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エアコン取り付けに関するトラブル事例5選!回避法と起きた時の対処法を解説

エアコン取り付けに関するトラブル事例5選!回避法と起きた時の対処法を解説

「エアコンを新しく取り付けたのに、すぐに水漏れが…」

「見積もりになかった高額な追加料金を請求された…」

エアコンの取り付けは、専門的な技術が必要なため、業者に依頼するのが一般的です。しかし、残念ながらエアコン取り付けに関するトラブルは後を絶ちません。

この記事では、エアコン取り付けでよくあるトラブル事例と、万が一トラブルが発生した際の対処法、そして最も重要な「トラブルを未然に防ぐための予防策」について、専門的な視点から詳しく解説します。

信頼できる業者の選び方や、追加料金を防ぐ見積もりのチェック方法まで網羅していますので、これからエアコンの取り付けを控えている方も、すでに取り付け後に問題を抱えている方も、ぜひ参考にしてください。

【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、執筆した記事は5,000を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

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よくあるエアコン取り付けトラブル事例5選

まずは、どのようなトラブルが多いのか、具体的な事例を見ていきましょう。ご自身の状況と似ていないか確認してみてください。

事例1:室内機からの水漏れ

最も多いトラブルの一つが、取り付け直後からの水漏れです。
エアコン内部で発生した結露水は、ドレンホースという管を通って室外に排出されます。このドレンホースの設置不備が水漏れの主な原因です。

  • ドレンホースの勾配が逆(室内側が高い)
  • ホースの接続が甘い、または外れている
  • ホースが途中で折れ曲がっている、または先端が水に浸かっている

これらにより、行き場を失った水が室内機から逆流してしまいます。壁紙や床材を汚損する二次被害にもつながる深刻なトラブルです。

事例2:エアコンが冷えない・暖まらない

運転を開始しても、設定温度にならない(冷えない・暖まらない)ケースです。これも明らかな初期不良や工事ミスが疑われます。

原因としては、室内機と室外機をつなぐ冷媒ガスの配管接続ミスが考えられます。接続部の施工不良(フレア加工の不備など)により、冷媒ガスが漏れてしまうと、エアコンは本来の性能を発揮できません。

事例3:異音や異常な振動

運転中に「ガタガタ」「ブーン」といった異音がしたり、異常な振動が発生したりするトラブルです。

室内機や室外機の設置が不安定なことが原因です。水平に設置されていない、または固定が不十分な場合、運転の振動が増幅されてしまいます。特に室外機は、騒音トラブルとしてご近所問題に発展する可能性もあるため注意が必要です。

事例4:配管穴(スリーブ)処理の不備

エアコンの配管を通すために、壁に穴(スリーブ)を開ける工事を伴うことがあります。この穴の処理が雑だと、重大な問題を引き起こします。

具体的には、穴と配管の隙間をパテで埋める作業が不十分だと、そこから雨水が浸入したり、害虫が侵入する経路になったりします。また、壁の内部にある断熱材や柱を損傷させてしまうケースも報告されています。

事例5:想定外の追加料金トラブル

工事完了後、見積もり時には説明のなかった高額な追加料金を請求される金銭トラブルです。

「標準工事費」に含まれる作業内容と、現場の状況によって必要となる「追加工事」の内容が曖昧な場合に発生しやすいです。これについては、後ほど「見積もり確認の全チェックポイント」で詳しく解説します。

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トラブル発生!冷静な対処法の4ステップ

万が一、エアコンの取り付け後にトラブルが発生してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。焦らず、以下の手順で対応してください。

ステップ1:状況の確認と記録

まずは落ち着いて、どのようなトラブルが発生しているかを確認します。

  • いつから:(例:取り付け当日の夜から)
  • どこで:(例:室内機の右下から)
  • どのような症状か:(例:水がポタポタ垂れている、異音がする)

症状が出ている箇所の写真や動画を撮影しておきましょう。業者に状況を正確に伝え、証拠を残すために非常に重要です。

※水漏れや焦げ臭い匂いがする場合は、感電や火災の危険があるため、すぐにエアコンの運転を停止し、コンセントを抜いてください。

ステップ2:工事業者へ速やかに連絡

次に、工事を行った業者にすぐに連絡します。ステップ1で記録した内容を具体的に伝えてください。

この時、感情的にならず、客観的な事実(症状)を冷静に伝えることが早期解決のポイントです。

ステップ3:保証内容を確認する

業者への連絡と並行して、契約書や見積書を確認し、「工事保証」の有無と期間をチェックしましょう。

多くの業者は「工事保証(例:1年~3年)」を設けています。保証期間内であれば、施工不良(工事ミス)が原因の場合、無償で再工事や修理をしてもらえる可能性が高いです。

ステップ4:事業者と話が進まない場合の相談先

業者に連絡しても対応してくれない、あるいは連絡が取れないといった悪質なケースも残念ながら存在します。
そのような場合は、第三者の専門機関に相談してください。

  • 消費者ホットライン(局番なしの「188」)
  • (独)国民生活センター
  • (一財)家電製品協会

(参照:国民生活センター「エアコンの設置工事に関するトラブル」

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トラブルの責任はどこにある?

