「おしゃれで収納力もあるハイタイプに憧れるけど、部屋が狭くならないか心配…」
「地震で倒れてきたり、首が痛くなったりして後悔したくない…」
リビングの収納問題を解決し、インテリアの主役にもなるハイタイプのテレビ台。しかし、安易に選ぶと「圧迫感で部屋が狭い」「組み立てが地獄だった」といった深刻な後悔につながりかねません。
この記事では、家電選びのプロの視点から、ハイタイプのテレビ台で後悔する5つの典型的なパターンと、それを回避して理想のリビングを作るための具体的な選び方を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの部屋の広さやライフスタイルに本当に合った一台が見つかり、地震対策も万全な「安心できる空間」が手に入ります。
※2025年11月23日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
なぜハイタイプのテレビ台を買って後悔するのか?5つの失敗談
まず、実際にハイタイプテレビ台を購入して「失敗した」と感じている人の共通点を見ていきましょう。
後悔の原因は、主に以下の5つに集約されます。
1. 圧迫感で部屋が狭く見える・暗くなる
最も多い後悔がこれです。店舗や広いショールームでは気にならなくても、天井高240cm前後の一般的な日本の住宅に置くと、壁が迫ってくるような威圧感があります。
特に、窓の近くに背の高い家具を置いてしまうと、光を遮って部屋全体が暗くなり、気分まで落ち込んでしまうケースがあります。
2. テレビの位置が高すぎて首や肩が疲れる
ハイタイプはデザイン上、テレビを置く位置が高くなりがちです。
ソファとの距離が近い(視聴距離が短い)部屋でこれを使うと、常に見上げる姿勢になり、首や肩に負担がかかります。「リラックスするためのリビングなのに疲れる」という本末転倒な結果です。
3. 地震の揺れで倒れてきそうで怖い
背が高い家具は重心が高く、地震の際の揺れが大きくなります。
「突っ張り棒」などの対策をしていないと、就寝中や外出中に倒れてくるのではないかという心理的な不安がつきまといます。特に寝室への設置で後悔する人が多いポイントです。
4. 組み立てが大変すぎて挫折する
意外と見落としがちなのが「組み立て」の難易度です。
ハイタイプテレビ台は巨大で、部品点数が非常に多いです。「大人2人で3時間かかった」「扉の調整が難しくてズレてしまった」という悲鳴のような口コミも少なくありません。
5. 配線が複雑になり掃除ができない
収納棚が多い分、裏側の配線ルートも複雑になります。
一度設置すると重くて動かせないため、裏側に溜まったホコリを掃除できず、配線トラブルや火災のリスク(トラッキング現象)を心配する声もあります。
それでも人気!ハイタイプのメリット・デメリットを比較
後悔のリスクはあるものの、ハイタイプにはそれを上回る魅力があるのも事実です。
ここで一度、メリットとデメリットを整理して比較してみましょう。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 収納力 | 壁面全体を使えるため、圧倒的な収納量を確保できる。 | 物を詰め込みすぎると、圧迫感が増してしまう。 |
| デザイン | 高級感があり、リビングの主役になる。 | 部屋のテイストに合わないと、家具だけ浮いて見える。 |
| スペース効率 | デッドスペースになりがちな「上部」を有効活用できる。 | 床面積をとるため、物理的に部屋が狭くなる場合がある。 |
| 視聴環境 | 椅子やダイニングから見る場合は見やすい高さ。 | 床座りや低いソファからは見上げることになり疲れる。 |
つまり、「デメリットをどう打ち消すか」を知っていれば、ハイタイプは最強の家具になります。
絶対に後悔しない!ハイタイプのテレビ台の選び方5ステップ
では、具体的な解決策を見ていきましょう。
以下の5つのステップで選べば、後悔のリスクを最小限に抑えられます。
ステップ1:壁紙と同じホワイト系で圧迫感を消す
圧迫感を消す最も効果的な方法は、壁の色に家具を同化させることです。
日本の住宅の多くは白い壁紙です。テレビ台も「ホワイト」や「ホワイト木目」を選ぶことで、壁と家具の境界線が曖昧になり、家具が空間に溶け込みます。
これだけで、大きなハイタイプでも驚くほど部屋が広く見えます。
ステップ2:視聴距離と目線の高さをシミュレーションする
