「朝のお弁当作り中、レンジから突然『ブオーン』と低い音が鳴り響いた」
「温め終わったのに、ずっと音が止まらない…爆発しないか怖い」
毎日使う家電から聞き慣れない大きな音がすると、「もしかして火事になるんじゃないか?」と不安でたまらなくなりますよね。
実はその「ブオーン」という音、多くの場合は故障ではありませんが、放置すると危険な「サイン」である場合も含まれています。ここを見誤ると、修理費が高額になったり、最悪の場合は発火事故につながるリスクもゼロではありません。
この記事では、電子レンジの異音の原因と、危険な状態を見分けるチェックポイントを分かりやすく解説します。
これを読めば、その音が「様子見でOK」なのか「即使用中止」なのかが明確になり、無駄な買い替えを防ぎつつ、安全にキッチンを使えるようになりますよ。
電子レンジの異音「ブオーン」の正体は?
まずは、その不気味な重低音の正体を突き止めましょう。音が鳴るタイミングや音質によって、主に3つの原因が考えられます。
原因1:冷却ファンによる風切り音(正常〜注意)
電子レンジは、食品を温めるために内部で強力な電磁波を出しています。この時、心臓部である部品(マグネトロン)が高熱になるため、それを冷ますための「冷却ファン」が回っています。
「ブオーン」という音の多くは、このファンが勢いよく空気を切っている音です。
- 連続で使用した後
- 長時間の調理をした後
- 夏場など室温が高い時
このような状況では、ファンがフル稼働するため音が大きくなります。これは正常な動作です。
原因2:マグネトロンの振動・劣化(注意〜危険)
電磁波を発生させる「マグネトロン」という部品自体も、動作時に振動して音を出します。
購入当初よりも音が明らかに大きくなっている場合、マグネトロンが経年劣化している可能性があります。特に10年近く使っている場合は、寿命が近づいているサインと言えるでしょう。
原因3:電源トランスやインバーターのうなり(注意)
少し古いタイプの電子レンジ(50Hz/60Hz専用機など)には、重い変圧器(トランス)が入っています。これが「ブオーン」と唸ることがあります。
最近の「インバーター搭載機」は静かですが、それでも高出力時には制御音が鳴ることがあります。音が安定しているなら問題ありませんが、不規則に「ブオン…ブオン…」と波打つ場合は不具合の可能性があります。
危険度チェック!爆発・故障を見分ける4つのサイン
「音はするけど、まだ使っても大丈夫?」
その判断基準は、音以外の症状が出ているかどうかにあります。以下の4つの症状が一つでも当てはまる場合は、即座に使用を中止してください。
- 食材が全く温まらない、または温まりにムラがある
- 焦げ臭いニオイや、薬品のような異臭がする
- 庫内で火花(スパーク)が散る
- 途中で電源が落ちたり、勝手に止まったりする

自分で直せる?「ブオーン」を解消する5つの対処法
故障ではなく、設置環境やちょっとしたホコリが原因で音が大きくなっているケースも多いです。修理に出す前に、まずは以下の5つを試してみましょう。
1. 壁との距離を離して放熱する
電子レンジの周囲に十分な隙間はありますか?
壁や食器棚にぴったりくっつけて設置していると、熱が逃げ場を失い、本体内部の温度が上がります。その結果、冷却ファンが必死に回って「ブオーン」という音が爆音になります。
消防庁やメーカーの推奨通り、左右・背面・上部に指定のスペース(一般的に数cm〜10cm以上)を空けてください。
2. 吸気口・排気口のホコリを掃除する
本体の側面や背面にある「吸気口」がホコリで目詰まりしていませんか?マスクをして走ると息が荒くなるのと同じで、吸気口が塞がるとファンに負荷がかかり、異音が発生します。
掃除機やハンディモップを使って、溜まったホコリを取り除くだけで、嘘のように静かになることがあります。
3. お皿(ターンテーブル)をセットし直す
お皿が回るタイプのレンジの場合、お皿(ターンテーブル)やその下の回転ローラーがズレていると、共振して「ブオーン」「ガタガタ」という音が鳴ります。
一度すべて取り外し、ローラー部分の汚れを拭き取ってから、カチッとはまるようにセットし直してみてください。
4. アース線の接続を確認する
意外と見落としがちなのがアース線です。接続が緩んでいたり、他のコードと絡まっていたりすると、電気的なノイズ(ハム音)が発生することがあります。しっかりと接続されているか確認しましょう。
5. コンセントを抜いてリセットする
電子レンジ内の制御基板が一時的なエラーを起こしている可能性もあります。
一度コンセントを抜き、5分〜10分ほど放置して「放電」させてから、再度差し込んでみてください。これでシステムの誤作動がリセットされ、音が直ることがあります。
修理と買い替え、どっちがお得?判断の目安
対処法を試しても「ブオーン」が直らない場合、修理か買い替えの決断が必要です。
使用年数が7〜8年を超えているなら「買い替え」
メーカーが定めている「補修用性能部品の保有期間」は、製造打ち切り後8年程度です。これを超えると部品がなく、修理自体ができないことがほとんどです。
また、マグネトロンの寿命も約2,000時間(一般家庭で約10年)と言われています。7〜8年使っているなら、修理費に1万〜2万円かけるよりも、最新の省エネ機種に買い替えた方が、長い目で見て電気代も安く済みます。
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購入して3年以内なら「修理」
まだ新しいのに異音がする場合は、初期不良や自然故障の可能性があります。保証期間内であれば無償修理、期間外でも買い替えるより安く直せる可能性が高いので、メーカーに問い合わせてみましょう。
よくある質問(Q&A)
最後に、読者の方が疑問に思いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
Q. 温め終わって扉を開けた後も「ブオーン」と鳴り止みません。故障ですか?
A. それは「冷却運転」ですので正常です。近年の機種は、調理後の部品劣化を防ぐために、加熱終了後も1〜3分ほどファンを回し続けます。特にオーブン機能を使った後は長く回ります。
Q. 「ブオーン」ではなく「ジージー」という音がします。
A. 「ジージー」「パチパチ」という音は、電気的なショートやスパーク(火花)の可能性があります。庫内の食品カスが炭化して燃えている場合もあるので、すぐに掃除をし、直らなければ使用を中止してください。
Q. 異音がしても温まるなら使い続けてもいいですか?
A. 焦げ臭さがなく、音も「少しうるさい程度」なら様子見で使えますが、音が日に日に大きくなるようなら危険信号です。突然動かなくなる前に、次の機種の検討を始めることをおすすめします。
まとめ:ブオーンという異音は放置せず、まずは掃除と放熱を
電子レンジの「ブオーン」という異音について解説しました。記事の要点を振り返りましょう。
- 「ブオーン」の多くは冷却ファンの音で、正常な場合も多い
- 使用後にファンが回り続けるのは故障ではない
- 「温まらない」「異臭がする」場合は即買い替え・修理が必要
- まずは「壁から離す」「掃除する」の2つを試すこと
電子レンジは、私たちの食生活になくてはならない存在です。だからこそ、突然壊れると本当に困りますよね。
異音は、電子レンジが発している「ちょっと苦しいよ」というSOSかもしれません。 今すぐ背面や側面をチェックして、ホコリが溜まっていたら掃除してあげてください。それだけで、また静かに働いてくれるようになるかもしれませんよ。
もし10年以上頑張ってくれたレンジなら、「お疲れ様」と感謝して、新しいパートナー(最新機種)を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。
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