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エアコンを自分で取り付け工事する5つの手順と費用!失敗しない注意点と危険性

エアコンを自分で取り付け工事する5つの手順と費用!失敗しない注意点と危険性

エアコンの取り付け工事には数万円の費用がかかるため、「なんとか費用を節約したい」「DIYで自分で取り付け工事ができないか?」と考える方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、知識と技術、専用工具がなければエアコンを自分で取り付けることは「ほぼ不可能」であり、非常にリスクが高く推奨されません。

この記事では、エアコンの取り付け工事を自分で行う具体的な手順や費用、そしてなぜプロへの依頼が推奨されるのか、その危険性について詳しく解説します。安全で確実な方法を知り、後悔のない選択をしましょう。

【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、執筆した記事は5,000を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

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結論:エアコンの自分で取り付け工事はほぼ不可能な5つの理由

「自分でもできる」という情報もありますが、それは大きな間違いです。安易なDIYがなぜ危険なのか、まずはその明確な理由を5つ解説します。

理由1:専用工具だけで数万円の初期費用がかかる

エアコンの取り付けには、真空ポンプやトルクレンチ、フレアツールといった特殊な専用工具が必須です。これらを新品で揃えると安価なものでも合計3万円〜5万円程度かかります。1回きりの取り付けのために工具を揃えるのは、プロに依頼する工賃よりも高くつく可能性が高いです。

理由2:真空引きの失敗リスク

エアコンの性能を100%引き出すには、配管内を真空にする「真空引き」という作業が不可欠です。この作業を正しく行わないと、エアコンはすぐに冷えなくなり、故障の原因となります。知識なく行える作業ではありません。

理由3:ガス漏れ・水漏れによるエアコン故障と家財の損害

DIYで最も多い失敗が「ガス漏れ」と「水漏れ」です。配管の接続(フレア加工)が甘いと冷媒ガスが漏れ、全く冷えなくなります。また、ドレンホースの設置ミスは室内への水漏れを引き起こし、壁や床、家財を水浸しにする大惨事につながります。

理由4:火災・感電の危険(無資格の電気工事)

エアコンは消費電力が大きいため、専用コンセントが必要です。コンセント増設や電圧切替などの「電気工事」は、「電気工事士」の国家資格が必須です。無資格での作業は法律違反である以前に、漏電やショートによる火災、感電といった命に関わる事故に直結します。

理由5:メーカー・販売店の保証が一切受けられない

万が一、自分で取り付けたことが原因でエアコンが故障した場合、メーカーや販売店の保証は一切適用されません。修理費用はすべて高額な自己負担となります。

大谷
大谷

DIYの唯一のメリットは「工賃節約」だけですが、失敗した時の修理代や工具代を考えると、最初からプロに頼む方が圧倒的に安く、安全・確実です。

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取り外しや移設も自分でできる?ポンプダウンの危険性

引っ越しなどで「取り外し」や「移設(取り外し+取り付け)」を自分でしたい、と考える方もいるでしょう。しかし、取り外しも取り付け同様に専門技術が必要です。

エアコン取り外しの手順とポンプダウンとは

エアコンを取り外す際は、室外機に冷媒ガスを回収する「ポンプダウン(冷房強制運転)」という作業が必須です。この作業を怠ると、大気中にフロンガスを放出することになり、環境破壊(オゾン層破壊・地球温暖化)につながります。(参照:フロン排出抑制法

ポンプダウン失敗のリスク(冷媒ガス放出・故障)

ポンプダウンは手順やバルブ操作のタイミングを一つでも間違えると、ガスを回収しきれなかったり、最悪の場合、室外機を破裂・故障させたりする危険があります。知識なく行うのは非常に危険です。

結論:移設(取り外し+取り付け)のDIYはプロでも高難易度

移設は「危険な取り外し」と「困難な取り付け」の両方を行う、プロでも慎重になる高難易度な作業です。特に一度使用した配管は劣化しているため、再利用せずに新品に交換するのが基本です。素人が安易に手を出すと、エアコンを壊して買い直すことになりかねません。

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もし自分でエアコンを取り付ける場合の5つの手順と注意点

ここまでのリスクを理解した上で、それでもDIYに挑戦する場合の基本的な手順を解説します。すべての作業は自己責任であり、この記事はDIYを推奨するものではありません。

手順1:【準備】必要な専用工具と部材の完全リスト

最低限、以下の専用工具と部材が必要です。

分類 工具・部材名 主な用途
必須の専用工具 真空ポンプ(ゲージマニホールド含む) 配管内を真空にする(最重要)
トルクレンチ(2〜3本セット) 適切な力でナットを締める(ガス漏れ防止)
フレアツール 配管の先端をラッパ状に加工する
パイプカッター 配管パイプを切断する
リーマー(バリ取り) 切断面のバリ(ギザギザ)を取る
基本工具 電動ドリル(コアドリル) 壁に配管用の穴をあける
水平器 室内機を水平に取り付ける
ドライバー、カッター、メジャー等 基本的な設置作業
必須の部材 配管パイプ(2分3分などサイズ確認) 室内機と室外機を接続する
ドレンホース 室内機からの結露水を排出する
VVFケーブル(電線) 室内機と室外機の電源・通信用

