「パソコンで使っている外付けDVDドライブ、テレビに繋いで大画面で映画を楽しめたら便利なのに…」
そう思って、テレビのUSB端子に外付けDVDドライブを接続してみたものの、全く映らなくて困っていませんか?
実は、ほとんどの場合、パソコン用の外付けDVDドライブをテレビに直接つないでもDVDを再生することはできません。
しかし、諦めるのはまだ早いです!
この記事では、なぜ直接接続できないのかという理由から、外付けDVDドライブをテレビで見るための具体的な3つの方法、そして再生できない時の対処法まで、どこよりも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、あなたも押し入れに眠っているDVDコレクションを、テレビの大画面で楽しめるようになりますよ。
なぜ外付けDVDドライブはテレビに直接繋いでも見られないのか?
まず、多くの方が疑問に思う「なぜテレビのUSB端子に繋いでもDVDが見られないの?」という点から解説します。
結論から言うと、ほとんどのテレビには、DVDを再生するための「ソフトウェア」が搭載されていないからです。

テレビのUSB端子の主な役割
テレビに付いているUSB端子は、主にUSBメモリや外付けハードディスク(HDD)に入っている写真(JPEG)や動画(MP4など)のファイルを再生するためのものです。
つまり、テレビはUSB端子に繋がれた機器を「記録メディア」として認識し、中にあるファイルを読み込む機能しか持っていないのです。
DVDドライブが動作するために必要なもの
一方、外付けDVDドライブは、単にDVDディスクの中のデータを読み取るだけではありません。
パソコンに接続した場合、パソコンはDVDドライブを動かすための「ドライバーソフト」を認識し、さらにDVDの映像を再生するための「再生ソフト」を使って映像を映し出します。
テレビには、この「ドライバーソフト」と「再生ソフト」の両方が入っていないため、DVDドライブを接続しても「よくわからない機器が接続された」としか認識できず、結果としてDVDを再生することができないのです。
【結論】外付けDVDドライブをテレビで見る3つの方法
理由がわかったところで、いよいよ本題です。
外付けDVDドライブをテレビで見るための、具体的な方法を3つご紹介します。
ご自身の環境や予算に合わせて、最適な方法を選んでみてくださいね。
方法1:パソコンを経由してテレビに出力する【一番手軽】
最も手軽でコストがかからないのが、パソコンの画面をそのままテレビに映し出す方法です。
この方法なら、特別な機器を追加購入する必要はほとんどありません。
必要なもの
- 外付けDVDドライブ
- ノートパソコン(またはデスクトップPC)
- HDMIケーブル
- 再生したいDVDソフト
接続手順
- 外付けDVDドライブをパソコンに接続します。
- パソコンとテレビをHDMIケーブルで接続します。
- テレビの電源を入れ、リモコンの「入力切替」ボタンで、接続したHDMIポートに画面を切り替えます。(例:HDMI1、HDMI2など)
- パソコンでDVDを再生します。すると、パソコンの画面がそのままテレビに映し出されます。
メリット・デメリット
- メリット:追加費用がほとんどかからない。設定が非常に簡単。
- デメリット:再生中はパソコンを起動しておく必要がある。パソコンの置き場所が必要。
方法2:DVD再生機能付きの変換アダプタを使う
「パソコンを毎回起動するのは面倒…」という方におすすめなのが、外付けDVDドライブを直接テレビに接続可能にする変換アダプタを使用する方法です。
数は少ないですが、Android OSなどを搭載し、DVDドライブを認識して再生できる特殊な製品が存在します。
代表的な製品
- I-O DATA「DVDミレル」:スマホやタブレットでDVDを再生するための製品ですが、テレビにHDMIで出力することも可能です。
接続手順
- 変換アダプタに外付けDVDドライブを接続します。
- 変換アダプタとテレビをHDMIケーブルで接続します。
- 各機器の電源を入れ、テレビの入力を切り替えます。
- アダプタの操作画面に従ってDVDを再生します。
メリット・デメリット
- メリット:パソコンが不要で、スッキリと配線できる。
- デメリット:対応する変換アダプタの製品が少ない。別途購入費用がかかる。
方法3:メディアプレーヤーを使う
少し手間はかかりますが、汎用性の高い方法として「メディアプレーヤー」を利用する方法もあります。
これは、一度パソコンを使ってDVDの映像を動画ファイル(MP4など)に変換し、そのファイルをUSBメモリやSDカードに移して、メディアプレーヤーで再生するという手順です。
必要なもの
- パソコン
- 外付けDVDドライブ
- 動画ファイルに変換するためのソフト
- USBメモリやSDカード
- メディアプレーヤー
- HDMIケーブル
メリット・デメリット
- メリット:一度ファイル化すれば、DVDディスクが不要になる。スマホなど他の機器でも再生しやすくなる。
- デメリット:動画ファイルへの変換に手間と時間がかかる。法律に抵触する可能性がある。
それでも見られない!再生できない時のチェックポイント
「方法通りに接続したのに、なぜかテレビに映らない!」
そんな時に確認してほしい、基本的なチェックポイントをまとめました。
意外と単純なミスが原因であることも多いので、慌てずに一つずつ確認してみてください。
ケーブルの接続は正しいか?
