「カメラのスペック表にある4Kと5Kって、何が違うの?」
「数字が大きい方がキレイなのはわかるけど、自分には本当に5Kが必要なのかな?」
そんな疑問を抱えて、このページにたどり着いたのではないでしょうか。
今やスマホでも4K撮影が当たり前になり、アクションカメラやミラーレスカメラでは5K対応モデルも増えてきました。しかし、その具体的な違いや、自分の使い方にどちらが合っているのかを判断するのは難しいですよね。
この記事では、カメラにおける4Kと5Kの根本的な違いから、用途別の最適な選び方、知っておくべき注意点、そしておすすめのモデルまでを、誰にでもわかるように徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたのカメラ選びの悩みはスッキリ解消され、「これだ!」という一台にきっと出会えるはずです。
結論:カメラの4Kと5Kの最大の違いは「編集での自由度」
いきなり結論からお伝えします。
カメラにおける4Kと5Kの最大の違いは、単なる「画質のきれいさ」だけではありません。最も大きな差が生まれるのは、撮影後の「編集での自由度」です。
5Kは4Kよりも画素数が圧倒的に多いため、映像の一部を切り取ったり(トリミング)、拡大したり(ズーム)しても、画質の劣化が少ないという絶大なメリットがあります。
まずは、基本的なスペックの違いを下の表でサクッと確認してみましょう。
| 項目 | 4K | 5K |
|---|---|---|
| 解像度 | 3840 × 2160 ピクセル | 5120 × 2880 ピクセル |
| 総画素数 | 約830万画素 | 約1470万画素 |
| 情報量 | 基準 | 4Kの約1.8倍 |
| 特徴 | バランスが良く、扱いやすい。現在の主流。 | 情報量が非常に多く、編集耐性が高い。 |
このように、5Kは4Kの約1.8倍もの情報量を持っています。この「情報量の多さ」が、あとから映像を加工する際のクオリティに直結するのです。
そもそも4K・5Kとは?基本をサクッと解説
「画素数とか言われてもピンとこない…」という方のために、もう少しだけ基本を掘り下げてみましょう。この違いがわかると、カメラ選びがもっと面白くなりますよ。
4K解像度とは? 「ちょうどいい高画質」のスタンダード
4Kとは、約830万個の点の集まりで映像を表現する規格です。現在、多くのデジカメやスマートフォンに搭載されており、「高画質」の代名詞的な存在と言えるでしょう。
4Kの魅力は、なんといってもその「バランスの良さ」にあります。
- 十分にシャープで美しい映像が撮れる
- YouTubeやSNSへの投稿に最適
- 一般的なパソコンやモニターでも再生・編集がしやすい
日常の記録から本格的な作品作りまで、幅広いニーズに応えてくれる安心感が4Kの強みです。「手軽にキレイな映像を残したい」という方には、まさに“ちょうどいい”画質です。
5K解像度とは? 「表現の奥行き」を変えるプロ品質
一方、5Kは約1470万画素と、4Kをはるかに超える情報量を持っています。この圧倒的な情報量が、映像に「表現の奥行き」をもたらします。
例えば、以下のようなシーンでその真価を発揮します。
- 建物の繊細なディテールや、人物の髪の毛一本一本の質感
- 遠くに見える風景の微細な動きや空気感
- 撮影後に大胆なズームやトリミングをしても画質が荒れない
「ただの記録」から「心に響く作品」へ。映像表現を一段上のレベルに引き上げたい、そんなクリエイティブな思いに応えてくれるのが5Kの世界です。
【用途別】あなたに合うのはどっち?4K vs 5K 選び方のポイント
さて、基本的な違いがわかったところで、「じゃあ、自分には結局どっちがいいの?」という疑問にお答えします。あなたの撮影スタイルに合わせて、最適な方を選んでみましょう。
4Kカメラがおすすめな人
以下のような使い方を考えているなら、4Kカメラが最適です。扱いやすさと画質のバランスが取れており、多くの方にとって満足度の高い選択となるでしょう。
- 手軽に高画質な映像を楽しみたい人
- SNSやYouTubeへの投稿がメインの人
- 撮影データの管理をできるだけ楽にしたい人
- カメラや周辺機器のコストを抑えたい人