手順2:【設置場所】室内機・室外機の位置決め(2階や壁掛けの難易度)

室内機の背板(据付板)を、水平器で確認しながら壁に頑丈に固定します。傾きは水漏れの原因です。

室外機は風通しが良く安定した場所に置きます。なお、2階の壁面に室外機を設置(壁掛け)したり、屋根に設置(屋根置き)したりする作業は、高所作業となり非常に危険なため、DIYは絶対に不可能です。

手順3:【穴あけ】配管穴あけとスリーブ設置(賃貸の許可必須)

配管用の穴をコアドリルで壁にあけます。水漏れ防止のため、穴は必ず屋外側が低くなるよう傾斜をつけます。穴にはスリーブ(保護筒)を入れ、壁内部の損傷を防ぎます。

大谷
大谷

賃貸物件の場合は、壁に穴をあける前に必ず管理会社や大家さんの許可を取ってください。無断で穴をあけると、退去時に高額な原状回復費用を請求されます。

手順4:【接続】配管接続と最難関のフレア加工

室内機と室外機を配管パイプで接続します。この時、フレアツールで配管の先端を正確に加工する「フレア加工」が最難関です。加工が甘いとガス漏れの原因になります。

接続ナットは、必ずトルクレンチを使用し、規定のトルク(強さ)で締め付けます。手の感覚で締めると、強すぎ(配管割れ)ても弱すぎ(ガス漏れ)てもダメです。

手順5:【仕上げ】真空引きとバルブ解放(※真空引きなしはNG)

配管接続後、真空ポンプとゲージマニホールドを使い、配管内の空気と水分を完全に抜き取ります(真空引き)。

  1. 真空ポンプを15分以上稼働させ、ゲージが-0.1MPa(真空状態)になるのを確認します。
  2. ポンプを止め、数分間放置し、ゲージの針が戻らない(=漏れがない)ことを確認します。
  3. 漏れがなければ室外機のバルブを開放し、冷媒ガスを配管内に流します。
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なぜ真空引きなしの手抜き工事が絶対ダメなのか

「真空引きは面倒」「ポンプが高い」という理由で、真空引きを省略する「エアパージ(追い出し)」という方法がネットで紹介されていることがありますが、これは絶対にやってはいけません。

エアパージ(追い出し)が推奨されない理由

エアパージとは、冷媒ガスを少量放出して、その圧力で配管内の空気を押し出す方法です。しかし、この方法では以下の問題があります。

  • 水分が除去できない
    空気は押し出せても、配管内に残った微量な水分は排出できません。
  • 冷媒ガスを大気中に放出する
    意図的にフロンガスを放出する行為であり、環境に悪影響を与えます。
  • ガスの量が不正確になる
    規定量のガスを捨ててしまうため、エアコン本来の性能が発揮できなくなります。

真空引きをしないエアコンの末路(故障・電気代高騰)

真空引きを怠り、配管内に空気や水分が残ると、冷媒の循環効率が著しく低下します。結果として「冷えない・暖まらない」だけでなく、水分が凍結してエアコンの心臓部であるコンプレッサーに負荷をかけ、早期故障の原因となります。また、効率が悪いため無駄に電力を消費し、電気代も高騰します。

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エアコンの取り付け工事の費用相場を徹底比較(DIY vs プロ)

DIYのリスクを踏まえた上で、実際に費用はどれくらい違うのか比較してみましょう。

パターン1:自分で取り付ける場合の初期費用(工具代)

前述の通り、専用工具を一式揃える費用です。

  • 真空ポンプ、トルクレンチ、フレアツール等の工具一式

費用相場:約30,000円 〜 50,000円

パターン2:プロの業者に依頼する場合の標準工事費用

新品のエアコンを購入した場合の基本的な取り付け工事(標準工事)の費用相場です。

  • 配管4mまで
  • 配管穴あけ1箇所(木造・モルタル)
  • 室外機は地面またはベランダ置き

費用相場:10,000円 〜 18,000円程度

結局どっちがお得?(失敗リスクを含めたトータルコスト)

1回限りの設置であれば、プロに依頼する方が圧倒的にお得です。

DIYは工具代だけで3万円以上かかりますが、プロなら1万円台で済みます。もしDIYに失敗してエアコン(数万円〜十数万円)を壊したり、ガス漏れ(再充填に数万円)を起こしたりすれば、損失は計り知れません。

