「仕事中、家の猫が熱中症になっていないか心配…」
「エアコンを24時間つけっぱなしにしたいけど、来月の電気代請求が怖い」
猛暑が続く日本の夏、愛猫の命を守るためにエアコンは必須アイテムです。しかし、燃料費調整額の高騰などで電気代が上がり、家計への負担に頭を悩ませている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、猫にとって快適な環境を守りつつ、夏のエアコンの電気代を最小限に抑える具体的な方法を解説します。
この記事でわかること
- 24時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月のリアルな電気代
- 冷房と除湿(ドライ)の使い分けによる節約効果
- 設定温度を下げずに猫を涼しくさせる裏ワザ
- 万が一の停電や故障に備えるリスク管理
結論からお伝えすると、エアコンはこまめに消すより「つけっぱなし」の方が、猫の健康面でもお財布面でもメリットが大きいです。
正しい知識を身につけて、猫ちゃんも飼い主さんも涼しく快適な夏を過ごしましょう。
猫のためにエアコンを24時間つけっぱなし!電気代はいくら?
まずは一番気になる「お金」の話から解消しましょう。
24時間フル稼働させた場合、実際どれくらいのコストがかかるのか、具体的な数字でシミュレーションします。
1ヶ月の電気代シミュレーション
6畳〜10畳用の一般的な省エネエアコン(期間消費電力量から算出)を使用した場合の目安です。
※電気料金単価31円/kWhで計算。外気温や建物の断熱性により変動します。
| 運転モード | 1時間の目安 | 1ヶ月(24h×30日) |
|---|---|---|
| 起動直後(フルパワー) | 約20円〜40円 | – |
| 安定運転時(維持) | 約3円〜15円 | 約2,200円〜10,800円 |
設定温度に達した後の「安定運転時」は、消費電力が非常に少なくなります。
例えば、外出するたびにスイッチを切ると、帰宅後にまた「フルパワー」で部屋を冷やすことになり、かえって電気代が高くなることがあります。
24時間つけっぱなしでも、日中のみの使用と比較して、差額は月々数千円程度に収まることがほとんどです。この金額で愛猫の命と健康が守れると考えれば、決して高い出費ではないはずです。
冷房と除湿(ドライ)の電気代比較
「冷房」と「除湿」、どちらが安いのか迷いますよね。結論はエアコンの除湿方式によって異なります。
- 弱冷房除湿:冷房より少し弱い運転。電気代は安い。
- 再熱除湿:冷えた空気を温め直して湿度を下げる。電気代は高い。
最近の上位機種には「再熱除湿」が搭載されていることが多いですが、電気代を抑えたい場合は「冷房」モードで28度設定にするのが最も無難でコストパフォーマンスが良い方法です。
猫が快適な設定温度と湿度の正解
「人間が涼しい=猫も涼しい」とは限りません。
猫は本来、砂漠で暮らしていたリビアヤマネコを祖先に持つため、比較的暑さには強い動物ですが、日本の「高温多湿」は大敵です。
室温は27度~29度が目安
猫が快適に過ごせる室温の目安は以下の通りです。
- 短毛種・若猫:28度〜29度
- 長毛種・老猫・肥満気味の猫:26度〜27度
人間が少し「ぬるいかな?」と感じる程度の温度が、猫にとっては冷えすぎず丁度よい環境です。
逆に、人間が快適な24度〜25度設定だと、猫にとっては寒すぎて体調を崩したり、下痢をしてしまったりする可能性があります。

湿度50%~60%が熱中症予防の鍵
温度よりも重要なのが湿度管理です。
猫は肉球でしか汗をかけず、グルーミング(毛づくろい)で唾液を蒸発させて気化熱で体温を下げます。湿度が高いと水分が蒸発せず、体温調節ができなくなってしまいます。
室温が28度でも、湿度が50%程度であれば猫は快適に過ごせます。温湿度計を猫が過ごす高さ(床付近など)に設置し、チェックする習慣をつけましょう。
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夏の電気代を劇的に安くする5つの方法
「猫のために快適な環境は維持したい、でも電気代は下げたい!」
そんなわがままを叶えるための、効果的な節約テクニックを5つ紹介します。
1. サーキュレーターで空気を循環させる
冷たい空気は床の方へ溜まります。猫は床に近い低い位置で生活しているため、人間が感じる以上に涼しい場所にいることが多いです。
サーキュレーターを使って空気を循環させることで、設定温度を1度上げても体感温度を涼しく保てます。設定温度を1度上げると約13%の節電になるため、非常に効果的です。
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2. フィルター掃除を2週間に1回行う