- 複雑な動画編集はあまりしない人
特に、撮影してすぐにシェアしたり、長い時間のイベントを記録したりする場合には、ファイルサイズが軽い4Kの方が快適です。
5Kカメラがおすすめな人
一方、こんなこだわりを持つあなたには、5Kカメラが最高の道具になります。初期投資やPCスペックは求められますが、それに見合うだけの価値があります。
- 映像編集でトリミングやズームを多用する人
- 作品として映像の細部までこだわり抜きたい人
- 将来的に大画面テレビや高精細モニターでの視聴を考えている人
- アクションカメラで最高の画質を求め、スローモーションなどを活用したい人
- 静止画も動画から高画質で切り出したい人(フレームグラブ)
「自分の世界観を、妥協なく映像で表現したい」――そんな熱い思いがあるなら、5Kは最高のパートナーになるはずです。
4Kと5Kの違いは画質だけじゃない!知っておくべき3つの注意点
5Kカメラを選ぶ前に、画質以外の違いについても知っておくことが重要です。後から「こんなはずじゃなかった…」とならないために、3つの注意点を確認しておきましょう。
1. データ容量(ファイルサイズ)が大きく変わる
5Kは情報量が多い分、当然ながら動画のファイルサイズも非常に大きくなります。4Kと同じ撮影時間でも、ファイルサイズは1.5倍以上になることも。
これは、SDカードの容量や、撮影データを保存するパソコン・外付けHDDの容量にも影響します。5K撮影をメインに考えているなら、大容量のストレージを準備しておく必要があります。
2. 編集に必要なパソコンのスペック
5K動画をスムーズに編集するには、高性能なパソコンが必須です。特にCPU、メモリ(RAM)、グラフィックボード(GPU)のスペックが重要になります。
3. 視聴するモニターの解像度
5Kカメラで撮影した映像の真の美しさを体験するには、5K解像度に対応したモニターが必要です。もちろん4Kモニターでも十分にキレイに見えますが、その映像が持つ全ての情報を表示しきれているわけではありません。
ただし、5Kで撮影した映像を4Kモニターで見る場合でも、画素を凝縮して表示するため(ダウンサンプリング)、元々4Kで撮影した映像よりシャープで美しく見えるというメリットもあります。
5K撮影ができる!おすすめのカメラ厳選3選
「5Kの魅力はわかったけど、どんなカメラがあるの?」という方のために、数ある5K対応カメラの中から、特におすすめのモデルを3つ厳選してご紹介します。「なぜこの3つなのか」という視点で、それぞれの個性を解説しますね。
【アクションの決定版】GoPro HERO12 Black

出典:GoPro HERO12 Black
特徴:
言わずと知れたアクションカメラの王様。最大5.3Kの超高解像度と、驚異的な手ブレ補正「HyperSmooth」を両立。防水・頑丈設計で、スキーやダイビングなど、どんな過酷な環境でも最高の映像を記録します。
こんな人におすすめ:
アウトドアやスポーツシーンを臨場感たっぷりに残したい方。Vlogでアクティブな映像を取り入れたい方。
【本格Vlog・映像制作に】Panasonic LUMIX GH6

出典:Panasonic
特徴:
プロの映像クリエイターからも絶大な信頼を得るLUMIX GHシリーズ。5.7K撮影に対応し、豊富なカラープロファイルによる多彩な色表現が魅力。冷却ファンを内蔵し、長時間の高画質撮影でも熱停止の心配が少ないのも強みです。
こんな人におすすめ:
シネマティックな、映画のような映像を撮りたい方。本格的な作品作りに挑戦したい方。
【デザインと性能を両立】FUJIFILM X-H2

出典:FUJIFILM
特徴:
クラシカルで美しいデザインの中に、最新の映像技術を詰め込んだ一台。こちらは8K撮影にも対応するモンスターマシンですが、もちろん高品位な5Kクラスの撮影も可能。富士フイルムならではの「フィルムシミュレーション」で、撮ったままの映像がすでに芸術的です。
こんな人におすすめ:
カメラを持つ喜び、デザインも重視したい方。高品質な写真も動画も、一台で完結させたい方。