トラブルの原因が「工事ミス」なのか「製品本体の初期不良」なのかによって、責任の所在が変わります。

原因 責任の所在 対応窓口と保証
施工不良(工事ミス)
(水漏れ、ガス漏れ、設置不良など)
取り付け業者 工事業者(工事保証)
製品本体の初期不良
(内部基盤の故障など)
メーカー メーカー(製品保証)

ただし、どちらが原因かの切り分けは専門家でないと難しいことが多いです。まずは工事を行った業者に点検を依頼するのがスムーズです。

大谷
大谷

エアコン本体をネット通販などで別途購入し、取り付けだけを業者に依頼(いわゆる「施主支給」)した場合、原因の切り分けが難航することがあります。業者は「製品が悪い」、メーカーは「工事が悪い」と、責任の押し付け合いになるリスクがあることも知っておきましょう。

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トラブルを防ぐ信頼できる業者の選び方

ここからが最も重要です。トラブルの多くは「業者選び」で防ぐことができます。以下のポイントを必ずチェックしましょう。

依頼先はどこがいい?メリット・デメリット比較

エアコンの取り付けを依頼できるのは、主に「家電量販店」「ネットの専門業者(エアコン工事業者)」「地域の電気店」の3つです。それぞれの特徴を理解しましょう。

依頼先 メリット デメリット
家電量販店 ・購入と工事を同時に頼める
・窓口が明確で安心感がある
・独自の長期保証が手厚い
・工事費が割高な傾向
・繁忙期は工事まで時間がかかる
・実際の工事は下請け業者が行う
ネット専門業者 ・工事費が安い傾向
・対応がスピーディーな場合が多い
・業者を比較検討しやすい
・業者の質にバラツキがある
・悪質な業者に当たるリスクも
・保証内容の確認が必須
地域の電気店 ・地域密着で融通が利きやすい
・電気工事全般に詳しい
・技術力が高い場合が多い
・料金が不明瞭な場合がある
・探すのが難しい、相性が合わないことも

安心感を重視するなら家電量販店、費用を抑えたいなら(業者の見極めができる前提で)ネット専門業者が選択肢となります。

チェックすべき資格と保険

信頼できる業者の最低条件として、以下の2つは必ず確認しましょう。

  1. 電気工事士の資格
    エアコンのコンセント増設や電圧切替は、「電気工事士」の国家資格が必須です。無資格での工事は違法であり、火災の原因にもなります。
  2. 損害賠償責任保険への加入
    万が一、工事中に壁や家具を破損させられた場合や、工事ミスによる水漏れで家財が損害を受けた場合に備え、保険に加入している業者を選びましょう。

見積もりの透明性と対応の質

「工事費一式 〇〇円」といった曖昧な見積もりを出す業者は危険です。次のセクションで解説する「追加工事」の項目が明記されているか、明確な料金表を提示しているかを確認してください。

また、問い合わせ時の対応(電話やメール)が丁寧か、こちらの質問に専門用語を使わず分かりやすく答えてくれるかも、誠実な業者かを見極める重要なポイントです。

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追加料金のトラブル回避!見積もり確認の全チェックポイント

金銭トラブルを防ぐため、見積もりで「標準工事」と「追加工事」の内容を徹底的に確認しましょう。

標準工事に含まれる一般的な内容

まず、「標準工事」に何が含まれているかを確認します。業者によって差がありますが、一般的には以下の内容です。

  • 室内機の設置
  • 室外機の設置(地面置き・ベランダ置き)
  • 配管パイプ(4mまで)
  • 配管用の穴あけ(木造・モルタル壁 1箇所)
  • ドレンホース(4mまで、テープ巻き仕上げ)
  • 真空引き(エアパージ)

必ず確認すべき追加工事項目リスト

ご自宅の状況が標準工事の範囲を超える場合、追加料金が発生します。以下の項目に該当しないか、事前に必ず確認してください。

項目 内容 確認ポイント
配管延長 標準の4mを超える長さが必要 1mあたりの追加料金はいくらか
室外機特殊設置 壁面、屋根、天吊りなど 専用金具の費用と作業費はいくらか
穴あけ(特殊壁) コンクリート(RC)、タイル壁など 穴あけは可能か、費用はいくらか
専用コンセント エアコン専用のコンセントがない、または電圧が違う(100V/200V) コンセント増設や電圧切替の費用はいくらか
化粧カバー 配管を隠すカバー(室外・室内) 標準仕上げはテープ巻きか。カバーの費用はいくらか
既存機撤去 古いエアコンの取り外し 取り外し費用、リサイクル費用は含まれているか
大谷
大谷

特にネット業者に依頼する場合は、必ず事前に設置場所の写真(室内機、室外機、壁の穴、コンセント)を送って、追加料金が発生しそうかを確認してもらうとスムーズですよ!