基本中の基本ですが、HDMIケーブルがテレビとパソコン(または変換アダプタ)にしっかり差し込まれているか確認しましょう。
半挿しになっていると、信号がうまく伝わらずに映りません。
テレビの入力切替は合っているか?
これもよくある原因です。
テレビにはHDMIの入力端子が複数ある場合がほとんどです。
リモコンの「入力切替」ボタンを押して、ケーブルを接続した端子番号(HDMI1、HDMI2など)に正しく切り替わっているか確認してください。

DVDディスクに傷や汚れはないか?
DVDディスクの記録面に指紋や傷、ホコリが付いていると、ドライブが正常に読み取れず再生できないことがあります。
メガネ拭きのような柔らかい布で、中心から外側に向かって放射状に優しく拭いてみましょう。
ドライブのバスパワー不足ではないか?
外付けDVDドライブには、パソコンのUSBポートから電力供給を受ける「バスパワー駆動」の製品が多くあります。
しかし、パソコンの機種やUSBハブを経由している場合など、電力が不足してドライブが正常に動作しないことがあります。
この場合、ドライブに付属している「ACアダプタ」を接続したり、2つのUSBポートから電力を取るタイプの「Y字ケーブル」を使ったりすることで解決する場合があります。
知っておくと便利な知識
最後に、今回のテーマに関連して、知っておくとさらに便利な知識をいくつかご紹介します。
外付けブルーレイドライブの場合は?
基本的な考え方はDVDドライブと全く同じです。
パソコンを経由してHDMIでテレビに出力する方法であれば、パソコンにブルーレイ再生ソフトが入っていれば問題なくテレビで視聴できます。
ただし、ブルーレイはDVDよりも高度なコピーガード技術(AACSなど)が使われているため、変換アダプタやメディアプレーヤーで再生する際のハードルはさらに高くなります。
そもそもDVDプレーヤーを買うという選択肢は?
ここまで様々な方法を紹介してきましたが、「やっぱり設定とか面倒…」と感じた方もいるかもしれません。
現在、DVDプレーヤーは非常に安価なモデルも多く販売されています。
数千円程度で購入できる製品も珍しくありません。
手間や安定性を考えれば、新しくDVDプレーヤーを購入するのが最もシンプルで確実な解決策と言える場合もあります。
テレビの買い替えも検討してみる?
もしお使いのテレビが古くなっているのであれば、この機会にテレビ自体の買い替えを検討するのも一つの手です。
最近のスマートテレビ(インターネット対応テレビ)には、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを直接視聴できる機能が標準で搭載されています。
DVDを見る機会が減り、動画配信サービスを大画面で楽しみたいという方には、テレビの買い替えが最も満足度の高い選択になるかもしれません。
まとめ:自分に合った方法で眠っているDVDを大画面で楽しもう!
今回は、外付けDVDドライブをテレビで見る方法について詳しく解説しました。
最後に、この記事の要点をもう一度確認しておきましょう。
- 外付けDVDドライブは、再生ソフトがないためテレビに直接繋いでも見られない。
- 見るための主な方法は以下の3つ。
- パソコン経由でHDMI出力する(一番手軽)
- DVD再生機能付きの変換アダプタを使う(PC不要)
- メディアプレーヤーを使う(ファイル化が必要)
- うまくいかない時は、ケーブル接続や入力切替、電源不足などをチェックする。
- 手間を考えれば、安価なDVDプレーヤーを購入するのも賢い選択。
いかがでしたか?
「テレビで見るのは無理なんだ…」と諦めかけていた方も、解決策が見つかったのではないでしょうか。
あなたの環境に一番合った方法を選んで、昔見ていた映画や、お子さんの成長記録が入ったDVDなど、大切な思い出をぜひテレビの大画面で楽しんでくださいね!
【参考資料】