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エアコンのフィルター掃除は掃除機だけでOK?失敗しない5つのコツと手順

エアコンのフィルター掃除は掃除機だけでOK?失敗しない5つのコツと手順

「エアコンのフィルター掃除、毎回水洗いするのは面倒……」
「掃除機だけで済ませても、本当にきれいになるの?」

そう疑問に思うことはありませんか?
わざわざお風呂場やベランダで洗って乾かす手間を考えると、ついつい掃除を後回しにしてしまいますよね。

結論をお伝えすると、日常的なお手入れであれば「掃除機だけ」でも十分に効果があります。ただし、やり方を間違えると逆にフィルターを目詰まりさせ、エアコンの寿命を縮めてしまう恐れもあります。

この記事では、掃除機だけで効果的にきれいにする「正しい手順」と、水洗いが必要になる「限界ライン」について具体的に解説します。

【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

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【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
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掃除機だけで掃除するメリット

そもそも、なぜメーカーは「2週間に1回」の掃除を推奨しているのでしょうか。水洗いをしなくても、こまめに掃除機をかけるだけで大きなメリットが得られます。

電気代の節約効果がある

フィルターにホコリが詰まると、エアコンは空気を吸い込む際により多くのパワーを使わなければなりません。
環境省のデータによると、目詰まりしたフィルターを掃除することで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力削減になるとされています。(参照:環境省「家庭でできる節電アクション」

カビの栄養源を絶てる

カビは「ホコリ・汚れ」を栄養にして繁殖します。フィルター表面のホコリを掃除機で吸い取ることは、カビの餌を減らすこと直結します。つまり、本格的なカビ掃除の頻度を減らすことができるのです。

大谷
大谷
掃除機だけなら5分で終わります。「汚れたら水洗い」よりも「汚れる前に吸う」習慣のほうが、トータルで家事は楽になりますよ。
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【実践】掃除機だけの正しい手順

それでは、実際に掃除機を使ってフィルターをきれいにする手順を解説します。最も重要なのは「吸う向き」です。

付けたまま吸うのはOK?

パネルを開けてフィルターが見える状態であれば、付けたまま表面のホコリを吸っても問題ありません。
ただし、これはあくまで簡易的な方法です。高所の作業でホコリが顔に落ちてくる可能性があるため、マスクやメガネで防護しましょう。

取り外して吸う場合の鉄則

基本は取り外して行います。以下の3ステップで進めてください。

  • ステップ1:フィルターをゆっくり外す
    勢いよく外すとホコリが舞い散るため、そっと手前に引き出します。
  • ステップ2:新聞紙の上に置く
    床が汚れないよう新聞紙などを敷き、その上に置きます。
  • ステップ3:必ず「表側(外側)」から吸う
    これが最大のポイントです。

表と裏どっちから吸う?

エアコンは外から空気を吸い込むため、ホコリはフィルターの「外側(表)」に付着しています。
もし「裏側(内側)」から掃除機をかけてしまうと、風圧でホコリが網目の奥に押し込まれ、取れなくなってしまいます。

  • 正解:表側(汚れがついている面)から吸う
  • 不正解:裏側から吸う
大谷
大谷
掃除機のヘッドは「ブラシ付きノズル」に変えるのがおすすめ。網目に入り込んだ細かいホコリをかき出しながら吸い取れます。
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掃除機だけではダメな危険サイン

残念ながら、掃除機だけでは対処できない汚れもあります。以下のサインが見られたら、諦めて水洗いをしましょう。

油汚れやタバコのヤニ

キッチンに近いエアコンの場合、油を含んだホコリが付着します。これは粘着質なので、掃除機の吸引力だけでは剥がれません。
また、タバコのヤニ汚れも同様です。これらを放置すると、エアコンから嫌なニオイが発生する原因になります。

掃除しても白っぽさが残る

掃除機を念入りにかけても、フィルターの網目が白っぽく詰まっている場合は、微細なチリが固着しています。
この状態になると、中性洗剤と柔らかいブラシ(使い古した歯ブラシなど)を使って水洗いする必要があります。

状況別の掃除方法を整理しました。

汚れの状態 推奨される掃除方法
フワフワした乾いたホコリ 掃除機だけでOK
ベタベタした油っぽい汚れ 中性洗剤で水洗い
網目が詰まって向こうが見えない 水洗い(または交換)
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お掃除機能付きエアコンの注意点

「うちはお掃除機能付きだから何もしなくていい」と思っていませんか?実は、これが大きな落とし穴です。

ダストボックスのゴミ捨て

多くの自動お掃除機能は、フィルターから取ったホコリをエアコン内部の「ダストボックス」に溜めます。
このボックスがいっぱいになると、行き場を失ったホコリがエアコン内部に逆流したり、カビの原因になったりします。

半年に1回程度はダストボックスを取り外し、中のゴミを掃除機で吸い取る必要があります。

フィルター自体の汚れ確認

自動お掃除機能も完璧ではありません。特に油汚れは除去できないため、数年に一度はフィルターを取り出し、自分の目で汚れ具合をチェックしてください。

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よくある質問(Q&A)

最後に、フィルター掃除に関する疑問をQ&A形式で解消します。

Q. 掃除機で吸ったらフィルターが破れてしまいました。

A. エアコンのフィルターは繊細です。破れたまま使用すると、内部にホコリが侵入し故障の原因になります。メーカーの公式サイトや家電量販店で、型番に合った新しいフィルターを購入・交換してください。

Q. 水洗いした後は、どうやって乾かせばいいですか?

A. タオルで挟むようにして水気を取り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させてください。ドライヤーの温風や直射日光は、フィルターが変形する原因になるため厳禁です。

Q. フィルターの奥(アルミフィン)も掃除機で吸っていいですか?

A. フィルターを外した奥に見える金属部分(熱交換器)は非常に変形しやすいデリケートな部分です。掃除機のノズルをぶつけると簡単に曲がってしまうため、プロに任せることを強くおすすめします。

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まとめ:2週間に1回の吸うだけ掃除を習慣に

エアコンフィルターの掃除について、掃除機だけで済ませるコツと注意点を解説しました。

記事の要点をまとめます。

  • 乾いたホコリなら掃除機だけでも十分効果的
  • 必ずフィルターの「表側」から吸うこと
  • 裏側から吸うと目詰まりの原因になる
  • 油汚れやベタつきがある時は水洗いが必須
  • お掃除機能付きでもダストボックスの確認が必要

完璧を目指して「汚れてから大掃除」をするよりも、60点の出来でいいので「2週間に1回サッと吸う」ほうが、エアコンを清潔に保てます。

ぜひ次の週末、掃除機をかけるついでに、エアコンのパネルをパカッと開けてみてください。「5分」で終わるそのひと手間が、快適な空気と節電につながります。

もし、フィルターを外してみたら「内部が黒カビだらけだった」「ニオイが取れない」という場合は、自力での掃除は困難です。プロのクリーニングで徹底的にリセットすることをおすすめします。