化粧カバー取り付けは必要か

「化粧カバー」は必須ではありませんが、配管の保護と見た目の美観を向上させるために推奨されます。特に室外の配管は、紫外線や風雨にさらされるため、テープ巻きのままよりも化粧カバーで覆った方が耐久性が向上します。費用はかかりますが、長期的なメリットも考慮して検討しましょう。

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エアコン取り付け工事の費用相場

トラブル防止策とも関連しますが、費用についても理解を深めておきましょう。

基本工事費用の目安

エアコン本体とは別に発生する「標準工事費(基本工事費)」の相場は、エアコンの能力(対応畳数)によって異なりますが、おおむね以下の通りです。

エアコンのタイプ 費用相場
冷房能力 3.6kW以下 (~12畳程度) 13,000円 ~ 18,000円
冷房能力 4.0kW以上 (14畳~) 18,000円 ~ 28,000円

※あくまで相場であり、業者や繁忙期(夏)によって大きく変動します。

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よくある質問(Q&A)

Q1. 自分で取り付けるのは危険ですか?

A. 非常に危険であり、絶対に推奨しません。
エアコンの取り付けには、電気工事士の資格が必要な作業が含まれる場合があります。また、冷媒ガスの取り扱いや配管の真空引き(エアパージ)など、専門的な工具と知識が必要です。失敗すると、ガス漏れや故障、火災、感電の原因となり、メーカー保証の対象外にもなります。必ず専門業者に依頼してください。

Q2. 賃貸物件での注意点はありますか?

A. 必ず事前に大家さんや管理会社の許可を取る必要があります。
特に「壁の穴あけ」が伴う場合は必須です。許可なく工事を行うと、退去時に原状回復費用を請求される重大なトラブルになります。また、室外機の設置場所についても、共用廊下やベランダの避難経路を塞がないかなど、規約を確認しましょう。

Q3. 工事の騒音でご近所トラブルになったら?

A. 事前に近隣住民へ挨拶しておくことで、トラブルを予防できます。
特に壁の穴あけ作業では、大きな音や振動が発生します。工事の日時が決まったら、両隣や上下階の住民に「○月○日の○時頃からエアコン工事で音がします」と一言伝えておくだけで、心証は大きく異なります。業者にも、作業時間帯(早朝・深夜を避ける)や、共用部分の養生などに配慮してもらいましょう。

Q4. 工事当日の立ち会いは必要ですか?

A. 必須です。作業開始前と作業完了後は必ず立ち会ってください。
作業前には「設置場所(室内機・室外機・穴あけ位置)の最終確認」を行い、作業後には「傷や汚れはないか」「試運転で正常に動作するか(冷風・温風が出るか、水漏れはないか)」をその場で業者と一緒にチェックします。不明点や疑問点があれば、作業員がいるその場で質問し、解決しておくことが重要です。

Q5. 取り外しや処分の費用は?

A. 別途費用がかかります。
既存のエアコンを取り外す「取り外し工賃」(約5,000円~)と、エアコンを廃棄するための「リサイクル料金+収集運搬料」(合計で約3,000円~6,000円程度 ※メーカーによる)が必要です。これらが見積もりに含まれているか確認しましょう。(参照:(一財)家電製品協会 家電リサイクル券センター)

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まとめ:信頼できる業者選びがトラブル回避の最大の鍵

エアコンの取り付けトラブルは、水漏れやガス漏れといった施工不良から、高額な追加料金といった金銭トラブルまで多岐にわたります。

これらのトラブルの多くは、業者の技術力不足や説明不足に起因しています。逆に言えば、誠実で技術力の高い業者を選び、私たち消費者側も見積もりや工事内容をしっかり確認することで、ほとんどのトラブルは防ぐことができます。

この記事で解説した「信頼できる業者の選び方」や「見積もりチェックポイント」を実践し、万が一トラブルが起きた場合は「対処法のステップ」を参考に、冷静に対応してください。

適切な準備と業者選びで、安心して快適なエアコンライフをスタートさせてくださいね。

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