコリを吸い取るだけで、年間約860円以上の節約効果が期待できます。

風量は「自動」設定にする
「弱風」の方が電気代が安いと思いがちですが、実は逆効果になることがあります。設定温度になるまで時間がかかり、余計な電力を使うからです。「自動」設定なら、一気に冷やしてから微風に切り替えてくれるため、最も効率的です。
サーキュレーターで空気を循環
冷たい空気は床付近にたまります。サーキュレーターを天井に向けて回し、空気を撹拌することで、設定温度を1〜2℃上げても涼しく感じられます。設定温度を1℃上げると約13%の節電になります。
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室外機を日陰にする
室外機が直射日光で熱くなると、熱を捨てる効率が悪くなります。すだれや日除けカバーを使い、室外機の周りに影を作りましょう。ただし、吹き出し口を塞がないように注意してください。
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電力会社を見直す
もし「節電を頑張っているのに電気代が高い」と感じるなら、契約プランがライフスタイルに合っていない可能性があります。基本料金0円のプランや、夜間の単価が安いプランなど、自分に合った電力会社を選ぶだけで、年間数万円の節約になることも珍しくありません。

よくある質問(Q&A)
記事のまとめに入る前に、エアコンのドライ機能に関するよくある疑問をQ&A形式で解消しましょう。
A. 就寝時の気温や湿度によりますが、蒸し暑い夜は「28℃設定の冷房」がおすすめです。再熱除湿は快適ですが電気代が高くなりがちで、弱冷房除湿は肌寒くなることがあります。冷房を高めに設定し、風を体に当てないようにするのがベストです。
A. 弱冷房除湿の場合、つけっぱなしにすると部屋が冷えすぎてしまうことがあります。湿度が下がったら送風モードに切り替えるか、タイマーを活用するのがおすすめです。
A. 運転停止後に自動で行われる「内部クリーン」の電気代は、1回あたり約1円〜5円程度です。これでカビの発生を抑えられるなら、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。切らずに実施することをおすすめします。
まとめ:ドライの正体を知って賢く節約
エアコンのドライ機能を使った1ヶ月の電気代や、冷房との違いについて詳しく解説しました。最後に重要なポイントを整理します。
- ドライには「弱冷房除湿(安い)」と「再熱除湿(高い)」がある。
- 電気代を最安にするなら「弱冷房除湿」か「設定温度高めの冷房」。
- 肌寒い梅雨時は「再熱除湿」を使うなど、目的で使い分ける。
- サーキュレーター併用やフィルター掃除は節約効果が高い。
エアコンの電気代は、仕組みを知っているかどうかで大きな差がつきます。まずはご自宅のエアコンがどちらのタイプかを確認し、季節や気温に合わせてモードを使い分けてみてください。そして、根本的な電気代削減のために、電力会社のプラン見直しも検討してみてはいかがでしょうか。