見落としがち!追加工事の料金目安

以下のケースでは、標準工事費に加えて追加料金が発生します。これはDIYでもプロ依頼でも同様にかかる部材費や手間です。

追加工事の例 費用目安
専用コンセントの新設・電圧切替(※要資格) 10,000円 〜 20,000円
配管延長(1mあたり) 2,000円 〜 3,000円
壁の穴あけ(コンクリート・タイル) 5,000円 〜 15,000円
室外機の特殊設置(壁掛け、屋根置き、二段置き) 10,000円 〜 25,000円
配管化粧カバー(室外・室内) 5,000円 〜 15,000円
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失敗しない!信頼できるエアコンの取り付け業者を選ぶ4つのポイント

プロに依頼すると決めたら、次は「良い業者」を選ぶ必要があります。安さだけで選ぶと、手抜き工事をされる危険もあるため注意が必要です。

ポイント1:料金体系と追加料金が明確か

「標準工事費」に何が含まれ、「何が追加料金になるのか」を事前に明確に提示している業者を選びましょう。見積もり無料の業者に現地調査してもらうのが一番確実です。

ポイント2:損害賠償責任保険に加入しているか

万が一、作業中の事故(家屋の破損、水漏れなど)に備え、「損害賠償責任保険」に加入している業者であることは必須条件です。必ず確認しましょう。

ポイント3:工事保証(アフターサービス)の内容

取り付け後、「ガス漏れ」や「水漏れ」といった施工不良に対する「工事保証」(通常1年〜5年)が付いているかを確認しましょう。保証が手厚い業者は、技術に自信がある証拠です。

ポイント4:実績と口コミが豊富か(顔が見えるか)

過去の施工実績や、実際に利用した人の口コミ・評価を確認しましょう。作業員の顔写真やプロフィールが公開されているなど、透明性が高い業者ほど信頼できる傾向があります。

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ユアマイスターを利用するデメリット

  • 業者によって技術や対応に差がある可能性(だからこそ口コミの確認が重要)
  • 人気のプロは予約が取りにくい場合がある

自分で危険なDIYに挑戦して数万円の工具代とリスクを負う前に、まずは「ユアマイスター」で、信頼できるプロにいくらで依頼できるのかを確認してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問(Q&A)

質問1:賃貸マンション・アパートでも自分で取り付けていい?

絶対にやめるべきです。まず、壁に穴をあける場合は必ず大家さんや管理会社の許可が必要です。許可が得られたとしても、取り付けに失敗して水漏れや壁の損傷を引き起こした場合、高額な原状回復費用を請求されます。プロに依頼し、工事保証がある状態で設置するのが賢明です。(参照:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

質問2:電気工事士の資格はどの作業で必要?

エアコン専用コンセントの新設や移設、電圧の切り替え(100V⇔200V)、ブレーカーの増設といった電源周りの工事は、「電気工事士」の国家資格が必須です。無資格での作業は法律で禁止されており、火災や感電の危険が非常に高いため絶対に行わないでください。

質問3:取り付けに必要な専用工具はレンタルできる?

真空ポンプやトルクレンチなどは、専門の工具レンタルショップでレンタル可能です。ただし、数日間のレンタルでも1万円近くかかる場合があり、工具の扱いに慣れていないと失敗のリスクもあります。プロに依頼する工賃と大差なくなる可能性も高いです。

質問4:「取り外しだけ」や「取り付けだけ」もプロに頼める?

はい、多くの業者(ユアマイスター登録業者含む)が「取り外しのみ」「取り付けのみ」の作業も受け付けています。特に引っ越しで、取り外しは旧居、取り付けは新居で別々の業者に頼むより、移設パックとして同じ業者に依頼する方が割安になるケースが多いです。

質問5:工具セットはホームセンターで売ってる?

一部の大型ホームセンターでは、真空ポンプやフレアツールなどを含んだ「エアコン取り付け工具セット」が販売されていることがあります。価格は数万円しますが、何度もDIYする予定がなければコストに見合いません。

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まとめ:エアコンの取り付け工事はDIYせずプロに任せよう

エアコンの取り付け工事を自分で行うことは、費用節約の可能性がある一方で、ガス漏れ、水漏れ、火災、感電、そして製品保証の失効といった、取り返しのつかない大きなリスクを伴います。

特に「真空引き」や「フレア加工」「トルクレンチでの締め付け」といった専門的な作業は、一つでも怠るとエアコンの性能を著しく低下させ、早期故障の原因となります。

安全で快適なエアコン使用のためには、初期費用を惜しまず、信頼できるプロの業者に依頼することが最も賢明な選択です。まずは複数の業者を比較し、ご自身の状況に合った最適なプランを見つけることから始めましょう。

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