「夜中にエコキュートからカタカタカタ!と大きな異音が聞こえてきて、びっくりして沸き上げを止めた…」
「隣近所に迷惑じゃないか心配…これって故障?」
エコキュートからいつもと違う「カタカタ」という異音が聞こえると、不安になりますよね。特に夜間や、外が寒い雪の日などに大きな音がすると、「もしかして凍結が原因?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
安心してください。このカタカタ音には、いくつかの原因が考えられます。そして、その原因によっては、自分でできる簡単な対処法もあるんです。
この記事では、エコキュートから聞こえる「カタカタ」という異音について、考えられる原因と、あなた自身がすぐにできる適切な対処法を、分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの不安は解消され、次に何をすべきかが明確になりますよ!
エコキュートから「カタカタ」と異音がする原因は?3つの可能性
エコキュートから「カタカタ」「ガタガタ」という異音がする場合、主に以下の3つの原因が考えられます。
音が聞こえる状況や時期によって、原因を絞り込むことができます。
冬場・氷点下の日:ヒートポンプユニットの凍結や硬化
ご質問いただいた方の例のように、「外が寒い、雪が降っている、氷点下の日」に大きなカタカタ音がする場合は、寒さによるものが原因である可能性が非常に高いです。
凍結による異音
特に寒さの厳しい地域では、室外機(ヒートポンプユニット)の内部に入り込んだ雪や水が凍結し、それがファンに接触することで「カタカタ」や、ひどい場合は「ガガガー」といった異音が発生することがあります。
これは通常の稼働音ではないため、すぐに沸き上げを停止することが重要です。凍結を解消しないまま利用すると、ファンが破損する恐れがあります。
ゴム部品の硬化
氷点下になると、モーター関係を動かすためのゴム部品が硬化し、動きが悪くなることで、カタカタ音として聞こえることがあります。これも一時的なものであれば、気温が上がると解消される場合があります。
運転中の振動:共振や配管カバーの緩み
エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)は、ファンが回転するため、稼働時に微弱な振動があります。この振動が周囲の設置物と伝わり、音が増幅される現象を「共振」と言います。
- 配管カバーが鳴っている:給湯器の作動による振動で、配管カバーがカタカタ鳴ってしまうケースです。
- 外側の物が接触・共振:エコキュート本体や室外機の周囲に置かれた物(植木鉢、ハシゴ、石など)と振動が伝わり、それらが音を立てている場合があります。
- 固定具の緩み:エコキュート本体をコンクリートや壁に固定しているビスや留め具が緩んでいる場合も、振動で本体が揺れてカタカタ音を発することがあります。
これは故障ではありませんが、音が大きい場合は近所迷惑になる可能性があるため、早めの確認が必要です。
経年劣化や故障:ファンモーターの異常
上記のような一時的な原因が見当たらない、または年中カタカタ音がする場合は、内部部品の故障が疑われます。
- ファンモーターの異常回転:ファン自体がカタカタ音を出している場合、ファンモーターの経年劣化に伴う異常回転や、内部に虫や小石などの異物が入り込んでいる可能性があります。
- 部品の緩み:エコキュートが古くなり、中の部品が緩んでいる可能性も考えられます。
特に「ファン自体からカタカタ音が出ている」場合は、故障のサインの可能性が高く、専門業者に点検を依頼する必要があります。
カタカタ音を聞いた時の緊急・日常対処法
「カタカタ」という異音が聞こえたら、まずは落ち着いて以下の手順で対応しましょう。重要なのは、安全を確保し、音の原因を特定することです。
ステップ1:すぐに「使用の停止」と「安全確認」を行う
異音が聞こえたら、すぐにエコキュートの使用を停止(沸き上げを停止)しましょう。
異音の中には大きな事故の前兆となるものも含まれています。まずは安全を確保することが最優先です。停止後に以下の確認をしてください。
- 異臭がないかチェック:焦げた臭いやガスの臭いなど、異臭がないか確認します。異臭がする場合、素人が触ると危険なので、すぐに専門業者に連絡してください。
- 見た目の異変がないかチェック:水漏れ、焦げ付き、本体の傾きなど、目視で確認できる異変がないかチェックします。
- エラーコードの確認:もしリモコンにエラーコードが表示されている場合は、必ずメモを取っておきましょう。業者に伝えることで、修理がスムーズに進みます。
ステップ2:音の原因を特定し、自分で対処できるか判断する
安全確認ができたら、音がどこから出ているか確認し、自分で対処できるか判断します。
A. 室外機の周辺を確認する(共振が疑われる場合)
給湯器付近を確認し、音の原因となる物が接触していないか、配管カバーが緩んでいないかチェックします。
B. 気温を確認する(凍結が疑われる場合)
外の気温が氷点下であるか、雪が降っているかなど、寒さが厳しい状況かを確認します。
凍結が原因の場合は、お昼などの暖かい時間に運転をかけて音がするか試してみましょう。音がしなければ、凍結や雪などの一時的なもので解消された可能性が高いです。
ステップ3:原因不明や故障が疑われる場合は「業者に連絡」
周辺に物がなく、気温が上がっても音が続く場合や、運転を停止しても異音が止まらない場合は、内部の故障や経年劣化の可能性が高いです。無理せず専門の業者に見てもらいましょう。
エコキュートの騒音トラブルと寿命について
「うちだけ音が大きい気がする…」「そろそろ寿命かな?」と、エコキュートの騒音や寿命について疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、次のステップとして知っておきたい情報を提供します。
エコキュートの異音が以前より大きくなったのはなぜ?