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最高の1台を見つけるためには、いろいろな選択肢を知っておくことが大切です。カメラに関するお役立ち記事もぜひご覧ください。
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カメラの4Kと5Kの違いに関するよくある質問(Q&A)
最後に、皆さんが疑問に思いがちなポイントをQ&A形式でまとめました。
A1. 解像度(3840×2160)は同じですが、画質はデジカメの方が優れている場合が多いです。カメラはスマホよりもイメージセンサー(光を取り込む部品)が大きく、レンズも高性能なため、色の階調や暗い場所での表現力に差が出ます。
A2. そのままでは再生できませんが、カメラやパソコン側で4K解像度に変換(ダウンコンバート)して再生するのが一般的です。前述の通り、元が5Kの映像を4Kで表示すると、非常にシャープで美しい映像になります。
A3. はい、簡単にできます。画質も非常に高い4K映像になります。逆(4K→5K)は疑似的な拡大になるため画質が劣化します。「大は小を兼ねる」と覚えておくと良いでしょう。
A4. はい、多くの場合で4Kは十分すぎるほどの高画質です。YouTubeは5K以上のアップロードにも対応していますが、視聴者の多くはスマホやPCで見るため、4Kとの差を感じにくいかもしれません。ただし、編集でズームなどを使いたい場合は5Kで撮るメリットが大きいです。
A5. 用途によりますが、特にアクションシーンや歩きながらの撮影(Vlog)では、手ブレ補正を優先することをおすすめします。どんなに高解像度でも、ブレて見づらい映像は魅力的ではありません。GoProのように、高解像度と強力な手ブレ補正を両立しているモデルが理想的です。
A6. プロ向けの「Adobe Premiere Pro」や「DaVinci Resolve」、Macユーザーなら「Final Cut Pro」が定番です。DaVinci Resolveには無料版もあり、非常に高機能なのでおすすめです。
A7. 安定した書き込み速度が求められるため、「V30」以上のビデオスピードクラスに対応したSDカードを選びましょう。GoProなどではメーカー推奨のカードを使うのが最も安心です。
A8. はい、4K撮影時よりも処理負荷が大きくなるため、バッテリーの消費は早くなる傾向にあります。長時間の撮影が予想される場合は、予備のバッテリーを準備しておくと安心です。
A9. 基本的には解像度の違いです。5Kが約1470万画素なのに対し、GoProの5.3Kは約1580万画素と、さらに多くの情報を記録できます。アスペクト比(縦横比)が8:7と正方形に近いため、撮影後に縦長の動画(スマホ用)と横長の動画(YouTube用)の両方を高画質で切り出しやすいというメリットもあります。
A10. 必須ではありません。4Kでも十分に美しい映像は撮影できます。重要なのは、あなたが「何を撮って、どう楽しみたいか」です。この記事で解説した用途別の選び方を参考に、ご自身のスタイルに合ったものを選ぶのが一番です。
まとめ:4Kと5Kの違いを理解して、最高のカメラライフを送ろう!
今回は、カメラの4Kと5Kの違いについて、画質から選び方、注意点まで詳しく解説してきました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 最大の違いは画素数の差から生まれる「編集の自由度」
- 「手軽さとバランスの4K」か「こだわりと作品作りの5K」か
- 5Kを選ぶならデータ容量・PCスペック・モニター環境も要チェック
- アクションカムならGoPro、本格映像ならLUMIXやFUJIFILMが有力候補
技術の進化はめざましく、スペックの数字だけを追いかけたくなってしまいますよね。でも、一番大切なのは、数値に振り回されることなく、あなたが「撮っていて楽しい!」と感じられるカメラを選ぶことです。
その人らしい選択こそが、最高の瞬間を切り取る一枚、一本に繋がります。
この記事が、あなたの最高のカメラライフの第一歩を、力強く後押しできれば心から嬉しく思います。
あなたのカメラ選びの経験談や、「こんな風に使ってるよ!」という声も、ぜひ下のコメントで教えてくださいね!


