「時間がない朝でも、焼きたての美味しいパンを食べたい」
「早焼きコースを使うと、どうしてもパサパサして固くなってしまう…」
こんな悩みをお持ちではありませんか?通常4時間かかるパン作りを約2時間に短縮できる「早焼き機能」は、忙しい私たちの強い味方です。しかし、コツを知らないと「美味しくない」「膨らまない」という失敗につながりやすいのも事実です。
この記事では、時短でも驚くほどしっとり焼ける人気レシピ5選を厳選してご紹介します。さらに、失敗しないための水分調整のコツや、牛乳がない時の代用テクニックまで網羅しました。
これを読めば、あなたのホームベーカリーライフが劇的に変わります。お店のようなふわふわパンを、毎朝手軽に楽しみましょう。
※2025年12月11日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
ホームベーカリーの早焼きコースを使った人気レシピ5選
まずは結論からお伝えします。数あるレシピの中でも、特に「しっとり感」を重視し、初心者でも失敗しにくい人気レシピを5つ厳選しました。
1. 水分増しで解決!基本の食パン
早焼き特有のパサつきを防ぐため、水分量をあえて多く設定した基本レシピです。
材料(1斤分)
- 強力粉:250g
- 砂糖:17g(大さじ2)
- 塩:5g(小さじ1)
- 無塩バター:15g
- 水:190ml(通常より10ml増やす)
- ドライイースト:3g(小さじ1)
作り方
- パンケースに強力粉、砂糖、塩を入れる
- 中央にくぼみを作り、イーストを入れる(塩と触れないように)
- 周囲に水とバターを入れる
- 「早焼きコース」を選択してスタート

2. 翌日も柔らかい!ヨーグルトパン
水の代わりにヨーグルトを加えることで、乳酸菌の働きによりグルテンが柔らかくなり、ふわふわ感が持続します。
材料の変更点
- 水 190ml → プレーンヨーグルト 50g + 水 140ml
3. ヘルシーでもっちり!豆乳食パン
牛乳アレルギーの方やヘルシー志向の方におすすめです。豆乳の大豆成分が保水力を高め、もっちりとした食感を生み出します。
材料の変更点
- 水 190ml → 無調整豆乳 195ml
- バター → 太白ごま油や米油(あっさり仕上がります)
4. 保湿力抜群!はちみつミルクパン
砂糖の代わりにはちみつを使います。はちみつの高い保湿効果で、パサつきやすい早焼きパンもしっとり仕上がります。
材料の変更点
- 砂糖 17g → はちみつ 25g
- 水 190ml → 牛乳 70ml + 水 120ml
5. 香ばしさ満点!全粒粉入りパン
発酵時間が短い早焼きは、全粒粉のクセが出すぎず、香ばしさだけを楽しめるメリットがあります。
材料の変更点
- 強力粉 250g → 強力粉 200g + 全粒粉 50g
- 水をさらに5ml追加(全粒粉は吸水しやすいため)
早焼きがまずい・硬い原因と対策
「レシピ通りに作ったのに、なぜか硬い…」そんな経験はありませんか?早焼きパンが失敗する原因は、主に2つあります。
原因は発酵不足と水分の蒸発
通常の食パンコース(約4時間)と早焼きコース(約2時間)の決定的な違いは、発酵時間の短さにあります。
- 発酵不足: ガス抜きや熟成の時間が短いため、キメが粗くなりやすい
- 過加熱: 短時間で火を通すため、高温で一気に焼くことで水分が飛びやすい
これが「パサパサ」「まずい」と感じる正体です。
しっとりさせる3つの裏ワザ
このデメリットを補うために、今日からできる3つの対策をご紹介します。
- 水分量を5〜10%増やす: 蒸発する分を最初から補っておく
- 油脂(バターや油)を少し増やす: 油脂が膜を作り、水分の蒸発を防ぐ
- 焼き上がったら即取り出す: 余熱による過乾燥を防ぐため、ブザーが鳴ったらすぐに網の上に出す
メーカー別の早焼き時間比較
早焼きの所要時間はメーカーによって大きく異なります。「自分の機種だと何分かかるの?」という疑問にお答えします。
| メーカー | 早焼き時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| パナソニック | 約1時間55分 | 業界最速クラス。インバーター技術で「ねり」を調整し、短時間でも安定。 |
| シロカ | 約2時間38分 | やや長め。発酵時間を確保しているため、失敗が少なくふっくら焼ける。 |
| MK精工 | 約2時間40分 | しっかりとした「ねり」が特徴。コシのある食感が好きな人向け。 |
(参照:パナソニック公式サイト、シロカ公式サイト)
買い替えを検討中の方は、この時間設定も選ぶポイントにしてみてください。
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牛乳なし・スキムミルクなしの代用
「レシピにあるスキムミルクを切らしてしまった!」という時でも大丈夫です。身近な材料で代用する方法を解説します。
牛乳で代用する場合
スキムミルクは「牛乳から水分と脂肪分を抜いたもの」です。そのため、牛乳で代用するのが最も簡単で美味しく仕上がります。
例:水190mlのレシピの場合、牛乳70ml+水120mlに置き換えます。全量を牛乳(200ml程度)にすると、よりリッチでしっとりしたパンになります。
水だけで作る場合
スキムミルクも牛乳もない場合は、全量を「水」に置き換えてもパンは焼けます。ただし、焼き色が薄くなったり、風味が淡白になったりします。
その場合は、バターを5g増やすか、砂糖を少し増やすことで、コクと焼き色を補うことができます。
よくある質問(Q&A)
最後に、よくあるトラブルと解決策をQ&A形式でまとめました。
まとめ:水分調整で早焼きをマスターしよう
今回は、ホームベーカリーの早焼きコースを美味しく活用するためのレシピとコツをご紹介しました。
記事の要点を振り返ります。
- 水分量を+10ml増やすだけで、しっとり感が劇的に変わる
- はちみつやヨーグルトなどの保湿食材を活用する
- 冬場はぬるま湯を使い、イーストの活動を助ける
- 焼き上がったらすぐに取り出し、乾燥を防ぐ
「早焼きは美味しくない」というのは誤解です。ほんの少しの水分調整とコツを知っていれば、忙しい朝でも感動するほど美味しいパンが焼けます。
ぜひ明日の朝食には、今回ご紹介したレシピを試してみてください。キッチンいっぱいに広がる焼きたてパンの香りが、あなたの1日を幸せなものにしてくれるはずです。