首の疲れを防ぐためには、適切な視聴距離と高さのバランスが重要です。
- 視聴距離:テレビ画面の高さの約3倍(4Kなら1.5倍)以上離れるのが理想。
- 目線の高さ:画面の中心が、目線より少し下(10〜15度)に来るのがベスト。
ソファからの距離が1.5m以下など、どうしても距離が取れない場合は、ハイタイプではなく「ローボード」にするか、後述する「壁寄せスタンド」を選びましょう。
ステップ3:地震対策は天井突っ張りか壁寄せを選ぶ
耐震性が不安な方は、以下の2つのタイプが正解です。
- 天井突っ張りタイプ:天井と床で突っ張るため、壁に穴を開けずに強固に固定できます。賃貸でも安心です。
- 壁寄せスタンド:重心が低く安定しており、壁に固定しなくても倒れにくい設計のものが多いです。
ステップ4:入れたい物の奥行きを内寸で測る
「入ると思ったのに入らなかった」を防ぐため、収納したい物のサイズを測りましょう。
特に注意が必要なのが、PS5などのゲーム機や高性能なアンプです。外寸ではなく、扉や棚板の厚みを引いた「内寸」で確認し、さらに背面に排熱スペースや配線スペースがあるかもチェックしてください。

ステップ5:組み立てサービスを利用するか検討する
「組み立てで後悔」しないための唯一の解決策は、プロに頼むことです。
数千円のコストはかかりますが、重い部材を運ぶ労力、水平垂直を合わせる技術、そして時間を考慮すれば、決して高くありません。特に幅150cmを超える大型タイプは、有料の「開梱設置サービス」の利用を強くおすすめします。
タイプ別診断:あなたの部屋に合うハイタイプのテレビ台はこれ!
一口にハイタイプと言っても、いくつかの種類があります。
あなたの住環境に最適なタイプを選びましょう。
収納重視なら壁面収納一体型
本や小物を大量に収納し、リビングをすっきりさせたい人向けです。
ポイントは、「一部にガラス扉やオープン棚があるデザイン」を選ぶこと。すべてが木の扉だと圧迫感が出ますが、抜け感のあるデザインなら軽やかに見えます。
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狭い部屋・賃貸なら壁寄せテレビスタンド
「ハイタイプの高さは欲しいけど、部屋が狭くなるのは嫌」という方には、これが最適解です。
テレビ台というより「柱」に近い構造なので、場所を取りません。別売りの棚板を付ければ、レコーダーやゲーム機も収納可能です。
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デッドスペース活用ならコーナータイプ
部屋の角(コーナー)を有効活用したい人向けです。
部屋の中央を広く使えるため、動線を確保しやすく、6畳などの限られたスペースでも圧迫感を感じにくいのが特徴です。
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よくある質問(Q&A)
置けますが、必ず「対応インチ数」と「耐荷重」を守ってください。特にハイタイプは重心が高いため、テレビが大きすぎると不安定になります。また、テレビの脚の形状によっては天板からはみ出ることもあるため、テレビスタンドのサイズ確認も必須です。
壁に釘やネジを使えない賃貸では、「天井突っ張り式」のテレビ台を選ぶか、家具の下に敷く「転倒防止ジェルマット」と、天井と家具の間に入れる「突っ張り棒」を併用するのが最も効果的です。
自治体の「粗大ゴミ」に出すのが一般的です(数百円〜千円程度)。買い替えの場合は、新しいテレビ台を購入する店舗で「引き取りサービス(有料)」を行っている場合もあるので、購入時に確認してみましょう。
まとめ:シミュレーションさえ間違えなければ、ハイタイプは最高の家具になる
ハイタイプのテレビ台で後悔しないためのポイントを振り返りましょう。
- 圧迫感対策:壁紙と同じ「白」を選ぶ。
- 首の疲れ対策:視聴距離が取れないなら「壁寄せスタンド」にする。
- 地震対策:「天井突っ張り」機能付きを選ぶ。
- 収納対策:機器の奥行き+配線スペースを確保する。
- 組み立て対策:無理せずプロに依頼する。
「後悔した」という声の多くは、事前の確認不足が原因です。
この記事で紹介した5つのステップを実践すれば、収納力抜群で、まるで映画館のような没入感を楽しめる素晴らしいリビングが完成します。
ぜひ、あなたのライフスタイルにぴったりの一台を見つけて、快適なおうち時間を手に入れてください。
