テレビの裏側、LANケーブルや電源コードでごちゃごちゃしていませんか?
「動画配信サービスを大画面のテレビで見たいけど、ルーターからテレビまでLANケーブルを引くのが面倒…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、最近のテレビの多くはLANケーブルを使わなくても、Wi-Fi(無線)でインターネットに接続できるんです。
この記事を読めば、「テレビにLANケーブルがいらない」は本当なのか、Wi-Fi接続のメリット・デメリットから具体的な設定方法、万が一繋がらないときの対処法まで、すべてが分かります。
配線の悩みから解放され、スッキリしたお部屋で快適なテレビライフを始めましょう。
結論:Wi-Fi機能付きテレビならLANケーブルはいらない!
早速結論からお伝えします。
お使いのテレビにWi-Fi機能が内蔵されていれば、LANケーブルは不要です。
現在販売されている多くのスマートテレビ(インターネット対応テレビ)には、Wi-Fi機能が標準で搭載されています。
ご自宅にWi-Fi環境(無線LANルーター)さえあれば、面倒な配線をすることなく、ワイヤレスでYouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを楽しめます。
テレビのリモコンでWi-Fiの設定をするだけで、すぐにインターネットの世界に繋がりますよ。

LANケーブルなし(Wi-Fi接続)でテレビをネットにつなぐ5つのメリット
LANケーブルを使わずにWi-Fiでテレビをインターネットに接続すると、たくさんのメリットがあります。具体的に見ていきましょう。
メリット1:配線がスッキリして部屋が綺麗になる
最大のメリットは、なんといっても部屋の見た目がスッキリすることです。
LANケーブルが不要になるため、テレビ周りのごちゃごちゃした配線が一つ減ります。
特に、壁掛けテレビにしている場合や、ルーターとテレビの位置が離れている場合には、床や壁に長いケーブルを這わせる必要がなくなり、お部屋の美観を損ないません。
メリット2:テレビの設置場所が自由になる
LANケーブルの長さに縛られないため、テレビを好きな場所に設置できます。
これまではLANポートの近くにしか置けなかったテレビも、Wi-Fiの電波が届く範囲であれば、部屋のどこにでも自由にレイアウトできます。
模様替えがしやすくなるのも嬉しいポイントですよね。
メリット3:スマホやタブレットとの連携がスムーズ
Wi-Fiでテレビをネットに繋ぐと、同じWi-Fiネットワーク内にあるスマートフォンやタブレットとの連携が非常にスムーズになります。
スマホで見ているYouTube動画をワンタップでテレビの大画面に映し出したり(キャスト機能)、スマホをテレビのリモコンとして使ったりと、便利な機能がたくさん活用できます。
メリット4:複数の機器を同時に接続できる
有線のLANポートは通常一つしかありませんが、Wi-Fiならテレビ以外にも、ゲーム機やレコーダーなど、複数の機器を同時にワイヤレスで接続できます。
配線を増やすことなく、様々な機器をインターネットに繋げられるのは大きな利点です。
メリット5:導入コストが不要な場合も多い
Wi-Fi機能付きのテレビと、すでに家庭にある無線LANルーターを使えば、新たなケーブルを購入する必要がありません。
特に長いLANケーブルは意外と値段が張ることもあるため、初期費用を抑えられる可能性があります。
LANケーブルなし(Wi-Fi接続)の注意点・デメリット
メリットが多いWi-Fi接続ですが、いくつか注意すべき点もあります。デメリットも理解した上で、ご自身の環境に合っているか判断しましょう。
デメリット1:通信が不安定になる可能性がある
Wi-Fiは電波を使って通信するため、有線LANに比べて通信が不安定になることがあります。
特に、以下のような状況では、映像がカクカクしたり、一時的に停止したりする可能性があります。
- ルーターとテレビの間に壁や家具などの障害物がある
- 電子レンジなど、電波を干渉する家電製品が近くにある
- 近隣の家で使われているWi-Fiと電波が干渉している
- 集合住宅などで、多くの人が同時にWi-Fiを利用している
デメリット2:セキュリティリスクがゼロではない
Wi-Fiの電波は家の外まで届く可能性があるため、セキュリティ対策が不十分だと、第三者に無断で利用されたり、通信内容を盗み見られたりするリスクがゼロではありません。
無線LANルーターのパスワードを初期設定のままにせず、複雑なものに変更するなどの対策が重要です。