普段は気にならなかったのに、急に室外機の音がうるさくなったと感じるなら、以下の原因が考えられます。
- 内部部品の問題:ファンモーターなどの部品が故障・劣化し、稼働時に負荷がかかっている可能性があります。
- 冬場の特性:冬になると凍結防止機能が働いたり、お湯の使用量が増えて沸き上げ時の低音が大きくなったりすることがあります。
- 設置環境の変化:周囲に物を置いてしまい、異音がより響くようになったり、共振しやすくなったりした可能性もあります。
隣家への配慮として、エコキュートの設置位置を寝室や近隣の建物から離したり、防音パネルやシートを活用したりする対策も有効です。
交換の目安!エコキュートの寿命は10〜15年
エコキュートの寿命は、使用頻度や設置環境にもよりますが、一般的に10年〜15年と言われています。
もし、異音がし始めたエコキュートが使用開始から10年前後経過している場合、寿命が近づいている可能性も視野に入れる必要があります。
エコキュートの異音は、故障や事故の可能性を知らせるサインです。特に長く使用している場合は、この機会に点検・交換を検討してみることをおすすめします。
信頼できる業者の探し方や、費用についてはこちらの記事も参考にしてください。

エコキュートの異音に関するQ&A
エコキュートのカタカタ音について、読者の皆さんが抱える疑問をQ&A形式でまとめました。
A. エコキュートは、電気料金の安い深夜に沸き上げ運転を行うよう設定されていることが多いため、夜間に稼働音が聞こえやすくなります。また、夜間は周囲が静かなため、音が大きく聞こえることも原因の一つです。凍結による異音も、最も冷え込む深夜から早朝にかけて発生しやすいです。
A. 凍結が原因の場合、安全策として沸き上げを停止し、お昼の暖かい時間帯まで待って自然に解消されるかを確認するのが基本です。無理な操作は破損の原因になります。不安な場合は、メーカーの相談窓口や専門業者に連絡し、指示を仰ぎましょう。
A. 「カタカタ」以外にも以下のような異音に注意が必要です。
- 「ボンッ」という爆発音:不完全燃焼の可能性。すぐに使用中止!
- 「キーン」という金属音:ウォーターハンマー現象の可能性。配管破裂の危険あり!
- 「シュー」という空気が漏れる音:水漏れの可能性。
- 「ピーピー」という笛のような音:送風機のファン故障やガスの量異常の可能性。
これらの音がする場合は、すぐに使用を停止し、専門業者に連絡してください。
A. 修理費用は原因や部品によって大きく異なります。例えば、単純な配管カバーの調整であれば数千円〜1万円程度で済むこともありますが、ファンモーターなど内部部品の交換が必要な場合は数万円〜十数万円になることもあります。まずは見積もりを依頼しましょう。
A. エコキュートの低周波音は、人によっては敏感に聞こえることがあります。まずは丁寧に事情を説明し、以下の対策を検討しましょう。
- 設置場所の再検討:可能であれば、隣家の寝室に近い場所などを避けて移動させます。(費用はかかります)
- 防音対策:防音フェンスの設置や、防音シートをヒートポンプユニットに貼るなどの対策グッズを活用します。
A. 多くのエコキュートメーカーでは、基本的に室外機だけの交換には対応していません。ただし、ダイキンなど一部メーカーでは可能な場合があります。静かな室外機に交換したい場合は、業者に相談してみましょう。
A. まずはエコキュートのメーカーの相談窓口か、設置を依頼した販売店・工務店に連絡しましょう。修理・交換を専門に行う業者に相談するのも良い選択肢です。
A. 取扱説明書に記載されている凍結防止のための設定(給湯の蛇口から水を少し出しておくなど)を確認し、実行しましょう。寒冷地仕様のエコキュートに交換するのも根本的な対策になります。
A. 電源が入った状態で内部を触ることは絶対に避けてください。また、異臭や水漏れなどがある場合は、素人判断で触ると状況を悪化させる危険があります。点検はあくまで目視と異音の確認にとどめ、異常がある場合はプロに任せましょう。
A. 一時的な共振による軽微な音を除き、音が大きかったり、頻繁に発生したりする場合は、放置するのは危険です。特に凍結や内部故障が原因の場合、より大きな故障や事故につながる可能性があります。「いつもと違う」と感じたら、必ず原因を確認し、適切な対処を取りましょう。
まとめ:カタカタ音で不安になったら、まず沸き上げ停止と安全確認を!
エコキュートから「カタカタ」という異音が聞こえた時、その原因は「凍結」「共振」「部品の故障・劣化」のいずれかであることが多いです。
特に夜間や寒い日に大きな音がする場合は、不安になりますよね。しかし、この記事でお伝えしたように、まずは沸き上げを停止して安全を確保し、音の原因を冷静に確認することが大切です。
ご自身で解決できない場合や、音が続く場合は、無理せずプロの業者に相談してください。10年以上お使いのエコキュートであれば、これを機に点検・交換を検討するのも、安心できる毎日を送るための一つの選択肢です。
あなたのエコキュートの異音の悩みが解消され、また安心して温かいお湯を使えるようになることを願っています!
もし、あなたの周りで「こんな音だったけど、こうやって直したよ!」という経験談があれば、ぜひコメントで教えてください。みんなで情報を共有して、安心を広げていきましょう。
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