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エアコンのプラズマクラスターユニットを交換しないとどうなる?3つのリスクと解決法

エアコンのプラズマクラスターユニットを交換しないとどうなる?3つのリスクと解決法

「エアコンの青いランプがずっと点滅していて気味が悪い……」
「ユニット交換ランプが点灯したけれど、無視して使い続けたら壊れるの?」

シャープのエアコンを使っていると必ず直面するのが「プラズマクラスターユニットの寿命」です。交換費用もかかるため、できればそのまま使い続けたいと考える方も多いのではないでしょうか。

結論をお伝えすると、ユニットを交換しなくてもエアコンの冷暖房機能は使えますが、内部のカビ増殖リスクが急激に高まります。

この記事では、交換しない場合に起こる具体的な3つのデメリットから、誰でも5分でできる交換方法、そしてランプの点滅を消すリセット操作までを網羅的に解説します。

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【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

交換しないとどうなる?

まず、交換サインを無視して使い続けた場合に、エアコンにどのような変化が起こるのかを明確にします。

エアコンが爆発したり、冷風が出なくなったりすることはありませんが、以下の点には注意が必要です。

冷暖房機能への影響

最も心配な点かと思いますが、エアコンの基本機能(冷房・暖房・除湿)は問題なく使用可能です。

プラズマクラスターユニットは、あくまで「イオン発生装置」として独立しています。そのため、このユニットが寿命を迎えても、温度調節を行うコンプレッサーやファンには影響しません。

大谷
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真夏や真冬にランプが点滅しても、エアコン自体は止まらないので安心してください。「今すぐ交換しないと熱中症になる」といった緊急事態ではありません。

放置する3つのリスク

機能は使えますが、交換しないことによるデメリットは確実に存在します。特に「空気の質」と「メンテナンスコスト」に関わります。

  • カビの繁殖:内部のカビ菌を抑制する効果がなくなり、エアコン内部が黒カビだらけになるリスクが高まります。
  • ニオイの発生:部屋干し臭、ペット臭、料理臭などを分解する消臭効果が失われます。
  • 静電気・肌保湿効果の喪失:冬場の静電気抑制や、肌にツヤを与える効果が得られなくなります。

結果として、交換費用をケチったせいで、高額なエアコンクリーニング業者を呼ぶ頻度が増えるという本末転倒な結果になりかねません。

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点滅の意味と寿命目安

「そもそも、いつ交換すればいいの?」という疑問に対し、ランプのサインと具体的な期間を解説します。

ランプ点滅の2段階

プラズマクラスター搭載エアコンは、運転時間に応じてランプの状態が変化します。ご自宅のエアコンがどの状態か確認してみてください。

ランプの状態 総運転時間 状況
ゆっくり点滅 約17,500時間 交換時期のお知らせ
まだイオンは出ていますが、もうすぐ寿命です。部品の手配を始めましょう。
早い点滅(消灯) 約19,000時間 機能停止
イオン発生が完全にストップしました。交換するまで復活しません。

掃除では復活しない

よくある勘違いですが、このランプ点滅は「汚れ」ではなく「電極の寿命」を知らせるタイマーです。

ユニットの電極部分は、運転中に少しずつ摩耗してすり減っていきます。フィルター掃除のように、洗えば復活するものではありません。指定の時間を超えたら、新品への交換が必須となります。

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自分で交換する方法

業者を呼ぶと出張費がかかりますが、自分で交換すれば部品代(2,000円〜6,000円程度)だけで済みます。作業は非常に簡単です。

型番の調べ方と購入

まずは適合するユニットを購入します。エアコンの側面や下面にあるシールを見て、エアコン自体の型番(例:AY-L22Xなど)を確認してください。

代表的な交換ユニットの型番には「IZ-C90M」「IZ-C75S」などがあります。必ず「エアコン型番 交換ユニット」で検索し、適合するものを選びましょう。

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交換手順とリセット

部品が届いたら、以下の手順で交換します。所要時間は約5分です。

  1. 電源を抜く:安全のため、必ずコンセントを抜いて作業します。
  2. ユニットを取り出す:前面パネルを開け、「プラズマクラスター」のマークがあるユニットのツメ(ロック)を解除し、引き抜きます。
  3. 新品を装着する:新しいユニットを、カチッと音がするまで奥へ差し込みます。
  4. リセット操作:コンセントを差し、リモコンや本体の「リセットボタン」を押します。
大谷
大谷
最後の「リセット操作」を忘れると、新しい部品に変えてもランプが点滅し続けます。取扱説明書を見て、必ず積算運転時間のリセットを行ってくださいね。
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よくある質問(Q&A)

交換に関して、次に気になりそうな疑問をまとめました。

Q. 古いユニットの捨て方は?A. 自治体の区分に従いますが、基本的には「不燃ごみ(燃えないごみ)」や「小型家電」として処分する場合が多いです。ユニットはプラスチックと金属基板で構成されています。

Q. 安い互換品を使ってもいい?A. おすすめしません。プラズマクラスターは高電圧を使用する精密機器です。純正品以外を使用すると、正常に動作しないだけでなく、発火や故障の原因になる恐れがあります。数千円の差なら、安心の純正品(シャープ製)を選びましょう。

Q. 24時間つけっぱなしだと寿命は?A. 1日24時間運転した場合、約2年2ヶ月で交換時期(約19,000時間)が来ます。1日8時間運転なら約6年持ちます。

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まとめ

プラズマクラスターユニットを交換しない場合のリスクと、具体的な対処法について解説しました。

最後に重要なポイントを整理します。

  • 交換しなくても冷暖房は使えるが、カビやニオイのリスクが増大する。
  • ランプの点滅は「汚れ」ではなく「寿命」なので掃除では直らない。
  • 交換作業は自分で行えば安く済み、5分程度で完了する。
  • 交換後は必ず「リセット操作」を行ってランプを消す。

エアコン内部のカビは、一度発生すると除去するのが大変です。「たかがイオン」と思わず、エアコンを長く清潔に保つための必要経費と割り切って、早めに交換することをおすすめします。

快適な空気環境を取り戻して、気持ちよくエアコンを使いましょう。

(参照:シャープ エアコンサポート