「エアコンの配管周りの粘土がボロボロ落ちてきた」「隙間からゴキブリが入ってこないか不安で夜も眠れない」というお悩みはありませんか？
室内のエアコン配管の隙間を放置することは、害虫の侵入を許すだけでなく、冷暖房費の無駄遣いにも直結する危険な状態です。
この記事では、DIY初心者でもわずか数百円・15分程度で完了する「正しいパテ埋めの方法」を徹底解説します。賃貸住宅での注意点や、プロ並みにきれいに仕上げるコツも網羅しました。
なぜ室内のエアコン穴をパテ埋めする必要があるのか？
「少しくらい隙間があっても大丈夫だろう」と考えるのは禁物です。室内のパテが劣化したり剥がれたりしている場合、そこには明確なリスクが存在します。
1. ゴキブリや小虫の侵入経路になる
エアコンの配管穴は、多くの場合、壁を貫通して外と繋がっています。わずか数ミリの隙間でも、ゴキブリやアリ、クモなどの害虫は容易に侵入します。特に「室内機」の裏側や横の隙間は、虫にとって格好の隠れ家となります。
2. 気密性が下がり冷暖房効率が悪化する
隙間風が入ることで、夏は熱気、冬は冷気が室内に流れ込みます。せっかくエアコンをつけても効きが悪くなり、結果として電気代が高くなる原因になります。
3. 結露やカビ、壁紙の劣化を防ぐ
外気が内部に入り込むと温度差で結露が発生しやすくなります。これを放置すると壁内部にカビが生えたり、壁紙が黒ずんだりする原因となり、健康被害や退去時の修繕費トラブルに繋がります。
賃貸の方へ：勝手にパテ埋めしても大丈夫？
賃貸アパートやマンションにお住まいの方が最も気にするのが「退去時の原状回復」ですよね。結論から言うと、適切な材料を使えば自分で補修しても問題ないケースがほとんどです。
- OKなケース：「不乾性（固まらない）」パテを使用する場合。いつでも取り除けるため、原状回復が容易です。
- NGなケース：「シリコンコーキング」など、固まって壁に接着してしまう材料を使う場合。壁紙を傷めるため避けましょう。
失敗しない！パテの選び方と準備するもの
ホームセンターに行くと様々な補修材がありますが、エアコン用として選ぶべきは一択です。
おすすめは「不乾性パテ（難硬化性）」
「不乾性」とは、いつまでも柔らかい粘土状を保つタイプのことです。以下のメリットがあるため、DIYにはこれを選んでください。
- 何度でもやり直しがきく
- 振動に強く、ひび割れしにくい
- 撤去するときも手で簡単に取れる
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必要な道具一覧
| 道具名 | 必要性・用途 |
|---|---|
| エアコン配管用パテ | 必須。200g（約100円〜200円）で一般的な家庭用エアコン1台分は十分足ります。色は壁紙に合わせて白やアイボリーを選びましょう。 |
| 雑巾・ウエス | 必須。作業箇所の汚れや水分を拭き取ります。 |
| ゴム手袋 | 推奨。パテには油分が含まれており、素手だとベタつくため。 |
| マスキングテープ | 推奨。壁紙を汚さずきれいに仕上げたい場合に使用します。 |
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手順：エアコンの配管穴のパテ埋め5ステップ
それでは、具体的な作業手順を解説します。難しい技術は一切不要です。
1. 古いパテを完全に取り除く
硬くなったりひび割れたりしている古いパテを剥がします。手で引っ張ればボロボロと取れますが、壁紙にくっついている部分は、壁紙を破かないように慎重に剥がしてください。
2. 穴の周りと配管を掃除する
ここが最も重要な工程です。ホコリ、油汚れ、水分が残っていると新しいパテが密着せず、すぐに剥がれてしまいます。固く絞った雑巾で拭き、しっかり乾燥させましょう。
3. 新しいパテをよく「こねる」
開封直後のパテは少し硬いことがあります。手で揉み込み、体温で温めながら柔らかくします。耳たぶくらいの柔らかさになったら、細長い棒状に伸ばします。
4. 隙間に詰め込み、形を整える
棒状にしたパテを配管の周りに巻きつけ、指で隙間に押し込むように充填します。特に配管の下側や裏側は目視しづらく隙間ができやすいポイントです。指で触って穴が塞がれているか確認してください。
5. 表面を滑らかにならす
最後に表面の凸凹を指で撫でて整えます。配管から壁に向かってなだらかな坂になるように成形すると、見た目がプロっぽく仕上がります。
よくある質問（Q&A）
作業前に知っておきたい疑問をまとめました。
はい、基本的には問題ありません。ただし、メーカー品（因幡電工など）に比べると「量が少ない」「硬化が早い（経年劣化が早い）」場合があります。長く持たせたい場合や、穴が大きい場合はホームセンターで売られている専用品（約100〜200円の差です）をおすすめします。
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配管と壁穴の隙間が広すぎる場合、パテだけで埋めるのは困難です。「バックアップ材」や「丸めた新聞紙」などを隙間に軽く詰め込み、土台を作ってから、その上をパテで覆うように仕上げてください。
パテ埋めとセットで行うべき最強の対策は、「ドレンホース（排水ホース）への防虫キャップ取り付け」です。室内の穴を塞いでも、ホースの中を通って虫が侵入することがあります。合わせて対策することで防虫効果が劇的に高まります。
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まとめ：隙間を埋めて、安心で快適な空間を取り戻そう
室内の配管穴のパテ埋めについて解説しました。改めて重要なポイントを整理します。
- 即行動：隙間放置は「虫の侵入」「冷暖房ロス」の元凶。
- 材料選び：初心者や賃貸は「不乾性パテ」を選ぶこと。
- 重要工程：古いパテを剥がした後の「掃除」と「乾燥」が命。
- 確認：見えにくい配管の「下側」もしっかり埋める。
たった数百円のパテと少しの手間で、「いつ虫が出てくるか分からない恐怖」から解放され、快適な室温をキープできるようになります。
難しい作業ではありません。ぜひ今度の休日に、ホームセンターやネットでパテを手に入れて、お部屋のメンテナンスをしてみませんか？その小さな行動が、毎日の安心感に繋がります。