猫がいる家庭は、舞い上がった抜け毛をエアコンが吸い込むため、通常よりもフィルターが早く目詰まりします。
フィルターが詰まると、エアコンの効きが悪くなり、無駄な電力を使います。2週間に1回、掃除機で吸うだけでも年間で千円単位の節約につながります。(参照:環境省)
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3. 遮光カーテンで熱の侵入を防ぐ
室内の熱の約70%は「窓」から入ってきます。
日中、仕事で留守にする際は、遮光カーテンや断熱シートをしっかり閉めて出かけましょう。外からの熱を遮断するだけで、エアコンの負荷が激減し、電気代削減に直結します。
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4. スマートリモコンで外出先から制御
「今日は涼しいからオフにしてきたけど、昼過ぎから急に暑くなった…」
そんな時、スマートリモコンがあれば外出先からスマホでエアコンをONにできます。無駄なつけっぱなしを防ぎつつ、必要な時だけ稼働させることができるため、効率的な節電が可能です。
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5. 電力会社のプランを切り替える
これが最も効果が大きく、手間がかからない「根本的な解決策」です。
エアコンの使い方はそのままでも、電気代の単価そのものが安くなれば、請求額は確実に下がります。
現在は「基本料金0円」のプランや、ポイント還元が充実したプランなど、様々な選択肢があります。特にペットがいる家庭は電気使用量が多くなりがちなので、見直しの恩恵を受けやすい傾向にあります。
一度シミュレーションして、今のプランと比べてみてください。驚くほど安くなる可能性があります。
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エアコンなしの留守番や停電リスクへの対策
「網戸にしておけば大丈夫」は、近年の猛暑では通用しません。
防犯上の理由からも、窓を開けての留守番は避け、必ずエアコンを活用してください。
停電時・故障時の備え
万が一、外出中に雷などで停電したり、エアコンが故障したりした場合に備えて、「電気を使わない避難場所」を作っておくことが重要です。
- ひんやりグッズ:大理石マット、アルミプレート、ジェルマットなどを置いておく。
- 水飲み場を増やす:脱水症状を防ぐため、複数の場所に水を設置する。
- お風呂場を開放する:タイル張りの浴室は比較的涼しいため、猫が自由に移動できるようにしておく(浴槽への転落には注意)。
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寒すぎる場合の逃げ場を作る
エアコンが効きすぎて寒くなった時のために、以下の対策も忘れないでください。
- 別の部屋へ移動できるようにドアを少し開けておく。
- ドーム型のベッドや、潜り込める毛布を用意しておく。
- エアコンの風が直接当たらない高い場所(キャットタワーの上など)を確保する。
よくある質問(Q&A)
Q. 猫がエアコンを嫌がって別の部屋に行ってしまいます。
A. 猫は人工的な風や音を嫌うことがあります。風向きを「一番上」または「水平」にし、猫に直接風が当たらないように設定してください。また、「静音モード」の使用も有効です。
Q. 子猫や老猫の場合、設定温度は変えるべきですか?
A. はい、体温調節機能が未熟な子猫や、代謝が落ちた老猫は寒がりな傾向があります。成猫よりも1度高め(28度〜29度)を目安にし、寒そうにしていないかこまめに観察してください。
Q. 自動運転と弱運転、どっちが節約になりますか?
A. 基本的には「自動運転」が最も効率的で節約になります。エアコンは一気に冷やして、その後は微風で維持するという制御を自動で行ってくれるためです。弱運転だと設定温度になるまで時間がかかり、余計な電気代がかかる場合があります。
まとめ:賢く節電して愛猫を守ろう
猫の命を守るエアコン代は「必要経費」ですが、工夫次第で大幅に抑えることができます。
記事の要点
- 24時間つけっぱなしでも、月額数千円の差で安全が買える。
- 設定温度27度〜29度、湿度50%〜60%をキープする。
- サーキュレーターや遮光カーテンなどの物理的な対策を併用する。
- 停電や冷えすぎに備え、逃げ場や冷却グッズを用意する。
そして、最も効果的な節約術は「電力会社のプラン見直し」です。
エアコンを我慢するのではなく、賢く契約を見直すことで、浮いたお金を猫ちゃんの美味しいおやつやおもちゃ代に回してあげてください。
今年の夏が、あなたと愛猫にとって快適で健康的な季節になりますように。
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