「会社のノートPCと自宅のデスクトップPC、2台あるけどモニターは1台しかない…」
「作業のたびにHDMIケーブルを抜き差しするのは本当に面倒!」
デスク上のパソコンが増えると作業効率は上がるはずなのに、モニターの取り合いでかえってストレスが溜まること、ありますよね。
特に、パソコン2台をモニター1台で同時表示したい、あるいはスムーズに切り替えたいと悩んでいませんか?
この記事では、その悩みをすべて解決します。
今回は、2台のパソコンを1台のモニターで快適に利用するための具体的な方法を、モニターの機能をフル活用する「同時表示」から、ボタン1つで快適に操作できる「KVMスイッチ」、さらにソフトを使った「共有術」まで、5つのパターンで徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの作業環境にぴったりの方法が必ず見つかります。もうケーブルの抜き差しに悩まされることなく、スマートで快適なデスク環境を手に入れましょう!
※2025年11月27日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
同時表示と切替の違いとは
本題に入る前に、最適な方法を選ぶための重要なポイントを整理します。
画面を分割して同時に見る
文字通り、1台のモニター画面を分割し、2台のパソコン画面を「同時に」映し出す方法です。
「PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)」などの機能を使い、常に両方のPC情報を監視したい場合に適しています。
画面を切り替えて使う
多くの方が実際に行いたいのはこちらです。モニターに表示する画面を、必要に応じてPC-AからPC-Bへと「全画面で」切り替える方法です。
画面を広く使えるため、集中して作業したい場合に最適です。

方法1:PBP機能で同時表示
まずは検索キーワード通り、本当に2台の画面を1つのモニターに同時に表示したい場合の方法です。
PBPとPIPの特徴
この機能を使うには、モニター自体が以下の機能に対応している必要があります。
- PBP (Picture-by-Picture):画面を左右(または上下)に分割し、2台のPC画面を並べて表示します。横長のウルトラワイドモニターで真価を発揮します。
- PIP (Picture-in-Picture):メイン画面の隅に、もう一方のPC画面を小さな子画面(ワイプ)として表示します。
設定時の注意点
モニターのメニュー(OSD)から「PBP/PIP設定」を探し、入力ソースを選択することで表示できます。
ただし、画面が半分になるため、解像度が変わり文字が小さくなることがあります。快適に使うなら34インチ以上のウルトラワイドモニターが推奨されます。
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方法2:KVMスイッチで切替
モニターのボタン操作や、キーボード・マウスの差し替えが面倒なら、「KVMスイッチ(PC切替器)」の導入が最も快適で効率的です。
周辺機器を一括移動できる
KVMスイッチを使えば、1組のキーボード・モニター・マウスを、2台のパソコンで共有できます。
手元のボタンをポチッと押すだけで、画面も操作も一瞬で隣のPCへ切り替わります。USBハブ機能を備えたモデルなら、Webカメラやプリンターも共有可能です。
失敗しない選び方
- 対応端子を確認:PCとモニターがHDMIかDisplayPortかを確認する
- 解像度をチェック:4Kモニターを使うなら4K対応モデル必須
- 手元スイッチの有無:本体を隠しても手元で切り替えできると便利

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方法3:モニター入力切替を使う
追加の機材を購入せず、今あるモニターの機能だけで2台のPCを切り替える方法です。コストゼロで始められます。
複数端子を活用する手順
モニターの裏側にあるHDMIやDisplayPortなどの入力端子に、それぞれのパソコンを接続します。
例えば、PC-AをHDMI 1に、PC-BをDisplayPortに接続しておけば準備完了です。
この状態で使いたい方のパソコンの電源を入れると、多くのモニターは映像信号が来ている入力を自動で検出して表示してくれます。
デメリット
2台同時に起動している時は、モニター本体のボタン(OSDメニュー)で入力を切り替える操作が必要になります。頻繁に行き来する場合はストレスになることがあります。
方法4:ソフトでマウス共有
物理的な配線を変えず、ネットワーク経由でキーボード・マウスを共有するソフトウェアもあります。
Mouse Without Borders
Microsoftが提供する無料ツール「Mouse Without Borders」などが有名です。
設定すると、マウスカーソルが画面の端を越えて隣のPCへ移動できるようになります。モニターの入力切替は手動で行う必要がありますが、擬似的なデュアルモニター感覚で操作できます。
(参照:Microsoft PowerToys – Mouse Without Borders)
方法5:HDMI切替器で安価に
「KVMスイッチは便利そうだけど、予算を抑えたい」という場合は、機能をバラバラに用意する方法もあります。
切替器を組み合わせる
映像用の「HDMI切替器」と、操作用の「USB切替器」をそれぞれ購入します。
合計2,000円〜4,000円程度で揃うのがメリットですが、PCを切り替えるたびに2つのボタンを押す必要があるため、手間は2倍になります。
よくある質問(Q&A)
モニターの「自動入力切替」機能がオンの場合、先に信号を検知した方や、優先設定されている入力端子の画面が表示されます。もう一方を見たい場合は、モニターのボタンで手動で切り替えます。
これはOSが「モニターが切断された」と認識して解像度を変更してしまうためです。「EDID保持機能」がついたKVMスイッチを使用することで、モニターが繋がり続けているとPCに認識させ、配置崩れを防げます。
はい、可能です。「クラムシェルモード」という設定を使います。Windowsなら電源オプションの設定変更、Macなら電源・キーボード・マウス・モニターを接続した状態で閉じることで利用できます。
まとめ:最適な環境を選ぼう
2台のパソコンを1台のモニターで活用する5つの方法をご紹介しました。
- ストレスなく快適に使いたい:ボタン一発切替の「KVMスイッチ」
- コスト0円で済ませたい:モニター標準の「入力切替」
- 2画面を同時に監視したい:モニターの「PBP機能」
もし方法に迷われているなら、まずはKVMスイッチの導入を検討してみてください。
毎日の「ケーブルの抜き差し」や「ボタン操作」のストレスから解放され、仕事も趣味も驚くほど快適になります。
ぜひ、あなたに合った方法で理想のデスク環境を構築してください!