デメリット3:初期設定に少し手間がかかる
有線LAN接続がケーブルを挿すだけで完了するのに対し、Wi-Fi接続は初期設定が必要になります。
テレビの画面で接続したいWi-Fiネットワーク(SSID)を選択し、パスワード(暗号化キー)を入力する作業が必要です。
一度設定してしまえば次回からは自動で接続されますが、パソコンやスマホの操作が苦手な方にとっては、少しハードルに感じるかもしれません。
LANケーブル(有線)とWi-Fi(無線)はどっちがいい?【徹底比較】
結局、自分の場合は有線と無線のどちらが良いのでしょうか?それぞれの特徴を比較表にまとめましたので、選ぶ際の参考にしてください。
比較項目 | LANケーブル(有線) | Wi-Fi(無線) |
---|---|---|
通信の安定性 | ◎ 非常に安定 | △ 環境による |
通信速度 | ◎ 高速 | ○ 速いが有線には劣る傾向 |
配線の見た目 | △ ごちゃごちゃしやすい | ◎ スッキリ |
設置の自由度 | × ケーブルの長さに依存 | ◎ 自由度が高い |
導入の手軽さ | ◎ 挿すだけ | △ 初期設定が必要 |
セキュリティ | ◎ 高い | △ 設定が必要 |
【かんたん】テレビをWi-Fi(無線)でインターネットに接続する方法
ここからは、実際にテレビをWi-Fiに接続するための具体的な方法を解説します。Wi-Fi機能が内蔵されているテレビと、そうでないテレビの場合に分けて説明しますね。
準備するものリスト
まず、以下の2つが揃っているか確認しましょう。
- Wi-Fi機能内蔵のテレビ
- 無線LANルーター(Wi-Fiルーター)
ご自宅にインターネット回線と無線LANルーターが設置されていれば準備OKです。
【かんたん3ステップ】Wi-Fi機能内蔵テレビの設定手順
メーカーによって細かい操作は異なりますが、基本的な流れは同じです。
- テレビの設定画面を開く
リモコンの「設定」や「メニュー」ボタンを押し、ネットワーク設定や通信設定の項目を探します。 - 接続方法で「無線(Wi-Fi)」を選択
ネットワーク接続方法の中から「無線LAN」や「Wi-Fi」を選びます。 - Wi-FiルーターのSSIDを選び、パスワードを入力
利用可能なWi-Fiの一覧(SSID)が表示されるので、ご自宅のルーターのSSIDを選択します。その後、パスワード(暗号化キー)をリモコンで入力すれば設定完了です。
【古いテレビもOK】Wi-Fi機能がないテレビを無線化する裏ワザ
「うちのテレビ、Wi-Fi機能がないみたい…」と諦めるのはまだ早いです!
有線LANポートさえあれば、以下の機器を使うことでワイヤレス化できます。
1. イーサネットコンバータ(子機)を使う
イーサネットコンバータは、Wi-Fiの電波を有線LANに変換してくれる機器です。
テレビのLANポートとイーサネットコンバータを短いLANケーブルで繋ぐだけで、テレビがWi-Fiを受信できるようになります。
2. Amazon Fire TV Stickなどのストリーミング端末を使う
こちらはより手軽でおすすめの方法です。
Amazonの「Fire TV Stick」やGoogleの「Chromecast with Google TV」といったストリーミング端末を、テレビのHDMI端子に接続するだけです。
これらの端末自体がWi-Fiを受信して、YouTubeやNetflixなどのアプリを実行してくれるため、テレビが実質的に最新のスマートテレビに生まれ変わります。操作もサクサクで快適ですよ。
そもそもどんなテレビを選んだら良いか分からない…という方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
【困った!】テレビがWi-Fiに繋がらない原因と対処法
「設定したはずなのに、うまく繋がらない…」そんな時のために、よくある原因と対処法をまとめました。
原因1:パスワードの入力ミス
最も多いのが、Wi-Fiパスワードの単純な入力ミスです。
大文字と小文字、数字とアルファベットが正しく入力できているか、もう一度確認してみましょう。
原因2:電波が弱い・届いていない
ルーターとテレビの距離が遠すぎたり、間に壁などの障害物があったりすると、電波が弱くて接続できないことがあります。
一度、ルーターをテレビの近くに移動させて接続できるか試してみましょう。それで繋がるなら、中継機を導入するなどの対策を検討します。

原因3:テレビやルーターの一時的な不具合
機器の一時的な不調で繋がらないこともよくあります。
一度テレビと無線LANルーターの電源を切り、数分待ってから再度電源を入れてみてください。これだけであっさり解決することも多いです。
原因4:ルーターの接続台数オーバー
無線LANルーターには、同時に接続できる機器の台数に上限があります。
スマホやパソコン、ゲーム機など多くの機器を接続している場合、上限に達してテレビが接続できない可能性も。一度、使っていない機器のWi-Fi接続をオフにしてみましょう。
まとめ:LANケーブル不要で快適なテレビ環境を手に入れよう!
今回は、テレビのLANケーブルは不要なのか?という疑問について、Wi-Fi接続を中心に徹底解説しました。
最後に、この記事の要点をもう一度おさらいしましょう。
- Wi-Fi機能付きテレビならLANケーブルは不要!
- Wi-Fi接続のメリットは「配線のスッキリさ」と「設置場所の自由度」
- デメリットは「通信の不安定さ」で、安定性重視なら有線LANが有利
- Wi-Fi機能がない古いテレビも、「イーサネットコンバータ」や「Fire TV Stick」で無線化できる
- 繋がらない時は、「再起動」と「パスワード確認」をまず試す
「テレビにLANケーブルはいらない」という選択は、あなたのお部屋をよりスッキリと、そしてテレビの楽しみ方をより自由にしてくれます。
この記事を参考に、ぜひご自宅の環境に合った最適な接続方法を選び、快適なデジタルライフをお送りください。
【参考資料】